月曜日, 10月 26, 2009

「本当にメリット?」

 人は何か行動を起こすか、起こさないかを選択をする時には、メリットとデメリットを考えた上で選択を行います。
 行動を起こすと選択してからも、どのような行動を起こすかという無数の選択肢を選ぶために、またメリットとデメリットについて考えていくことになります。
 人はこのように考えた上で行動を起こすため、別の視点から又はもっと深く考えていたら、他の選択肢を選んでいた可能性があったということになかなか気付くことができません。
 
 例えば、20代限定で何もしないで座っているだけで時給2,000円貰える仕事があったとします。(現実味のない話しですが・・・)
 一見すると、座っているだけで2,000円も貰えるのですから、かなりコストパフォーマンスの良い仕事に見えます。
 しかし、人によっては30歳になったら仕事を失ってしまうし、何のスキルも身に付かないので時間の浪費と考える人も多いと思います。
 このようにメリットと思っていたことが、実はデメリットであったということは少なくありません。

 先日、石田会計では上記のメリット・デメリットについて深く考えさせられた会議がありました。
 議題はお客様及びスタッフにとっての、石田会計のメリット・デメリットです。
 一部紹介させていただきますと、スタッフが挙げたデメリットの中に
 ①よく考えてみると本当はデメリットではないものではないか
 ②それが本当にデメリットであるならば、改善しなければいけないものか
 ③改善しなければいけないものなら、どう改善するか
といった具合に会議を進めました。
 
 会議を進めていくと、最初にデメリットとして挙げたものの、別の視点から見ると実はデメリットとは言えないもの、またデメリットであるとしても、それ以上の効果をメリットに及ぼすものもあるため改善しない方がよいものもあるということに気付きました。
 この会議を行うことで、スタッフの間で事務所の改善すべき問題点を浮き彫りにすることができましたし、また事務所に対して疑問や不安に思うところも解消できた部分もあり、非常に建設的な会議でした。
 
 経営者である皆様方は従業員の誰よりも会社のことを考えていらっしゃると思いますが、従業員から思いもよらない意見が出てきたり、従業員との認識の違いを確認することもできますので、このような会議を設けてみるのも良いかと思います。

by荻巣