金曜日, 12月 25, 2009

啐啄の機(そつたくのき)

 一生のうちで、情報や知識を人から受け取る機会や、逆に人に何かを伝えようとする機会は、たとえ無意識であっても何度も訪れることだと思います。
 しかし、その中身を「正しく受け取れた」あるいは「正しく伝えられた」と感じたり、実際にそう出来ている機会は、ごくまれなことではないでしょうか。

「啐啄の機(あるいは、啐啄同時、啐啄之時)」とは、そうしたごくまれな機会をとらえた言葉です。
(元は禅宗の禅問答集である碧巌禄の言葉であるため、私が正しくその真意を理解しているか心許ないですが、)「啐啄」の「啐」は、鶏の卵がかえる時、殻の中で雛がつつく音。「啄」は母鶏が殻を噛み破ること。つまり、啐啄の機とは、卵の殻の内側から雛がつつき、外側から母鶏が破ろうとする、その双方の動きが一致した瞬間であり、その動きが一致した瞬間にはじめて雛が殻を破って外に出てくることを示しています。

 親鳥がつつくのが早すぎれば、雛鳥が孵化する前に卵が割れて死んでしまいますし、逆に雛鳥が孵化しているのに外からつつかなければ外へ出られずに卵の中で死んでしまうでしょう。
 碧巌禄においてはこれを師弟の関係になぞらえ、双方の機が熟したときでなければ伝わらないという教育の真髄を示しています。

 この言葉が示すものは、人間関係のすべてについて言えることではないでしょうか。
 何かを受け入れることは難しいことで、受け入れる側の準備が出来ていなければ、せっかくのアドバイスも上滑りするだけで何の意味もなさなくなってしまいます。
 逆に、受け入れる側の準備が出来ていても、その機を見誤ってしまえば手遅れになってしまうはずです。

 自分を振り返って考えてみても、今まで様々な人が与えようとしてくれたものに対して、自分の機が熟していないために受け取れていないものがあると思います。
 また、与えられるばかりでなく人に与える機会であっても、相手の機が熟していないことを見極められなければ、双方にとって良くない結果となってしまうでしょう。

 啐啄の機は、転じて「得がたいよい時機」という意味でも使われます。その時機を逃さないよう、常に「殻をつつく音」に耳をすませていたいと思います。

by 安藤

火曜日, 12月 22, 2009

音楽の力

 お客様のところへ車で訪問した帰り道に、ふとラジオから懐かしい曲が流れてきました。
それは大学生の頃よく聴いていた曲で、その頃の記憶が鮮明に甦り、その頃はこんな気持ちを持っていたなぁとか、こんなことを考えていたなぁと懐かしい思い出に浸ることができました。

 懐かしい曲を聴くと、なぜ記憶を鮮明に思い出すのかはよく分かりませんが、この曲には、この頃のこの気持ち、といったようにいつも同じ想いを思い出します。
 まるで、曲と想いが同じ引き出しに閉まってあって、一緒に見つかるかのような不思議な感覚になります。
 音楽は聴いていて楽しくなる曲もあれば、時には感動して涙する曲もあり、とても不思議な力があるように思います。

 音楽の持つ不思議な力は他にもあります。
 例えば、CMなどで流れているような曲は、初めて聴くのにすぐに覚えてしまうリズムで、企業の戦略と知りながらつい口ずさんでしまいます。
 その他にも、音楽を聴くことにより、人間の治癒能力を高める音楽療法などもあるようです。

 一つの曲でも、聴く人によってそれぞれ違った想いを持つことができる音楽の不思議な力を、改めてすごいと思いました。
 私は最近音楽を聴かなくなっていましたが、体と心の健康のため、潜在的能力を引き出すため(?)にたまにはゆったりと音楽を聴くことも大事なのかなと思いました。

by 村上

金曜日, 12月 18, 2009

笑いで免疫力アップ!

ここ数ヶ月、新型インフルエンザのニュースが日々流れる中で、「免疫」という言葉をよく耳にするようになりました。そもそも、免疫とは文字通り疫病(病気)を免れるという意味で、免疫力が高ければ病気になりにくく、また、病気になっても回復が早くなるようです。

免疫という言葉に敏感になっていたとき、笑いが免疫力を高めるという記事を読みました。これは実験でも確認されており、入院患者が漫才や落語を数時間鑑賞した場合に、鑑賞前後で検査数値が改善したそうです。また、漫才などを見ずに、つくり笑いをするだけでも良いそうで、笑うという行動により免疫力が高まることが証明されているようです。

確かに、落ち込んでいるときや疲れているときにお腹を抱えるほど笑うと、気分がスッキリして体調が良くなったという経験は何度もしている気がします。知らず知らずのうちに免疫力が高まっていたのかもしれません。

お笑いブームと言われる様になって随分と経ちますが、このブームも結果として人の健康に役立っているのだと思うと、落語家やお笑い芸人の方々はとても大切な役割を担っているのではないかとも思えます。
即効性があり、しかも薬のように副作用のないこの効果を使わないのはもったいないと感じます。健康的で楽しい生活を送るためにも、笑いを意識的に取り入れることも必要だと思いました。

by 加古宗利

水曜日, 12月 16, 2009

「理解すること」

勉強でも仕事でも、自分自身では分かっていると思っていても、他人に説明しようとするとうまく言葉が出てこないことはありませんか?私はこういう状況がしばしばあるので、とてももどかしい思いをします。

私が通った専門学校は、ゼミ学習という形式をとっていたのですが、それは少人数でグループを作り、そのグループで席を向かい合わせにして勉強するというものでした。ゼミ学習の利点は、周りのクラスメイトの状況が把握でき、分からない人は早く問題を解き終わって余裕のある人に尋ね易い距離にあるなど、お互いに教えあって協力できることでした。先生ももちろんサポートにいるのですが、あえて生徒同士で助け合うことを薦めていました。それは、“教える方にも教えることによって理解が深まる”、もっと言えば、“人に教えることが出来て初めて理解したと言える”、との考えからでした。

うまく言いたいことが説明出来ないときは、その言葉を思い出して、まだまだ自分の理解が足りないのだと反省しています。

先日、休みのスタッフに代わって急遽そのスタッフの仕事をする機会がありました。電話で指示をもらったのですが、必要な資料がわかりやすく整理されていたこと、また、顔をつき合わせない状態での説明はそうであるものより難しいと思うのですが、明確な指示をもらえたことに驚き、見習わなければと思いました。これはきちんと“理解している”からこそできることだと思います。

自分では日常普通にこなしていることでも、急遽他の人に頼まなければならないときは、仕事の内容を的確に伝えることができるのか、資料を探し回ってもらわなくても済むように整理はされているのか、今回のようにいざと言うときに対応できるのも日々の理解の積み重ねがあってこそ、だと思います。

このことがあってから、“説明ができる”ことを目安とした理解のレベルをより意識するようになりました。病気で休んだスタッフには申し訳ないですが、私にとっては他の人の仕事の仕方を学べた良い機会でした。

by 松浦

金曜日, 12月 11, 2009

万が一を念頭に

インフルエンザが大流行しており、“警戒レベル6”などと聞き慣れない言葉が、連日ニュースで報道されています。みなさんの周囲では、いかがでしょうか。

今までインフルエンザというものにかかったことの無かった私は、これだけ報道されていても、なぜか自分は大丈夫だろうという根拠のない自信がありました。しかし、その時は突然やってきました。風邪気味かなと病院へ行くと、「検査の結果、インフルエンザにかかっていますので、治るまで外出禁止です。」と言われてしまったのです。まさか、自分が・・・という驚きと同時に、急に今から外出禁止と言われても・・・と、やり残した仕事のことが頭をよぎります。

 明日やろう、明後日やろう、と段取りしていたことが、仕事の期日とともに頭をめぐり、いつごろ復帰できるのだろうかという不安とでいっぱいです。もっと前倒しで仕事をしておけば、こんな気持ちになることはなかったのになどと、ああしておけばよかった・・・こうしておけばよかった・・・ということばかりが頭を廻ります。どうしても期日のある仕事は、電話で指示を出し、他の人にお願いしたのですが、もっと資料を整理しておけばよかったなどと、さらに不安が増します。

 普段は、明日・明後日が当然あると考えて仕事の段取りをしていましたが、今回の経験を活かし、これからは一日一日の仕事を完結させ、万が一を常に念頭において、行動しなければと思いました。また他の人が見てすぐに分かる資料整理や仕事の整理を心掛けたいと、回復しつつあるベットの中で、そんなことを考えて過ごしました。

by 板谷

水曜日, 12月 09, 2009

「奥様損益分岐点」

公私問わず、「奥様にパート収入があり、ご主人様の扶養を外れる場合、いくら稼ぐと損しないのか?」という質問をよく受けます。ご夫婦の収入形態は自営、共働きなど多種多様ですが、質問を受ける方は、圧倒的にご主人様がサラリーマン、奥様が専業主婦(パート収入のみ)の場合なので、このパターンを少し紹介したいと思います。

奥様が扶養に入っている事により世帯全体で経済的利益をどれくらい受けているのか?で分岐点は変わるので、プライベートな質問をしないと回答できません。
「一般的には?」とか、ご主人様の給与内訳情報を知らない方、詳細を話したくない方には、残念ながらいいアドバイスができないのです。
一般的に①~③は今まで質問を受けた経験からも多くの方がご存知のようです。
 ①100万以上で住民税がかかる
 ②103万を超えると税金の扶養が外れる(一定の条件あり)
 ③130万を超えると健康保険の扶養が外れる&国民年金を自分で納付
上記を説明後、私が最初に聞く質問は次の2点です。
・ご主人様の給料についている家族(扶養・配偶者名称様々)手当の月額
・ご主人様の加入社会保険(政府運営の社会保険or健康保険組合)

 一般的に健康保険上OR所得税法上の扶養者へ家族手当を出していることが多いですが、会社が手当を出すか否か、手当を出す基準を決めることができますので、基準を知ることが必要です。(その他諸手当にも扶養がいる場合、上乗せしている場合があります!!)
 
ご主人様の加入社会保険が政府運営の場合、扶養になれる条件が130万未満(60歳以上は180万)ですが、今後の見込収入で加入の可否を判定するので、運悪く(?)130万を少し超えてしまっても、今後収入の見込みがなければ、そのまま扶養に入っていることも可能です。
しかし、現実には役所が扶養者の所得を個々に判定しているのではなく、ご主人様の会社で(多くは)年末調整時に扶養家族の収入状況を確認しますので、その時に扶養を外れたり、税務署からの是正により所得を超えていたことが発覚し、金額によっては、健康保険も扶養から外れるという話はよくあります。会社によっては支給済みの家族手当の返還請求をする場合もあります。
「見込み」とはいえ、所得証明等客観的な書類で判定している会社が多いので、個々の事情は申立てや相談が必要ですが、個々の事情を加味しない(しきれない)会社もあるのです。健康保険組合などは扶養認定基準なども組合独自の運営でなされているのでまた別です。

 結論として、奥様本人の国民年金・国民健康保険料・市県民税等の負担アップとご主人様の家族手当ダウン(カット)、奥様が扶養を外れることにより税金もアップ等を計算し損益分岐点の目安ができます。経験上、大体150万~200万ですが、前述の理由からかなり幅が出てきます。

説明後、反応は様々ですが、意外に分岐点が高いと思われるようです。
仕事観など含め考え方は色々ですが、金銭面だけをみると他の扶養家族に比べ「奥様」はまだまだ恵まれていると考えられますね。

by 古橋

金曜日, 12月 04, 2009

年末調整

 年末調整の準備も徐々に始まり、一気に年末ムードが高まってきました。

 年末調整というと、いつもは扶養控除申告書の意味や書き方をお伝えして書類を集める側の私ですが、この冬はたまたま父の扶養控除に変更があり、代理で父の会社に事情説明をすることになりました。
家族の所得計算をあらかじめしておいたりと下準備をしておいたにもかかわらず、いざ父の会社の経理の方に電話で説明をしても、なかなか相手に用件が伝わらず予想外に大変な思いをしました。
しかし今回自分が年末調整をしてもらう側になったことで、色々と見えた部分があり勉強になりました。
もちろん私も給与所得者の一人ですので、年末調整を石田会計でしてもらっているのですが、私自身は被扶養者がいないので、考えるようなことはなにもありませんでした。

 企業によっては扶養控除を受ける際、被扶養者の所得証明を求めるところも多いようですが、所得証明は前年度の所得がのっているだけなので今現在の所得はここでは分からない訳です。
しかしそれでも参考資料として形式上提出しなければいけなかったりといった事情も、今回の件があるまでピンときていませんでしたし、自分の状況を相手に伝えることがいかに難しいかも分かりました。

 年末調整は確定申告と違い、給与収入の方はほぼ全員が関わることなので、簡単なようでいて間違いもおこりやすい手続きです。
会計に携わる仕事をしている私でも父の年末調整でこの有様でしたので、従業員さん達の年末調整を一手に引き受ける経理の方のご苦労は想像以上だと思います。
私もまだまだ説明が未熟ですので説明が分かりにくい時もあるかと思いますが、年末調整で皆さんが損をすることがないよう頑張りたいと思いますので、何でも気軽に相談して頂ければと思います。

by 加藤

月曜日, 11月 30, 2009

「魔法の言葉」

先日あるテレビ番組を観て面白いなと思った話です。
スペインに本社を置く高級陶器人形ブランドのリヤドロジャパン社。2005年まで右肩下がりだった業績が、扱う商品は安いものではないにも関わらず、その後この不況も物ともせず順調に右肩上がりに伸びている、ということで、その成功の秘密は何か?をとりあげたものでした。

日本人の性質を理解した戦略が成功しているようなのですが、私の印象に残ったのは実はその戦略ではなく、社長が“魔法の言葉”といっていた2つのセールストークです。
一つ目は、「限定品」。
二つ目は、「私も持っています」という言葉でした。
どちらも目新しい言葉ではないにも関わらず、なるほどこの言葉には結構のせられているよな…と思ってつい笑ってしまったからです。

「限定」には、数量限定、季節限定、地域限定…と色々ありますが、とにかく“限定”、と言われると今、又はこの時期逃したら次がないかも!という思いを抱かせるのでつい手が伸びます。

「私も持っています」は、自分の体験に照らし合わせると、服を買いに行った時によく聞きます。例えば、洋服を試着してもまだ購入するか決めかねているときに、“私も 持っていますが、○○なので良いですよ。”と、持っている人ならではのコーディネートであったり、使い心地を教えてもらえると、“いいなあ”と納得して買ってしまう自分がいます。その道や業界に携わる人が持っている、というのは、商品に推薦書がついているような気がするのは私だけでしょうか?

二つの言葉は人の心理をうまくつかんだものであると思います。番組のコメンテーターの方が、「買い物は心理的なものなので、消費者はそこに価値を見出せば買う」、と言っていたのにも成程とうなずいてしまいました。

業績回復という結果を出している社長が“魔法の言葉”と言うからには、私だけでなく大勢の人がその2つの言葉に気持ちが揺さぶられることが多いのだと思います。

会計事務所の職員としてこのセールストークはどうにも応用できそうにありませんが、年末に向けて何はなくとも出費のかさむ時期がやってきます。せめて“魔法の言葉”にあまりのせられすぎないように気をつけようと思いました。

by 松浦

金曜日, 11月 27, 2009

“消費”の次へ

 我が家にはテレビがありません。実家を離れた時からですので、足掛け9年ほどになるでしょうか。
 テレビの画面を見る機会は、テレビのある店で外食した時くらいです。
 以前は「テレビがない」というと大変驚かれていましたが、周囲の反応を見ると、最近では数は少ないもののさほど珍しくはないことのようです。

 私自身は、テレビがないことに関して不便を感じたこともなく、テレビがあれば良いのに、と思ったこともありません。
 もちろん、テレビ番組の中には良いものもあると思うのですが、それはDVDになったもの購入して見れば充分ですし、新聞やインターネットで情報を得てしまえば、テレビを設置して常時見られる状態にしておく理由はなくなってしまうのです。

 私がテレビを持たない理由は、上に挙げたような「代替手段があり困らないから」という消極的な理由の他に、「テレビが苦手だから」という積極的な理由もあります。
 元々騒がしい音声が苦手だったことも一因かとは思うのですが、一番の原因は“自分の中で考える時間”が確保できないことです。
 テレビからは絶え間なく光や音や情報が流れ出てきて、自分はそれを受け止めるのに精一杯になってしまいます。どんな情報が流れてきても、一度自分の中で飲み込んで、考える時間がなくなってしまいますし、音や光の刺激によって、考えに集中するのも難しくなってしまうからです。

 以前、「自分はテレビを見て分からないと思ったことがない。それはテレビの特徴ではないか」と書かれたものを読んだことがあります。確かに、(わかりやすさを優先して正確さを損なっているにしろ)テレビの情報はとてもわかりやすく、受け止めるのは簡単です。しかし、そのことによほど注意していなければ、消費するだけになってしまうのがとても怖く感じるのです。

 どんなに簡単で分かりやすい情報であっても、自分で飲み込んで考える時間がなければ、情報を消費するだけ、つまり、ただ与えられた刺激として自分の意識を通りすぎていくだけで後には何も残らないといったことになりがちなのではないでしょうか。
 また、情報の発信側も、「いかに情報を消費させるか」ということに苦心しているばかりで、「それが本当に受け手のものになるか否か」ということには無頓着のように感じます。

 情報技術の発展により、発信する側と受けとる側の境目が曖昧になりつつある今こそ、単に「消費する/させる」といった一方向のやりとりから、一歩進んだ「作り出す/受け止めて次を作り出す」という双方向のやりとりにシフトしていくべきなのではないかと感じています。
 その媒体としてテレビがふさわしいかどうかは分かりませんが、将来そのような存在になったときには、我が家にテレビが設置されるかもしれません。

by 安藤

木曜日, 11月 26, 2009

相乗効果

 先日テレビでサプリメントの副作用について特集していました。
私も常用してはいませんが、たまにお世話になることもあるので、ついつい見入ってしまいました。服用している薬や他のサプリメントの飲み合わせにより、けいれんがおきたり、頭痛が起きる症例が出ており、見ていると怖くなってしまうほどです。
もちろん正しい服用をすれば効果はあるので、正しい情報のもとお付き合いしていきたいものです。 

