金曜日, 2月 24, 2012

視える化

仕事上の問題を早期発見したいとき、効率化させたいとき、また改善したいときに役立つもののひとつに「仕事の視える化」があります。「仕事の視える化」とは、作業についての情報を組織内で見える形で共有するというものです。私は損害保険会社に勤めていたときに、「仕事の視える化」の効果を実感したことがあります。

 営業部門に配属されていたので、代理店がたくさん契約をとることをサポートすることが役割の一つでした。四半期ごとにキャンペーンが実施され、自動車保険や積立保険の新規契約の目標件数が支社ごとに設定されました。

 事務処理で忙しい時でも、グラフ作りの仕事を優先して行いました。グラフを壁に貼り、新規契約が増える度に、代理店ごとのグラフの棒を伸ばしていきます。支社を訪れる代理店は、代理店の中での順位や目標達成までの件数を確認して奮起し、支社のメンバーも件数が増えると拍手して喜ぶというまさにチーム一丸となって目標に向かっている感覚でした。そして必ずといっていいほど目標を達成していたと思います。

 「視える化」によって、結束力が強まったり、問題点が見つかったり、目標が達成できたり、良いことがたくさんあるので、仕事でもプライベートでも「視える化」の工夫をして活用していきたいと思っています。

by 鈴木

月曜日, 2月 20, 2012

「直感力」を磨く

『常に素早い決断をするためには「直感力」が大事になってくる。「直感力」は日頃からありとあらゆることを考え抜き世の中の動きを肌で感じ、どちらの方向に歩んでいるのかを理解する大局観をもつことが大切である。』とある経営者の方がおっしゃっている文章を読みました。

その経営者の方は、「コンビニに生鮮食品を扱う」ということを数年前に提案したそうです。今となってはコンビニに生鮮食品が置かれていることは当たり前の感覚になっていると思います。しかしその当時は周りに反対されたそうです。しかしこの社長は、「今後高齢化が進み、近所のコンビニで日常の買い物をする人が増える」という流れを読んだ上でのひらめきだったそうです。

私もささいなことですが壁にぶつかり、考え抜いてハッとひらめくことがあります。今まで自分がどういった時にその状態になったのかを振り返って考えてみると、何もない0の状態からひらめいていたのではなく、どこかで少しでも向き合ったことがあったからのように思います。後から考えると自分が想定していないところで結びついていたことも少なくありません。

そう考えると日頃からいろんなことと真剣に向き合うことはやはり大切だと思います。この経営者の方がおっしゃるように世の中の動きを肌で感じられるように、様々なことに興味を持ち向き合っていきたいです。

by石原

金曜日, 2月 17, 2012

「指標」

昨年、世界一幸せな国といわれている、ブータンの国王夫妻が来日し、「国民総幸福(GNH)」について話題になりました。
心理的幸福は寛容・満足・慈愛が正の感情、怒り・不満・嫉妬が負の感情で心に抱いた頻度を地域別に集計し、愛に満ちた地域と怒りの地域がわかる地図が作られるそうです。
 他にも健康・教育・文化・環境・コミュニティ・政治・生活水準・時間の使い方など約70項目の指標について統計をとるそうです。
1970年代からGNH増大が国策とされているようですが、リーマンショックを機に世界各国で幸せの指標が重要視されるようになったようです

OECD(経済協力開発機構)も「住宅」「収入」「雇用」「コミュニティ」「教育」「環境」「ガバナンス」「健康」「生活満足度」「安全」「ワークライフバランス」の11項目を指数化した幸福指数を出しています。
それぞれの指標での国際比較をすることが主眼で、ランキング目的ではないものの日本は34カ国中19位でした。なんだか気が沈んでしまいます。
他にも人間開発指数(識字率・寿命などから国連が算出:日本は180カ国中12位)、世界平和度指数(軍事費や犯罪などから英エコノミスト紙が算出:同153カ国中3位)、地球幸福度指数(満足度・環境負荷などから英環境保護団体が算出:同178カ国中95位)など豊かさの指標が色々あり、統計の取り方も様々で面白いです。

本来、抽象的、主観的なものを数値化することは是非が分かれるところではありますが、その上で、このような指標が多くあり、心理的幸福を重要視する流れはとても興味深いです。

これから、会計事務所として繁忙期に入ります。
忙しくなるとどうしても心の余裕が少なくなりがちです。
自分なりに心理的幸福の指標について考え、心穏やかに乗り切りたいと思います。

by 古橋

火曜日, 2月 14, 2012

動機付け

適度な運動は、体力づくりはもちろんのこと、気分転換や集中力アップなどにも効果的だと言われています。そこでわたしも、時間があるときはなんとか自分にやる気を起こさせ、ジムで体を動かすようにしています。
 一旦そこまで出掛けてしまえば何ということはないのですが、出掛ける気持ちを起こすのが一苦労です。

 そんなとき、『目標に向かって努力し続けられる人、挫折してしまう人、その違いはどんなところにあるのか? 』というコラムを目にしました。
 そこには、「例えば、途中で挫折してしまいやすいのがダイエットですが、1キロ痩せるごとに10万円もらえるとしたら、誰でも成功させるでしょう。
 つまり、それはその人に強い動機があるかないかの差のようです。そして、痩せたいという目標より、お金が欲しいという目標のほうが強い動機になるからです。
 強い動機があれば、誰でも目標に向かって邁進できるのです。」とありました。

