火曜日, 12月 21, 2010

繁忙期

 いよいよ今年もあとわずかとなりました。毎年1年が過ぎる速さには驚かされます。
これから公私ともに忙しい時期に入る人が多いかと思います。

 会計事務所もこの時期から春先まで繁忙期となります。
 そんな繁忙期を乗り切るためには、時間を有効活用し仕事をしていかなくてはなりません。そういう時は、無駄な作業を省く効率化も、切羽詰まっている分真剣になりますし、仕事中の集中力も高い気がします。そのため、そんなときほど自分が成長するような気がするのです。

 しかし、忙しいという字は心を亡くすと書きます。忙しさに追われて心が普段の状態ではなくなるという意味だと思います。
 忙しいからといって、気配りを忘れてしまい事務所のムードが悪くなってはいけませんし、ましてお客様に対するサービスの質を落とすようなことになっては本末転倒になります。

 まだまだ、非効率がゆえに忙しい部分が多分にありますので、心を亡くすほどにならないよう、スケジューリングをしっかりしていきたいと考えています。
 そして、この繁忙期を利用してまた一歩成長できればと思っていますので、お客様も繁忙期だからといって遠慮なさらずにご相談いただきたいと思います。

by 村上



年越派遣村

今年も残りわずかになり、これからクリスマス・お正月など楽しいイベントが控えていますが、「年越派遣村」の話題も思い出されます。
何ともいえない暗い気持ちになってしまいますよね。今年は「公設派遣村」は見送りのニュースも出ているようですが・・・。

「派遣」というと比較的新しい労働形態と思われがちですが、昔から世界中で徒弟制度など労働者供給の歴史は古く、日本でも親方制度がありました。
戦後民主化の流れの中で、親方制度は封建的、ピンハネ等問題が多く禁止され、表社会からは消えましたが、高度経済成長期のニーズを追い風に1985年に「派遣法」ができました。

当初「派遣」はソフト開発や通訳など専門的13業種に限られ、当時日本の主流であった終身雇用社会には異色の「企業に縛られない(残業なし・付き合いなし)」「専門家」「高収入」など魅力的な勤務形態の選択肢でした。
その後、緩和改正を重ね2003年には製造業派遣解禁となり、いつしか派遣は会社の経費調整にされ、社会的弱者になりつつあります。派遣切など問題が多すぎ、今後は派遣規制強化の方向です。

物事、当事者が3人いるとややこしくなりますが、派遣も例外ではありません。
派遣元・派遣先・労働者の3者間の契約上、労働者は商取引の商品のようになってしまいます。
欠陥(労働者の能力のミスマッチなど)があれば交換(労働者変更=派遣切)といったことが労働者の意思を介さず行われるので、労働法の労働者保護の力よりも商法の力の方が強くなってしまいます。
責任の所在もあいまいで、しわ寄せは弱い労働者になりがちです。違法派遣も多く、そのため規制が厳しいので偽装請負の問題も生み出しています。

「派遣」の印象が悪くなるようなことを書いてしまいましたが、もちろん労働者にとって勤務形態の選択肢として今後も必要な制度です。
派遣規制強化の流れが積極的理由で「派遣」という勤務形態を選択する人が増えるような政策であることを願っています。

by 古橋

金曜日, 12月 17, 2010

“冬”の夜長の…

 最近本を読んでいないな、でも難しい本は手を出しにくいなと思っていたら、母が軽いミステリー小説を貸してくれました。

 私は本を読むのがそれほど早くないほうなので、どうせ同じ時間を使うなら少しでも勉強になる本、ということで、普段はビジネス書や実用書等のノンフィクションを読むことが多いです。

 今回は乃南アサさんの作品でしたが、久々に小説を読むとぐいぐい引き込まれるストーリー展開にページをめくる手が止められず、時計の時間を気にしながら夜更かしの連続でした。勉強関係の本などが睡眠導入剤代わりになるのとは大違いです(笑)

 やはり本をたくさん読んでいる人は、表現力や語彙が豊富で感心します。いかにも勉強になるものをとばかりに難しい本に手を出して結局熟読できないでいるよりは、気軽にフィクションを読んだほうが得るものが沢山あるのかもしれません。登場人物の心情に共感したり、異なる職種や時代の様子を垣間見ることはとても面白く、次のページを早く読みたい!という気持ちを味わったのは久しぶりでした。