 サプリメントに限らず「組み合わせ」とは日常生活の中で避けては通れないもので、洋服の「コーディネート」から仕事の「段取り」、食事の「メニュー」など意識的にも、無意識にも何かを複数選択して生活しています。個人レベルだけでなく社会的にも職場でのうつ病やメンタルヘルスの問題は「適材適所」ができていれば本来起こらない問題かもしれません。過去の大小様々な選択の「組み合わせ」により、自分自身の人生ができていると思うと秋の夜長にぴったりな深い話になりそうです。

「食べ合わせ」も身近な「組み合わせ」の一つですが、一緒に食べるといい食材などは積極的に取り入れるようにしているものの、逆に栄養摂取効果を打ち消してしまう組み合わせの知識があまり無いことに気がつきました。
 例えば、サラダによく入れるきゅうりはビタミンCを破壊する酵素を持っており、他の野菜のビタミンCを破壊してしまうそうです。酢を入れると破壊力を抑えることができるそうですが、知らずに塩で食べるとせっかくのビタミンCが台無しです。「一日20品目以上摂りましょう」とよく聞きますが、単に多品種食べればいいというものでなく、適した調理法や相性のいい食材・悪い食材など食材の個性についても同時に勉強しなければと痛感しました。
 色々調べていると、今まで良かれと思ってしていた事が実はよくなかった事に気付き、なんともいえない小さなショックを数分一人で受け止めておりました。

 物事にはメリットとデメリットがあるとわかっていても、メリットの情報に気をとられてしまいがちです。1+1=2のようなものばかりでなく相乗効果が期待できるものもあれば相殺される場合もあることを考え、公私共に相乗効果を得られるお得な組み合わせを心がけていきたいです。

by 古橋

火曜日, 11月 24, 2009

手紙を書く

近頃は、メールや電話が一般的になり、文字を書くことすら少なくなっていますが、そんな中、先日、「お礼状」をお送りする機会があり、大変戸惑いました。

わたしは比較的、普段から手紙を書いているほうだと思うのですが、今回お送りする相手は、友達や長い間親しくさせていただいている方とは違い、目上の方で、そんなにくだけた間柄ではないため、そのひとつひとつに気を遣います。

まず便箋と封筒を買いに行くところから始まり、ところで正式なお礼状はどのように書けばいいのだろうとインターネットで「お礼状」と検索してみました。いくつか注意点が書いてあり、季節の挨拶・頂いたものへのお礼の気持ち・送るタイミングの3点がキーワードのようです。いくつも例文が掲載されており、どれも立派な言葉で、わたしの今の気持ちにあうものがどれなのかが分かりません。これでは、お礼状を出すことの最大の目的である、感謝の気持ちを伝えるということが達成されないような気がします。そこで何度も読み返し、書き直し・・・を繰り返しながら、まずは自分の言葉で一通り文章を書いてみました。そして、その後で失礼にならないように形式を整えるという意味で、例文を参考にさせてもらい、やっと書き終えることができました。

そんなこんなで、思い立ってから相当時間を費やしましたが、その数日は、送る相手のことを頭に思い描きながら過ごしました。たどたどしさが表れた文章になってしまったかもしれませんが、それも含めて相手に気持ちが伝わるといいなと思いながら、送るタイミングを逃さないように、急いでポストに投函しました。

メールや電話に比べれば、かなりの時間や労力を要しましたが、苦痛や負担に感じることはなく、むしろ気持ちがすっきりしました。また時間をかけただけに、ポストに投函する最後まで丁寧に扱うことができ、うまく気持ちが伝わるようにという願いも込めました。これからは、メールや電話に加えて手紙を書く頻度をさらに増やしていきたいと実感しました。

by 板谷

火曜日, 11月 17, 2009

お気軽にお電話下さい

 おかげさまで石田会計では、事務所のホームページを見て、会計事務所をお探しのお客様から税務顧問、コンサルティングに関するお問い合わせをお電話でよく頂きます。

 お客様によっては最初に報酬額をお尋ねになる場合もあるのですが、
実はその場でお答えはしていません。
お客様のご要望をじっくり伺ったのちに月々にかかる報酬額を決めさせて頂いています。
というのも石田会計では顧問料の他に決算報酬を頂いたり、相談の度に料金が発生するという形式をとっておらず、またお客様とそのような関係ではいたくないという思いがあるからです。
たしかに報酬額は最初に聞いておきたいと思われるのは当然ですが、一度事務所にお越しいただいて事務所やスタッフの様子をご覧になってから石田会計を選んで頂ければと思っております。

 報酬額の決め方についてはそれぞれ色々な考え方があるかと思いますが、スタッフの私自身も今のところこの方法をとることで、よりお客様の身になって考える事ができるのではないかと感じています。
金額についても、他の事務所と比べて石田会計は比較的リーズナブルな報酬額ですし、お会いしたからといって契約しなければいけないといったことは全くありませんので気軽にお電話頂ければと思います。

 ちなみに石田会計のホームページは全て所長の手作りで、事務所の想いがいっぱいつまったものです。
新規のお客様はもちろん、既存のお客様にも有益な情報をどんどんお伝えしていきたいと思いますので是非ご覧下さい。

by 加藤

金曜日, 11月 13, 2009

お世話になりました

 この度、11月をもちまして、事務所を退職することになりました。
 退職することを選んだのは、遅ればせながら会計人として働いていくことに対して、迷いが消えたことで、税理士資格を取りたいという気持ちが強くなったためです。
 
 社会に出てから5年以上の時が経ち、その間それなりに充実した生活を送ってきましたが、いつも心のどこかで自分のやりたい仕事は何であるかを考えていた気がします。
 税務署を辞めて、会計事務所に転職したのもそんな理由からでした。
 しかし、石田会計事務所で働いているうちに徐々に迷いが薄れていき、この道の仕事に携わっていきたいと思えるようになりました。

 1番の大きな理由は、お客様にとって良いと思えることを提案したことに対して、喜んでもらえることがあることです。
 調べたり、考えたり、人に相談したり、時間がかかったものほど喜んでもらえた時の嬉しさは格別であり、また喜んでいただけるような提案がしたいと思わせてくれます。
 
 このことは石田会計事務所だからこそ出来たのかもしれません。
 他の事務所で働いている友人の話しを聞いていると、何か提案することの目的はあくまで追加で報酬をいただくための手段であるようです。(その友人曰く、別途料金をいただかず提案をすると事務所から叱られるとのことでした)
 所長の石田はスタッフの仕事に対して細かいことは言いませんが、お客様へのサービスには重きを置いています。
 また、よほどのことがない限り、お客様から報酬をいただかないため、私はお客様に何かご提案するときやご相談に乗るときも、余計なプレッシャーを感じることなく、力を入れることができました。

 今は担当させていただいておりましたお客様のところへ、新しい担当者を連れて引き継ぎを行っています。
 お客様からは事務所を退職することを惜しんでいただけることも多くあり、大変嬉しく思える反面、寂しく感じることもあります。。
 ご担当させていただいたお客様だけでなく、ブログを通じて関わらせていただいたお客様、本当にお世話になりありがとうございました。

by 荻巣

火曜日, 11月 10, 2009

生物多様性!?

 ある朝、新聞を読んでいて「生物多様性」という文字が目につきました。平日の慌ただしい朝なら仕事と直接関係のないことはあまり読まないのですが、その朝が休日であったのと、前日に環境問題を取り上げたテレビを見たことで、たまにはという思いで記事を読み、環境問題について調べてみました。

 「生物多様性」とは、生物は、種類はもちろんのこと環境などに応じて様々な生態系や遺伝子を持っているという考え方のようです。環境問題を考えたときにこの「生物多様性」の保全がとても重要になるそうです。
 例えば、世界で原因不明(農薬などが原因との説あり)に蜂が減少するという事態が起こっていますが、私などは害虫のイメージが強いミツバチが少なくなることは良いことでは…と思ってしまいます。
 しかし、ミツバチは花から花へと受粉を助けるという重要な役割を持っていますので、ミツバチがいなくなるということは、食べ物が育たなくなるということなのです。
 一見、自分に関係のない生物の絶滅の危機も、生物は食物連鎖だけでなく様々な形で繋がっているため、回り回っていつか自分に関係してくるのです。

 近年では企業も利益追求だけでなく、環境問題も視野に入れて社会的責任を果たすべきという考え方になってきています。エコが当たり前の世になりつつある中で、社会で共存していくには環境問題は無視できないものとなってきているのです。
 
 普段の生活ではつい自分と直接関係するものだけに目がいってしまいがちですが、すべてのものに関わりがあることを少し念頭に置いて、多様な事柄に目を向けることも大切なことだと思いました。

by 村上

木曜日, 11月 05, 2009

災害等があった場合には

先月、2年ぶりに非常に強い台風が上陸しましたが、みなさんのご自宅では被害はありませんでしたか?
不幸にも被害を受けた場合には、一定の要件をクリアすれば、確定申告により所得税の減免を受けることができます。
これは、「雑損控除」といわれるもので、本人及びその扶養者が所有する生活に通常必要な住宅や家具等が、災害等により損害を受けた場合に適用可能な救済措置(所得控除)です。所得税だけでなく住民税も減免が受けられます。

まず、対象物は「生活に通常必要な」ものとなりますので、事業用の資産やいわゆるぜいたく品は対象外となっています。
次に、原因となる災害等には、自然災害だけでなく、人為的な火災や盗難による被害も含まれます。
そして、肝心な所得から控除できる金額ですが、次のうちいずれか多い金額となります。
(1)(損害金額+災害関連支出額-受け取った保険金等)-総所得金額等×10%
(2)災害関連支出金額-5万円
難解な計算式ですが、イメージとしては、(1)は実際の損害額が保険金でまかなえない又は保険金がない場合に、(2)は災害により発生した建物の取壊し等の費用が5万円を超えたときに、使える可能性があると思っていただければよいと思います。

また、原因が災害によるものに限定ですが、上記以外にも「災害減免法による所得税の軽減免除」というものもあり、両方適用可能なときは有利な方を選ぶことができます。

これらの規定はあまり知られていませんが、本当に困ったときには助かるものだと思います。
実際に適用するには上記以外にも要件がありますが、万が一、このような被害にあってしまった場合には、まずはご相談頂ければと思います。

by 加古宗利

火曜日, 10月 27, 2009

「初心忘るべからず」

 仕事であれ、勉強であれ、趣味であれ、長い期間努力しつづけなければ達成できないことに挑戦した経験はどなたにもあると思います。
 ですが、その間ずっと意欲を保てるわけではなく、時には「なぜこんなことをしているのだろう?」「努力しても結果がついてこないのではないか?」という思いにとらわれるのではないでしょうか。
 私自身も資格試験に向けて勉強を行っていますが、その間何度かそのような考えを持ち、徒労感に襲われるときがありました。

 そういう場合に受けるアドヴァイスとしては、「“はじめに資格を取ろうと思ったのはなぜか”を思い出して頑張って」というものが多かったように思います。つまり、“初志貫徹”です。
 はじめのうちは「そうか、初志貫徹か」と思っていたのですが、だんだんと自分の迷いを解決するにはしっくりこないような気もしてきました。
 勿論、“初志貫徹”は大事なことですが、初志はあくまで初めに思ったことや考えたことにすぎず、色々と学び、知識が増えていくに従って、気持ちや考え方 は変わっていって当然です。そう考えれば、未熟な初志を後生大事にするよりも、変わってきた今の状態を踏まえて更に頑張るほうがずっと重要なのではない か?と思うのです。

 こうした違和感を解消してくれたのが、「初心忘るべからず」という言葉です。
 これは、室町時代初期の猿楽師(いまの能)世阿弥の晩年の著書「花鏡」にある言葉です。
 初心を“初めの心のもちよう”と解釈し、初志貫徹と同じ意味として誤用している例も見受けられますが、そもそも“初心”と“初志”とは全く違うものです。
 初心とは初心者の初心と同じで、全く何も分からない、未熟な“状態”を指します。
“心”と書いてはありますが、あくまで初めの未熟な“状態“です。
「初心忘るべからず」とは、最初のときがどれだけ未熟であったかを覚えておくことで、自分の成長を知る目安ともなる ということ、未熟なころに行った誤ちをくりかえさないこと、さらに成長していく過程においてもそれぞれの初心(その時における未熟な状態)があるというこ とを意味しています。

 思えば、石田会計に入った頃には、ひととおり勉強したつもりのことであっても実務に応用できない状態でした。それに比べれば、少しずつであっても今は成長しており、今までのことが無駄にはなっていないと思えます。それに気づくことで、今後も頑張っていこうという気持ちが生まれてきました。
 また一方で、いまこの状態でも分かっていないことは多く、今は今の「初心」であるともいえます。この初心を忘れなければ、ここからさらに成長していけるでしょう。
 時にはまた行きづまることもあるでしょうが、その時その時の初心を忘れず頑張っていきたいと思います。

by 安藤

月曜日, 10月 26, 2009

「本当にメリット?」

 人は何か行動を起こすか、起こさないかを選択をする時には、メリットとデメリットを考えた上で選択を行います。
 行動を起こすと選択してからも、どのような行動を起こすかという無数の選択肢を選ぶために、またメリットとデメリットについて考えていくことになります。
 人はこのように考えた上で行動を起こすため、別の視点から又はもっと深く考えていたら、他の選択肢を選んでいた可能性があったということになかなか気付くことができません。
 
 例えば、20代限定で何もしないで座っているだけで時給2,000円貰える仕事があったとします。(現実味のない話しですが・・・)
 一見すると、座っているだけで2,000円も貰えるのですから、かなりコストパフォーマンスの良い仕事に見えます。
 しかし、人によっては30歳になったら仕事を失ってしまうし、何のスキルも身に付かないので時間の浪費と考える人も多いと思います。
 このようにメリットと思っていたことが、実はデメリットであったということは少なくありません。

 先日、石田会計では上記のメリット・デメリットについて深く考えさせられた会議がありました。
 議題はお客様及びスタッフにとっての、石田会計のメリット・デメリットです。
 一部紹介させていただきますと、スタッフが挙げたデメリットの中に
 ①よく考えてみると本当はデメリットではないものではないか
 ②それが本当にデメリットであるならば、改善しなければいけないものか
 ③改善しなければいけないものなら、どう改善するか
といった具合に会議を進めました。
 
 会議を進めていくと、最初にデメリットとして挙げたものの、別の視点から見ると実はデメリットとは言えないもの、またデメリットであるとしても、それ以上の効果をメリットに及ぼすものもあるため改善しない方がよいものもあるということに気付きました。
 この会議を行うことで、スタッフの間で事務所の改善すべき問題点を浮き彫りにすることができましたし、また事務所に対して疑問や不安に思うところも解消できた部分もあり、非常に建設的な会議でした。
 
 経営者である皆様方は従業員の誰よりも会社のことを考えていらっしゃると思いますが、従業員から思いもよらない意見が出てきたり、従業員との認識の違いを確認することもできますので、このような会議を設けてみるのも良いかと思います。

by荻巣

月曜日, 10月 19, 2009

組織

 小学生の頃、社会見学に行ったときに先生が集合場所で私に話してくれた出来事をふと思い出しました。
 わたしたちの学校以外にもたくさんの生徒たちが集まっていて、ある二校の集合形態について先生が話しをしてくれました。
 一つは、笛一つでまるで軍隊のように整然と真四角に並んで座っているA学校、二つ目は、ただ何となく近くに集まって座っていますが、自主的に集まってきて先生が話し始めると同時に静かになったというB学校について例に出して話し始めました。
 先生は両校の集合形態を褒めた上で、「見た目にはA学校のレベルが高いように思うがB学校の方が自主的に行っているため生徒のレベルが高い」ということをおっしゃっていました。
 この二校を会社組織に置きかえて考えてみるとおもしろいのではと思い、いろいろ検討してみました。

 A学校のような組織は、言われたことをもくもくとこなすような、大量生産をすることを目的とした単純作業の仕事が主な会社などには向いているのかもしれません。
 ただ、A学校の整然さは『少しでもはみ出した者は首根っこつかんで放り出すぞ』と言わんばかりの鋭い目をした先生が立っており、労働者の立場から考えてみると、張り詰めた空気の中に恐怖が彼らを支配しているような感じがあり、高い労働意欲が見込めないのではと思いました。
 
 一方、B学校のような組織は、個人の能力が影響を与える会社や、次々と新しいことに取り組んで行くような会社には向いているのかもしれません。
 ただ、B学校の組織の形態を試みることは、無知で未熟な子供ならまだしも、知識が豊富でプライドの高い大人に対して自主性を持たせるようコントロールすることは、リーダーに相当のカリスマ性が備わっていない限り、大変困難なことなのだろうと思いました。

 A学校の組織形態は、会社理念の理解や組織は個人から成り立っているという考えを周知させることなどにより、労働意欲を向上させることで、B学校のような組織形態もカリスマ的なリーダーシップを持つ人の人材確保・育成や、それぞれの要望を叶えることなどにより一つの目的を達成するよう方向付けることが、より良い組織になっていくのかなと思いました。

 一人の人を動かすことでさえ難しいというのに、組織という人の集合体を統一させることは本当に困難なことなのだろうと改めて会社の社長の偉大さを感じました。
 いつも会計から会社を見ることが多いですが、経営や組織から会社を見ることも重要なことであると感じ、そういうことも学んでいきたいと思いました。

by 村上

金曜日, 10月 16, 2009

「クレームをいう難しさ」

最近美容室を変えました。6年くらい同じ担当者の元で通った店であり、申し訳ないと思いつつの行動でした。大きな失敗をされたというわけではありません。 人気のある美容師さんだからでしょうか。予約時間に行っても待たされることがあり、カット中に他のお客さんの所へ行く事も度々という忙しい様子が心地良く ないよう感じてきたからです。お店のスタイルがあるので始終マンツーマンでいて欲しいわけではないですが、あまりバタバタと忙しい様を見せられてしまう と、こちらが気を使って、ゆっくり相談したいものも遠慮してしまう様な状況に気疲れしたと言えます。わがままかな、という思いもあるので担当者に何も言う ことなくお店を変えました。

