金曜日, 8月 26, 2011

「多面的に」

 
先日、補修所で経営分析の講義を聴講しました。補修所というのは公認会計士試験合格者が修了試験を受けるために通う学校のようなものです。その講義の中で手許流動性比率の話が出てきました。手許流動性比率というのは、手許準備金の余裕度であり、現預金プラス有価証券を1か月あたりの売上で割ったもので表せます。 
 
この比率が高いと、資金がたくさんあるということで、安全性の面からは良いとされています。しかし、資金をたくさん所有していたとしても、それだけでは利益を生み出さず、資金を運用していないという見方にもとることができます。つまり設備投資等の戦略をしておらず、将来性の戦略に不安があるという考え方にも捉えられます。
 
財務数値から経営状態が把握しきれるわけではないので一概にはいえないのですが、このように一つの指標をとっても見方によって捉え方が180度変わることに興味深さを覚えました。
 
これに限ったことではないのですが、一つのことを多面的に捉えるというのはやはり大切だなと思いました。私も日ごろから、一つの答えを導く際に、ここが変化するとどうなるかなどと複数の面から考えるように心がけています。そうすることで、新たな発見もでてきます。

講義を聴き改めて多面的に物事を捉えることの大切さを感じ、これからも多方面からアプローチできるよう努力しようと思います。

by石原

月曜日, 8月 22, 2011

備えあれば・・・

 先日、地域の防災訓練に参加する機会がありました。
 消防署の方々の指導のもと消火器の使い方、バケツリレー、三角巾を使用した応急手当、心臓マッサージなどを実践し、AEDの使用方法なども説明を受けました。
 物干し棹と毛布で担架を作り、けが人を運ぶなど、日常あるものを工夫して使うことを学び、大変有意義な訓練でした。
  
 消防署の方の話で、「訓練をしていても災害時に実践できるのは訓練時の20%位」という話がとても印象に残っています。
 確かに、訓練では自分も周囲も精神状態が安定しているので冷静に判断できますし、指示があるのですべきことが明確です。
 知識・訓練の20%しか発揮できないことを前提に逆算すると、自分に足りない知識・訓練が膨大であると痛感し、少しでも・・・との気持ちで応急手当の簡易マニュアルを非難袋に追加しました。
 
 事故や災害に遭遇する場所は、自宅・職場・外出先など想定できません。
「備えあれば・・・」とは言いますが、今まで非常食や薬、生活消耗品など物資の備蓄しか考えていませんでした。知識の準備もこれから意識していきたいと思います。
 例年とは違い、特別な気持ちで今年の9/1(防災の日)を迎えられそうです。

 災害対策の企業向けのものは、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)というものがありますがご存知でしょうか?
 
 BCPとは企業が自然災害、テロなど緊急事態に遭遇した場合において、事業への損害を最小限にとどめつつ、事業の継続や早期復旧のため、平時に行う活動や、緊急時の事業継続のための方法を取り決めておく計画のことです。
 中小企業庁が指針を公開していますので是非参考にして下さい。BCP策定が企業取引の条件になっているケースもあるようです。

http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/index.html
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/guidebook/download/bcphint_all.pdf

by 古橋

火曜日, 8月 16, 2011

父の死

先月、父が亡くなりました。
70を目前に控えた69歳でした。

元来、保守的な考えの父は、そうではない私と昔から考えが合わないことが多く、意見を対立させることがよくありました。
それは、学生時代だけでなく、社会人になってからも続きました。
自分のしたい仕事を求めて転職を繰り返す私を、父はいつも心配していました。
今思えば、本当に出来の悪い息子でした。
それでも父は、しっかり者で孝行息子な兄と同じように、優しく接してくれました。

父は本当に真面目な人でした。
それは亡くなる前まで変わりませんでした。
死の直前まで、自分の身辺整理を一生懸命こなしていました。
自分の財産の整理をしたり、葬儀に使う遺影まで、写真屋で撮影してありました。
残された者が争ったり、苦労したりしないように。

亡くなる2週間前の父の日に、甚平をプレゼントしました。いつもプレゼントを受け取ることに遠慮がちな父に、柄違いのものを私も買ったといったら、喜んで受けとってくれました。
その服は、亡くなって自宅に戻ってきた際に、身にまとわれていました。
きっと、そうやってお願いしてあったんだと思います。

父は日曜日の未明に亡くなったのですが、実はその日の午後、病院に見舞いに行くつもりでした。
そして、今までの親不孝を謝りたいと思っていました。
直接伝えられなかった言葉は、通夜の後、棺に入れる寄せ書きに書きました。

「親孝行したい時に親はなし」とよく言われますが、本当にその通りとなってしまいました。
同じ過ちをおかさないように、残された祖母と母を支えられるように努力したいと思います。
そして、今という瞬間を大切にしていきたいと思います。

手術をして声帯のない父が、筆談で「あとはたのんだよ」とメモ用紙に書いてくれた文字が今でも目に焼きついています。

by 加古宗利

金曜日, 8月 12, 2011

新しい発想とこだわり

みなさんは100円均一ショップを利用されますか?わたしは収納グッズなどを購入したり、便利グッズがあればお試しで購入したりと、行けば何かしら買ってしまいます。こんなものまで100円で買えるんだという驚きと同時に、品数も豊富で、無いものはないのではと思うくらい充実しています。
 費用対効果の面からすると考え方は人それぞれでしょうが、いつお店に行ってもお客さんが沢山いるところをみると、繁盛しているのは間違いないようです。