 読書ってやっぱり良いなと再認識しました。寒い季節になると外出が億劫になり家で過ごす時間が多くなります。これから本を読む時間が増えそうです。

by 松浦

火曜日, 12月 14, 2010

倒産防止共済で節税

節税効果が高い割りに、利用されている会社が意外と少ないものに中小企業倒産防止共済制度があります。
これは独立行政法人が運営している公的な制度ですが、そもそもの目的は、取引先の倒産があった場合に一定額の借入を可能にし、連鎖倒産を防ぐことです。一方で、取引先の倒産がなくても途中で解約して解約手当金をもらうこともできます。
今回は、この解約手当金を使った節税方法をご紹介します。

まず、節税商品ですので掛金は全額が経費(損金)になります。掛金月額は5,000円~80,000円の5,000円刻みで自由に設定でき、途中で増額や減額も可能です。
また、解約手当金は全額が収益(益金)になります。この手当金は、掛金の納付実績が12ヶ月以上で発生し、40ヶ月以上で100%戻ってきます。
したがって、節税を目的にすると、利益が出ているときに掛金で利益を圧縮し、業績悪化や臨時経費が発生して赤字になったときに解約するのが基本となります。

ただ、現行制度では掛金積立額の上限が320万円しかないため、実効税率が40%とすると節税可能額が128万円しかありませんでした。しかし、平成23年10月までに改正が予定されており、現行案では掛金月額と掛金積立額のそれぞれ上限が2.5倍にアップすることになっています。
そうなると、節税可能額も320万円まで増加しますので、利用価値が大幅に高まると思います。

公的な制度のため信用リスクもほぼなく、また解約が自由であることや、1年分の前払いが経費にできる等使い勝手のよい商品ですのでお勧めいたします。加入条件も厳しくないため、大半の会社や個人事業主の方が加入できると思います。
加入手続きは金融機関や商工会にて行っていますので、ご興味のある方は一度相談されてはいかがでしょうか。

by 加古宗利

金曜日, 12月 10, 2010

北風と太陽

 名古屋の地下鉄桜通線では今年の夏より新車両が導入されています。
まだ全ての車両が入れ替えという訳ではないのですが、地下鉄で毎日通勤している私はこの車両に当たるのをとても楽しみにしています。

 と言うのも、この車両、新しくてピカピカであるうえに、何より座席に一工夫してあるのです。
7人掛けの長めのシート部分は、以前は皆が少しずつ間隔をあけすぎて、結局は6人しか座れていないことが多くありました。
それに比べ新車両は中央に縦の手すりが設置され、4人分と3人分に分かれているので幅が均等に座れるようになっており、なおかつ座席に一人分ずつのくぼみもあるため自然と7人がきちんと座れるようにできています。

 座席を工夫するだけで今までなかなか改善しなかったことが、意識せず自然とできるようになっているので、乗客皆気分がよく乗れるようになりました。
この様子を見ていると何事にも適切な改善手段があるのだと感じられます。
逐一こうして欲しいと言うよりも、相手が自然とそうしたくなるような環境を整えることで要求を適えるということは、両者にとって理想的な形です。
イソップ童話で、北風と太陽が旅人の上着を脱がす競争で、北風が上着を吹き飛ばそうとしても駄目だったものが太陽が暖かく照らしたら旅人は自発的にすんなり脱いだという話と重なります。


 これから年末調整、確定申告のシーズンに突入し、資料集めなどお客様にご協力をお願いすることが多くなります。
事前準備をしっかりこちらで重ねて、お客様に二度手間等のストレスが無いよう心がけたいと思っておりますので宜しくお願いいたします。

by 加藤

火曜日, 12月 07, 2010

ありがとうございました

 この度、年内一杯を持ちまして、石田会計を退職することとなりました。
 去る11月に公認会計士試験の論文式試験に合格したことを機に、新たな職場で会計人として働くこととなったためです。

 思い返せば石田会計事務所に入社した際には、経理経験はありましたが、本格的な民間企業の経理や税務には初めて接する状態でした。
 退職を機に、仕事で使っている手帳(A5サイズで1日1ページのもの)を読み返してみたのですが、入社直後のページには業務上の不明点、基本用語や税法の基本条文などが(もちろん自分がしたケアレスミスも)びっしりと書かれており、「この状態から始めたんだなあ・・・」と、ある意味感慨深いものがありました。

