金曜日, 5月 15, 2009

意外性が喜びに

先日、テレビで世界一の似顔絵師を取り上げた番組が放映されていました。

 その方の似顔絵は、カリカチュアという技法(イタリア語で誇張するという意味)を用いて、人物の外見だけでなく、内面をもとらえて描くのが特徴です。そのため、人物から受ける印象を目だけでなく、心で読み取るテクニックが必要だそうです。それにより、似顔絵本来の見た目が「似ている」という印象を超えて、書かれた本人の心に響く驚きと喜びを与えることができるそうです。

 似顔絵が本人に似ているというのは当然で、それに+αすることで、意外性に対する驚きと、それを超えると喜びを与えることができるようです。

 私自身、状況は全く異なりますが、同じような経験をしたことがあります。住んでいるマンションの駐車場の雨どいが劣化し、雨が降ると色落ちして車が汚れるということがあり、それを管理会社に連絡したときのことです。その際、「すぐに修理します」と言われたので、補修をしてくれる程度だろうと思っていたところ、その雨どいの下に受け皿を付けて、今度同じ様な状態になっても、汚れた水が車にかからないように対応してくれたのです。原状回復だけでなく、今後の対応まで考慮してくれたことに、驚きと共に喜びを感じました。

 相手が想定している以上の意外なことは、驚きと共に喜びも運んできてくれるのだと感心しつつ、その難しさも実感しました。

by 板谷