金曜日, 7月 24, 2009

固定観念と発想の転換

先日、東京に住む友人からのお土産で、野菜スイーツをいただきました。

 近頃は健康ブームで、「野菜で作ったスイーツまで発売されている」という記事を雑誌で読み、興味をもっていたため、タイミングの良さも手伝って大興奮しました。

味に関しては、当初の私のイメージでは、野菜はかくし味程度に入れてあり、ほぼ一般的なケーキの味と変わらないか、もしくは全く逆で、野菜臭くてそれほど美味しくないかのどちらかだろうと思い込んでいました。しかし実際に食べてみると、しっかり野菜の味がしていて、それでいてケーキとしてきちんと成立していました。今回は、ごぼうのチョコレートケーキとニンジンのムースを食べたのですが、納得のいく味でした。

 なにも、ケーキで野菜を摂らなくても・・・と思っていた私ですが、野菜を摂るために食べるのではなく、美味しいから食べるのだということが、実際に経験してみて分かりました。“野菜は、美味しくないが、健康のために無理にでも食べなくてはいけないもの”という私の固定観念が、そのようにイメージさせてしまったのです。

 あるテレビ番組で、野菜スイーツを作っているソムリエの方が、それを始めたきっかけについて、「野菜とフルーツは同じ部類のものだから、野菜は美味しくない、フルーツは美味しいという固定観念を取り払い、発想の転換をすることで出来上がりました。」と言っていました。

 固定観念が発想を貧困にしているのだと、今回の件で改めて実感しました。自分が当然と思い込んでいることや、決め付けていることでも、逆の発想をしてみることで実は全く違うものが見えてくるのかもしれないと気付き、その意識を高めるよう日頃から心がけたいと思います。

by板谷