 お客様や石田会計のスタッフには、そんな未熟な私を迎え入れていただき、温かい目で育てていただきました。
 手帳をめくってみると、ひたすら「知識」が書かれた真っ黒なページから、徐々に「お客様の立場で考えた提案をするにはどうすればよいのか?」「今月のスケジュールを考えると、どれだけ“+α”の業務ができるか?」などといったメモや、ミーティングで話し合った改善提案などの占める割合が増えてきています。
 知識だけではなく、つねにお客様の立場に立つ視点の持ち方、何でも事務所内で話し合い解決する姿勢などは、所長の石田をはじめ石田会計のスタッフから学んだことのひとつです。

 石田会計事務所は、成長していく気持ちがあればどこまでも挑戦することができる環境です。名古屋へ居を移す際、数ある会計事務所の中で石田会計事務所という職場にめぐり合えたことは、とても幸運なことであったと思います。
 また、お客様には私の未熟さからご迷惑をおかけしたことも多々あったかと思いますが、その度真摯にご指摘いただき、大変感謝しております。
 最後までご迷惑をお掛けすることにならないよう、この1ヶ月で、しっかりと引継ぎを行って参りたいと思います。

 最後になりますが、直接担当させていただいたお客様をはじめ、皆様のご指導のもとで仕事をさせていただいたことは、私の一生の財産です。
 皆様、本当にどうもありがとうございました。

by 安藤

月曜日, 12月 06, 2010

言葉の選び方

寒さも一層増し、冬本番といった感じです。

 これからさらに忙しくなる会計事務所にとって、この季節の風邪は大敵です。特に昨年大流行したインフルエンザは、できる限りかかりたくないものです。という私も、昨年は流行にのって新型インフルエンザにかかり、安静にしながらも仕事の予定が遅れることにやきもきしていたのを思い出します。

ということで、今年はいつもに増して早々に予防接種を打ってきました。

その際、看護師さんが、「絶対にインフルエンザにかからないというわけではありません。」と言いながら注射をしてくれたことに、わたしは少しの戸惑いを感じました。看護師さんが言ったことは事実であり、もしかしたら患者さんに伝えるようにと病院の中での決まり事になっていたのかもしれませんが、何だか気持ちが下がりました。
「今年はかからないといいですね。」とか「これで他の人よりは、かかりにくくなっているはずですよ。」とか、できれば前向きな言葉がもらえるとうれしかったのですが・・・。

 予防接種は健康な状態の人が受けるため、患者さんとは別のくくりで言葉を選ばれたのかもしれませんが、なんだか注射の効き目が無くなってしまいそうで悲しい気持ちになりました。

 伝えなければいけないことも、その伝え方次第で、良くも悪くもとられてしまうことはもったいないなと改めて感じました。

by 板谷

木曜日, 11月 25, 2010

「記憶と記録」

 先日、片付けの最中に昔撮影したホームビデオが出てきた、と実家から連絡がありました。8ミリビデオで撮影したもので、再生する機械は既に処分していたのですが、最近は8ミリビデオからDVDに変換してくれるサービスがあるそうです。長年の間にカビが生えていた部分を除いてDVDに焼き直してもらったものを、実家に帰った機会に少しだけ見てきました。

 テープのうち主な映像は、1986年の1月にスキーに行ったときのものでした。(私の記憶には全く残っていませんでしたが・・・)今とは違ってゲレンデに子どもが多いところ、時代を感じさせる休憩所の様子なども興味深かったのですが、一番話題が弾んだのはその映像ではなく、テープの残りに少しだけ撮影されていた映像でした。

 それは、実家の周りの家・商店や、路上で私が遊んでいるところを写したもので、時間にすればものの3分というところです。しかし、現在はマンションが立ち並んでいる実家の周りに、豆の問屋さんやちょっとした植え込みがあるのを見て「懐かしい」「昔はこうだった」などと、昔の思い出話に花が咲きました。

 旅行などの非日常的なイベントの際には、物珍しさからあれこれと写真やビデオを撮影しますが、日常の風景や様子はありふれたもののように感じて、なかなかあえて撮って残しておいたりはしないものです。
 しかし、ずっと後になってから懐かしく感じたり、貴重なものに感じられるのは、このように何ということもない日常風景なのかもしれない、と少々考えさせられました。