不満を言う顧客のことを“クレーマー”と言い、また、商品やサービスに不満があってもその不満を店には伝えず黙って去り、その代わり二度と利用し ない・身近な人には不満を話す顧客のことを“サイレントクレーマー”と言うそうです。企業側に改善のチャンスを与えない点でクレーマーより対策が難しいと 言われています。今回私はそのサイレントクレーマーになってしまったようです。

不満を直接述べることは気持ちの良いものではありません。嫌な人だと思われるのは避けたいと思うのが普通でしょうし、行動するにはエネルギーのい ることです。店を変えて済むことならその方が簡単だとも思います。ある調査では不満を持った顧客のうち、実際に不満を伝えるクレーマーと呼ばれる人たちは 10%未満だとのこと。随分少ない気がします。

会計事務所に関して言えば、美容院を変える様に簡単に変えられるものではないでしょう。長期に渡る良好な関係がより良いアドバイスの提供に結びつくと思いますが、その関係を維持したいと思うばかりに、お客様の側で感じたことすべてを言うのはためらってしまうこともあるかもしれません。ただやはりそういった小さな思いを早めに解消しないと不満が大きくなってしまうと思います。石田会計ではお客様から十分なご意見を頂戴しているのか、“もっとこうして くれたら良いのに…”との思いを汲み取れているのか、改めて考える必要があるかもしれないと思った出来事でした。

by 松浦

木曜日, 10月 15, 2009

「現金の威力」

仕事をしている方なら必ず月に一度は訪れる給料日。
皆さんの支給方法は現金でしょうか? それとも振込みでしょうか?
一般的な会社ではパート・アルバイトの方への支払いを除けば、大半が振込支給ではないでしょうか。

振込支給は、給料日に経理担当者が金融機関に出向く必要がなく、紛失や盗難のリスクがありません。また、第三者を通して支払いますので、その証拠能力も絶大です。
一方、受け取る側にしても、大金を持ち帰ることによる紛失等のリスクがなくなります。
双方にとって非常に便利で安全な支給方法だと思います。

それとは逆に、賞与をあえて現金支給にしていた会社を担当させていただいたことがあります。
その会社の社長によれば、賞与支給日に一人ひとり面談をしながら手渡しするということで、その目的は以下の3点でした。
(1)従業員の評価している点・今後期待すること、また改善してほしい点を伝える。
(2)従業員の要望や不満に思っていることを直に聞く。
(3)雇用関係を強く意識させる。

1年のうち2回くらいは社長自ら一対一で腹を割って話すことで、従業員に対して激励をすると共に、社内の問題点を汲み取る努力をされていました。
これにより、互いの行き違いをなくすよう心がけていらっしゃいました。
また、社長から手渡しで現金を受け取ることにより、その重みを感じてもらい、雇用関係(働いた対価を頂いていると思うこと等)を意識する機会を作ることができるのだそうです。
この意識は、会社が成長する上で欠かせないものだそうです。
人によっては、給料袋が立つ(100万円以上)こともあるとのことで、やる気のある従業員にとっては大きな励みになっているようです。

今にして思えば、その会社は他社に比べ従業員の退職が少なく、社内は活気に満ちていました。
また、会社の業績もとても好調でした。
現金支給にしただけで会社の業績がよくなるわけではないと思いますが、現金には何かしらの力がある気がしています。

大半を占める振込支給は便利な方法ですが、お金は口座から口座へ移動するだけですので、給料を頂いたという実感は現金支給に比べ薄くなる気がします。
そこで、上記の社長のように現金支給を検討してみてはいかがでしょうか。
リスクを考えて、例えば賞与のうち査定による変動部分だけでも良いと思います。
少額でも「お疲れ様」の言葉と共に手渡しで現金をもらうことは誰でもうれしいものです。
その際の面談は、会社にとってプラスに働くのではと感じています。

注:現金支給の際は、くれぐれも以下の点にお気をつけ下さい。
  ・必ず受領のサインをもらって下さい。
  ・現金の管理には充分ご注意下さい。

by 加古宗利

金曜日, 10月 09, 2009

影響の大きさ

売り上げが落ち込んだ会社が、外部から講師を招き、会社の経営を見直すという話はよくあります。しかし、先日は売り上げが好調な会社からの依頼により、有名なマナー講師が派遣されて、従業員を指導するという番組が放送されており、とても興味深く見ました。

依頼のあった先は、お菓子の対面販売を行う会社だったのですが、講師の方がまず初めに行なったのは、接客とは無関係な幹部クラスへの研修でした。普段、接客をしていないような部署の人にも、自分の会社の仕事を一通りマスターさせることが肝心だといい、笑顔で話す練習を一日中行ないます。次に、実際に接客をしている従業員には、現場で直接指導を行い、まずやってみせることを徹底していました。

今回は、売り上げをあげている会社ということで、扱っている商品の良さが従業員の未熟さをカバーしてしまい、講師の言葉を従業員が素直に受け入れられないという点を取り上げていました。売り上げが落ちているわけではないのに、どうして今までのやり方を変えなければいけないのかという気持ちは、分からないではありません。

これに対して、その講師の方は、お客さんに対する態度を「接遇」という言葉で表現し、笑顔で接すると、相手も自然に笑顔になり、必ず幸せになれるのだとおっしゃっていました。これだけ聞くと、大して難しいことでもないので、実践できそうな気がします。

ところで、先日、夏季休暇を利用して近場の温泉へ行ったのですが、上記のようなテレビの情報が記憶に残っていたこともあり、仲居さんや旅館全体のサービスに少なからず目がいってしまいました。きっと、これは私だけに限ったことではないはずです。テレビの与える影響は予想以上に大きく、それにより一般のお客さんのサービスに対する目が一層厳しいものになっていることは間違いありません。

 何となく見ていた番組でしたが、実は自分自身も別の場面では、他人から評価されているのかもしれません。そう考えると、他人事として傍観するのではなく、自分自身のこととして捉え、行動を見直すよう心がけたいと思いました。

by  板谷

木曜日, 10月 08, 2009

心の栄養

 先日、10数年ぶりに名古屋市科学館のプラネタリウムを見に行ってきました。
ガリレオが望遠鏡による初の天体観測を行ってから、ちょうど400年にあたる2009年は国際連合などが定めた世界天文年だそうです。
 7月の皆既日食の記憶も新しく、いつになく天体の話題が賑やかです。

 名古屋市科学館は開設から今年で47年ということもあり、平成22年度に新しい天文館の新設とともにプラネタリウムも新しくなるそうです。
 新しくなると思うと、急に今のプラネタリウムも見ておきたい!との思いから家族で見に行きました。
上映時間は一時間弱で、学芸員の方のわかりやすい説明があるので理解しながら鑑賞することができ勉強になったのですが・・・せっかくの星空のロマンチックなムードが現実的な解説で壊されてしまい、少し残念に思いました。
 無数の星を見上げていると、日常の悩み事などがつまらないことに思え、晴れ晴れとすっきりした気持ちになりました。もやもやっ!とした気分のときはプラネタリウムで星空をみるのもいいかも知れません。

  ここ数年心がけていることですが、「教養」というほどの堅いものでもなく「リフレッシュ」とも自分の中では少し違うのですが、仕事や日々の日常生活とは違うエッセンスを取り入れ「心の栄養」を意識的に摂るように努力しています。
 「体」のための食生活などは気を遣うものの「心」となると、後回しになったり、バランスが悪くなっている気がしたのがきっかけです。
どの状態が心のバランスがいいのか、何が過不足なのか、自分でも答えはありませんが、現状改善余地あり、と常に思っています(笑)

 努力の甲斐あって、ピアノリサイタルに行ったり、美術館に足を運んだり、催事のスケジュール等もチェックするようになり少しずつ進歩しています。
学生の頃のように鑑賞後にレポートを提出したり、何かを得ようと貪欲な気持ちが無い分、ゆったりした気持ちで、少しの時間、日常生活から離れられるのがとても心地よいです。今後も心の栄養を「努力」して摂って行こうと思います!!

by 古橋

金曜日, 10月 02, 2009

五感を鋭く

 日々なんとなく過ごしていると季節の変わり目もあっという間に過ぎ去ってしまいます。

 すこしは秋の訪れにも敏感になりたいと思い、最近意識して五感を働かせています。
犬の散歩で外を歩いているとそれなりには季節を感じることは出来るのですが、やはり視覚に頼る部分が多いようです。

 そこで、感覚の一つ一つを順番に意識して集中することにしました。 すると今まで気がつかなかったことが、たくさん感覚を刺激してくれます。
川の堤防ではいつの間にか秋の虫が鳴き始めていることに気づき、吹く風も夏のねっとりとした風から爽やかな空気になっていたり。
足元の土の感触も心なしか変わっているようです。
ご飯時も良く味わって食べるのと、何となく口に運ぶのとは全然違いますね。
「視・聴・嗅(きゅう)・味・触」全ての感覚を同時に鋭くするのは無理でも、一つずつ意識することで敏感になることができるようです。

 感覚とは受動的なものだと思っていましたが、能動的に感じようとすることで普段淡々とやり過ごしていたことを丁寧にするようになりました。
そうなると毎日同じことの繰り返しの生活ですら、新たな発見をすることがあります。
刺激が多いと言われる現代社会ですが、逆に刺激に慣れて鈍感になっているのかもしれません。
特に、会計事務所の業務はデスクワークが主で視覚に頼る部分が多いので、感覚が偏りがちです。
普段使わない部分の感覚を呼び覚ますのもまた、毎日を楽しく過ごすコツかなと思います。

by 加藤

木曜日, 9月 24, 2009

「心理的時間」

フランスの心理学者が「心理的な時間の長さは、年齢と逆数比例する」という法則を唱えています。
 若いころは何かと初めて体験することが多く、人生の中で見れば刺激的な日々を送るので心理的時間が長く、年齢を重ねるにつれ、経験・知識が豊富になり環境や生活に慣れ、刺激や新鮮味が薄くなり、記憶も単調になるため心理的時間が短く感じられるということです。
 統計的にも70歳位の方々を対象に「印象深い思い出の年齢」でデータを取ると、15歳から20歳の時期が一番多いそうです。
一般的に記憶は時間の経過にともなって薄れていくものですが、条件によっては時間の経過を経たものの方が、記憶が鮮明で思い出しやすくなったり、理解できなかったことが時間の経過により理解できるようになることがあり「レミニセンス現象」というそうです。
心理的時間が長い年齢と重なり、科学的にも裏づけがあるそうです。
 
自分の経験上で振り返ってみても、もう少し、色々なことにチャレンジできたのでは、と少々後悔の念と共に、学生の頃は今より自由な時間がたくさんあった(ような)気がしますが、鮮明に思い出すことのできる思い出も多く、心理的時間が多く充実していたのだと考えると、納得できます。
それに対し、今は何かと忙しく、時間が過ぎるのが早く感じてしまいますが、「単調に忙しい」時間が多くなっている?と思うと少々複雑な気持ちになってしまいます。

年齢を重ねる=悲観的、と思われてしまうことばかり書きましたが、実は筋トレと同じように脳トレ(若いころの刺激的な環境を意識的に作る)により、記憶力、記憶脳を鍛えることができ、心理的時間を長くできるそうです。
脳に刺激(旅行に行く・感動する等)を与えると、脳の伝達効率が上がり、記憶が強化されるそうです。実年齢にかかわらず、若々しく魅力的な印象を受ける人は素敵な脳の持ち主かも知れません。

非常に残念ながら、この脳の伝達効率を上げる物質はストレスに弱いそうです・・・。
余計なストレスを感じず、刺激的な日々を送ることが脳には最適なようですが、現実には努力して自分でその環境を整えたり、探すことも大切だと思います。
by古橋

月曜日, 9月 14, 2009

説明書の重要性

 最近我が家の電化製品が次々と壊れ、また近所に住む祖母のテレビの買い替えも一任されたため、テレビだけでも計三台買うことになってしまいました。

 購入後、取り扱い説明書をいくつも読んでいて気がついたのは、各メーカーによってその書き方に特色があるということです。
同じテレビという製品でも初心者向けに、とにかく分かりやすく書いてあるものから、細かい説明にまで行き届いているがどちらかというと書き方が難しく感じるものまで個性があり、嫌でも比較してしまいます。

 そして説明書の山を乗り越えた後、今年はエコポイント申請という作業が待っていました。
もちろんエコポイントがもらえるという事はとてもありがたく、またそれもあって家電の買い替えを決断した部分もあるのですが、まさかこんなにも面倒だとは…
他の皆はいったいどうしているだろうと疑問に思ってしまった程です。
今回私はエコポイントを申請するにあたって、手書きではなくインターネットで申請したのですが、入力の仕方が分かりづらかったり、どの書類をどう添付したら良いかの不明点が出てきたりと、思ったより時間がかかってしまいました。
もっと分かりやすい説明書があったらいいのにと何度思ったことでしょう。
エコポイントは予備知識があったり、説明書を読むことが得意な人ばかりが申請するわけではないので、説明書はある程度簡単に、そして丁寧に作るべきではないでしょうか。

 説明書はそれを読む人に合わせて適切な書き方、情報が必要です。
本体がいくら良くても説明が悪いと使用する側からしてみれば結果としてそれは使い勝手が悪いものになってしまうという事を今回の件で実感しました。

by 加藤

火曜日, 9月 08, 2009

「計画倒れの改善には…」

 仕事を持つようになると、勉強をしようとした時にまとまった時間を確保するのはなかなか難しいことだと聞き、また自分自身実感しています。そのため、社会人が資格取得を目指して勉強するときなどには通勤時間のような細切れの時間を活かした積み重ねが重要であるといわれるようです。

 そんな日常の中、先日のお盆休みのような連休は普段と違った時間の使い方ができる貴重な機会でした。私はあれもしたいこれもしたいと思いを巡らせ、その休日のうちいくらかは勉強に充てようと本を借り、勉強しようと考えていたものがありました。ところがふたを開けてみると、家族から用事を頼まれたり、急な誘いがあったりで結局集中して勉強は出来ず仕舞いでした。

 今回、ふと立ち止まって計画倒れになる原因は何だろうと考えてみました。

  一番大きな原因は“強制力がないこと”かな、と思いました。今勉強しているのはパソコンのスキルアップのためのものであったり、会計の知識を深めることであったりするのですが、自分が好んで始めたものであるので、自分自身がまあいいか、と思ってしまえばそれで終わりとなったり、簡単に後回しにされてしまいます。同じ勉強をするのでも、学生として税理士試験に向かい、毎週テストがあって理解度を問われ、と追い込まれる様に勉強をしていた状況とはやはりだいぶ違うようです。

 最近活躍が目覚しい勝間和代さんが、以前某新聞のコラムで“やる気に頼るな、仕組みに頼れ”という言葉を載せていました。何かにチャレンジしようとした際、“頑張るぞ!!”という決意だけでは、大半の人は結果が出るまで続かないとのこと。まさしくそうだな、と自分に厳しくなりきれない私は思いました。

  そんな状況を改善すべく、まずはパソコンの資格の試験日を決めました。勉強をしようと思ったら、勉強用具を持ってなにかと誘惑の多い自宅から出て図書館などへ行くようにしました。このように、今後できるところから“○○しなければいけない状況”、というちょっとした強制力が働く環境作り・仕組み作りをして、何事も初志貫徹を目指したいと思います。

by 松浦

金曜日, 9月 04, 2009

会計事務所の理想像

石田会計に入社して早いもので1年が経ちました。
このタイミングで、会計事務所の仕事に対する考え方が入社前と入社1年後でどのように変化したかを思い返してみました。

入社前までは、原則として毎月お客様の会社に訪問し、月次決算の処理と報告をすることが当然だと思っており、そのように仕事をしておりました。
ただ、訪問が1ヶ月あたり20数件となるため、夕方まで外出している日が多くなりました。
したがって、年度決算や事務処理作業等は必然的に夕方以降からするということがほとんどでした。
もちろん、残業時間も相当なものとなります。
同業の友人の職場でも同じような話を良く聞きますので、多くの事務所が同様のスタイルではないでしょうか。
会計事務所業界が激務だといわれる所以だと思います。

一方、石田会計ではお客様の「必要に応じて訪問する」というスタイルを採っております。
もちろん、毎月訪問するお客様もありますが、特に問題がなければ2~3ヶ月毎に訪問という契約が多いです。
入社当初は、毎月会計データを確認できないお客様が多いため不安になりましたが、現在は不安よりも以下のメリットが大きいと感じるようになりました。
(1)移動時間の削減及び月次処理の効率化により、節税や経営改善の提案のための時間を充分確保できる。
(2)お客様に割いていただく時間も減らすことができる。
(3)会計事務所のコストが少なくなるため、リーズナブルな顧問料設定が可能となる。

非生産的な時間(コスト)を減らすことにより、より重要な問題にエネルギーを注ぐことができると同時に、お客様の貴重な時間を拘束することも少なくなります。
また、お客様1社当たりの総業務時間も少なくなるため、業界標準よりも低めの顧問料ですみます。
このように、業務の効率化よって重要なサービス提供のための時間を増やすことができ、またお客様のコスト削減にもつながっていると感じるようになりました。
そして、毎月会計データを確認できない不安は、杞憂のものであったと感じるようになりました。

現在の石田会計の業務スタイルがベストかどうかはまだわかりませんが、少なくとも私が知りうる事務所の中では最良だと思っています。
入社2年目を迎えるにあたって、業務の効率化によって確保した時間を節税・経営改善の提案に注ぎ、お客様に貢献できるよう心がけていきたいと思います。

by 加古宗利

水曜日, 9月 02, 2009

10倍速く本が読める

私は本を読むことが好きなのですが、最近仕事以外にもやることが多かったせいか、あまり読書に時間を充てることができませんでした。  
それに加えて、私はあまり読むスピードが早くないため、購入したものの全く読んでいない本が増えてきていました。  
そこでもっと早く本が読めるようにするため、以前より興味のあった速読法の本("あなたもいままでの10倍速く本が読める"・ 著:ポール・R・シーリィ)を読んでみました。  

