火曜日, 2月 10, 2009

出会い

 昨年末の事になるのですが、大学時代の恩師が日本経済新聞の人物紹介のコーナーに5回に渡って取り上げられていました。
 
大学在学当時、私はその教授による自然科学をテーマにしたゼミ形式での授業を、一般教養科目として受けていました。
ゼミの活動の一環として、環境問題をとりあげたイベントを名古屋市と共同で行うことになった時です。
私のグループはディーゼル車の地球環境への影響を調べていたのですが、準備を進めていく段階で壁にぶつかってしまいました。
私達は文系の学生であり、車の技術的な事を深く追求するには限界を感じてしまったのです。
イベントには、大企業のその道に詳しい方たちも招いているのに、どうしたら良いのかと悩んでいた私に、教授は発想の転換を促すアドバイスを下さいました。

「だったら、その環境問題を勉強する上で生じた疑問を、企業の方達へ質問を投げかけるような形の発表にすればいいんじゃない?」
 
 なるほど、背伸びをして能力以上のことをやろうとするのではなく、今自分たちに出来ることを探し、状況を生かすことを考えれば良いのかと目から鱗の思いでした。
なにかに行き詰った時、一度自分の立ち位置を確認して別角度から攻めてみるという発想は私には新鮮だったのです。

 20歳の頃というのは出会いによって様々な価値観にふれあい影響を受ける年齢ではないでしょうか。 私は大学時代良き師や友人に恵まれとても楽しい時を過ごせたと思っています。
成人式のニュースを見て彼らにも良い出会いがあればいいなと心から思いました。

by 加藤