 さらに余談ですが、最近、スキーシーズンに雪が少ないことがあると、「小さいころはこんなに雪が少ないことはなかった・・・」などと思っていました。しかし、24年前のビデオを見てみると、正月にもかかわらず積雪が全くなく、人工雪でわずかにゲレンデが作ってあるだけで、「昔は毎シーズン雪があった」というのはただの思いこみだったと分かりました。

 こうした間違った思い込みをもとに、将来「昔はみんな・・・だった」式の昔話をしないよう、記録をとってそれを見返すことも必要かもしれません。
 今は携帯電話のカメラなどで気軽に身の回りのことを撮影できることもあり、折を見て身の回りのことを記録に残しておきたいと思いました。

by 安藤

金曜日, 11月 19, 2010

税金の前払いを回避する

中小企業の経営者の方のなかには、個人所有の土地や建物を会社に貸し付けていることがよくあります。
会社から受け取る賃貸料収入は不動産所得の元となり、通常、確定申告して納税することになります。
ただ、実際に賃貸料をもらえていればよいのですが、昨今の不況により会社の資金繰りが悪いため支払いが滞っているケースがあります。
原則として、税金計算上は入金がない場合でも収益は計上しなければならないため、入出金ベースでみると収入よりも経費や税金の支払いの方が多くなることがあります。
今回はこのような税金の前払いを回避する方法を紹介いたします。

次の前提条件を元に説明いたします。
(1)前提条件
 ①本来の賃貸収入:年間120万円
 ②実際の入金額:年間30万円
 ③経費の支払:年間10万円
 ④青色申告特別控除額:年間10万円(青色申告特別控除前の所得金額が限度額です)
 ⑤所得税と住民税の合計税率:30%

この場合、原則として下記のように税額を計算します。
(2)原則計算
・不動産所得 ①-③-④=100万円
・税額 100万円×30%=30万円
・キャッシュフロー ②-③-30万円=▲10万円
この場合、所得は発生しているものの、資金的にはマイナスになります。
ある意味、税金の前払いをしている状態です。

ところが、所得税法では一定の要件を満たした場合に、現金主義(入出金ベース)で所得を計算することが認められています。
この場合は税額計算は以下のとおりになります。
(3)現金主義計算
・不動産所得 ②-③-④=10万円
・税額 10万円×30%=3万円
・キャッシュフロー ②-③-3万円=+17万円
このように、現金主義を選択することにより、手元残ったお金(利益)以上に税金を払うことが防げます。
上記の場合、(2)と(3)における手元現金の差は27万円になりますが、これはあくまで1年間の金額で、5年になればその差は135万円にもなります。

一方、この計算方法には以下のようなデメリットもありますのでご注意ください。
・一年分を超える入金があると逆に納税額は増加する。
・青色申告特別控除額について65万円は適用できず、また、入金額が少なすぎると青色申告特別控除額10万円の権利が全額行使できないことがある。
ちなみに、メリットがある方のイメージ像は、事業所得がなく、賃貸収入が年間300万円以下で、入金額がそれよりも少ない人です。

そして、現金主義で所得計算するためには、以下の手続きと要件があります。
・手続き
 青色申告者で、通常は適用を受けようとする年の3月15日までに届出書を提出する必要があります。
・要件
 適用する年の前々年の不動産所得と事業所得の合計額(青色専従者給与を引く前)が300万円以下でなければなりません。
 (届出がされていても、2年前の上記2つの所得合計が300万円を超えていれば適用できませんので、300万円を超える可能性がある場合は、あまりメリットがありません。)

いずれにしても、納税額の増減は一時的なもので、最終的には清算されます。
あくまで、前払いを防ぐための方法とご理解ください。
来年の3月15日までに届出をすれば平成23年から適用できる可能性がありますので、ご興味のある方は一度担当者までご相談いただければと思います。

by 加古宗利

火曜日, 11月 16, 2010

接客と販売

わたしはウインドショッピングが好きで、休日や時間が空いたときなど何を買うというわけではないのですが、ふらっとお店を見て回ります。当然のことですが、どのお店の店員さんも、私に商品を売り込もうと様々な言葉で話しかけてきます。

 「何かお探しですか?」と質問を投げかけてくる店員さんもいれば、わたしが見ているものから何を探しているのか推測して、「まだ入荷したばかりの、こちらの商品はいかがですか。」とお勧めの商品を直接売り込む人もいます。
まったく買うつもりがなく、ただ見ているだけのときは何を言われてもさらっと聞き流すのですが、例えば「大きめの鞄が欲しいなあ。」とか「寒くなってきたし、そろそろコートが欲しいなあ。」などと、ぼんやり頭の中に描いたものがあるときは、店員さんの勧め方次第で購入してしまうことがあります。どの店員さんも、親切丁寧で、お客さんに買ってもらいたいという思いは同じにも関わらず、その違いは何だろうといつも不思議に思っていました。

