木曜日, 11月 27, 2008

美容院で学んだこと

 先日、友人の結婚式に出席するため美容院へ行ってきました。
 そこの美容院は美容師が15人ほどいて、朝早くに行った私のあとに出社してくる美容師さん全員が近くまできて「おはようございます」とあいさつをしてくれるところでした。
 そんな美容院でしたので、私を担当してくれた女性の美容師さんがとても楽しそうに髪のセットをしてくれたのを、失礼ながら初めはそういう風に教育しているのかなと思いました。

 しかしながら、進んでコンテストに出ていることや、そのコンテストの審査員に美容師がいないところがおもしろかったなどと話を聞くにつれて教育ではないと確信しました。
  コンテストに出ることで技術を大切にしながらも、審査員の中に美容師のいないものを選ぶという素人の良いという感覚も大切にするところが、本当にこの仕事が好きなのだろうと思い、朝早くすみませんと私が言うと、好きですからとにっこり笑って答えてくれました。
 そのときの彼女の笑顔はとても素敵で、私まで幸せな気持ちになりました。

 彼女の姿を見て、自分が入社したとき、仕事は楽しみながらやっていくものと意気込んでいたことを思い出しました。初めは無知だったこともあり、楽しいと思いがむしゃらに仕事をしていれば、早く上達すると思っていました。
  今は、仕事は楽しむものと簡単には言えませんが、好きという思いで楽しみながら仕事をしている人は素敵に見えるのだと感じました。

  彼女のプロ意識の高さと仕事が好きという気持ちが伝わり、私はとても彼女を気に入り、美容師の指名をしたことがなかったのですが、次も彼女と話がしたいと純粋に思いました。
 こんな風に、また話がしたいとお客様に思ってもらえることこそが大切なことだと実感しました。

by村上

火曜日, 11月 25, 2008

旅立ちの準備

この度、年内一杯を持ちまして、石田会計を退職することとなりました。
7月のある日、ここ一年の私の伸び悩みを見かねていた石田から「いつまでも僕の下でやっていたら小林さんはこれ以上伸びないよ。独立してやっている税理士さんに置いていかれてしまうよ。」とのアドバイスをもらいました。

石田会計にお世話になって4年、退職する気など全くなかった私ですので、まさに寝耳に水の話でした。ですが、何日もじっくりと考え、周囲の方に相談に乗ってもらった末に出した結論は、年齢を考えても独り立ちする最後のチャンスであり、自分自身をもっと成長させるためには、リスクがあっても飛び出したほうが良いというものでした。

また、私にとってだけでなく、石田会計にとっても9月から優秀な新人が2人も加入しマンパワーが足りていることと、私がいなくなることが他のスタッフたちの成長のきっかけとなってくれることで、お互いにメリットがあると考えました。

とはいえ、クライアントの皆様には担当が替わることで、ご迷惑をお掛けする事もあろうかと思います。出来る限り引継ぎをしっかり行って、立つ鳥跡を濁さないようにしていくつもりですので、退職までの残り期間、どうぞよろしくお願いいたします。

by 小林雄

金曜日, 11月 21, 2008

お江戸会計事情

 9月の半ば、7年半住んだ京都を離れ、名古屋で働きはじめました。出身地の東京から考えると、これで江戸城→二条城→名古屋城と、まるで城めぐりをしているようで、不思議な感じもしています。

 3つの城は、すべて天下普請の城(徳川家康が直接建設を命じた城)です。当時の姿は残っていませんが、再建された姿を見ても十分な大きさです。  当然、建設費も相当なものであったと思いますが、江戸幕府ではどのように事業をおこなっていたのでしょうか。

 実は幕府には今でいう「政府予算」のようなものはなく、どんぶり勘定で物事が進んでいました。  先に事業がはじまって、財源はあとから調達・・・現在とは順序が逆転しています。(それとも、本質的には同じなのかも?)  建設事業は、勘定奉行の指示でおこなわれていました。会計ソフトの名前でもおなじみの「勘定奉行」は、財務・会計のことだけではなく、建設や一部の裁判も担当する、今でいう「財務省+国土交通省+裁判所」の役目を持つ重要なポストでした。

