月曜日, 9月 27, 2010

猛暑の中の旨味

 猛暑日が続いて、誰もが暑い夏に嫌気がさしているのではないでしょうか?私も暑さには強い方なのですが、さすがにこの猛暑には参っています。
 しかし、この暑さも見方を変えるととても必要なものだと実感したのです。

 先日、この猛暑の中ゴルフへ行った時のことです。この暑さになると、スポーツを楽しむ余裕はなくなり、むしろ罰ゲームのような感覚でプレーをしていました。そんな中、途中にある休憩茶屋で食べたスイカが、言葉では表せないほどおいしかったのです。なんとなく、子供の頃に暑い中でカキ氷を食べたときのような、食べ物に対する深いありがたさがありました。
 
 最近では、どこへ遊びに行っても室内は少し寒いと思うほどクーラーがついているので、昔に比べてとても快適になりました。カキ氷やパフェを食べに出かけたつもりが、いざ店の中に入るとクーラーが効いているので、冷たいものを頼んだことを後悔するという経験はよくあります。
 大人になって自由が利くようになったことで、冷たいものを涼しい場所でというように「より良い」を選んでいたつもりが「より楽」な方を選んでしまっていたのかもしれません。

 家の中の快適な空間にいると暑い外には出たくないように、今いる場所が快適だと、たとえ必要であったとしても、進んで辛い場所には行きたくないものです。きっと辛い場所に行った人だけが、快適な場所にいるときとは比べものにならないほどの旨味を味わえるのだと信じて、「より良い」を選ぶためにも進んで辛い場所へ行くことも必要なのだと思いました。
 猛暑の中にも旨味があると信じて、熱中症に気をつけて外出を心がけようと思いました。

by 村上

水曜日, 9月 22, 2010

「知的生産の技術」に学ぶ

「知的生産の技術」とは先日お亡くなりになった民俗・人類学者である梅棹忠夫さんのロングセラー実用書です。専門分野を問わず「知的生産(何か新しい情報の生産)」をするすべての人にための本なので、初版は1969年と40年以上前ですが、最近また売れ行きがいいそうです。

 この本との出会いは、大学入学祝にいただいたのがきっかけですが、当時読みかけて挫折し、ずっとしまいこんでいました。先日、梅棹忠夫さんの特集で、この本がテレビ紹介されていたのを機に再読(再挑戦!?)しました。
 
「現代人としての必要最小限の技能とは?」など読者への問いかけが多く、知的生産技術のハウツー本でも、コツが書いてある本でもない為、読んでいる途中、読み終わった後も色々考えさせられる本でした。
著者も「知的生産に王道なし~色々考え、実行し、絶えず自己変革と自己訓練が必要~」と初めに書いてあり、この一文が内容すべてをあらわしている気がします。

 パソコンがまだ普及していないころの本なので少々古い部分もあるのですが、勉強になる箇所が多くありました。
 例えば、「記憶より記録を。人間の記憶はあてにならない。忘れることを前提に記録を取る。あとから見直してわかるようにすることも大事だが、その記録自体を検索できるようにしておくことも大事。」
仕事上では意識的に気をつけていることでも、実生活を振り返ると・・・つい先日も季節物を探し回っていたばかりです。片付けた場所を忘れる自分に反省していましたが、そもそも自分は最適な場所に保管したのか?と考えるようになり、本の影響で今までと少し視点が変わりました。

 調べるため、ある特定の知識習得のため、情報収集のため等、本を読む目的は色々あると思います。
私にとってこの本は、実生活において、最も基本的な考え方を見直すきっかけになる本なので、定期的に読み、自分の成長を計るバロメータにしていきたいと思いました。

by古橋

木曜日, 9月 16, 2010

3年後の借入返済額はいくらですか?

商売をされていれば、多くの会社で運転資金・設備投資のための借入や分割払い契約等をすることがあると思います。これらの支払いは、利益(損益計算書)には反映されませんので、資金繰り上、絶対的に必要な情報となります。
しかし、上記のような質問に即答できる会社は意外と少ないことから、返済等を管理するものを作られている会社は少ないのではないでしょうか。
そこで、今回は借入返済予定表の作成方法について書いてみたいと思います。

(1)予定表を作成する
表の横軸に期間、縦軸に個々の借入等を表示します。
期間は、右に翌月がくるように表示します。
個々の借入は、毎月の返済額と返済後の残高を表示したいので1契約ごとに行を2段設定し、上段にその月の返済額を、下段に返済後の残高を表示します。
作成にあたっては、エクセル等の表計算ソフトを使用されると便利です。

(2)必要な情報を入れる
銀行名、毎月の返済額、返済後の残高等を表示します。
(ソフトで作成される場合は、返済後の残高はソフトで自動計算にすると良いと思います。)
また、実質的に返済のない借入(手形借入や当座借越)についても毎月の借入残高を把握するために必要ですので漏れなく記載してください。
さらには、現在の借入金利や固定金利か変動金利かなどの情報も重要です。
借入にあたって保証料の支払いがある場合は、その金利を含めた実質金利で表示します。

(3)借入以外も含める
設備等を割賦購入した場合のローン支払いについても借入同様に記載します。
設備投資にかかる支払手形があれば、それも含めてください。

(4)集計する
一番下に各月の返済合計と残高合計を表示します。
さらに、毎月返済ありの借入、返済なしの借入、ローンと種類別に小計もわかるようにするとよいです。

(5)変更があったらその都度更新する
新規の借入や金利等の条件が変更となった場合には、それを反映させて常に最新版にしておく必要があります。
また、古い一覧表は後で比較する上で残しておいてもよいと思います。