 先日、接客についての本を読んだ際、接客と販売についての違いについて書いてあり、なんとなく私の疑問は解決しました。その本には、「接客とはお客様の『いま』を満足させるために努力を重ねていくこと。」とありました。 「『いま』なんとかしてほしい。」それに対応するのが接客の仕事だということです。
それに対して「販売はお客様に少し先の『未来』をイメージしてもらい、幸せな気分を味わってもらうこと。」とありました。お客様によって未来は異なるため、「なりたい姿」というキーワードでお客様とコミュニケーションをしていく作業 が販売なのだというのです。

 確かに、丁寧な言葉であれこれと商品を説明してもらい、すばらしい接客を受けるよりも、「その商品はこんな時にも使えます。」とか「こんな洋服に合わせることもできます。」など、その商品を買ったあとのメリットをより具体的に思い描けるほうが購買意欲も増すような気がします。
 接客と販売は、同じようで実は大きく違うのだと、自分の体験に置き換えることで実感できました。

by 板谷

金曜日, 11月 12, 2010

手にとってもらう工夫

 先日テレビで、最近注目のお豆腐メーカーの成功の秘密を放送していました。
そのメーカーはお豆腐の味が美味しいのはもちろん、パッケージに工夫をし、売上を伸ばしているのだそうです。
パッケージにはお豆腐の種類によって、その特徴を活かして調理されたお豆腐の写真が、美味しそうに印刷されていました。
これはスーパー側がアイディアを持ち込んで実現したそうです。

 そういえば最近のスーパーでは、昔からある「試食販売」に加え、今夜のおかずの提案ということで、売り場を工夫してその料理の具材や調味料を一か所にまとめていたり、レシピも一緒に配っていたりします。
料理初心者の私にとってはとてもありがたいことで、スーパー側の企画に喜んで乗っかっています。

 スーパーに限らず、出版業界ではケーキの作り方の本にケーキを焼くときの型がセットになっている本がヒットしていたりと、「商品と使い方のアイディアのセット」という売り方をすると、消費者も手にとりやすいのかなと感じています。
メーカーではHP等で自社商品の使い方についてのアイディア募集も行っていたりして、インターネットの普及により、消費者との双方向のアイディアのやりとりも進んでいます。

 商品そのものをより良いものにしていくのはもちろん、消費者側の目線で売り方やパッケージを工夫して、アイディア勝負でファンを増やそうという努力には頭が下がります。

by 加藤

水曜日, 11月 10, 2010

「中小企業憲章」

「中小企業憲章」とは政府が中小企業支援を宣言したもので、今年の6月に制定されました。
制定に至るまで5年以上の年月をかけ、憲章の趣旨普及のため、自治体ごとに条例の制定も行われているようです。

 日本において中小企業は99.7%、労働者は70%を占めており、まさに社会の主役ともいえます。近年、世界的に見ても中小企業への期待が高まっており、EUでは2000年に「欧州小企業憲章」が制定され、日本では、2004年の「中小企業白書」で「中小企業は経済社会を先導する存在」としています。
「中小企業憲章」の基本理念の中で「中小企業は国家の財産」とされているように、中小企業の評価が見直されています。
 
 機会があれば是非読んでいただきたいのですが、具体的支援策を少し紹介したいと思います。

●中小企業倒産防止共済制度が充実
 取引先が倒産した場合、売掛債権額又は積立金の10倍のどちらか低い金額を上限に無利子・無担保・無保証人で借入でき、連鎖倒産を防ぐ制度です。
 従来、共済金の貸付を受けられるのは取引先の法的整理・銀行取引停止処分の場合でしたが、今年の7月からは私的整理の開始通知(弁護士等からの支払停止通知等)の場合にも利用できるようになりました。また、来年秋には貸付金額の上限が引き上げ予定です。

●小規模企業共済制度の加入対象拡大
 平成23年1月から加入対象者が共同経営者(配偶者や後継者等)に拡大されます。退職時や老後の備えが、社長になる前の後継者からできるようになります。加入状況を見直す機会にしたいですね。
 今後、石田会計ニュースでも詳しく紹介予定です。