速読法というと、本を早く読むテクニックというイメージが強いと思います。
しかしこの本では、短時間でその文書から有益な情報を見つけ出し、理解することができるようになるための手法が書かれています。
実践できるようになるためには難しい手法が多いのですが、簡単にできて効果的な方法が第一段階の”目的を明確にする”というものです。  
“目的を明確にする”とは、
・その文書を読むことで最終的に何をしたいのか?
・どのくらい詳しい情報が必要か?
・目的を達成するために、いまどれくらいの時間をかけることができるか? を決めることです。
実際にこの”目的を明確にする”だけで、いままでよりも理解力や記憶力がアップしたように感じられます。

また私達は本を読むときは、一字一句を丁寧に読んでしまいがちです。
これは子供の頃にそのように教育されてきたためか、飛ばして読むことに少なからず罪悪感を覚えてしまうからです。
しかし目的を明確にすれば、読む必要のない文章を飛ばしても罪悪感は生まれないため、時間も大幅に節約できます。

他にも速読に必要な手法が紹介されており、今までの本の読み方を大きく変えてくれた非常に面白い本でしたが、主となる方法を全く習得できなかったのが残念でした。
その方法とは、1ページを1秒間で読むという夢のような方法です。
この方法を実践できる方がいらっしゃるのかは疑問ですが、もしいらっしゃいましたら是非ともご教授下さい!

by荻巣

火曜日, 8月 25, 2009

見せる仕事

一定量以上の仕事を行おうとする場合、1人でするよりも何人かで分担したほうが、短時間で済みます。それは、仕事量が増えれば増えるほど、はっきりと表れてきます。

お客さんから仕事の過程が見える職業の一つに、美容院があります。
               
 私は、美容院に行くと、そこで働く従業員の人たちの動きに目がいってしまいます。まず初めに応対してくれる受付の人、カットするフロアまで案内してくれる人、私の担当の人、シャンプーをしてくれる人、ドライヤーをかけてくれる人・・・と実に様々な人の手を通り、完成へと近づいていきます。

 初めに、担当者とどうしたいかの打ち合わせが済むと、それをスムーズに次から次へと作業する人に伝え、事が運んでいきます。作業の流れや指示の出し方、仕事の受け方など見ているだけでも勉強になり、感心したり、逆に私ならこうするのに・・・と考えながら、失礼かなとは思いながらも、自分の髪型よりも、そちらに目がいってしまいます。

 それぞれの担当者でしか出来ない部分、もしくはお客さんがそこは担当者にお願いしたいと思う部分については、しっかりと担当者が押さえ、それ以外の部分については、手の空いた人が行うことにより、時間が短縮され、美容院側にもお客さんの側にも、良い結果につながっているように思います。

 また、作業の流れがスムーズな様子は、受ける側も気持ちが良く、「見える仕事」ではなく、「見せる仕事」なのだという視点でとらえると、また違った見え方になってきます。

 私自身も自分の仕事に置き換えて、人から見られて気持ちの良い仕事の流れが作れるよう、意識しようと思いました。

by板谷

月曜日, 8月 24, 2009

税理士試験を終えた方へ

 まずは税理士試験の勉強おつかれさまでした。
 私もこの時期になると受験をしていた頃を思い出します。その頃、試験が終わったらやりたいと思うことをリストにしてそれを励みに勉強をしたのですが、終わってみると就職活動などでほとんど消化できなかったことを覚えています。
 就職活動で優先する事項は人それぞれかと思いますが、私が仕事をする上での優先事項は「職場の雰囲気」と「経験」です。

 まず「職場の雰囲気」を上げたのは、家族と過ごすよりも長い時間を過ごす職場ですので、居心地がいいに越したことはありませんし、職場の雰囲気が悪いという理由で大切な仕事に支障をきたすような無意味なことだけはしたくないと思ったからです。
 石田会計は職場の雰囲気はとても良く、周りを気遣って仕事を手伝おうかと声を掛けてくれる仲間がいます。お昼休みは仕事から離れ恋愛の話や家族の話などプライベートの話で盛り上がっています。

 次に「経験」と上げたのは、税金にはたくさん種類があり、すべてのエキスパートになることはとても難しいことです。自分が目指したい税のエキスパートがどんなものかを探すためにも経験をすることがとても重要かと思ったからです。
 石田会計では、基礎的な月次処理から望めば特殊な相続、合併、連結、清算などの申告もすることができます。会計事務所でも中には月次の入力処理ばかりで決算すら組ませてもらえないところもあるそうです。石田会計では、5月に入社した社員も決算はもちろんのこと相続の申告にも携わっています。もちろんサポートはついています。

 今回は、なかなか求人には載っていない私が就職活動のときに知りたかったことをブログで書かせてもらいました。
 その他にも有休を自由にとれること、他の会計事務所に比べてはるかに残業が少ないことなど働きやすい環境が整っています。(繁忙期以外はほぼ定時に帰宅しています)
 このブログを見てここで一緒に働きたいと思っていただけると幸いです。

by 村上

金曜日, 8月 21, 2009

言葉の力

 最近、言葉の力というものをあらためて意識しています。
 口癖はその人の本質をつくとはよく言われていることですが、 マイナス思考な口癖は直すべきですし、 聞いている相手にとっても気持ちの良いものではないですよね。

 私の良くない口癖はとにかく「だって」と一度否定から入ってしまうことです。
「だって」という言葉は一度口に出してしまうと、 自分でそれまで考えていた事以上の否定理由を探し出してきて、 後ろ向きな答えへと導いてしまうような気がします。
という訳で最近の私の改善法としては、 とにかく前向きな方向へ進む言葉を探すことです。

・たとえそんな風に思っていなくても、 無理やりにでも前向きな理由を一度言葉に出してみる。
・出来ない言い訳を探すのではなく、 少しでも出来るかもしれない理由を考えてみる。

そうする事で、一度自分の思考がリセットされてマイナス思考の思い込みから解放されるようです。
もちろん長年の口癖ですのでそう簡単には直らないのですが、 一人でいるときには逆の、前向きな言葉を声にだして使ってみると気分も明るくなってきます。
言葉を先行させて思考を操作する。 言霊とはそういった意味では本当にあるのかもしれません。

 さて石田会計事務所には所長の好きな相田みつをさんの言葉がいくつも掲げてあるのですが、私も相田さんの言葉に助けられる事があり、 言葉の力をしみじみと実感します。
自分の発する言葉で、自分も聞く相手も幸せにする事ができたら良いと思っています

by 加藤

水曜日, 8月 19, 2009

仕事を楽しむ

先日、車を購入しました。
購入するにあたっては、まず用途・サイズ・デザインを考慮に入れながら予算の範囲内で車種を絞りました。そして、実際に車を目で確かめ、試乗して一番安いところで決めようと購入候補車を取り扱っている販売店へと足を運びました。

販売店へ到着すると、店舗周りには「エコカー減税」や「補助金最大25万円」と書かれたのぼりがたくさんたっていました。現在では、一定の基準を満たした車の購入時において、自動車取得税及び重量税の減税やエコカー購入補助金(10万円又は25万円)の制度があり、以前に比べて購入資金が数十万も少なくなることがあります。どこの販売店も減税・補助金特需で盛況のようです。大部分の営業マンのセールストークはお金の話(減税や補助金の話)が中心でした。

そのなかで、最初お金の話は全くせずに、その車の良さを熱心に説明する営業マンがいました。彼は以前その車に乗っていたことがあるためか、細かな機能を熟知していてカタログでは気がつかないポイントを経験に基づいて説明してくれました。多彩なシートアレンジなど実際に自分でやってみるように勧められ、それにより車についての理解を深めることもできました。見積額が一番安かったわけではないのですが、彼の楽しそうに説明している姿にとても好感を持ち、その方と契約をすることにしました。

当初は一番安いところで購入しようと思っていたのですが、楽しそうに話す営業マンに心を動かされました。仕事を楽しんでいる人には何かひきつけられるものを感じます。 私も彼を見習って、仕事を楽しみながら、経営に役立つ情報提供ができるように心掛けたいと思いました。

by 加古

火曜日, 8月 11, 2009

情報を得ること

 最近CMなどで「エコカー減税」という言葉をよく耳にします。
 政府が出した追加経済対策の一つで、ハイブリッド等の一定の低排出ガスの車を購入した場合に、自動車に係る重量税や取得税を減免するというものです。

 このように、世の中の流れに沿って税制はめまぐるしく変化していきます。これに迅速に対応するためには情報を得ることがとても重要になってきます。
 とくに、この業界は知っているかどうかあるいは気づくかどうかによって、ずいぶん結果が違ったものになってくるからです。

 とはいえ、今の世の中はインターネット等で簡単に情報を得ることができます。しかし、これらの情報は多い割に肝心な情報がないなど、必ずしも正しい情報ばかりではないのが現実です。
 中でも、1から10までの情報に対して1から9までの有益な情報のみ書かれ、一つの情報のみ抜けている場合で、その一つですべてが覆るという情報を鵜呑みにするのが一番怖いと思います。

 このように情報を得るということにはリスクがあります。しかし、どんなものでも情報は情報で、まずは得るということに価値があると思います。
 そして、得た情報を鵜呑みにするのではなく、その情報を取捨選択して状況にあった提案をすることが大切になってきます。
 お客様によりよい提案ができるよう、これからもたくさんの情報を得る努力をしたいと思います。

by 村上

金曜日, 8月 07, 2009

「身近なエコ活動」

  石田会計では夏場はクールビス、冬場はウォームビズ、といった形で省エネに取り組んでいますが、私も個人でちょっとしたエコ活動に取り組みました。

 先日、自分の部屋の窓側に“緑のカーテン”を作りました。 私の部屋は二方向がガラス戸になっていて、片方が南向きなので夏はこれでもか!というくらいに暑くなります。部屋にエアコンはあるのですが、あの人工的な冷たさがどうにも好きになれないので、できるだけ使用を最小限にとどめることができればといつも思っています。 そこで思いついたのが、植物で作る「緑のカーテン」でした。ニュースで取り上げられているのを見たことがあり、また、近所で育てているところも何軒かあり、涼しげでいいなと以前思ったことを思い出したのです。

 緑のカーテン作りに通常植えるのはつる植物だということで、選んだのは朝顔、夕顔、ヘチマ、ゴーヤーです。思い立った時期が少し遅かったので、種ではなく苗をプランターに植え、伸びた芽が絡まるようにネットを設置しました。 緑のカーテンの効果としては、赤外線を反射し、葉の気孔から水分を蒸発するため、日差しを和らげると共に、周りの温度を下げてくれるということです。人にやさしい、環境にやさしい、財布にやさしい、目にやさしい、なんて言われるそうで、良いことづくめですね。

  暑い日が多く、雨もよく降ったので、すくすく芽が伸びていることに植物の逞しさを感じます。毎朝、“育ってるかな?”と、うきうきするような気持ちになるだけでも緑のカーテンを作って良かったなと思います。 さて、緑のカーテンのおかげで夏が実際に過ごしやすくなり、省エネに貢献できるのか、これからとても楽しみです。

by 松浦 

木曜日, 8月 06, 2009

「近況報告」

個々の担当者としては色々忙しいものの、会計事務所としての繁忙期を終え、2ヶ月が過ぎようとしています。 そのような時期を利用して、石田会計では、決算チェック過程の改善や、所内研修に比較的ゆとりをもって時間を充てたり、充電期(?)を過ごしております。

  月例会議は石田からの情報共有のための報告、還元などが主ですが、スタッフ会議や所内研修は議題を決めて、スタッフで自主的に運営されています。 石田会計ニュースのブログ会議も毎月しております。お客様のもとに届く石田会計ニュースに載るブログは紙面スペースの関係上、選ばれた3名ほどですが、ブログ会議にて批評、その後修正、選出という流れです。(紙面上、載せることができなかったブログは石田会計事務所ホームページ上にてご覧いただけます。) 前回の所内研修では、スタッフの安藤が講師となり、CSVについてパソコン操作の研修をし、大変勉強になりました。今までにも税務調査に関すること、年金に関すること、時期に応じて、年末調整に関すること等内容は様々です。  
 
 最近のスタッフ会議では、決算チエックの拡充・改善のため数回にわたり話し合いを行っております。 現状では、担当者が決算作業をし、チエックリストに沿って確認漏れ等がないか客観的に調べ、その後、担当者以外のスタッフが再チェックし、石田が最終確認、という流れになっています。このチェックリストの内容を大幅に拡充し、決算のみならず、各種届出書類の確認や、担当者変更時の情報共有の徹底、付随業務の確認項目を新設、利益が出た場合の検討項目の追加など、担当者レベルで個々に行ってきたことを事務所レベルの検討・チェック項目として扱う方向で進んでおります。
 
 スタッフのレベルアップがお客様へのサービス向上として還元できるよう、勉強中ですので会計事務所は年中忙しい!?(笑)と実感している今日この頃です。
by古橋

木曜日, 7月 30, 2009

メモをとること

 先日、石田会計でお客様へのサービス向上のため、従業員のメモについてのノウハウを公表する機会がありました。
 私自身メモをとることについて、深く考えたことがありませんでしたので、これを機会に自分の方法が本当に最善であるかを検討してみようと思いました。

 メモをとることによって一度その事柄から離れ、再度そのメモを見ることによって思い出し、その事柄について対応する。そんな過程が見えてきました。
 最初にメモをするのは付箋だったりメモ用紙だったり、シチュエーションに応じて様々だったのに対して、最終的にメモを保存する場所はほとんど同じで、毎日私が目を通す場所でした。
 一見完璧に見えるのですが、メモを写すときにミスが生じやすいという欠点もありました。

 では、記録(メモ)をしないで対応する方法はあるのでしょうか?
 中学時代の優秀な先輩で授業中にノートを一切とらない人がいました。
その訳を先生が尋ねると、
  「自分にとってノートをとるということは、その事柄を忘れてもいいと自分を甘やかしていることであるため、授業の内容を忘れないためにノートをとらないようにしています。」
というようなことを言ったそうです。
 その人は記録ではなく記憶をすることによって、その事柄を忘れずに対応していたのです。

 大切なことを忘れないように記憶することはとても大事なことです。しかし、仕事をしている以上、決して少なくはない大切な情報を、記憶だけで忘れないようにすることは、並大抵にできることではありません。
 そして私の中では一つの事柄について、ずっと忘れないでいる方法、一度離れて思い出す方法、両者とも必要な時点において対応できれば結果は同じだと思っています。
 その上、メモをして一度離れることによって、他のことについて全力で対応できるという利点もあると思っています。
 今後もメモをとることによって、未来の私へ確実にメッセージが届くように、必ず目を通す場所へメモを写す最善の方法を考えていく必要があると感じました。

by 村上

火曜日, 7月 28, 2009

平日も有意義に

 最近になって平日の夜にテニススクールに通うようになりました。

 前々からやりたいなとは思っていたので、事務所の繁忙期を過ぎ一息ついたところで思い切って入会したのです。
石田会計のスタッフブログに、スポーツや体力作りの話が良くでてくることに後押しされたことも大きいのですが、思った以上に得るものが大きく、毎週楽しみにしています。

 正直なところ、最初のうちは仕事が終わった後にスクールに通うことが、運動不足の体にはかなりキツく、毎回休んでしまおうかと葛藤していました。
しかしテニスを頑張った後にベッドに入ると、いつもより寝つきがよく、明らかに次の日の体調も良いのを感じます。
いつもは寝る前にアレコレ考えてしまうのですが、体を動かしたあとは疲れて何も考えずに眠れるので、週に一回はそんな日があるといいのかもしれません。
まだ始めて間もないので、体力がついたとか身体的な変化を感じるほどではないのですが、身体への意識が高まりつつあります。
通勤電車の中でさりげなく筋力トレーニング(ただ単に筋肉に力を入れているだけですが)をしてみたり、自分の中での変化を楽しんでいます。

 今後の目標はスクールの生徒さん達との交流を深めることです。 皆さん行動派で様々な職種の人達が参加しているので、興味津々です。
一緒に汗を流しながら、面白い話が聞けたら良いなと一石二鳥を狙っています。

by 加藤

金曜日, 7月 24, 2009

固定観念と発想の転換

先日、東京に住む友人からのお土産で、野菜スイーツをいただきました。

 近頃は健康ブームで、「野菜で作ったスイーツまで発売されている」という記事を雑誌で読み、興味をもっていたため、タイミングの良さも手伝って大興奮しました。

味に関しては、当初の私のイメージでは、野菜はかくし味程度に入れてあり、ほぼ一般的なケーキの味と変わらないか、もしくは全く逆で、野菜臭くてそれほど美味しくないかのどちらかだろうと思い込んでいました。しかし実際に食べてみると、しっかり野菜の味がしていて、それでいてケーキとしてきちんと成立していました。今回は、ごぼうのチョコレートケーキとニンジンのムースを食べたのですが、納得のいく味でした。

 なにも、ケーキで野菜を摂らなくても・・・と思っていた私ですが、野菜を摂るために食べるのではなく、美味しいから食べるのだということが、実際に経験してみて分かりました。“野菜は、美味しくないが、健康のために無理にでも食べなくてはいけないもの”という私の固定観念が、そのようにイメージさせてしまったのです。

 あるテレビ番組で、野菜スイーツを作っているソムリエの方が、それを始めたきっかけについて、「野菜とフルーツは同じ部類のものだから、野菜は美味しくない、フルーツは美味しいという固定観念を取り払い、発想の転換をすることで出来上がりました。」と言っていました。