 ではその帳簿はというと、ほとんど資料が残っていません。実は幕府の財政に関する資料は、明治維新のときに旧幕府の官僚たちの手によって焼きはらわれているのです。(そのため、新政府は大がかりな財政をきりまわすノウハウを一から作らねばならず、大変苦労したようです。)やはりお金がらみのことは新体制に渡すには色々とまずいということなのでしょうか・・・このあたりも、現代と比較して面白いところです。

 一方で、一般の商店では、「帳合」というかんたんな記帳方法で経理を行っていました。「大福帳」にひとつひとつの取引を記帳し、売掛金を管理するなど、やはり、商売には帳簿がつきもののようです。  さらに近江商人にいたっては、当時から複式簿記での記帳を行っており、現在の決算書と附属書類にあたる「店卸目録」をはじめ、現在とかわらない進んだ帳簿体系を備えていました。(なんと、京都支店・大阪支店・本店の連結B/Sまで残っています。)
 どうやら現在の会計の原型は外国から輸入されてきたものばかりではないようです。

 近江商人の複式簿記帳簿を見ていると、現在の帳簿の考えかたは決して新しいものではなく、過去の商売人たちによっていろいろと工夫されてきた結果であるということがわかります。
私も先達を見習い、日々いろいろと学び、工夫していきたいと改めて思いました。

by 安藤

水曜日, 11月 19, 2008

消費者心理

 私は普段から腕時計を付けていましたが、壊れてしまって以来付けていませんでした。
 最近、また腕時計を付けようと思い、雑誌やインターネットで目星をつけお目当ての 時計を探しに時計屋を回りました。 そしてお目当ての時計を買おうとしたところ、その横にデザインがそっくりな時計が 並んでいるのに気がつきました。しかも半額の値段です。
  ほとんど同じような腕時計でこんなに値段が違うのであれば、誰も高い方を買うはず がないと思ったのですが、しかしいざ購入しようと思うとなぜか高い方と安い方どち らを買うのか迷ってしまいました。

 普段なら間違いなく安い商品を買うのに、なぜこんなに迷ってしまったのかが不思議 であったため、その日は買わず帰宅後いろいろと調べてみました。
 その中で心理学者であるアブラハム・マズローの「欲求段階説」というものを見つけ ました。
 「欲求段階説」とは人間の基本的欲求を低次から高次の5段階に分類し、その上で欲 求には優先度があり、低次の欲求が充足されると、より高次の欲求へと移行するとい うものです。
 この説によると、例えば私たちが食事をとることは、第1段階である「生理的欲求」(食 欲・睡眠欲等の本能的な欲求)に該当し、衣類を買うことは第2段階である「安全の欲 求」(衣類・住居等の安定な状態を得ようとする欲求)に該当します。
  そのため私が食料を買う時、同じような物であれば当然のごとく安いものを買ってしま うのは、食欲を満たすこと自体が目的であるからだと思います。

  これに対し腕時計を欲しいという欲求は、第4段階の「自我の欲求」に該当するのでは ないかと思います。 「自我の欲求」とは他人からの賞賛を求める欲求のことをいいます。
 これに当てはまるとすると腕時計を欲しいと思うことは、実は腕時計その物が欲しいの ではなく、「自我の欲求」を充足させるための手段にすぎないのかもしれません。
  そのためそっくりなデザインの物であっても自分の欲求をより充足させるために、高い 物を買うか安い物を買うか迷ってしまったのではないかと思います。

  このように考えると、腕時計が時間を知るための物であるにも関わらず、高級なブラン ドの腕時計を買う人がいるのも納得がいきます。
  偉大なる心理学者のおかげで、なぜ迷ってしまったのか分かりすっきりしたので、今度 は迷うことなく買おうと思います。もちろん、○い腕時計を!!