一方、電力不足が予想される今年の夏は、エアコンを止めて扇風機で乗り切ろうという人も多いのではないでしょうか。そんな風潮もあってか、意外にも1台3万円を超える扇風機が売れているそうです。先日、ある雑誌の「ヒットの舞台裏」というコーナーに、その会社の記事が載っていました。従来の人工的な風ではなく「自然の風を再現する」というのが新しい扇風機のテーマのようです。風の質にこだわるという、今までに無い発想が業界に大きなインパクトを与えたようです。

安さを追求するのではなく、あえて質にこだわりヒットを遂げている会社の記事を読み、新しい発想とこだわりを大切にしていることがよく分かりました。世情とは逆の動きをすることは、先が読めず不安が多いに違いないと思うのですが・・・。この点に関しては、商品の企画段階からターゲット像の絞り込みを徹底することにより、性能やデザイン、販売ルートを確定させるそうです。

私自身も、新しい発想やこだわりは大切なことだと日々感じてはいますが、なかなか行動に移すことができないのも事実です。この記事を読んだのをよい機会に、日々の業務など、身近な場面から改めて考えてみるきっかけとしたいと思いました。

by 板谷

水曜日, 8月 10, 2011

「適用もれに注意?!」

 昨年一定の収入のある方には、六月に個人住民税(県と市)の課税通知明細書が届いたと思います。 税額以外の計算や説明書きをご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?
 私は新聞の投稿欄が好きでよく目を通しますが、先日、む?と思う投稿記事がありました。

(以下、6/29日付朝日新聞投稿欄「声」より内容を要約抜粋)
 「ふるさと納税を毎年しているが、通知書を見て税金の控除がされていないのに気付き市税事務所に行った。所長がミスは認めたものの、“職員が手作業でやることなのでミスはなくならない。そのために明細書を送っているので確認してください”、との様子で納得いかなかった。市長にはもっと住民から集める大切なお金としての意識を持つよう職員に対し指導して欲しい。」

 ふるさと納税の制度自体は平成20年から始まっていましたが、今年は大震災があり、被災地に何か援助したいという中でふるさと納税という制度(任意の地方団体に寄付をすることにより、住民税の税額控除を受けられるというもの)を知った方、それゆえ制度の利用を考えていらっしゃる方もたくさんみえるのではないかと思います。石田会計ニュースでも何度か取り上げていました。

 上記の投稿者の気持ちもわからなくはないのですが、こういったミスが防ぎきれないのもまた事実です。
 まさか間違っているとは疑わない(ので詳しく見ない)のが大半の方の感覚かと思いますが、この記事を読んで、こういった事もあり得ることを念頭に、重要な資料については中身をきちんと確認することが大事であると再認識しました。
 役所の仕事や住民税の明細書に限ったことではありませんが、皆様にもお気をつけ頂ければと思います。

by 松浦

金曜日, 8月 05, 2011

席替え効果

 石田会計事務所では年に数回席替えが実施されます。
今回は事務所のメンバーが増えたことによる席替えですが、特段理由が無いときであっても年に数回、席替えとなります。
資料やパソコンの移動は大変な面もありますが、この機会に普段掃除が行き届かない所を綺麗にしたり、気分転換になる以外にもメリットはいくつかあったりします。

 今回の席替えは新スタッフが私の席の隣になりました。
今まで他の事務所に勤務していた彼女の仕事のやり方からは、学ぶことが多くありそうですし、他のスタッフが彼女に仕事を引き継いでいる様子を聞いていると、あらためて自分の仕事の方法と比べることもできます。
会計事務所で作成している書類というのはお客様にお渡ししているものが全てではなく、当然ながらその後ろに膨大な裏づけ資料や途中経過の計算書類があります。
それらの資料の作成方法や保管・整理方法は効率良い仕事をするには重要な要素であり、この機会に他のスタッフから学ぶつもりです。

 新たな効率化のアイディアを生み出すのはなかなか難しいのですが、人の仕事のいいところを盗むチャンスが増えるので、ちゃっかり者の私には席替えのメリットは大いにありそうな予感です。

by 加藤

月曜日, 8月 01, 2011

よろしくお願いいたします

はじめまして、6月に入所しました鈴木裕子と申します。
前職は東京の会計事務所でしたので、転居を伴う転職となりました。
愛知県の人々や文化に触れて日々新鮮な気持ちで過ごしています。ぜひ一日も早く、地域に溶け込んでいきたいと望んでいます。

私は、大学卒業後は保険会社などの企業で事務の仕事をしていましたが、ある時期から、税務会計の専門家になりたいと思い、税理士を目指すようになりました。
中小企業の経営者だった父親を近くで見ていて、力になりたいと強く願ったことがきっかけです。

前職では英語を使用する税務会計業務に就いておりました。これまでの経験を生かすことで、役立つことができればと望んでいます。
経営者の方、事業主の方、経理担当者の方を身近でサポートし、応援することができるよう、今後も知識や経験を積み、人間的にも成長していきたいと思います。

私は兵庫県の出身ですが、今年の6月までの7年間は東京と神奈川で暮らしていました。そのため、職場では標準語、家に帰ると関西弁、と自然に切り替えて話しています。
この先はずっと愛知県に暮らすつもりなので、地域の言葉に親しみ、観光名所を巡ったり、手羽先や味噌煮込のおいしいお店を探したり、ドライブを楽しんだりして、愛知県での生活を満喫したいと思っています。
地元のどんな情報でも知りたいので、教えていただけると幸いです。

お客様のお役にたてるよう頑張ります。
どうぞ宜しくお願いいたします。


by 鈴木