火曜日, 9月 27, 2011

「100万円得するより、100万円失う方が怖い?」

先日、株式投資のお話を聞く機会がありました。そこで「株式投資は当然儲けるために投資をするが、現状損をしている人が多い」という話を耳にしました。今の経済情勢を考えればそうかもしれませんが、経済情勢だけでなく人の心理もそこには深く関連しているようです。

プロスペクト理論という考え方をご存知でしょうか?
プロスペクト理論とは大まかにいうと、人は得する喜びよりも損するショックのほうが大きいという考え方です。
具体例で説明してみます。
例えば…
ア.確実に10万円もらえる
イ.確率50%で20万円もらえるが、確率50%で何ももらえない

という選択肢があるなら皆さんはどちらを選択しますか?
この場合アを選択する人が多いそうです。

では、次の場合はどうでしょうか?
ア.確実に10万円失う。
イ.確率50%で何も失わないが、確率50%で20万円失う。

この場合イを選択する人が多いそうです。

ちなみに私は多数派です。このようにアとイのどちらの選択肢も期待値は同じであるにも関わらず、人は得をする選択については無難な選択をし、損をする選択についてはハイリスクな選択をするというのがプロスペクト理論の考え方です。
株式投資をする際もこの心理が働きます。つまり、式投資で100万円得する喜びよりも100万円損したショックの方が大きく感じる人が多いそうです。例えば現在、損をしていても、損が確定するのは嫌だからもう少し待とう…などと損から避ける行動をとった結果、現在よりも損失が大きくなってしまうのはよくある話だそうです。

私も、株式投資ではないですが、損を避けようとした結果、損をしてしまうといった経験はあるので、本能によるものだったんだなと思いました(笑)


by石原

金曜日, 9月 16, 2011

生命保険の契約は年内(平成23年中)にご検討を

個人で一定の生命保険の契約をしている方は、毎年、年末調整や確定申告で「生命保険料控除」という所得控除を受けておられると思います。
この控除額について、平成22年度改正で見直しが行われました。

その内容は、以下のとおりです。
(1)平成23年末までに契約等(変更を含む)をしたもの
 従来どおりの控除が受けられます。(一般保険と年金保険で各5万円、合計10万円が控除限度額)
(2)平成24年以降に契約等をしたもの
 介護医療保険料控除が追加されました(3種類になりました)。
 それぞれの控除限度額が4万円となりました(一般保険と年金保険については1万円ずつ減額となり、全体で12万円が控除限度額)。

改正内容をみると、控除額総額は増えていますが、種類ごとの限度額は少なくなっています。
したがって、減額される一般保険と年金保険で控除を受ける場合は、今年中に契約した方が有利なケースがあるということになります。
(ただし、既に控除限度額に達している方は、追加で契約されても控除額は増えません。)
また、介護医療保険を検討している方は、平成24年以降に契約しないと控除対象になりませんのでご注意ください。

1年あたりの控除額の差はそれほど大きな金額ではありませんが、10年とか15年という期間で考えると結構な金額になります。
特に、一般保険と年金保険について、近い将来契約や見直しを検討される方は、年内に契約等ができるとお得になる可能性がありますので、この機会に検討されてはいかがでしょうか。
なお、契約等の際には、保険会社に「生命保険料控除」の適用についてご確認をお願いいたします。

by 加古宗利

月曜日, 9月 12, 2011

「見ているようで…」

 税理士試験の勉強を始めるまで、世間には会計事務所の看板がたくさんあることに全く気付いていませんでした。地元の見慣れた風景の中ですら、電柱の広告など、“ここにも?あれ、ここにもある”、と急に気付くようになり驚きました。

 上記のように、興味や関心を持つとそのことに関する情報が目や耳に入るようになって、今まで何で気付かなかったのかが不思議なくらいの感覚を味わうことがあります。
 それには脳の神経システムの働きがあって、必要と判断された情報だけ招き入れ、そうでないものはシャットアウトするフィルターの役割をしているからだそうです。
 なので、視界に入っていても興味がなければ見えていないのと同じように認識されなかったり、近くの会話でも全然耳に入らないことが起こってしまいます。また、興味のある話題ならちょっと離れたところにいる人たちの会話も聞こえてしまうことがあるのだそうです。

 先日もまたこんなことがありました。
 友人がお勧めの美術展があると言っていたのに興味を持ったところ、その話を聞いた後から各所にある美術展のポスターに気付くようになりました。その後も、その画家を扱ったテレビ番組が新聞の番組欄で(斜め読みしかしてませんが)目に留まる、ということがありました。
 興味を持つと、うまく情報がフィルターを通ってくるものですね。

 日々五感から得る情報のすべてを受け止めていると脳がパンクしてしまうので、フィルターの働きがそれを防いでいるようです。
 この仕組みを知って、情報収集したい事柄については興味があることを強く意識して脳をフル活用するとともに、関心の度合いによっては見過ごされているものが結構ありそうだ、ということを自覚しなければと思いました。
 普段通い慣れている道だからどこに何があるかわかっている…というような安易な思い込みには気を付け、気づきの感覚を楽しみながら上手に情報収集していきたいと思っています。

by 松浦

金曜日, 9月 09, 2011

少しの工夫で節電に協力

まだまだ残暑も厳しく、節電しながら、少しでも涼しく過ごしたいものです。
そこで事務所でも、所長の石田からの提案で、工夫をしながら、わずかですが節電に協力しています。