by 荻巣

火曜日, 11月 18, 2008

プロ意識をもって

不況にも関わらず、毎期売上をのばしている企業として、先日テレビでディズニーランドの新人研修をとりあげていました。

二人一組で、従業員とお客さんになり、様々な場面を想定して受け答えの練習をするようです。それぞれが、自分の持ち場の役目を「演じる」という表現をしており、ここから従業員をキャスト(役者)と呼ぶのだそうです。

これを見て、以前ディズニーランドで働いていた方の講演を聞いたときのことを思い出しました。その方は本も出版されている有名な方で、ご自身の担当していたジャングルクルーズの案内役の口調を交え、楽しく話してくださいました。その中で私がとても印象に残っているのは、ディズニーランドの接客スタイルです。

私たちがディズニーランドに行ったときのことを思い出すと、至る所に掃除をしているキャストがいることに気付きます。園内は大変きれいでゴミなど落ちていないにも関わらずです。実は、彼らには掃除以外にも重要な役割があるのです。地図を広げていると、どこかお探しですか?と、カメラを構えていると、お撮りしましょうか?と、向こうから近寄ってくるというのです。確かに思い出してみれば、そのとおりです。普段は園内の雰囲気に溶け込んでいながら、ゲスト(お客さん)の状況を察して、聞かれる前に、頼まれる前に自分から声をかけるのだそうです。

また閉演後の掃除は、かなり徹底しているそうです。赤ちゃんが地面をハイハイしてもケガをしないくらいに・・・という表現をしていました。来ていただいたゲストに一つでも嫌な思い出を残さないようにという気持ちによるものだそうです。

いずれにしても、プロ意識が徹底しており、「さすが」の一言に尽きます。相手に悟られることなく、思いやることのできる気持ちは、私自身も見習わなければと思いました。

by 板谷

火曜日, 11月 11, 2008

「電車アンケート」

先日、私が通勤で利用している電車のアンケートがありました。
朝のラッシュ時でも10分に一本しかなく、もう少し運行本数が多くても・・・との小さな不満など日頃感じていることを書いてみようかな、との思いで始めました。

アンケート項目は利用状況、乗継状況、満足度、性別年齢などがあり、満足度には運行本数、社内の快適さ、運賃など12項目に及び、意外にも終えてみると、私の回答はほぼ8割近く満足でした。冷静に考えてみると、ほぼ100%の確率で座れ、バスのようにダイヤが乱れることも無く、車内もほどほどの混み具合で、地下鉄の通勤ラッシュを経験している私にとっては比べものにならないくらい快適です。
当初の思惑とは違い、満足度が高いことに気づくことができました。

利用者である私の満足度は高いのですが、鉄道会社はその逆のようで、開通以来ずっと赤字です。ホームページで決算書を公開しているのですが、経費に比して旅客収入が少なく利用者数が少ないことが良くわかります。県、市をはじめ民間会社の出資により第三セクターで運営されいるので採算の問題は税金等でなんとかなっている(?)ようですが、廃線までは行かないまでも運行本数の削減など十分ありえそうなので心配です。赤字の資金繰りを詳しく知りたいほどです。
アンケートを機に利用者側と鉄道会社側の両方の視点から考えることができ、不満を言っている場合でないことがわかりました。住民税など払う時は苦しいものですが、インフラなどに有効に還元され恩恵を受けていると実感し、電車についての知識も深まるいい機会となりました。
by古橋

金曜日, 11月 07, 2008

「経営の長期安定化をめざして」

中小企業の大部分が赤字経営という話をよく聞きます。
これは、会計事務所の職員として仕事をしている中でも痛感させられますし、地元の商店を見回してみても、子供の頃に繁盛していたお店の多くが閉店していたり、開店休業状態になっていることでも思い知らされます。
どうしたら会社を長く安定的に続けられるかは非常に大きな問題だと思います。