(6)利用方法
 ①毎月の返済合計の推移を確認し、資金ショートの可能性が高ければ追加融資や返済条件変更等を検討する。(作成することで早めの対策をとることができます。)
 ②金利を比較して、高いものを減らしてコストダウンできないかを検討する(別の金融機関でもっと低い金利で借りれないか等)
 ③設備投資の予定があれば、資金繰りが悪化しない時期を考慮する。(借入本数が減った後など)

このように、借入返済予定表は資金繰りや経営計画をたてる上でとても重要なものとなります。
また、将来的に借入残高が減っていくことが目に見えると、「早く返そう」とか「早く返すにはどうしたらよいか」といった前向きな意識変化もあると思います。(実際に作成したら、早く返すことに生きがいを感じてみえたお客様がいらっしゃいました。)
顧問会計事務所としても作成されていると話がスムーズですし、将来の資金繰りを把握されていることがわかって、正直安心します。
作成自体は簡単にできますので、予定表がない方はぜひご検討下さい。

by 加古宗利

火曜日, 9月 14, 2010

整理整頓

 家の中をスッキリさせようと、最近は週末になると必死に掃除をしています。
まだまだ暑い日が続いていますのであまり大改造には向かない季節ですが、思い立ったが吉日、細かいところをちょくちょく頑張っています。
その様子を横で見ていた父曰く、整理整頓の意味を理解したほうがよいとのことだったので、あらためて「整理・整頓」について調べてみました。

色々書いてありましたが、一番シンプルで私にしっくりきたのは「トヨタのカイゼン」でよく言われている言葉でした。

・整理 要るものと要らないもの分けて要らないもの捨てる

・整頓 要るものをいつでも取り出せるようにする

なるほど一言で奥深い。。。
どうやら私は整頓の前に整理、すなわち捨てることが必要だということが分かりました。

 便利なものでネットで整理整頓、収納といった言葉で検索すると、山ほど実例がでてアイディアには事欠きません。
どれだけ世の中の人がこの件で悩まされているかが分かりますね。
さて整理整頓の意味を理解したら、後は具体的な方法であればあるほど、とっかかりやすく、やる気もでるというものです。
とりあえず私が試してみたことは、あらゆるサンプル品をその場でどんどん使いきってしまうことでした。
特に女性ならお分かりになる人も多いと思いますが、化粧品のサンプルなどは旅行の時に使おうととっておくと、あっという間に山となってしまいます。
そのうち古くなって…ということを繰り返していましたが、とにかくドンドンその場で使用してしまうことにしました。
そうしているうちに気がついたのですが、そもそももったいないから使わないでとっておくという発想が、無理やりにでもその場で使っているうちに使わなければもったいないという気持ちに変わることができたようです。
サンプルに限らず他の大事にとってあるような物も、どんどん使ってしまった方が有効活用だという意識がやっと芽生えてきました。

 次にとりかかったのは紙類の整理です。
私は思い出のものは捨てずに片っ端からとっておく性分だったので、旅行の行程表や入場券などが溜まりに溜まっていました。
そこで現物をとっておく必要がないものは、デジタルカメラで撮影しデータで残すことにしました。
そうすることで思い立った時にすぐ見ることができるし、綺麗なままで保存ができます。

 一通り整理が終われば、後はその都度増えたものを仕分けすれば良いので、今はとりあえずその状態を目指しています。
まだまだ整頓までは長い道のりですが、やれる範囲でシンプルな生活を目指したいと思います。

by 加藤

木曜日, 9月 09, 2010

もう少し配慮した対応を

毎日のように猛暑日が続き、熱中症の話をよく耳にするほど今年の夏は本当に暑いです。
ニュースでの、「エアコンが飛ぶように売れている。」という報道に、このご時勢に少しでも景気のいい話がでるのは良いことだと涼しい顔でみていたのですが・・・

 ところが先日、家に帰っていつものようにエアコンのスイッチを入れても、部屋がいっこうに涼しくなりません。まさかと思ったのですが、やはり故障のようです。この暑さにクーラー無しでは耐えられるはずもなく、すぐに電気屋さんへ駆け込みました。とりあえず、すぐに設置してもらおうと思っていたのですが、わたしの考えはかなり甘かったようです。店員さんに話を聞くだけでも順番待ちで、すでに10人以上の名前がボードに記載されています。そして、売り場の周辺には順番を待っているであろう人で溢れています。

 「おすすめの商品はどれですか?」とか「安い商品と高い商品の違いは何ですか?」など、やはりどのお客さんも店員さんに聞きたいことは同じようで、何度も同じやりとりがなされていました。待ちきれずに帰ってしまう人もいるほどです。1時間ほど待ってやっと名前が呼ばれ、店員さんと一通りのやりとりを終え、いざ購入の段階になると、なんと配達日は早くても1週間後とのこと。平日は不在の私は、さらに1週間先しか受け取れません。これで少なくとも2週間はクーラー無しで過ごすことが確定しました。そのうえ時間指定の場合は割増料金がかかるというのです。
 
 家の中にいても熱中症にかかるというのに、もう少し配慮した対応はできないものかとさらに熱の上がる出来事でした。

by 板谷