金曜日, 2月 27, 2009

「整理整頓は時間短縮の第一歩」

ご存知の通り毎年2~3月は確定申告時期となり、会計事務所では繁忙期となります。仕事量が増えるだけでなくお預かりする資料も多くなるため、気がつけばデスク周りが汚くなってしまいがちです。この状態では作業スペースが減るばかりか、資料を探す時間が必要となり、いたずらに労働時間を増やすことになってしまいます。

以前担当していたお客様で、売上は右肩上がりで順調にもかかわらず、仕事量の増加に比べ労働時間に大きな変化がみられなかった製造業の会社がありました。工場内を見ると、至るところにカラーのラインが引かれており、物の場所や作業スペースがきっちり決められていました。ライン内で従業員の方がテキパキ仕事をされていたことが印象的でした。工場を案内して頂いたときの社長の言葉を今でもよく覚えています。
「忙しいからこそ整理整頓を意識しなければならない。モノが雑然と置かれた環境では、作業時間が5割増しと思って間違いないし、良い仕事はできない。だいたい、会社内がきれいでないところに、仕事を頼みたいと思うか?」

思い返してみても、自分の仕事が効率的にできているかどうかは、デスク周りの整理整頓の状況と対応していました。資料の山に埋もれるような環境の中では、仕事のスピードが落ちるだけでなく、気分も悪くなるため悪循環に陥っていたと思います。これでは、良い仕事ができるはずがありません。

「忙しい時こそ、整理整頓の時間を増やす必要がある!」と強く意識して、気持ちよく繁忙期を乗り切りたいと思います。

by 加古

火曜日, 2月 24, 2009

ナビゲーション思考

 先日、私にとって大きな選択を迫られた出来事がありました。
 日々において小さな選択を幾つかしながら人は道を前に進んで行くのですが、大きな選択となるとその道が分かれ道になっていることが多くかなり慎重になります。
 そんなとき私はなるべく3人以上の人から意見を聞くようにしています。
 そのうちの一人から教わった思考法を紹介したいと思います。

  その思考法とは、常に結論から物事を考えていく結論先行型の思考法です。
 それは、まず目的地を先に決めて、その目的地に辿り着くためには、今の自分はどの道を行かなければいけないのかを選択する言わば車のナビのような思考法です。
  この方法は目的地さえ決まってしまえば、おのずと現時点の決定しなければいけないことが早く分かるという利点がありますが、目的地である結論を早く出すことが難しいのでは?と思いました。
 しかし、その方はいとも簡単にここでの目的地は自分の好き嫌いで決めてもいいとおっしゃいました。
 正直驚きましたが、目的地が好きなところでなければ、がんばって進む気力もそこへ行く意味すらなくなると納得しました。

 早いと言っても、この思考法も考えなければいけないことには変わりありません。
 なぜなら、車のナビでもそうですが、何の障害もなく最短で目的地に到着することができれば理想的ですが、時には行く手を阻む事象によりその道が通れない等の理由により、回り道を考えなければならないからです。
 しかし、たくさんの要因をゼロから考え長い時間を使ったあげく、タイムリミットが迫って慌てて結論を出すよりは、目的地が決まっていた方が格段に早く意思決定ができると思うのです。

 この思考法の一番気に入ったところは目的地が好きな場所であることです。
 それは、色々なことを考えて仕方がなく踏み出した一歩よりも、回り道であろうと好きな目的地目指して進むことができる一歩の方が楽しく歩いて行けると感じたからです。
  これからは、日々の小さな選択からこのナビゲーション思考を取り入れて、いざ大きな選択を迫られたときに、すばやくそして自分にとって適切な意思決定をしていけたらいいなと思いました。

by村上

金曜日, 2月 20, 2009

「予想どおりに不合理」

 あらかじめ欲しいものは決まっていて、値段も内容もじっくり検討したはずなのに、いざ購入する段になって、目当てのものよりも高くて、自分には不要なものを買ってしまっ た経験はありませんか?