 固定観念が発想を貧困にしているのだと、今回の件で改めて実感しました。自分が当然と思い込んでいることや、決め付けていることでも、逆の発想をしてみることで実は全く違うものが見えてくるのかもしれないと気付き、その意識を高めるよう日頃から心がけたいと思います。

by板谷

火曜日, 7月 21, 2009

思い切って仕事を任せてみよう!」

会計事務所のスタッフが決算を組めるようになるには、どれだけの時間がかかると思いますか?
1年?2年?それとも5年でしょうか? どれくらいの時間がかかるかは”人”によって全然違います。
石田会計ではスタッフは大体1年ぐらいの期間で、決算を組めるようになり ます。
しかし、他の会計事務所では5年かかっても決算が組めないスタッフもいる という話しを聞いたことがあります。

先程、私が申し上げた”人”とは実は決算を行うスタッフ自身のことではな く、所長のことを指しています。
決算がいつまでも組むことができないのは、その人の能力が低いというより も所長が決算を人に任すことを避けていることが大きな理由だと思います。
人に決算を任せることを避ける人は、自分でやったほうが間違いがないと か、自分でやった方が早いと考えています。
しかし、それではいつまでたっても所長が決算を組まないといけないため、 他のことへ投資する労力や時間が削られますし、またスタッフの成長の妨げにもなってしまいます。

石田会計ではほとんどの仕事はスタッフに任され、決算も任されます。
もちろん最初の頃は、時間が非常にかかってしまいますし、完成したとして も完璧とまではいきません。
そのため他のスタッフがサポートしつつ、また完成した決算について誤りがないか、また税制上優遇されるものはないか等、他のスタッフ及び石田が入念に2重にチェックしています。
そのため当初は労力と時間がかかってしまいますが、長期的にみると労力と 時間の節約となりますので、その節約できた分をもっと重要なことに注ぐこ とができるようになります。
また人に任せた仕事の報告を受けると、その中には自分だけでは気づかなかったことも結構含まれており、自分の成長にもつながります。

人に仕事を任せることは、任された人だけでなく、任せた人にもメリットが 大きく、ひいては組織の成長につながることと思います。
忙しくて時間がないという方や、従業員の方の育成があまり上手くいっていないと感じている方は、思い切って仕事を任せてみるのも良いかと思います。
そういう私も自分でやってしまおうという癖を改善している最中ですが・・・。

by 荻巣

火曜日, 7月 14, 2009

お客様側の立場で考える

幼少のころから食べることが好きだったため、飲食業に関しては人一倍関心があります。飲食店に行くと食事を楽しむことはもちろんのこと、そのお店の良いところ、悪いところ、改善点等を自分なりに分析をする癖がついています。
元々、チェーン店の優等生的な味より個人店の個性的な味の方が好みだったため、個人店に行くことが多いです。個人店には、創業何十年のこだわりの味を持つ店や、今までにない味を探求している店、また、個性的なご夫婦で営業されているにぎやかな店など、楽しみ方が様々あり飽きることはないです。

ただ残念ながら、全般的に個人店の方がチェーン店より劣っていると感じます。その原因は、お客様側の立場で考えるという視点が欠けている店が多いと思うからです。
特に、飲食業を営む上で必要条件である清潔さが軽視されている店が多いと思います。テーブルの上が汚れていても平気で席に通したり、テーブル上の調味料入れがひどく汚れていたり、中身が空であったり。キッチンの清潔度はテーブル周りの清潔度と同じくらいかそれよりも低いというのが相場だと思います。せっかく美味しいものを提供できても、調理環境をイメージすると口に運ぶ気にはなれません。それだけで客離れをおこしても不思議ではありません。

一方、チェーン店では調理方法だけでなく清掃方法もマニュアル化されているため、一定の清潔度は保たれていると思います。定期的に清掃することが決められており、清掃者がサインをすることにより責任も明確化されています。
テーブル上を見て思うことですが、多くのチェーン店にはお客様の意見を聞くアンケートシートがあります。味の良し悪しはもちろんのこと、接客態度や清潔度に至るまで評価できるようになっています。お客様の意見を取り入れ、改善していきたいという気持ちが感じられます。

近年、個人店が淘汰されてチェーン店の割合がますます増えてきていると思います。
その原因の一つに個人店がお客様の立場で考えることが少なかったのではないかと思います。今後はチェーン店の良い点(アンケート等)を取り入れて、お客様の意見に耳を傾けることにより改善を行い、料理の味以外の部分でも引けを取らないようになってほしいです。
今後の個人店の盛り返しを願っています。

by 加古

月曜日, 7月 13, 2009

マイブーム!?

 最近、広告を見るのが好きです。

広告といっても新聞広告、折込チラシ、お店の看板、商品のパッケージなど様々です。お店や会社のロゴマークなどもセンスのいいものをみると、とっても好印象です。石田会計のお客様でも素敵なロゴマークがある会社がたくさんあります。

 以前はCMをすすんでみることはなかったのですが、最近はテレビ番組の合間のCMもしっかり見ています。CMはわずか十数秒の間に商品やサービスの魅力をアピールし、好印象を与えるという技術が素晴らしいと思います。 中には、良くわからないものもあるのですが、その分、逆になんだったのかな???と妙に印象に残るものもあります。このように思うのも企業の思惑なのだ、と思うとやはり、どのCMも興味深いものです。 新聞も意識して読むと、想像以上に広告の割合が多いことに驚きました。
 
 今年は、新聞創刊135周年ということで、新聞のセールスがいつもに増してよく入り、今までは、その後契約しないと悪い気がするのでお試し購読を断っていたのですが自分の広告ブームの勢いに乗り申し込みました。 いつもと雰囲気の違う新聞に新鮮味があり、つい時間をかけて読んでしまいます。 同じ内容の記事でも新聞により全然違った印象を受けるものも少なくありません。公共性の高い新聞とはいえ、事実を伝えるだけのものではなく、記者の私見が強く反映している分、特色が出るのだと実感しました。 自分に知識がある分野の記事については、一人の記者の意見として批評できるのですが、自分が知識のない記事に関しては、その記者の意見にかなり印象が左右されることに気付きました。それ故、以前新聞に書いてあったけど、実はこういうことだったのか、と後から知ることも少なくありません。世論操作の威力は日々あるのだと痛感しました。
 
 石田会計でもホームページ、石田会計ニュース、FAX通信など情報発信をお客様にしているのですが、発信側になると、どうしても主観的になりがちです。お客様から客観的な印象やご意見などを訪問の機会にいただき、向上に努めていきたいと思います。 

by古橋

火曜日, 7月 07, 2009

ボトルネックを把握する

 石田会計事務所では、最近所員のパソコンを更新しました。
 機種を選定しているときには色々と迷いましたが、ビジネス用ですので、やはり性能重視の選び方になります。
 基本となるものでは処理能力が足りないと思われる部品をもっと能力が高いものへ変更したり、逆に処理能力が高すぎて不要と思われるものを削ったりして、最終的に石田会計に合ったパソコンとなりました。

 ところで、パソコンの処理速度を2倍にするためにはどうすればよいでしょうか?
 パソコンが動いている間、部品どうしはお互いに影響し合っています。
 そのため、ひとつの部品だけを「処理速度2倍」のものに取り替えたとしても、パソコン全体の処理速度は2倍にはなりません。
  それはなぜかというと、他の部品に処理速度が遅いものがあれば、全体の流れがそこで止まってしまうからです。
 全体の構成を考えなければ、ひとつの部品の性能だけを最高にしても意味がないのです。

 このように、全体の流れをそこで制限してしまうような部品・システム・生産条件その他のことを「ボトルネック」といいます。(ボトルネック(bottleneck)=「ビンの首」という意味です。)
 ビンからワインを注ぐとき、ビンの口から出てくるのは「ビンの口で制限された」量だけです。
 ビンの口が細すぎてワインがなかなか出てこないなら、ビンの口を広くするしかワインの出を多くすることはできません。

 同じように、処理速度が遅いとか、生産能力が低いからといって、ボトルネックがどこにあるのかを把握せずにやみくもに他の部分を改良してもうまくいきません。ワインが出てきづらいからといって、ビン本体の部分を広くしても解決にはならないのと一緒です。

 なにかミスがあって、その仕事のプロセス自体に問題がありそうなとき、生産能力に限界がありそうなとき、それを改善しようとするのはもちろんです。
 ただその方法として、『ワインの出をよくしようとしてビン本体を広げる』ようなことにならないよう、やみくもな改善ではなく全体像を把握してボトルネックをつかみ、その部分を改善していくことが、結局は一番の近道なのだと思います。

by 安藤

金曜日, 7月 03, 2009

憧れのホームページ・ブログ

  私は5月に入所したばかりですが、一年ほど前からホームページによって石田会計の存在を知っていました。当時は会計事務所への就職活動をしていたため、時間があれば情報収集をしていたなかで、石田会計のホームページにだけは惹かれるものがあり、かなり頻繁に見ていました。

  ホームページを公開している会計事務所が全体の中では多いか少ないかはよくわかりませんが、検索しているとそれなりの数は出てきます。その中で私が石田会計のホームページに惹かれた理由の一つは、ホームページ自体のレベルの高さ(所長の石田が個人で作ったということへの驚き)、説明の分かりやすさ、さらに仕事を探している者にとって“スタッフを大切にする会計事務所を目指す”ということを掲げていることへの期待、等を総合して全体的に良い印象を受けたからです。

  また、もう一つの大きなポイントになったのが、スタッフのブログでした。意見を述べるということ、かつ、それを文章という形で発表できるものにすることはとても難しいことだと思います。問題意識をもって常日頃から過ごしていないと毎日が何気なく過ぎてしまう中、ここで働いている人たちは自分の意見をしっかりもって自己表現のできる人たちなんだ、と思えました。定期的に更新されるブログを読むのが単純に楽しみだったのもありますが、こんな人たちの中で働けたら自分自身がより成長できるのではないかと思えたことが、繰り返しホームページを見ることにつながっていたようです。

  さて、いざ入所してみて憧れのホームページに名前と写真が載り、自分がブログを書くことになってみたら、ブログについてはその難しさに随分悩まされています。書く時間は充分ありますし、そのために以前よりは普段気に留めないようなことでも立ち止まって考えるようになってきたとは思うのですが…。

 “書く”ということには多少の慣れも必要かと感じます。まだしばらくは簡単にはいかない時期が続きそうですが、表現力が身につく、情報に敏感になるなど、自分の成長には間違いなくつながると思うので、前向きに取り組んでいきたいと思います。

  いつか、自分がこのブログを楽しんで読んでいた様に、ホームページを見てくれた人が楽しめる様な文章を書けるようになりたいです。

by 松浦

金曜日, 6月 26, 2009

リスク分散という考え方

 以前、財布の中にクレジットカード・現金・定期券を入れて、さらに家の鍵をつけている人に会ったことがあります。
 本人いわく、「この1つだけなくしたり盗まれたりしないように気をつければいいから楽なんだ」とのことでしたが、逆に言えばその1つがなくなれば重要なものはすべて失われてしまいます。
 私は逆に、重要なものはすべて別に保存しておき、どれか一つがなくなっても代わりになるものが必ずある状態にしています。

 リスク対策には「一極集中し、それを重点的に守る」と「リスクを分散し、代替できるようにする」という二つの考え方があるかと思います。
 予測される障害の種類が少ない場合には前者でもかまわないと思いますが、何が起こるか分からない状況では、リスクはできるだけ分散させるのがよい方法でしょう。

 これは日常のことだけでなく、もちろん、ビジネスの世界でも同じことです。
 アメリカの同時多発テロ事件の際、企業がその後迅速にビジネスを再開できたか否かは、それぞれのコンティンジェンシープラン(災害時等にビジネスと情報システムを復旧させるための計画)の精度によるところが大きかったといいます。
 例えば、大規模な災害やテロが起こり、一つのセンターが使用不能となったとします。この場合、以前から遠隔地にオフィスを借りておき、随時データを移動しておくなど、すぐに日常作業が可能となるようなオフサイトシステム(遠隔地分散システム)が構築されていれば翌日からでも営業が可能です。逆に一極集中システムしか持っていない場合、復旧まで非常に時間がかかります。

 もちろん、大規模なオフサイトシステムの構築には多額の費用が必要です。
 代替センタを別の場所に借りておく賃借料、PCや緊急時運用要員の確保費用、さらに代替回線の準備等を考えれば、大企業でもなければそこまでの体制を整えることは不可能でしょう。

 ですが、小規模な事務所等でリスク分散が不可能な訳ではありません。
 石田会計でも、毎日膨大なデータを扱っていますが、
①データ破損に対するリスク管理として、
  ・毎日のデータをサーバにバックアップして保存
  (データ破損に対応)
②物理的な被害に対するリスク管理として、
  ・毎週、ディスクにデータを保存し、さらに月に1回
  別の場所に保管
  (機械の故障、事務所が天災等で被害を受けた場合に対応)
という二つの手段をとっています。

 大企業のオフサイトシステムに比べれば“万全”とまではいえませんが、起こりうる可能性の比較的高いリスクに対しては、小規模な事務所でできる範囲の対応をしています。

 リスク回避にはそれなりのコストと手間が必要ですが、障害がおきたときの復旧費用や時間は非常に少なくすみます。  起こりうる状況を想定し、常に可能な範囲で最善の方法を考えていくことが重要ではないかと思います。

by 安藤

水曜日, 6月 24, 2009

「行動力は体力で決まる!」

マラソンを走る体力をつけるため、ジムに通い始めて3ヶ月が過ぎました。
先日、入会してから2回目のIN-BODY測定を受けました。
IN-BODY測定では、身体の成分分析から筋肉や脂肪の量、姿勢のバランスを詳細に把握することができます。
測定の結果は、1回目よりもかなり良い結果であり、順調に体力もついてきました。

その結果に満足しつつ、さらなる体力向上に向けて、テレビを見ながら走っていると、ある番組に経済評論家の勝間和代さんが出演していました。
勝間さんは運動に時間を費やすのですが、そのことについて多くの人から“忙しいのに時間が無駄ではないですか”とよく聞かれるそうです。
しかし、勝間さんは“行動力は体力で決まる”と考えているため、一日の行動時間を増やすための運動はあくまで自己投資だとおっしゃっています。

言われてみると、確かにそうかもしれません。
以前は、午前中にジムに行くと疲れ果ててしまい、午後は動くのが億劫になっていました。
そのため、本を読んだりするのですが、午前中に体力を使い果たしているため、すぐに眠気が襲ってきて、寝てしまうこともしばしばあり、あまり休日を有意義に過ごせていなかったような気がします。

しかし最近は、朝にジムに行った後でも2つ3つの予定を平気でこなせていることを考えると、体力と行動力はある程度の相関関係があるのだと思います。
仕事や私生活が忙しくなると、ついつい運動する暇はないと考え、運動する時間を削ってしまいがちですが、あえて運動することで一日の行動時間を増やしていくことができるのでないかと思います。 近々、事務所の定期健康診断があるのですが、運動していなかった昨年に比べてどれだけ改善されているか結果が楽しみです。

by荻巣

金曜日, 6月 19, 2009

「登録」

 先日、補助税理士の登録の申請をしました。補助税理士とは、いわゆる勤務税理士のことで、開業していない税理士のことをいいます。
 税理士になるには2年間の実務経験が必要になるのですが、私の中でその2年間というのはとても短く、初めは実力が十分ついてからの登録を考えていました。
 しかし、周りからのアドバイスもあり、先に登録をして税理士であるということで、自分にプレッシャーをかけて実力をつけて行こうという気持ちになりました。

 この2年間、好奇心を持って仕事に取り組み、法人税及び所得税の申告だけでなく、相続税の申告や法人税の中でも特殊な解散清算申告、税務調査、登記の申請など広い分野においてたくさんの経験をさせてもらいました。
 税理士の試験勉強をしていた頃の仲間の話を聞くと、本当に恵まれた環境で実務を経験できたことを実感しています。
 
 この2年間、山あり谷ありでずいぶん成長したと思います。
 しかし、今私が登ってきた山の景色は自分一人の力ではなく、石田会計に後ろを支えてもらい登った景色を見ているのです。
 支えてもらっていることで、責任を重荷に感じることはありませんでしたし、もし、失敗をして転んだとしても、崖を転げ落ちるようなことはないという安心感が、私に前へ進む好奇心を掻き立ててくれました。

 補助税理士としてやっていく以上自分一人で山を登ることはありませんが、安心感に甘んじないようにして、少しでも他の人の後ろを支えて登っていきたいと思いました。
 周りの人に支えられてきたことを感謝しつつ、これからはより一層の努力をし、税理士の名に恥じないよう積極的に仕事に取り組んでいきたいと思います。

by 村上

火曜日, 6月 16, 2009

値段 or 安心 ?