ひとつは、外からの太陽の光を遮ることです。
事務所内の作業スペースにある大きな窓にカーテンを取り付け、光と熱を同時にシャットアウトします。日の射す方向にだけ取り付けているため、部屋がそんなに暗くなることもなく、また今までのブラインドと二重にすることで、その効果が倍以上になりました。

一方で、外の光を上手く利用することもしています。
事務所の入り口は、荷物の受け取りやお客様の通路となっているため、ある程度の明るさが確保できれば十分です。そこで、入り口部分に限っては逆にブラインドを開けて外の光を取り入れ、明るさを利用するようにしました。電気を点けたときほど明るくはありませんが、このご時勢ならご理解いただけるのではないかと思っています。

また、業務で毎日使用するパソコンについては、スクリーンセーバーやデスクトップの明るさの設定を変更し、節電モードで使用しています。
さらに、なるべく残業が少なくなるようにということで、帰社時間を意識しながら効率よく仕事を進められるよう心掛けています。

職場での節電に関しては、対お客様や業務効率という問題もありますので、おおがかりなことは難しいように思います。しかし、工夫しながら少しずつでも協力したいものです。

by 板谷

水曜日, 9月 07, 2011

雨ニモマケズ

東日本大震災の被災地の仮設住宅で、傾聴ボランティアが活躍しているそうです。相手に寄り添い、ひたすら耳を傾けるというボランティアです。

入居希望者の約2割は一人暮らしという仮設住宅で、話を聞いてくれる人の存在はとても大きく、待ち遠しそうにカレンダーの次回の傾聴の日に印をつける方もいるそうです。
話すことで、辛い体験による悲しみや不安が和らぎ、前向きな気持ちが湧いてくるのかもしれません。

この記事を読んで、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節を思い出しました。

アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシテ
ソシテワスレズ

「雨ニモマケズ」は、宮沢賢治の没後に発見された遺作のメモですが、詩として広く受け入れられ代表作のひとつとなっています。

宮沢賢治の願望といわれているその詩に描かれた人はあまりに清らかで、詩をよむ度に心が洗われ、こんな風に生きられたらいいなと漠然と思うことがありますが、現実は難しいとあっさりあきらめていました。
でも実際に被災地で活躍する人々の良心に従って行動する姿をニュースなどで目にすると、諦めたりせず自分にできることをやっていこうという覚悟が生まれます。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ

少し落ち込んだときには、この言葉を思い出して自分を励ましています。また、被災された方々が心を強くもって復興への道を歩んでいる姿にもこの言葉が重なります。

「雨ニモマケズ」は、私にとってはあまりに高い理想のように思えますが、実際の出来事と部分的に照らし合わせながら、その都度教訓を得られたらいいなと思います。

素敵な詩や文章と、もっとたくさん出会って、心に栄養を与えたいと思う今日この頃です。


by 鈴木

金曜日, 9月 02, 2011

「健康について考える」

「健康とは身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」とWHO(世界保健機関)で定義されています。
異論はなく、まさに定義通りの健康でありたいと思うと共に、多分自分は健康だろう、と思いつつも、もう少し健康になれるような気がする!?・・・とも考えてしまいます。
この定義の健康=幸せとも解釈できるからでしょうか?奥深いのでこの辺で・・・。

 以前は、厚生労働省も35歳以上を中高年とし、高血圧、高血糖値、高コレストロールに起因する病気を「成人病」として、健康管理について企業へ行政指導を行っていました。
 最近では、加齢を意識した「成人病」から生活習慣に起因するものなので「生活習慣病」と名称が変わりました。
生活習慣病+肥満となるとメタボリックシンドローム(愛称:メタボ)といい、3年前ほどから腹囲測定や悪玉コレストロールの血液検査が健康診断項目に増えたのでかなり身近に実感できるようになりましたよね。

 腹囲測定の追加の際、「労働安全面から測定は必要」とする厚生労働省に対し、「おなかの管理は個人責任、体型で採用の選別が起きる」と商工会議所などの企業側の団体が猛反発したそうです。
使用者は労働者の健康状態を把握し、異常な所見があれば適正な措置をとる義務があります。企業側からすれば、検査項目が増えることは、労務管理が増えることと同じですので反対する気持ちもよく分かります。
 笑い話にも思えますが、社会保障情勢を考えると病気の「予防」はかなり重要です。
併せて、うつ病の認知度と共に、メンタルヘルスも大切な健康管理の柱になっており、こちらも企業への行政指導が近年増えているようです。
 
 石田会計では春に定期健康診断を行っております。
 健康に関心の高いスタッフが多く、法令基準を上回る、検査項目の多いコースをベースとし、C型肝炎や婦人科検診などのオプションも希望に応じ受診させていただいております。
私も健康診断前は、自分なりにできる限りの努力をしていい結果(?)をとることができるよう頑張っております。
抜き打ちで受けられるくらい、自己管理できるようになりたいものです(笑)

by 古橋