金曜日, 9月 04, 2009

会計事務所の理想像

石田会計に入社して早いもので1年が経ちました。
このタイミングで、会計事務所の仕事に対する考え方が入社前と入社1年後でどのように変化したかを思い返してみました。

入社前までは、原則として毎月お客様の会社に訪問し、月次決算の処理と報告をすることが当然だと思っており、そのように仕事をしておりました。
ただ、訪問が1ヶ月あたり20数件となるため、夕方まで外出している日が多くなりました。
したがって、年度決算や事務処理作業等は必然的に夕方以降からするということがほとんどでした。
もちろん、残業時間も相当なものとなります。
同業の友人の職場でも同じような話を良く聞きますので、多くの事務所が同様のスタイルではないでしょうか。
会計事務所業界が激務だといわれる所以だと思います。

一方、石田会計ではお客様の「必要に応じて訪問する」というスタイルを採っております。
もちろん、毎月訪問するお客様もありますが、特に問題がなければ2~3ヶ月毎に訪問という契約が多いです。
入社当初は、毎月会計データを確認できないお客様が多いため不安になりましたが、現在は不安よりも以下のメリットが大きいと感じるようになりました。
(1)移動時間の削減及び月次処理の効率化により、節税や経営改善の提案のための時間を充分確保できる。
(2)お客様に割いていただく時間も減らすことができる。
(3)会計事務所のコストが少なくなるため、リーズナブルな顧問料設定が可能となる。

非生産的な時間(コスト)を減らすことにより、より重要な問題にエネルギーを注ぐことができると同時に、お客様の貴重な時間を拘束することも少なくなります。
また、お客様1社当たりの総業務時間も少なくなるため、業界標準よりも低めの顧問料ですみます。
このように、業務の効率化よって重要なサービス提供のための時間を増やすことができ、またお客様のコスト削減にもつながっていると感じるようになりました。
そして、毎月会計データを確認できない不安は、杞憂のものであったと感じるようになりました。

現在の石田会計の業務スタイルがベストかどうかはまだわかりませんが、少なくとも私が知りうる事務所の中では最良だと思っています。
入社2年目を迎えるにあたって、業務の効率化によって確保した時間を節税・経営改善の提案に注ぎ、お客様に貢献できるよう心がけていきたいと思います。

by 加古宗利