先日、ビデオカメラが欲しいと思い家電ショップに行きました。
お店ではメーカーごとに多くの商品が陳列されておりましたが、メーカー名の入ったはっぴを着た販売員の説明には納得がいかず、足早に店を後にしました。

随分前から家電製品等の購入を検討するときは、必ずインターネット上の価格比較サイトを確認することにしています。そこでは、安いお店の紹介だけでなく、商品の評価や口コミが掲載されており、商品知識がないものを購入する際は、とても重宝している情報源となっています。
商品の選択については、その情報を元に候補を絞り、その後実際に店頭で手にとって比較することにより最終的な決定をしていますが、決定した後に、実際にどこで購入するかについて悩んでしまいます。

商品にもよりますが、店舗の価格に比べオンラインショップでは2~3割程安いと思うことが多いです。店舗がない分、販売員の人件費や家賃等のコストが大幅に少なくなるため、価格競争力は圧倒的に勝っています。少額なものであれば店頭で購入してしまいますが、高額なものになると差額が数万円以上となるためすぐ決めることができません。
値段だけで選べばオンラインショップで購入するのですが、その場合には商品がちゃんと送られてくるか、故障したときのアフターサービスは大丈夫かといった心配事が店頭購入に比べ増えることになります。

結局、故障する可能性が高いものは店頭で購入し、それ以外は信頼のおけるオンラインショップでという方針で決めることにしています。
価格が安く、自宅で注文できる仕組みは消費者側に大きなメリットがあり今後も広がっていくと感じています。

by 加古

金曜日, 6月 12, 2009

「ジョブカード」
 
昨年4月からハローワーク等で実施されているジョブカード制度をご存知ですか?
聞いたことはあったものの、詳しく調べてみると充実さに驚きました。

もともとは正社員経験の少ない就職希望者を対象としたもので、職務経歴・職業訓練・資格・免許などを「ジョブカード」とよばれる書類にまとめ、常用雇用を目指した就職活動やキャリア形成に活用する制度です。最近対象を正社員にも広げようという動きもあります。

対象者はハローワーク等でキャリア・コンサルタントによるコンサルティングを受けながらジョブカードを作成し、就職か職業訓練かを選択します。
職業訓練を希望すると職業能力形成プログラム(企業における実習と教育訓練施設等における座学を組み合わせた実践訓練)等を受講し、企業からの評価を受けた後に再び、キャリア・コンサルティングを受けジョブカードを作成し、就職活動をするのです。
 対象労働者受け入れ企業にも対象者本人にも助成金・給付金の制度が活用できるそうで、ワーキングプア・ニート・フリーターなど社会問題の解決策としても期待されています。
 
実際に職業訓練を民間企業でした場合、受け入れ企業が対象者を3段階で評価するのですが、評価シートの項目を見てみると、勤労観・協調性からPC操作など50項目以上に及ぶ充実したものでした。自己評価と企業評価がABCの3段階で表されているので学校の通知表ようです。
職業訓練を受けた企業に就職するわけではないので、訓練終了後、再度キャリア・コンサルティングを受け就職活動をすることになるのですが、評価シートは次の就職活動先へ提出することもできます。提出するか否かは対象者の自由なのですが、提出することにより、職歴ブランクの一般的なマイナスイメージをプラスに変えるいいチャンスだと捉えることもできると思います。
採用面接は基本的に一対一の当事者のみですが、他企業の客観的評価を見ることができる制度は、採用側にはかなりメリットがあると思います。

自分自身のことを振り返ってみても、職務経歴書を作成するのが大変だったことを思い出しました。
ジョブカード制度も無く、自己流に作成しましたが、作成過程で自分の職能、スキルを見つめ直すことができ、今後どんな仕事をしたいか、今自分に何が足りないのかぼんやりしていたものを明確にし、自分自身の職業観の変化にも気付くことができた事を覚えています。今後のキャリア形成にあたり、定期的・自主的に職務経歴書のようなものを作成することも大切だと思いました。
by 古 橋

火曜日, 6月 09, 2009

経験できる環境

先日、相続税の申告に関わらせていただきました。

 相続の申告自体、数に限りがあり、またそのうち税額が発生することにより申告が必要になるケースは更に限られているため、税理士の数からみても経験できるケースは稀のようです。

 そのような中で、石田会計に入社してから、すでに数回の経験を積むことができました。

 相続申告が他の申告と大きく異なる点は、申告時点でその当事者がいないということです。つまり、相続は亡くなった方についての申告を、その方が亡くなった後で行なうことになるため、予想以上に困難が伴います。さらに、相続はその人その人によって、財産の状況や親族関係等が様々で、一人として同じ方はいません。そこで、ご家族の方にご協力をいただき、その方名義の財産を見せていただいたり、生前の趣味や日頃の生活の様子などのお話を伺って、申告に関する糸口を見付けるなど、実際の申告に至るまでにはかなりの日数を要します。

さらに、これほどまで個人的なことを伺うにも関わらず、ご家族の方と実は全く初対面ということも少なくありません。相手(亡くなられた方)のことを深く知るという点からみれば、短い期間でということになるのかもしれません。

 私自身、個々の財産に関する評価の方法については勉強していたものの、実務に携わってみると、それ以前に情報収集や状況把握など、机上では全く分からないことがあり、経験することの重要性を改めて痛感しました。

 さらに一歩踏み込んでお話を伺うことで、仕事以外にも大切なことを学ぶことができ、大変勉強になりました。そのような仕事が出来る環境と、経験豊富な上司がいることに感謝しつつ、自分自身の成長につなげていきたいと思います。

by板谷

金曜日, 6月 05, 2009

期日前投票

  私の住む地域で市長選があり、生まれて初めて期日前投票をしてきました。

 実は投票日当日に投票所に行くこともできたのですが、一度、期日前投票そのものを体験してみたかったのであえて前日に行くことにしました。

 公職選挙法が改正された際、以前の不在者投票より手続きが簡単になりましたよ。。。なんて話をちらりと聞いたことがある程度で、勝手な先入観から面倒なものと決め付けていた期日前投票。
今回投票日に一応は用事がある事を理由に前日に投票所に出向くと、あまりのあっけなさに拍子抜けをしてしまいました。
私のイメージだと当日投票に行けない理由を具体的に聞かれたり、もしくは理由もレジャーは不可だったりするのかなと思っていたのですが、そんな心配は無用でした。
実際は宣誓書なる一枚の紙にあらかじめ仕事、旅行、病気、住所移転と選択肢が書いてあり、そこに○をつけて名前と生年月日を書くという簡単な手続きです。
投票のやり方自体は普通の当日に投票するのと全く変わりはありませんでした。
期日前投票をする人も想像していたよりもたくさんの人数が来ていて、ただの私用で期日前投票することに若干の後ろめたさを感じていた私の心も軽くなりました。

 期日前投票を私のように難しいものと思っている人もきっと多いはず?!
そう思って職場内でも聞いてみましたが、やはり期日前投票の浸透度は低いようです。
もっとこの制度を告知して分かりやすい、参加しやすい選挙のイメージを広げれば投票率もさらにアップするのにというのが今回の感想です。

by 加藤

木曜日, 5月 28, 2009

時間活用術

先日、家で本の整理をしていたところ、5年程前に読んで感銘を受けた本が 出てきました。
感銘を受けたとは言うものの、はっきりと内容を覚えていなかったため、改めて読んで みました。
書名は「1日26時間にする、最強の時間活用術」(著者:ヴィンス・パネラ)という、時間コントロール法のエッセンスについて書かれた本です。
本書では、1日の時間を増やす方法を(1)無駄を減らす(2)時間の効率 をよくする(3)活動能力を高めるの3種類に分けています。

改めて読んでいる内に、当時自分にずばり当てはまったため、何とかしよう と四苦八苦していたことがあったのを思い出しました。
それは(1)“無駄を減らす”の中で特にたちの悪いとされる、「先延ばしの習慣」です。
先延ばしを生むのは、人間に生来備わっている回避の習性です。
先延ばしをするときの私たちは、失敗や批判に対する恐れ、退屈さへの恐れを避けようとして、行動するよりも行動しないことを選んでしまいます。

当時、私は失敗が許されない仕事になればなるほど、準備に時間がかかるの を理由として先延ばしすることを正当化していました。
その結果、早めに行動を起こしていれば、失敗しても修正がきいたことでも 先延ばししたことでどうしようもなくなってしまったこともありました。
先延ばしを防ぐ方法として、本書では「早送り」と呼ぶ方法を勧めています。
この方法は、先延ばしを1年続けた場合、5年続けた場合、10年続けた場合に精神面、経済面、身体面、人間関係面などでどういった影響が出るか想像 します。
また逆に少しずつでも行動を起こしたら、どういった影響が出るか想像しま す。

たったこれだけのことですが、先延ばしした場合と早く行動を起こした場合の差を想像するだけで、行動を起こすのに必要な意欲が生まれてきます。
今でも、先延ばししてしまうことはありますが、5年前に比べると格段に減 らすことができるようになったように感じます。
本書にはまだまだ実践することで、時間を有効に使う方法が書かれていましたので、どれだけ1日の行動時間を増やせるか試していきたいです。

by荻巣 勇人

金曜日, 5月 22, 2009

絵画と音楽と数学

 レオナルド・ダ=ヴィンチの代表作の一つ『最後の晩餐』の絵の解説が、テレビで放送されていたのがふと目に止まりました。
 『最後の晩餐』は、イエス・キリストが処刑される前夜に、12人の弟子と共にとった夕食の模様を描いたもので、この食事中に、キリストがこの中に裏切り者がいることを告白したとも言われています。

 この絵に楽譜が隠されていると、あるイタリアの音楽家が発表したのです。
 その楽譜とは、テーブルの上に無造作に置かれたパンと12人の弟子の手の位置に音符を置いたもので、実際に曲にするとレクイエムのような曲になるというものでした。
 そのことを裏付けるかのように、その音符を線で結ぶと「彼に聖別と栄光あれ」という文字になるそうです。

 ダ=ヴィンチは絵画だけでなく、彫刻や建築、数学にも長けていたと言われています。
 そのためダ=ヴィンチが描くものは、緻密に計算されたものが多く、安定感があるそうです。
 実際に『最後の晩餐』も、キリストを中心として遠近感を出す方法である一点透視図法という方法で描かれており、奥行きがあるように見えるのです。
 
 ダ=ヴィンチの『最後の晩餐』には、絵画とは一見絡み合わないと思われる音楽と数学が隠されていたのです。
 私は芸術に疎いのですが、このミステリアスなところが、とてもおもしろく感じました。
 芸術だけに限らず物事には、実は思いもよらないところに新しい発見があるということが多いのかもしれません。
 色々なことに好奇心を持つことによって、まだ知らない思いもよらない発見をしたいと思いました。

by 村上

木曜日, 5月 21, 2009

プラス思考への「変換」

テレビや書籍などでプラス思考は良いという話がよくありますが、意識的に実行されたことはありますか?

私は雑誌のコラムを読んだことがきっかけで、4年程前から仕事においてもプライベートにおいてもプラス思考を心がけるようになり、次の方法により実践しています。
(1)自分が行うことに対して、「イヤだな」とか「困ったな」というマイナスの感情が思い浮ぶ
(2)その時、その「行うこと」を乗り越えて、少し成長した自分自身をイメージする
(3)(1)のマイナスの感情を、(2)の良いイメージに「変換」する(パソコンの変換キーを押す様に)
例えば、知人がほとんどいない食事会に誘われた場合で、最初は「知らない人ばかりで楽しめるかな?断ろうかな?」といった気持ちを持ったとき、「大切な人脈を作ることができた」イメージを思い浮かべ、意識的にマイナスの感情と差し替えるようにしています。

この方法を実践することによって、以下の良い効果があることに気付きました。
・前向きに取り組める。
・精神的にとても楽になる。
・結果がよりよくなっていると感じる。
それまでは、大変そうだな、イヤだなと思いながらやっていたことでも、自分の成長のためには必要なことだと思えるようになりました。また、困難な問題をプラス思考で乗り越えた後は、次の課題にも気持ちよく取り組むことができるようにもなりました。

プラス面の多いこの思考方法を、これからも継続していきたいと思います。

by 加古

金曜日, 5月 15, 2009

意外性が喜びに

先日、テレビで世界一の似顔絵師を取り上げた番組が放映されていました。

 その方の似顔絵は、カリカチュアという技法(イタリア語で誇張するという意味)を用いて、人物の外見だけでなく、内面をもとらえて描くのが特徴です。そのため、人物から受ける印象を目だけでなく、心で読み取るテクニックが必要だそうです。それにより、似顔絵本来の見た目が「似ている」という印象を超えて、書かれた本人の心に響く驚きと喜びを与えることができるそうです。

 似顔絵が本人に似ているというのは当然で、それに+αすることで、意外性に対する驚きと、それを超えると喜びを与えることができるようです。

 私自身、状況は全く異なりますが、同じような経験をしたことがあります。住んでいるマンションの駐車場の雨どいが劣化し、雨が降ると色落ちして車が汚れるということがあり、それを管理会社に連絡したときのことです。その際、「すぐに修理します」と言われたので、補修をしてくれる程度だろうと思っていたところ、その雨どいの下に受け皿を付けて、今度同じ様な状態になっても、汚れた水が車にかからないように対応してくれたのです。原状回復だけでなく、今後の対応まで考慮してくれたことに、驚きと共に喜びを感じました。

 相手が想定している以上の意外なことは、驚きと共に喜びも運んできてくれるのだと感心しつつ、その難しさも実感しました。

by 板谷

水曜日, 5月 13, 2009

擬似体験

 確定申告を終え、ほっとしたのもつかの間、 歯に違和感を感じたため歯医者さんへ行ってきました。

どうやら「親知らず」がその原因だったらしく、抜歯したところ、腫れが治まるまで二週間ほど柔らかい物しかうまく噛めない日が続くことになりました。

 今までは何でも食べられていたのに、毎食時 「これは食べられる、これは食べられない」 と気を遣わなければいけないことは結構なストレスです。
いつも祖母が固いものが食べにくいとこぼしているのを大変だなとは思っていましたが、自分がその立場になってみて初めてその苦労を実感することとなりました。

 しかも単に固いものが無理というのではなく、噛みにくいものがあるということも新たな発見です。
それは例えばキノコであったり肉類であったりなのですが、それまでは特に歯を使うとも思っていなかったものです。
これは祖母の気持ちを「考える」だけでは気づかなかったことです。
たった一つ不自由な部分があるだけでこんなに生活が制限されるとは思ってもみませんでした。 よく高齢者や身体に障害がある人の擬似体験をするために、わざわざゴーグルや耳栓、おもり、サポーターをつけてみる研修等がありますが、まさにそんな感じです。

 想像で相手を思いやるのと、実際に相手の状況を体感するのとでは天と地ほどの違いがあるのですね。 人間の想像力にも限界があるのだなという事を思い知らされました。
擬似体験をわざわざやる必要あるのかな、などと思ってしまっていた私でしたが、考えを改めることとなりました。
by 加藤

月曜日, 5月 11, 2009

東京中央線通学回想録

 電車の中に新入生や新入社員の方が増え、少し混みあう時もでてきました。
 とはいっても私の使っている路線は比較的空いているので、運がよければ座ることもでき、混んでいても押しつぶされることまではありません。

 私は中学、高校の6年間、東京都心の中央線で通学していました。
 通勤ラッシュ時間帯の中央線といえば、乗車率が時に200パーセントにも及ぶ“超満員電車”です。
 ひとつの車両の乗車率が200パーセント(つまり、定員の2倍の人間がいる)という状態が想像外の方もいらっしゃると思いますので、思い出せる範囲で書いてみると、

・ 何かの拍子で膝を曲げるとその形で動けません。
・ 手荷物から手を離しても床に落ちません。気を抜くと人の間に挟まれながら漂流してどこかに行ってしまいます。
・ 背が小さい場合、床に足がつかない状態になることがあります。(これは伝聞ですが)

 こんな状態でたいした混乱もケガ人もなくいられるのは、乗車している人びと全体がひとつの暗黙の了解や約束事によって動いているからです。
 言葉ではうまく説明しづらいのですがあえて説明すると、たとえばA駅で降りたい人は大体ここの辺に立ち、B駅ではこう動く、など、乗車した人がどの立ち位置にいて、どのように動かなければならないかという「流れ」が決まっているのです。

 この「流れ」に逆らうとどうなるでしょう?4月や5月はまだこの約束事に慣れない方が相当数いるため、無理をすれば自分の動きたい方向に動くことも可能なのですが、その時期を過ぎてしまうと、流れに逆らうのは非常に難しいです。
  暗黙の了解のうちに動く50人の群れに、1人の人が逆らえるでしょうか?「私、降りません!」と叫びながらホームに押し流されていく人を見かけたのも1回や2回ではありません。

  周囲の人があまりに整然と動いているので、初めのうちはテレパシーや超能力でも使っているのかと思いましたが、毎日通っていると自然とできるようになっていました。
 この「流れ」ですが、逆に言えば「見知らぬ他人の動きを察知した気配り」とも言えます。
 次の駅で降りそうな方に気づいたら、その人が動きやすいようにしてあげる、気分の悪い方を席まで誘導する(ような流れをつくる)などの車内の行動から、電車の中以外の場所でもちょっとしたことに気づくことができるようになっていました。

 とはいえ、会社や学校にたどり着く前にかなり体力を消耗していることも確かです。
 よい経験だったとは思いますが、もう一回経験するのは遠慮したい思い出です。

by 安藤

火曜日, 4月 28, 2009

話の価値

私は、毎朝通勤時間には音楽を聞いて過ごします。しかし、最近ⅰPodの調子が悪く、途中で音が途切れたり、止まったりということが続いていました。

そこで、先日新しいものを購入しようと、近所の電気屋さんを何件か回りました。
最近の携帯用音楽プレーヤーは、種類も多く、機能も充実していて、どれを選んでよいのかさっぱり分かりません。
そこで店員さんに相談しようと声を掛けると、いきなり新製品の説明を始めました。
聞いたことも無いような難しい言葉を並べて、その商品がどんなにすばらしいかということを訴えているのですが、私には全く分かりませんでした。
この店員さんが、すごく詳しい人なのだということは分かりますが、私には伝わらず、そして、質問をする気すらおきませんでした。

 詳しい人についてきてもらえばよかったかなと思いつつ、次の店に行くと、先程とは違い「今、どんなものをお使いですか?」とか、「購入して何をされたいですか?」という風に、私がどんなものを欲しがっているのかということを聞き出そうとしてくれました。
そして、私が機械にあまり詳しくないと分かると、専門用語は使わずに私にも分かる言葉で説明してくれました。
また、修理で対応できるかもしれないと、現物を見てくれました。
相手の話が理解できると、私なりに疑問点や、普段使っているうえでの不便な点が思い出され、店員さんに質問もできました。

 今回2人の店員さんの対応を目の当たりにして、同じお客様に接する立場として色々と考えさせられることがありました。自分の知っていることを相手に話したいという気持ちは分かりますが、やはりそれが伝わらなければ何の意味もありません。またそれ以前に、相手が何をどこまで求めているのかが分からなければ、価値のある話をしていても相手にとっては、何の価値もないのだと身を持って体験しました。

by 板谷

火曜日, 4月 21, 2009

気配りの努力

 前回のブログに引き続き、周りの人を見習いたい事をあげてみたいと思います。

 それは「気配り」です。 私が思うに気配りができるようになる一番の近道は、人の真似をすることです。

 学生時代は気配りといった行動を特に意識していなかった私でした。
最初に衝撃を受けたのは、社会人となり周りの先輩方の行動を目の当たりにした時です。
当時、私は印鑑をお客様に押印していただくことが多い職場だったのですが、お客様が印鑑を取り出すと同時に印鑑マットを用意し、使ったあとのふき取り紙をお渡しするという先輩の一連の動作にいたく感心した記憶があります。
周りの人の姿を真似しているうちに、私でもその職場内での仕事に限れば「気配り」は多少できるようになりました。