●適正な下請け取引の推進徹底
 元請との関係から色々遠慮しがちな下請ですが、不当な下請代金減額には政府が返還指導を行い、平成20年実績で270社、返還総額は12億円だそうです。「下請かけこみ寺」という相談窓口もあるので困った出来事があったときには専門家に相談して下さい。

 その他にも、景気対応緊急保証・セーフティネット等の資金繰り支援策、人材育成支援の助成金、官公需契約(公共事業等)の中小企業比率増加目標、JETROの海外見本市出展費用補助等の海外販路開拓支援、中小企業応援センターでの相談体制整備などがあります。

 一部の紹介しかできませんでしたが、従来の制度が中小企業向けに拡充されていく方向のようです。
 石田会計で関与させていただいているお客様は大半が中小企業です。今後も国の中小企業支援策が多く出てくることを願いつつ、タイムリーにご紹介できるよう情報収集に努めていきたいと思います。

by古橋

月曜日, 11月 01, 2010

「空の旅の変化」

 厳しい残暑も終わり、行楽に適した季節となりました。良い気候ですので、旅行に行かれた方やこれから行く予定だという方が沢山いらっしゃるかと思います。普段とは違う体験ができるので私も旅行は好きですが、そんな私が最近気になった話題が格安航空会社(Low Cost Carrier=LCC)についてのニュースです。

 格安航空会社は、徹底的なコストの削減とサービスの簡素化及び有料化によって、安い価格で航空輸送サービスを提供する航空会社です。価格は大手運賃の2~6割安と言われているようで、全日空が別会社を設立の上、参入するというニュースが先日ありました。
空飛ぶホテルと呼ばれるくらい豪華な席を持つ旅客機も海外にはありますが、今後の主流はLCCとなってくるようです。

 サービス有料化の代表例として、機内食の有料化がありますが、旅の楽しみの一つととらえている人もいる反面、安くしてくれるなら無くても構わないと思っている人も多いと思います。個人的には、機内食のおいしさを楽しみつつも、座っているだけで動かないのに食事の回数が多く、食べすぎだなと長時間のフライトの際は感じます。
 また、一部のみの話ですが、運賃のさらなる低価格を目指して機内トイレの有料化、立ち乗り席の設置に向けて動き出している航空会社もあるとのことです。立ち乗り席については計画されている図をインターネット上で見ることができたのですが、なんだか遊園地のアトラクションの様に思え、本当に実現するの?といった感じでした。ただ、どんなサービスをどこまで求めるかは個人で千差万別ですし、実現した際にはどのように受け入れられるのか、とても興味があります。

 なんでもただ安くなれば良いとは思いませんが、人によっては余分と思えるサービスの有無を選択できるようになることは消費者としてはありがたいことです。
 長旅では快適さを重視したいが、数時間の距離であれば安さを優先させたい、というように、状況によって使い分けができるようになれば今までより気軽に飛行機が使えるようになる気がします。
 近々の予定はありませんが、来年くらいにはリーズナブルに海外旅行など空の旅ができたらいいなと思っています。

by 松浦

火曜日, 10月 26, 2010

外国のお土産と関税・消費税

 円高傾向なこともあり、海外旅行で大きな買い物をしたいと考えてらっしゃる方もいるのではないでしょうか。一方、“安い!”と思っても、税金がいくらかかるのか不安で買いづらい場合もあると思います。そこで、海外で買った物を日本へ持ち込む場合の税金の扱いについて書いてみたいと思います。

 当然ですが、外国のお店で購入した時点では日本の税金はかかりません。日本に入国した時点で、関税と消費税がかかります。
購入したのが免税店でないときは、外国での消費税等を併せて支払っています。免税店で買えば、最終的に日本での税金がかかることはありますが、外国の消費税等はかかりません。ただし、免税店で買ったものを外国内で開封・使用することはできません。

 日本へ持ち込んだ品物の小売価格が合計で20万円以下の場合(酒・煙草は別規定)には、関税・消費税はかかりません。20万円を超えた部分の品物については、原則どおりの関税・消費税がかかります。(なお、1品で20万円を超えるものは、全額について関税・消費税がかかります)
通常、旅行のお土産などで税金を払うことがないのはこのためです。