 もし人がいつも合理的に行動するなら、上のようなことは起こらないはずですが、自分の身の回りを考えてみると実際にはそうでもないことがよくわかります。

 年末年始に読んだ「予想どおりに不合理」(早川書房,ダン・アリエリー,2008)という本 では、様々な実験を通じて、コロンビア大学の学生などの十分「合理的」に行動しそうな 人々が、ちょっとした作為をするだけでいかに「不合理」に行動するかということが示さ れています。
 ここにはとても挙げきれないのですが、読んでいるだけで「あるある」とい ってしまいたくなる実験がこれでもかとつめこまれています。

 とくに感心した実験とよく似た経験をしたことがあるので、(少し恥ずかしいですが)披露し てみます。

● 電車で旅行に行こう、と思い、値段を調べて旅行会社に行ったところ、カウンターで「こ んなのもありますよ」といって下の表を見せられました。

 ①電車のチケット            2万円
 ②飛行機のチケット          3万5千円
 ③飛行機と宿泊(1泊分)セット    3万5千円

 これを見た私は、(②は③にくらべて明らかに損だ。同じ値段で宿泊までついているなんて、③はお得だなあ。電車で行こうと思っていたけれど、飛行機で行ってもいいな。よし、 ③にしよう)と思い、結局飛行機+宿泊のチケットを買ってしまいました。
 よくよく考えてみると、目的地は飛行場からは遠く、宿はインターネットで探せばもっ と格安なところがあったのですが・・・

 これに似た実験が書かれていたのは『選択肢に「おとり」を設定すると、特定の選択肢 に顧客を誘導することができる』という章なのですが、この買い物をしている私は見事に 「おとり」に惑わされています。
 つまり、「おとり」(真ん中の選択肢)を避けて、それとくらべて「お得」であったもの を賢く選んだつもりが、結局は自分の欲しかったものより高くて、本当は必要ではない3 つめの選択肢にまんまと誘導されてしまっているのです。

 この本を読んで、示された実験を追っていくうちに、自分がいままで「賢い買い物をし た!」と思っていたのが本当にそうだったのか疑問になってきます。
 考え出すと、その場では非常に賢く立ち回っているつもりで、実は誰かの「予想通りに、不合理な」行動をとっているということもたくさんあったように思えて、反省するよりも なんだか面白くなってくるほどです。

 とりあえず、年始の初売りで「賢くお得な買い物だ!」と考えて買ったものは、本当に 「お得」だったのか?から考えてみたいと思います。
by 安藤

水曜日, 2月 18, 2009

傍観しているだけでは何も変わらない

ほぼ毎日、通勤途中で様々なチラシを配っているのを目にします。 先日、地元の駅で政治家の方がチラシを配っているのを見て思い出したことがあります。
それは2年程前に市議会議員に立候補した大学の頃の先輩が、選挙前に色々と話してくれたことの ことです。

一番印象に残っているのは「自分一人がどうこうしたところで何も変わらないと思っていては、本当にいつまでたっても良くはならない。良くするためにはまずは政治に対してもっと興味を持ち、声をあげ て欲しい。それが大きな一歩となるから。」という話しでした。

この話自体はテレビで政治家がよく言っているようなことでしたが、身近な 人が言ったせいか真実味があり、素直に受け入れることできたことに自分で も驚きました。
声をあげるということはもちろん政治に対してだけ有効なものではなく、組織を運営していく上でも非 常に重要なことです。

しかし、私自身もそうなのですが、日々の忙しさに追われてしまうとついつい傍観者になってしまいが ちになってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
何かを改善するために意見を出すというのは、非常にエネルギーを要しますし、時には軋轢を生むこともあると思います。
しかし何の意見も出ない組織に比べると、意見がどんどんでる組織は良い組織に向かっていくと思います。
誰かがやってくれるのを待つ傍観者にはならないよう、積極的に意見を出していくことを心掛けたい思います。

by荻巣

金曜日, 2月 13, 2009

自己環境改善

「不平不満をいうなら“栄光ある不満”を」 ~単なる不平不満は口に出さず、万が一、口に出すときは“栄光ある不満”でなければいけない。
「こうしたらどうだろう」「こうすべきだ」など具体的な方法論を提案できなければ何の生産性もない~