 相手の次の行動や思いを想像して動く、ということが常にできれば良いのですが、私にはこれが難しくなかなか頭が回りません。
しかし「この場面ではこう気配りをすると相手のためになる」ということを一つでも多くパターン化して頭に入れておけばある程度は気配り上手になれるような気がします。

 そして相手の気配りを見習おうと意識していると、良いことがもう一つあります。
それは相手の気配りに気づくことができるといったことです。
気配りがさり気なければさり気ない程、された側は気づかないことが多いのですが、そこに気づけるようなれば、相手への感謝の気持ちが生まれ、より良い関係が築くことができます。

 相手の気配りに気づくことができるよう日ごろから意識し、その気配りをまた他の人にお返しできるようになりたいと思います。

by 加藤

月曜日, 4月 20, 2009

急がば回れ

最近、私は中国を舞台にした歴史小説を読んでいます。
19巻もある長編物の小説ですが、現在2ヶ月かけて17巻を読み終えたところです。
この本を読み始めた動機は、今よりも漢字を覚えたいと思ったからです。
漢字を覚えたいのなら、学習用のテキストを利用した方が良いと思われる方が、きっと多いのではないかと思います。

目標を設定すると、まずその目標を達成するために計画を立てることから始まります。
そしてその計画は目標を達成するために、最短距離を走れるように熟慮して立てられる方が多いのではないでしょうか。
私も以前はそうでした。
しかし、この熟慮した計画は目標を早く達成するために、非常に厳しく立ててしまいがちです。
そのため、途中で挫折してしまい、目標を達成することができない方が結構多いのではないかと思います。
中には初志貫徹される方もいますが、私は挫折してしまうことが多かったです。

そこで思いついたのが、目標を最短距離で達成する計画ではなく、最も楽 しみながら目標を達成できるよう計画を立てることでした。
この方法にしてからは、かなりの確率で目標を達成することができるよう になりました。
一見すると、遠回りのような気がしますが、楽しみながらやっていると集中力が増すため、思っていたよりもずっと早く目標を達成することができ ます。

漢字を覚えるために歴史小説を読み始めたのも、楽しみながら達成すること ができると思ったからで す。
漢字のテキストなどを用いて覚えようとしていたら、恐らく長続きせず、 すでに目標を立てたことすら忘れてしまい、また別の目標を立てていたことと思います。
目標を立ててもいつも上手くいかない方は、騙されたと思って、是非とも試して下さい。
きっと目標を達成できると思います。

by 荻巣

金曜日, 4月 17, 2009

担当者は代表者

先日、ある自動車メーカーのディーラーに車検を依頼しました。
以前の車検でもお願いしていたのですが、それまでは営業担当者や技術者の応対について、悪くはないけど良くもないという印象を持っていました。
(だから、トップブランドのメーカーにはなれないのかなと)

しかし、今回は担当者の応対が非常に丁寧で、検査依頼をたくさんしてもイヤな顔一つせずに聞いてもらえました。
また、検査後の説明においても、修理箇所の説明も適切で、何にいくらかかったのか、この部分は○年は交換不要ですなどと具体的に説明を受け、安心感と満足感を得ることができました。
いずれは車の買換え時期が来ます。これまではそのメーカーを検討することさえ考えていなかったのですが、車検後は、技術的にトップでなくても、この担当者ならば検討しても良いなと思うようになりました。
どんなメーカーであれ、直接やり取りをする人の良し悪しで、そのメーカーに対する印象はずいぶん変わるのだと感じました。

そんなことを帰り道に考えていて、ふと、お客様に訪問している自分はどうなのかを考えました。
担当先のお客様に訪問しているということは、石田会計を代表しているということになります。
私に対する印象が石田会計の印象の大きな部分を占めることになると思います。
果たして、代表者としてご満足頂けているのか・・・?
石田会計に対してどんな印象を持って頂いているのか・・・?

日頃からお客様にご満足いただける様、研修等で自己研鑽に努めておりますが、今回のことでさらに身を引き締めて自分をレベルアップさせていこうと思いました。

by 加古

火曜日, 4月 14, 2009

影響力

先日、洗濯機の調子が悪くなり、久しぶりに大型家電ショップにいきました。

基本的に高価=多機能ですが、機械物に弱い(?)私は必要な機能かどうかが良くわからず、自分で比較もできないので、急ぎで買うときはいつもお勧め商品を店員さんに聞いています。今回も、話しかけてきてくれる店員さんにお勧めを聞きました。その店員さんは新商品を薦めてくれ、多機能=便利を強調し、営業上手で、素人の私にとって洗濯機コーナー担当の店員さんに太鼓判を押された商品はとても魅力的に映りました。予算オーバーだけど、毎日使うものだし、デザインもかっこよく、良さを毎日実感できるのもいい気がして、その商品に決めかけていました。

他の家電コーナーを少し見て、再び洗濯機コーナーに戻り、決めかけていた洗濯機を再確認するように見ていたところ、前に接客してくれた店員さんとは違う店員さんが話しかけてくれたので、「これにしようかと思ってます」と話すと・・・その店員さんは「洗濯される時間帯はいつですか?」から始まり、一回の量、使用頻度、平均的な汚れの程度など色々質問してくれました。一通り質問が終わると、前の店員さんが薦めてくれた商品とは違う商品をすすめてくれました。その商品は最新のものでも、とりわけ多機能でもなく、その分リーズナブルなのですが、その店員さんにすすめられなければ選ばなかった商品だったので、おすすめの理由を聞きました。説明してくれた理由を聞き、私のニーズにあっている商品をすすめてくれたことに納得し、結局その商品を購入しました。

私は、自分のニーズに合ったものがリーズナブルに購入できたことに幸せを感じるとともに、店員さんの意見の影響力の大きさを改めて感じました。店員さんにアドバイスされると説得力があり、後者の店員さんに出会わなければ、私は高価な商品を買っていたからです。

少し考えてみると、どちらの店員さんがいいとも言えないですが、前者の店員さんに特に「押し売りをされた」という悪い印象を受けなかったものの・・・自分がいいと思うものを無意識に相手にも選んで欲しいと思っていたり、自分の選択が正しいと再確認したいために、相手が同意してくれるような相談の仕方をするときがプライベートでは結構あるのかもしれないとしみじみ感じました。

石田会計の一担当者として何気ない会話でも、お客様に自分が思っている以上に影響を与えてしまうことがあるということを忘れず、相談していただけるいい関係を築いていきたいと思います。
by古橋

金曜日, 4月 10, 2009

大事なのは”本当の目的”  

 春になり、新学期や新年度が始まるのを機に、電車内等でも英会話学校の広告をよく見るようになりました。
 それを見るたびに、4、5年前に1度だけ英会話学校の体験教室に行ったことを思い出します。
 英語に慣れていない訳ではなかったのですが、レッスンの時間中先生に対してほとんどなにも話せませんでした。

 もちろん先生はいろいろと話しかけてきてくれるのですが、その間私が感じていたのは(さっきまでこの人、日本語で話していたのに、なんで英語で話さないといけないんだろう?)という照れや違和感でした。

 ところが、海外にいるときに現地の方と話すときには、文法や発音が間違っていてなかなか伝わらなかったとしてもあまり恥ずかしさは感じませんし、また、日本に来た外国の方につたない英語で観光案内や道案内をするのも照れたりはしません。
 もちろん「言いたいことが正確に言えずもどかしい」ということはあるのですが、英会話教室で感じたような気恥ずかしさや照れなどを感じることはなかったのです。

 これはなぜだろうとずっと考えていたのですが、うまく話せなくなるのは “日本語で問題なく話せる方”と話そうとしていた時だということを考えると理由がわかる気がします。
  私にとってはその人と何を話したいのか?が大事で、その人と私の間で伝わりやすいことばが「日本語」なら、日本語で話せばよいですし、「英語」なら英語で話せばよい、と思っているからだったのです。 つまり、『日本語で問題なくコミュニケーションできる人と、わざわざ英語で話している』という不自然さが気恥ずかしさの原因のようなのです。

 そもそも英会話学校に行こうと思った動機は、英語を話していないと忘れてしまうな・・・と思ったことなのですが、さかのぼって「英語を忘れたくない」と思ったのは「英語でしか話せない人とコミュニケーションできるようにしていたい」と思っていたからです。

 「英語を忘れたくない」という目的に対しては、話す相手が日本人の先生であっても外国人の先生であっても本来問題はないはずです。しかし、その先の「英語を使って何がしたいのか」という”本当の目的”と食い違うようなやりかただったために上手くいかなかったのが、先に述べた私の英会話学校体験だったのではないでしょうか。

 英語に限らず、勉強して得られることについては、大事なのは「勉強した中身」ではなく「それを使ってなにをしたいのか」という”本当の目的”だと思います。  勉強することに力を注いでいる場合、時としてそれを忘れてしまいがちですが、常にそれを意識しているようにしたいと思いました。
by 安藤

火曜日, 4月 07, 2009

次の課題

 ゴルフ愛好家の皆さんにとって、楽しい季節がやってきました。
 私も半年ぶりに4回目のコースへ行ってきました。 そのコースは、スタート地点からピンが見えるのは1ホールのみ、という初心者にはとてもきついコースでした。
  しかも、前夜の大雨で足場は悪く、当日も降ったり止んだりの雨に加えて強風、という悪天候でスコアは過去最低になりました。

 さて、家に戻り反省会です。
 過去最低のスコアの割に、不思議と私の心には達成感があったのです。
 その理由は内容にありました。 今回の敗因は明確で、練習がほとんどできなかった、ピン周辺のアプローチショットやパターの打つ回数の多さです。
  反対に、半年間、練習場へは通っていましたので、遠くへ飛ばすドライバーやフェアウェイウッド、アイアンは、以前と比べてミスも大幅に減っていました。
 達成感を感じたのは、自分の練習した部分が上達していて、とてもうれしかったのと、次の課題が明確だったからでしょう。

  しかし、運よくここで過去最高のスコアをたたき出していたら、どうだったでしょう。
  それは、いいスコアを出したときの方が、気持ちはうれしいですし、もっとゴルフを好きになれると思います。
 その反面、有頂天になり、つい練習を怠けてしまい、いざ、一緒に行きましょうとなったときに、恥をかくことになるかもしれません。
 上手くいったときというのは、悪い部分が曖昧になってしまうことがよくあるので、より気を付けなければなりません。

  このように、一つ一つ課題をクリアしていくことによって、また、新たな課題が見つかり、上達していくのだと感じました。
 次のゴール(課題)が見つかったので、そこを目指してがんばりたいと思います。
  しかし、たまには、課題が見つからないときもあっていいような気がします(笑)
 私のゴルフにも春がやってきますように…。

by 村上

金曜日, 3月 27, 2009

褒め上手・褒められ上手

 私の苦手な事の一つに「褒める、褒められる」というものがあります。

  相手をスゴイな、素敵だなと思っても、すぐに口に出せずタイミングをはずしたり、言葉を変に選んでしまいどうにも嘘くさく(?)なっている気がします。
一方褒められるのも、慣れていないせいか、どうにもこそばゆくなり、素直に喜ぶという事ができません。 褒められるのは大好きなんですけどね。

 他の人はどうしているのかと気にしてみると、私の周りは皆さん結構褒め上手なのです。 本当にすごくちょっとしたことを躊躇せず口にだして褒めたり、私なら頭の中で感心して終了してしまうのを、その場ですぐ相手に伝える技は見習いたいものです。
どんな風に伝えたら良いのかは難しいところですが、とにかく口に出すことから始めたいと思います。  反対に褒められ上手の人はまだ見つけられていないので、ただ今研究中です。

 私の思う褒められ上手は、褒められた本人はもちろん、褒めてくれた相手も良い気分になるような反応ができる人です。
 せっかく褒めてもらえたのなら、嫌味なく相手に感謝の気持ちと嬉しい感情を伝えたいのです。
もし良い方法をご存知の方がありましたら、加藤までご一報を!

by 加藤

火曜日, 3月 24, 2009

既存のお客様を大切に

最近、マラソンに参加するため体力向上を目指しスポーツジムに通い始めま した。
以前にも2つ程のジムに通ったことがありましたが、以前のジムに比べると 少し窮屈なくらい会員の
人数が多いように感じました。

トレーニングをしているとトレーナーが機械の利用方法や、トレーニングの 方法をアドバイスをしてくれます。
以前のジムではアドバイスをしてくれたのも最初の時だけでしたが、ここの ジムでは全トレーナーが積極的にアドバイスをしてくれます。
そしてトレーナーは全員がイヤホン式の小型トランシーバーを装着しており 困っている会員がいるとすぐに連絡を取り合って対処しています。
また受付の人からトレーナーまで会員を名前で呼ぶことを徹底するなど、会 員が居心地の良さを感じられるような細かい配慮が多くされています。
このようなサービスが功を奏しているのか、常連になっている方が多いよう です。

これは憶測ですが、経営も上手くいっているのではないかと思います。
なぜなら既存の会員の退会が少ないため、新規会員の獲得にそれほど力を入れる必要がないからです。
マーケティング用語の「1:5の法則」では、新規会員を獲得するためには既 存会員を維持するコストの5倍要すると言われています。
新規会員獲得のコストが増えると、既存会員へのサービスの質が落ちやすく なり退会者が増えるため、さらに新規会員獲得を目指さなければならないと いう悪循環に陥ってしまいます。
開店当初は満員で広告などをよく目にする飲食店が、いつの間にか潰れてい るのがいい例ではないでしょうか。

またスポーツジムを選ぶ際に通いやすいというのは、重要な条件の1つとな りますので、新規会員となりうる可能性がある人は思いのほか限られてきま す。
そう考えると、ジムの経営では新規会員の獲得に力を入れるよりも、既存会 員の維持に力を入れて常連になってもらう方が、長期的な経営を目指すのに は適しているのではないかと思います。

by 荻巣

火曜日, 3月 17, 2009

自分の癖

皆さんは、自分の癖に気づいていますか?

 私は、2ヵ月に1回程度、カイロプラクティックに通っています。体のゆがみを直し、本来の正常な状態に戻すことが目的ですが、それにより体が軽くなり、ぐっすり眠れて一旦体がリセットされる感覚になります。

 ゆがみというのは、毎日の生活の中での「癖」が原因らしいのです。自分では全く気付いていなくても、「左手をつく動作が多いですね」とか、「右手のひじから下が、かなりこっていますね」(職業柄ですが・・・)と言われ、自分の行動を思い起こしてみると、確かに思い当たる節が多々あります。ただ、無理に気を付けると、それがかえってストレスになってしまうため、普段どおりの生活をしながら定期的に本来の形に直してあげるのが良いそうです。
 
 「癖」というと悪い意味に使われ、すぐに直すべきだと思われがちですが、理解して上手に付き合うことのほうが、何倍も楽で負担も軽いとのこと。今ある「癖」を直すのではなく、それを改善するために別の良い「癖」を自分につけるのも一つだとおっしゃっていました。肩がこらないような努力をするよりも、日頃からこりをほぐすような動作を取り入れて、それを癖づけることのほうが、本人にとっては楽だということです。

 私自身も、仕事の合間の一息ついたときに、肩や首を回し、気分を入れ替えて再び仕事にとりかかろうと思います。

by板谷

理由

 先日、お客様とお昼ごはんをご一緒させていただいたときのことです。
 事前に「そこの店は昼のメニューが一つしかなくて、これから個人経営の飲食店は、こうしていくべきだという、見本のような店で勉強になるから」とおっしゃっていました。

 メニューが一つしかないということは、注文される可能性の低い食材の在庫を持たなくて済むのと、同じ料理なので、仕込みの段階である程度まで仕上げることが可能、というメリットが思い浮かびました。
 一方、お客が好きなものを注文できないデメリットを、どのように解消したのだろう、と考えているうちに、店に着きました。

 平日の昼時、立地条件も決して良くない場所にもかかわらず、席は満員で待たされている人がいました。
 席につき、定員さんが数を聞きオーダーは終了。素早く、ミスがないメリットもあるなぁと思いながら、定食が来るのを待ちました。
 値段はランチでは決して安くはない980円の焼き魚に刺身、その他4品ほどの小鉢と、お変わり自由のご飯の定食が出されました。
 量と値段に納得はしたものの、この立地条件に引っかかりながら、箸を進めていき、はっとしました。
 とても980円の定食では思いもよらない味の焼き魚だったのです。
 私は、980円の量と値段に「納得」し、さらに光る一品で「満足」しました。

 きっと、この店に一度訪れた人は満足して帰っていき、光る一品の話題を、私のように他の人に話したがり、この立地条件でも、口コミで広がっていたのだと思いました。
 好きなものが注文できないデメリットは、そもそも、お店を選んだ時点でほぼ解決していることに気づきました。
  (ラーメンを食べたくない人はラーメン屋には行かないというように。)
 勉強になるからという一言を思い出しながら、人が集まるところには理由があり、裏を返せば、人を集めるためには理由がいる、その理由を見つけるのも楽しいことだと感じました。

by村上

火曜日, 3月 10, 2009

創作「ゆとり」

今年は頑張ろう!と思っている生活環境向上の一つとして「整頓」に取り組んでいます。いままで整頓するたびに「この間きれいにしたばかりなのに・・・」と思うのですが、どうして自分は同じ場所を定期的に整頓しているのか?初めてじっくり考えてみました。いつものように整頓し終わってみると前回整頓したときには無かった、新しく買ったものが増えており、それが秩序を乱していました。
整頓直後には完結しているものの、新しいものが増えたときの対応スペースがなかったのです。反省を生かし、今回は空きスペースを作るようにしました。これで新しく増えたものも、どこかに無理やり紛れることがしばらくしのぐことができ、整頓頻度も少なくできそうです。
勿論、空きスペース=「ゆとり」を作るのは現状のままでは物理的に無理なので、利便性、最近の使用頻度など考慮し、不要なものを処分しました。その甲斐あって、いつもとは違う達成感があり、今まで深く考えず整頓していた自分から少し成長した気がしました。

