火曜日, 8月 25, 2009

見せる仕事

一定量以上の仕事を行おうとする場合、1人でするよりも何人かで分担したほうが、短時間で済みます。それは、仕事量が増えれば増えるほど、はっきりと表れてきます。

お客さんから仕事の過程が見える職業の一つに、美容院があります。
               
 私は、美容院に行くと、そこで働く従業員の人たちの動きに目がいってしまいます。まず初めに応対してくれる受付の人、カットするフロアまで案内してくれる人、私の担当の人、シャンプーをしてくれる人、ドライヤーをかけてくれる人・・・と実に様々な人の手を通り、完成へと近づいていきます。

 初めに、担当者とどうしたいかの打ち合わせが済むと、それをスムーズに次から次へと作業する人に伝え、事が運んでいきます。作業の流れや指示の出し方、仕事の受け方など見ているだけでも勉強になり、感心したり、逆に私ならこうするのに・・・と考えながら、失礼かなとは思いながらも、自分の髪型よりも、そちらに目がいってしまいます。

 それぞれの担当者でしか出来ない部分、もしくはお客さんがそこは担当者にお願いしたいと思う部分については、しっかりと担当者が押さえ、それ以外の部分については、手の空いた人が行うことにより、時間が短縮され、美容院側にもお客さんの側にも、良い結果につながっているように思います。

 また、作業の流れがスムーズな様子は、受ける側も気持ちが良く、「見える仕事」ではなく、「見せる仕事」なのだという視点でとらえると、また違った見え方になってきます。

 私自身も自分の仕事に置き換えて、人から見られて気持ちの良い仕事の流れが作れるよう、意識しようと思いました。

by板谷