これはある世界屈指の企業の元社長が座右の銘としていた言葉です。
従業員として工場で働いていた頃、現場監督対して、向上心を持ち、不便に感じたことを積極的に意見したところ、単なる「否定的な感想」と取られて、こう叱責されたそうです。
年始早々にこのメッセージに出会い、今の自分自身にとって強く印象に残り、私の座右の銘がまた一つ増えました。  

何かに不満を感じても、日々の生活の中で改善案を出すエネルギーや精神的余裕がなく、不満が知らぬ間に風化され、現状をありのまま受け入れがちになっていることが1つ2つと次々思い浮かびました。不満を現状分析していくと、どれも改善策=自己改善に行き着きました。  

よく考えてみると意外にシンプルな方法で改善できたりするものもあり・・・例えば、本棚のブックエンドを増やす等々、単純な事ですが思った以上に利便性が向上し、見た目も美しくなり、精神的にも快適に過ごせるようになりました。散乱⇒整頓の悪循環の繰返しで軽いストレスになっていたものの、長い間放置していたことに反省しました。どうして今まで気付かなかったのか・・・と少々自己嫌悪に陥りましたが、改善できたことを素直に喜んでいます。  これからは不満に感じた事、気付いたことを大切にし「栄光ある不満」になるよう意識し、生活環境向上に励んでいきたいと思います。

by 古橋

火曜日, 2月 10, 2009

出会い

 昨年末の事になるのですが、大学時代の恩師が日本経済新聞の人物紹介のコーナーに5回に渡って取り上げられていました。
 
大学在学当時、私はその教授による自然科学をテーマにしたゼミ形式での授業を、一般教養科目として受けていました。
ゼミの活動の一環として、環境問題をとりあげたイベントを名古屋市と共同で行うことになった時です。
私のグループはディーゼル車の地球環境への影響を調べていたのですが、準備を進めていく段階で壁にぶつかってしまいました。
私達は文系の学生であり、車の技術的な事を深く追求するには限界を感じてしまったのです。
イベントには、大企業のその道に詳しい方たちも招いているのに、どうしたら良いのかと悩んでいた私に、教授は発想の転換を促すアドバイスを下さいました。

「だったら、その環境問題を勉強する上で生じた疑問を、企業の方達へ質問を投げかけるような形の発表にすればいいんじゃない?」
 
 なるほど、背伸びをして能力以上のことをやろうとするのではなく、今自分たちに出来ることを探し、状況を生かすことを考えれば良いのかと目から鱗の思いでした。
なにかに行き詰った時、一度自分の立ち位置を確認して別角度から攻めてみるという発想は私には新鮮だったのです。

 20歳の頃というのは出会いによって様々な価値観にふれあい影響を受ける年齢ではないでしょうか。 私は大学時代良き師や友人に恵まれとても楽しい時を過ごせたと思っています。
成人式のニュースを見て彼らにも良い出会いがあればいいなと心から思いました。

by 加藤

火曜日, 2月 03, 2009

初日の出を拝んで

 元旦は早起きをして、初日の出を拝みました。海の近くに住んでいることから、いわゆる日の出とは違う光景が広がります。海のはるか向こうにある水平線から昇る太陽は、水面に反射して黄金色に輝き、文字通り手を合わせて拝むにふさわしいものでした。わたし自身の中で、毎年恒例となっていますが、何度見ても毎回新鮮な感動を与えてくれます。感動するという気持ちは、日常生活ではなかなか味わうことができず、きれいなものを見て、まさに心を洗われるようでした。

 元旦という言葉は中国語で、「元」は始まりの意味をもち、「旦」は太陽が地平線から昇るという意味を表わしています。この二文字が一緒になって、元気よく新しい一年を迎えようという気持ちが込められているそうです。

 「一年の計は元旦にあり」ということで、朝日を浴びながら、今年の目標を心の中で唱えました。何事もまず初めに計画を立てることが大事という言葉に従い、今年は常に最終地点を意識して、そこに行き着くまでの過程を丁寧に計画しながら物事を進めていきたいと思います。

 太陽が昇りきると、その場に集まった人は皆、晴れ晴れとした顔をし、誰からともなく拍手が湧き起こりました。寒さを忘れて見入っていた私も、はっと現実に戻り、目標をかみしめつつ、身を縮めて家へと急ぎました。

by板谷