「ゆとり」の大切さは物理的、時間的、精神的等色々必要だと最近痛感しています。
確定申告の忙しさも分析すると、知識・勉強により解決できるもの、書類の整頓状況により時間が節約できること、段取りや要領の工夫などで精神的に余裕が持てること、など等改善要素がたくさんあると思いつつ・・・今年は分析材料の収集中、と思い頑張っている今日この頃です。
by 古橋

金曜日, 2月 27, 2009

「整理整頓は時間短縮の第一歩」

ご存知の通り毎年2~3月は確定申告時期となり、会計事務所では繁忙期となります。仕事量が増えるだけでなくお預かりする資料も多くなるため、気がつけばデスク周りが汚くなってしまいがちです。この状態では作業スペースが減るばかりか、資料を探す時間が必要となり、いたずらに労働時間を増やすことになってしまいます。

以前担当していたお客様で、売上は右肩上がりで順調にもかかわらず、仕事量の増加に比べ労働時間に大きな変化がみられなかった製造業の会社がありました。工場内を見ると、至るところにカラーのラインが引かれており、物の場所や作業スペースがきっちり決められていました。ライン内で従業員の方がテキパキ仕事をされていたことが印象的でした。工場を案内して頂いたときの社長の言葉を今でもよく覚えています。
「忙しいからこそ整理整頓を意識しなければならない。モノが雑然と置かれた環境では、作業時間が5割増しと思って間違いないし、良い仕事はできない。だいたい、会社内がきれいでないところに、仕事を頼みたいと思うか?」

思い返してみても、自分の仕事が効率的にできているかどうかは、デスク周りの整理整頓の状況と対応していました。資料の山に埋もれるような環境の中では、仕事のスピードが落ちるだけでなく、気分も悪くなるため悪循環に陥っていたと思います。これでは、良い仕事ができるはずがありません。

「忙しい時こそ、整理整頓の時間を増やす必要がある!」と強く意識して、気持ちよく繁忙期を乗り切りたいと思います。

by 加古

火曜日, 2月 24, 2009

ナビゲーション思考

 先日、私にとって大きな選択を迫られた出来事がありました。
 日々において小さな選択を幾つかしながら人は道を前に進んで行くのですが、大きな選択となるとその道が分かれ道になっていることが多くかなり慎重になります。
 そんなとき私はなるべく3人以上の人から意見を聞くようにしています。
 そのうちの一人から教わった思考法を紹介したいと思います。

  その思考法とは、常に結論から物事を考えていく結論先行型の思考法です。
 それは、まず目的地を先に決めて、その目的地に辿り着くためには、今の自分はどの道を行かなければいけないのかを選択する言わば車のナビのような思考法です。
  この方法は目的地さえ決まってしまえば、おのずと現時点の決定しなければいけないことが早く分かるという利点がありますが、目的地である結論を早く出すことが難しいのでは?と思いました。
 しかし、その方はいとも簡単にここでの目的地は自分の好き嫌いで決めてもいいとおっしゃいました。
 正直驚きましたが、目的地が好きなところでなければ、がんばって進む気力もそこへ行く意味すらなくなると納得しました。

 早いと言っても、この思考法も考えなければいけないことには変わりありません。
 なぜなら、車のナビでもそうですが、何の障害もなく最短で目的地に到着することができれば理想的ですが、時には行く手を阻む事象によりその道が通れない等の理由により、回り道を考えなければならないからです。
 しかし、たくさんの要因をゼロから考え長い時間を使ったあげく、タイムリミットが迫って慌てて結論を出すよりは、目的地が決まっていた方が格段に早く意思決定ができると思うのです。

 この思考法の一番気に入ったところは目的地が好きな場所であることです。
 それは、色々なことを考えて仕方がなく踏み出した一歩よりも、回り道であろうと好きな目的地目指して進むことができる一歩の方が楽しく歩いて行けると感じたからです。
  これからは、日々の小さな選択からこのナビゲーション思考を取り入れて、いざ大きな選択を迫られたときに、すばやくそして自分にとって適切な意思決定をしていけたらいいなと思いました。

by村上

金曜日, 2月 20, 2009

「予想どおりに不合理」

 あらかじめ欲しいものは決まっていて、値段も内容もじっくり検討したはずなのに、いざ購入する段になって、目当てのものよりも高くて、自分には不要なものを買ってしまっ た経験はありませんか?

 もし人がいつも合理的に行動するなら、上のようなことは起こらないはずですが、自分の身の回りを考えてみると実際にはそうでもないことがよくわかります。

 年末年始に読んだ「予想どおりに不合理」(早川書房,ダン・アリエリー,2008)という本 では、様々な実験を通じて、コロンビア大学の学生などの十分「合理的」に行動しそうな 人々が、ちょっとした作為をするだけでいかに「不合理」に行動するかということが示さ れています。
 ここにはとても挙げきれないのですが、読んでいるだけで「あるある」とい ってしまいたくなる実験がこれでもかとつめこまれています。

 とくに感心した実験とよく似た経験をしたことがあるので、(少し恥ずかしいですが)披露し てみます。

● 電車で旅行に行こう、と思い、値段を調べて旅行会社に行ったところ、カウンターで「こ んなのもありますよ」といって下の表を見せられました。

 ①電車のチケット            2万円
 ②飛行機のチケット          3万5千円
 ③飛行機と宿泊(1泊分)セット    3万5千円

 これを見た私は、(②は③にくらべて明らかに損だ。同じ値段で宿泊までついているなんて、③はお得だなあ。電車で行こうと思っていたけれど、飛行機で行ってもいいな。よし、 ③にしよう)と思い、結局飛行機+宿泊のチケットを買ってしまいました。
 よくよく考えてみると、目的地は飛行場からは遠く、宿はインターネットで探せばもっ と格安なところがあったのですが・・・

 これに似た実験が書かれていたのは『選択肢に「おとり」を設定すると、特定の選択肢 に顧客を誘導することができる』という章なのですが、この買い物をしている私は見事に 「おとり」に惑わされています。
 つまり、「おとり」(真ん中の選択肢)を避けて、それとくらべて「お得」であったもの を賢く選んだつもりが、結局は自分の欲しかったものより高くて、本当は必要ではない3 つめの選択肢にまんまと誘導されてしまっているのです。

 この本を読んで、示された実験を追っていくうちに、自分がいままで「賢い買い物をし た!」と思っていたのが本当にそうだったのか疑問になってきます。
 考え出すと、その場では非常に賢く立ち回っているつもりで、実は誰かの「予想通りに、不合理な」行動をとっているということもたくさんあったように思えて、反省するよりも なんだか面白くなってくるほどです。

 とりあえず、年始の初売りで「賢くお得な買い物だ!」と考えて買ったものは、本当に 「お得」だったのか?から考えてみたいと思います。
by 安藤

水曜日, 2月 18, 2009

傍観しているだけでは何も変わらない

ほぼ毎日、通勤途中で様々なチラシを配っているのを目にします。 先日、地元の駅で政治家の方がチラシを配っているのを見て思い出したことがあります。
それは2年程前に市議会議員に立候補した大学の頃の先輩が、選挙前に色々と話してくれたことの ことです。

一番印象に残っているのは「自分一人がどうこうしたところで何も変わらないと思っていては、本当にいつまでたっても良くはならない。良くするためにはまずは政治に対してもっと興味を持ち、声をあげ て欲しい。それが大きな一歩となるから。」という話しでした。

この話自体はテレビで政治家がよく言っているようなことでしたが、身近な 人が言ったせいか真実味があり、素直に受け入れることできたことに自分で も驚きました。
声をあげるということはもちろん政治に対してだけ有効なものではなく、組織を運営していく上でも非 常に重要なことです。

しかし、私自身もそうなのですが、日々の忙しさに追われてしまうとついつい傍観者になってしまいが ちになってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
何かを改善するために意見を出すというのは、非常にエネルギーを要しますし、時には軋轢を生むこともあると思います。
しかし何の意見も出ない組織に比べると、意見がどんどんでる組織は良い組織に向かっていくと思います。
誰かがやってくれるのを待つ傍観者にはならないよう、積極的に意見を出していくことを心掛けたい思います。

by荻巣

金曜日, 2月 13, 2009

自己環境改善

「不平不満をいうなら“栄光ある不満”を」 ~単なる不平不満は口に出さず、万が一、口に出すときは“栄光ある不満”でなければいけない。
「こうしたらどうだろう」「こうすべきだ」など具体的な方法論を提案できなければ何の生産性もない~

これはある世界屈指の企業の元社長が座右の銘としていた言葉です。
従業員として工場で働いていた頃、現場監督対して、向上心を持ち、不便に感じたことを積極的に意見したところ、単なる「否定的な感想」と取られて、こう叱責されたそうです。
年始早々にこのメッセージに出会い、今の自分自身にとって強く印象に残り、私の座右の銘がまた一つ増えました。  

何かに不満を感じても、日々の生活の中で改善案を出すエネルギーや精神的余裕がなく、不満が知らぬ間に風化され、現状をありのまま受け入れがちになっていることが1つ2つと次々思い浮かびました。不満を現状分析していくと、どれも改善策=自己改善に行き着きました。  

よく考えてみると意外にシンプルな方法で改善できたりするものもあり・・・例えば、本棚のブックエンドを増やす等々、単純な事ですが思った以上に利便性が向上し、見た目も美しくなり、精神的にも快適に過ごせるようになりました。散乱⇒整頓の悪循環の繰返しで軽いストレスになっていたものの、長い間放置していたことに反省しました。どうして今まで気付かなかったのか・・・と少々自己嫌悪に陥りましたが、改善できたことを素直に喜んでいます。  これからは不満に感じた事、気付いたことを大切にし「栄光ある不満」になるよう意識し、生活環境向上に励んでいきたいと思います。

by 古橋

火曜日, 2月 10, 2009

出会い

 昨年末の事になるのですが、大学時代の恩師が日本経済新聞の人物紹介のコーナーに5回に渡って取り上げられていました。
 
大学在学当時、私はその教授による自然科学をテーマにしたゼミ形式での授業を、一般教養科目として受けていました。
ゼミの活動の一環として、環境問題をとりあげたイベントを名古屋市と共同で行うことになった時です。
私のグループはディーゼル車の地球環境への影響を調べていたのですが、準備を進めていく段階で壁にぶつかってしまいました。
私達は文系の学生であり、車の技術的な事を深く追求するには限界を感じてしまったのです。
イベントには、大企業のその道に詳しい方たちも招いているのに、どうしたら良いのかと悩んでいた私に、教授は発想の転換を促すアドバイスを下さいました。

「だったら、その環境問題を勉強する上で生じた疑問を、企業の方達へ質問を投げかけるような形の発表にすればいいんじゃない?」
 
 なるほど、背伸びをして能力以上のことをやろうとするのではなく、今自分たちに出来ることを探し、状況を生かすことを考えれば良いのかと目から鱗の思いでした。
なにかに行き詰った時、一度自分の立ち位置を確認して別角度から攻めてみるという発想は私には新鮮だったのです。

 20歳の頃というのは出会いによって様々な価値観にふれあい影響を受ける年齢ではないでしょうか。 私は大学時代良き師や友人に恵まれとても楽しい時を過ごせたと思っています。
成人式のニュースを見て彼らにも良い出会いがあればいいなと心から思いました。

by 加藤

火曜日, 2月 03, 2009

初日の出を拝んで

 元旦は早起きをして、初日の出を拝みました。海の近くに住んでいることから、いわゆる日の出とは違う光景が広がります。海のはるか向こうにある水平線から昇る太陽は、水面に反射して黄金色に輝き、文字通り手を合わせて拝むにふさわしいものでした。わたし自身の中で、毎年恒例となっていますが、何度見ても毎回新鮮な感動を与えてくれます。感動するという気持ちは、日常生活ではなかなか味わうことができず、きれいなものを見て、まさに心を洗われるようでした。

 元旦という言葉は中国語で、「元」は始まりの意味をもち、「旦」は太陽が地平線から昇るという意味を表わしています。この二文字が一緒になって、元気よく新しい一年を迎えようという気持ちが込められているそうです。

 「一年の計は元旦にあり」ということで、朝日を浴びながら、今年の目標を心の中で唱えました。何事もまず初めに計画を立てることが大事という言葉に従い、今年は常に最終地点を意識して、そこに行き着くまでの過程を丁寧に計画しながら物事を進めていきたいと思います。

 太陽が昇りきると、その場に集まった人は皆、晴れ晴れとした顔をし、誰からともなく拍手が湧き起こりました。寒さを忘れて見入っていた私も、はっと現実に戻り、目標をかみしめつつ、身を縮めて家へと急ぎました。

by板谷

水曜日, 1月 28, 2009

今年の抱負

 2008年は私にとって学んできたことと経験で得る実務の距離が大きく縮まった年になったと感じております。これもお客様との交流の中で学ばせていただいたものであり、自分を成長させてくださることに感謝しています。
 また、年初に掲げた本を読むことと人と会うことについては、1年間常に意識し続けてきました。それにより、少しずつではありますが確実に私の財産となっています。

 2009年も引き続き本を読むことと、人と会うことで自分の財産を増やしていきたいと思っております。
 また、新たな今年の目標として、自分に自信を持つこと。言葉にすると簡単ですが、とても難しいことだと思います。
 しかし、今の自分に必要なことだと思いますので、自信を持つためにすべきことを考え行動していきたいと思います。

by村上

金曜日, 1月 23, 2009

「今年の抱負」

 新年を迎えるにあたって昨年をふりかえると、転居・転職という非常に大きな転機の年であったといえます。
 そのため公私共に”忙しかった”という印象のある年でしたが、改めて振り返っても、何かにつけただ慌しかったという印象が先に立ち、特に「何をして忙しかったか」という実感がないままに過ぎてしまったように思います。

 そんなことを思っていた先日、ふと思い立って昨年の手帳を見返してみるとこんな言葉がメモしてありました。

 「ただ忙しいだけではダメだ。忙しいだけならアリだって忙しい。
  問題は、何をして忙しかったのか?だ。」
 原文はヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817-1862,アメリカ)の
"It is not enough to be busy ; so are the ants.
The question is: What are we busy about?"

 年始に見返すまでこの言葉を覚えていなかったことから、書き留めたときにはちょっと気になる言葉、という程度に考えていたのだと思いますが、1年を通じて再度見返すと、ちょうど去年の状態を表しているようにも思えてきました。

 今年も昨年と同じく”忙しい”1年になりそうですが、忙しさに追われていると感じたときにはこの言葉を思い出して、年末には”何をして”忙しかった、といえるよう過ごしていけるよう心がけていきたいと思います。

水曜日, 1月 21, 2009

今年の抱負

 未経験の業務に携わり、仕事の幅を広げたいという理由で入社した私にとって、この1年は有意義なものでした。入社当初から、新たな業務に挑戦する機会に恵まれ、大変な中にも価値のある時間が過ごせたと思います。
今年は、良い意味で常に新鮮な目で見ることを大切にしたいです。それにより、自分なりの視点でお客様に新たな「気づき」を与えることができるよう日々努力していきたいと思います。

by板谷

金曜日, 1月 16, 2009

今年の抱負

私は5年程前に47都道府県全てを20代のうちに旅するという目標を掲げました。
昨年までで45都道府県を達成し、残すところわずか2県となりました。
私はこの旅を通じて学んだことがあります。
それは意識することの大切さです。
例えば、普段毎日通る道でもその道にどんなお店があるのか知らないことがあります。
または思い出せないことがあります。
しかし旅先で観たもの、聴いたもの、食べたもの、体験したものは1回でも鮮明 に覚えています。
これは意識するかしないかの差なのだと思います。
意識することを心がけますと、毎日通る道でも新たな発見をすることができ楽しいも のです。
今年は普段から意識するということを目標にし、また全県制覇も達成したいです。

by荻巣勇人

水曜日, 1月 14, 2009

今年の抱負

今年の目標は、先入観にとらわれず、需要(お客様のニーズ)と供給(石田会計の提供するサービス)の均衡を常に意識し、長期的な視点でお互いに共通の満足度を共有できる関係を築いていきたいと思います。そのためにコミニュケーション能力を高め、知識の習得に励み、できることから着実にこなしていきたいと思います。  公私共々、「物事をし終わったら時間がこれだけかかった」という結果論的な過ごし方から「これは○時間でする」という、小さなことにも目標意識を持ち、オンとオフの切り替えをしっかりし、時間を上手に使うことを強く意識して過ごしていきたいです。
by  古橋

金曜日, 1月 09, 2009

今年の抱負

同じ税務会計業界で5年ほどの経験があった私にとって、昨年の石田会計への転職は、斬新な仕事へのアプローチの仕方やお客様への情報発信など今までにない経験ができ、日々充実感を得ることができました。

今年は、お客様の会社の状況の把握に努め、「いま何が求められているか」を強く意識して、これまでの経験の中からお役に立てる情報提供ができるようにしたいです。そのために、訪問時の打合せや電話でのやりとりを大切にし、お客様のニーズを的確に掴めるようなりたいと思います。

by 加古

火曜日, 1月 06, 2009

今年の抱負

 今年の私の抱負は「とりあえずやってみる!」です。 特に、正解がなく迷っても仕方が無いようなことについては、試しにやってみようという心意気で、仕事もプライベートも前に進んでいきたいと思います。 また考えるべき事柄の場合は、「悩む」のではなく、なるべく建設的に「考える」ようにしていきたいと思っています。  新年の抱負は1月が過ぎると忘れてしまいがちですが、今回は毎日持ち歩く手帳に意気込みを書き込んで、常に意識をして行動できるようにしたいです。 スケジュールを書き込む他になにか手帳の活用方法があるよという方は教えて下さい。

by 加藤