 単純なわたしは、“強い動機があれば、誰でも目標に向かって邁進できる”という最後の一文に妙に惹かれ、糸口が見付けられるかもという気持ちになりました。
 確かに、目的はあっても強い動機までは持ち合わせていなかった、わたしのジム通いですが、動機付けを試してみようと思いました。
 ジムに通うという身近で些細なことですが、これが上手くいったら仕事などにも応用できるのかな・・・という期待も込めて、少し楽しみな気持ちになりました。
 もしかして、この楽しみな気持ちが“動機付け”につながっていたら、うれしいです。

by 板谷

金曜日, 2月 10, 2012

マイナンバー制度

年末調整が終わって一息つく間もなく、会計事務所では給与支払報告書(源泉徴収票)を
各自治体に送るという仕事に追われます。
給与支払報告書は個人の市町村税を計算する元になるものですが、
給与を受給する人の住む市町村にそれぞれ発送をするというなんとも原始的な作業です。
これを受け取った地方自治体も、ここから人別に選り分けて
(人によっては複数の職場からの給与があるので、何枚も送られてきます)
計算をしていると思うと人手は大変なものでしょう。

 これを効率よく管理するような方法が今後出てきたりはしないのかと調べていると、
共通番号制度の話が出ていました。
どうやら私が知らないだけで、だいぶ昔から、税金や社会保障制度に共通番号をつけて
管理する話が浮かんでは消えということを繰り返しているようです。
昨年には公募によりこの番号の名称を「マイナンバー」に決定したようです。
ずっと長い間議論が続いてきた制度ですが、昨年末のニュースを見ると、
共通番号制度(マイナンバー)の整備費が政府予算案に計上されるとあったので
近い未来に実現するのかもしれません。

 個人情報の管理の難しさはあるかと思いますが、昨年の震災時の社会保障の混乱等を見ると、
一律管理することのメリットも大きいのではないかなと感じています。

by 加藤

火曜日, 2月 07, 2012

金相場と税金

先日、近年高騰している金相場についての特集をテレビで見ました。
それによると、ドル相場でここ10年の間に5倍程度になっているようです。
(円建てでは、円高の影響により3倍程度です。)
株式市場が低迷しているなか、投資目的や財産形成の手段として金の購入を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、金などの貴金属を売却した時の税金について取り上げてみたいと思います。

まず、貴金属の取引業者以外の人が売却した場合には、所得税の世界では譲渡所得の区分に該当します。
ただし、1つで売却額が30万円未満の場合はもともと非課税となっており、通常、ネックレスや指輪を売っても税金の対象にはならないでしょう。
30万円以上で売却してもうけた場合でも、1年当たりの利益のうち50万円までは所得ゼロの取扱いになります。
問題となるのは、利益が50万円を超えた場合ですが、購入してから5年以内のものはその超えた金額が、5年を超える場合には、その超えた金額の半分が所得になり、給与等の他の所得と合算され税金を計算します。

上記の計算方法から考えると、売却するときは、複数の年に分けて売却したり、購入してから5年待ってから売却した方が、税金は発生しにくいことになります。
売却時のご参考にして頂ければと思います。
なお申告の際には、購入金額が分かる書類が必要となりますので、領収書等は貴金属と一緒に保管されることをお勧めします。
また、昨年の税制改正によって平成24年から、200万円を超える金などの支払(購入)をした場合は、税務署に支払先情報を届けることになりました。課税庁も目を光らせておりますので、申告漏れがないようにお気をつけください。

現在の上昇相場は、世界的な金融不安や、全体の半分を消費する中国・インドの経済成長によるものだといわれています。
いまの相場がバブルなのか、それとも今後も上昇が続くのか、見守っていきたいと思います。

by 加古宗利

金曜日, 2月 03, 2012

「医療費控除のおさらい」

昨年末にレーシック手術を受けてきました。自由診療で費用が高額になるためクレジットカード払いも可能となっており、私はカード払いで済ませました。

①さて、これは医療費控除の対象になるでしょうか?
②カード払いができる病院も増えてきているようです。12月にカード払いをした医療費の引き落としは1月以降となりますが、それはいつの年の控除対象となるのでしょうか?

確定申告シーズンとなりましたので、上記の点を交えつつ、医療費控除について知っておいて頂きたいポイントをあらためてお伝えしたいと思います。

医療費控除は…
・一年間での医療費の支払いが10万円を超えると医療費控除ができます。
(ただし、その年の所得によって10万以下でも可能な場合あり。)
・一年間とは暦年で、1/1~12/31をいいます。
・対象となる医療費は自分と生計一(※)のご家族について支払ったものです。
※家計・お財布が一緒(同居が要件ではなく、仕送りをしているご両親・お子様などの分もOKです。)
・支払った医療費に対して、保険金・給付金等をもらった場合、「その医療費-保険金等(マイナスになる場合はゼロ)」としなければいけません(実質負担分のみ控除可)。
・治療の対価として支払ったものが医療費控除の対象のため、予防や健康増進のための支出、入院の際に必要なものとして購入した物品費用などは対象となりません。
・治療であれば保険診療外治療であっても対象となります。
・支払いをしたものが対象となるので、未払いのものは含めません。

 さて、回答ですが、
①について 医療費控除の対象となります。
 “保険診療=対象になる、自由診療=対象外”と誤解されている方もいらっしゃるかもしれません。一般的水準を超えての治療は対象とならない部分もありますが、保険診療か否かで線引きがされているわけではありません。レーシックは医療費控除の対象でした。
 対象かどうかわからないものについては税務署へお問い合わせ下さい。
②支払い(決済)をした日を含む年の医療費控除の対象となります。
 ただ、金利や手数料は医療費控除の対象とはならないのでご注意ください。

 最後に、確定申告で医療費控除を受けるには原則領収書の原本添付が必要です。領収書を紛失しないようお気を付けください。
 医療費控除を受ける必要がないくらい家族が健康なのが一番ですが、かかってしまったものは仕方がないので、手間(コスト)より還付額が多い場合はもれなく控除を受けたいものですね。

by 松浦