火曜日, 11月 24, 2009

手紙を書く

近頃は、メールや電話が一般的になり、文字を書くことすら少なくなっていますが、そんな中、先日、「お礼状」をお送りする機会があり、大変戸惑いました。

わたしは比較的、普段から手紙を書いているほうだと思うのですが、今回お送りする相手は、友達や長い間親しくさせていただいている方とは違い、目上の方で、そんなにくだけた間柄ではないため、そのひとつひとつに気を遣います。

まず便箋と封筒を買いに行くところから始まり、ところで正式なお礼状はどのように書けばいいのだろうとインターネットで「お礼状」と検索してみました。いくつか注意点が書いてあり、季節の挨拶・頂いたものへのお礼の気持ち・送るタイミングの3点がキーワードのようです。いくつも例文が掲載されており、どれも立派な言葉で、わたしの今の気持ちにあうものがどれなのかが分かりません。これでは、お礼状を出すことの最大の目的である、感謝の気持ちを伝えるということが達成されないような気がします。そこで何度も読み返し、書き直し・・・を繰り返しながら、まずは自分の言葉で一通り文章を書いてみました。そして、その後で失礼にならないように形式を整えるという意味で、例文を参考にさせてもらい、やっと書き終えることができました。

そんなこんなで、思い立ってから相当時間を費やしましたが、その数日は、送る相手のことを頭に思い描きながら過ごしました。たどたどしさが表れた文章になってしまったかもしれませんが、それも含めて相手に気持ちが伝わるといいなと思いながら、送るタイミングを逃さないように、急いでポストに投函しました。

メールや電話に比べれば、かなりの時間や労力を要しましたが、苦痛や負担に感じることはなく、むしろ気持ちがすっきりしました。また時間をかけただけに、ポストに投函する最後まで丁寧に扱うことができ、うまく気持ちが伝わるようにという願いも込めました。これからは、メールや電話に加えて手紙を書く頻度をさらに増やしていきたいと実感しました。

by 板谷