私は以前勤務しておりました会計事務所で、創業以来30年間一度も赤字を出したことがない会社とお付き合いをしたことがあります。
担当させていただいた3年間だけを見ても、売上も右肩上がりと順調で利益率もかなり高い状況でした。
経理内容を把握する中で気づいた、その会社が好業績を続けられたポイントとしては、以下の3点が挙げられます。

(1)製品のライフサイクルを強く意識している。
(2)時代のニーズを予測し、付加価値の高い製品開発をしている。
(3)事前に新製品のテストや協力会社のネットワーク作りをし、他社より半歩先の製品化を目指している。

同じ製品が高収益を生む期間は長くありません。したがって、主な製品を常に3~4種類持ち、しかも収益力のピークがずれるようにされてました。これにより、収益力において一つの製品が低下しても、他の製品が上昇する時期になるように計画されていました。

また、社長は常にノートと新聞の切り抜きをお持ちで、新聞記事や同業者等との話から将来的なニーズをノートに書き留め、新製品開発のための構想を練られていました。他社に先駆けて、特許等の申請も積極的に行っていました。

そして、製品化は早すぎても遅すぎても投資効率が悪くなってしまいます。最も投資効率の良い時期(その社長は半歩先と表現されていました)にGOサインを出せるように、充分な準備をされていました。

このようにして、創業以来、黒字経営を続けてこられたのだと思います。

私ども会計事務所の業界においても、従来主流であった記帳・申告業務だけでは、生き残りが難しい時代となっております。
IT化が進んだ今日では、記帳は会計ソフトで簡単にできますし、法人の確定申告で簡単なものであれば、自社で処理可能な会社がでてくることも予想されます。
これからの競争・淘汰の時代に生き残るために、半歩以上先を見据えたサービスのストックを増やすため、よりお客様から喜ばれるものを模索していきたいです。
さらには、ライフサイクルを意識し、時代ごとに収益力を持ったものを提供でき、この仕事が長く続けられたらと思います。

by 加古

水曜日, 11月 05, 2008

読書の秋

 最近になってようやく少しずつですが本を読む習慣がつきはじめました。

 学生時代は読書が好きで本屋さんの就職も考えるくらいでしたが、社会人になってからは活字から遠ざかり、もっぱら雑誌をパラパラめくる程度の生活を送っていました。(もちろん石田会計ニュースは読んでますよ!!!) しかし石田会計ニュースに掲載されている他の所員の読書ブログを読んでいたところ、久しぶりに本を読みたいという衝動に駆られました。

 先月のブログでも紹介されていたエリヤフ・ゴールドラット氏著の「ザ・ゴール」は分厚くて最初の1ページをめくるのに勇気がいったのですが、これがなかなか面白い! 彼の本はノウハウ本といっても小説形式で読みやすく、難しい本が苦手な私でもぐんぐん読み進められました。

 今読んでいるのは「ザ・ゴール」(生産管理の手法についての作品)の続編「ザ・ゴール2」なのですがこちらは思考法についてストーリー仕立てで書いてあるものです。 主人公が、自分が学んだ思考プロセスを私生活で実際に使用しているのを見て、読みっぱなしになりがちで実践にたどりつかない私も使ってみたくなるくらい良くできた本です。 ただ本に書いてあるとおりだと、普段の生活で使うには大げさなので、自分流に簡単にアレンジしてみて楽しんでいます。 抱えている問題と目的を頭の中に浮かべて書き出してみるだけで、今まで自分なりに理由があって下していたと思っていた判断も客観的に考えることができ、いかに自分が感覚だけで物事を進めてきていたかが分かります。

 本好きの人が周りにいる環境は良い刺激を受けることができありがたいものです。

 普段の雑談の中だけでは出てこないような話題に触れることができるのがブログの良いところかもしれません。これからも石田会計ニュースが新たな発見のきっかけになるよう、私自身もブログを頑張って書いていきたいと思います。

by 加藤