 ただし、この特例が使えるのは、個人で使用するものに限られます。持ち込んだ品物を商業利用する場合は、金額にかかわらず関税および消費税を納めなくてはなりません。
 そのため、税関での申告・納付をせずに、海外から直接買付した品物を販売する、個人で購入したブランド品のバッグ等を繰り返し転売するなどの行為は、たとえ事業者でなくても無申告加算税が課される場合があります。

 では、税金はどのくらいかかるのでしょうか。
まず、課税価格に何%かの関税がかかります。個人が使用する場合には、課税対象額が本体価格の60%という特例がありますが、事業用の場合は、本体(+送料+保険料)の全額が課税価格です。
 関税は品目ごとに決まっています。例えば、書籍・時計・パソコンなどは無税(0%)ですが、革製品は品物によっては最高40%(ハンドバッグは14%程度)もかかります。どの税率が適用されるかは、税関のホームページなどで確認のほか、税関に問い合わせが必要です。
また、すべての品目に対して(本体+関税)に5%をかけた消費税がかかります。

つまり、例えば海外旅行で25万円の時計を買って持ち込んだときは250,000×5%=12,500円の消費税がかかってくるだけですが、これが革製ハンドバッグなら、関税14%として250,000×60%×14%=21,000円の関税と(250,000+21,000)×5%=13,550円の消費税の計34,550円という税金が必要です。品物によっては関税額も考慮して買い物をする必要があります(特に革製品は関税率が高いので注意が必要です)。

支払う方法ですが、日本へ入国する際に、「携行品・別送品申請書」に記載した後、税関検査において課税手続きを行った上で、基本的にはその場(空港)で税金を支払います。

 色々な決まりを守って、海外旅行の機会にお得な買い物をしたいものですね。

by 安藤

月曜日, 10月 25, 2010

「工場見学のすすめ」

先日、うなぎパイで有名な春華堂の工場見学にいってきました。
お菓子の工場は観光名所になっているところも多く、楽しいですよね。
うなぎパイといえば、すっかりお土産品として定着していますが、発売当初は青いパッケージであまり売れず、現在の赤いパッケージにしてから売れるようになったそうです。このようなミニ情報がパネルや映像で紹介されており、うなぎパイの歴史などを勉強してきました。
工場なので、お菓子のできる過程や作業員のてきぱきした仕事ぶりをガラス越しに見ることができ、ますますファンになりました。

 食品に関する産地偽装、賞味期限改ざん、衛生管理等が問題になったのは記憶に新しいですが、工場見学のように現場をオープンにすると、このような問題もクリアでき、商品のイメージアップ、企業への信頼度も上がるのでは改めて思いました。
 
 一般公開されている工場見学を調べてみると、食品製造業のみならず、色々な業種であるようです。
 ある精密機械工場では工場見学制度をとりいれてから売上が何倍も増えたそうで、「工場が美しく整備されてないと、良い製品はできない」という理念のもと、工場案内というおもてなしで自社PRをしつつ、お客様が安心して取引ができる環境づくりをしているそうです。業種は違いますが、仕事への姿勢、考え方に学ぶべきところが多くありました。   

 ホームページなどの普及で、買い物などネットで相手に会わずに多くの取引ができ便利ですが、相手や相手の環境が見えないので心配な面もあります。
石田会計のお客様もホームページをご覧になってお問い合わせいただくことが多いですが、初回のご相談はなるべく事務所へお越しいただいております。
 石田会計ニュースも税務情報とともに事務所の状況、スタッフの様子がお伝えできれば、との思いで毎月ニュース作成のための会議をしています。
 会計事務所もいつでも見学にお越しいただいてもいいように、という意識を持って美しく仕事をしていきたいと思います。

 
by 古橋

火曜日, 10月 19, 2010

資金繰り表作成のススメ

今年に入ってから個人的な資金繰り表を作成しています。
作ろうと思った理由は、自分で作った経験がないとお客様に作成をお勧めしていても説得力に欠けると思ったこと、また私自身30代半ばを過ぎ、家計簿等を付けていない我が家の家計は将来困るのではないか・・・という漠然とした不安があったからです。

資金繰り表には、将来を見通すための「予定表」と過去を分析するための「実績表」とがありますが、作成にあたっては以下の点に注意しました。
(1)全体像を把握し、継続することが目的であるため、細かい部分は気にしないこと。
(2)保守的な金額で予定を組むこと。
(3)間違えながらも、必要にして充分な精度まで上げていくこと。

まず、細かい金額まで把握しようとすると時間がかかってしまい継続できない可能性が高いと思いましたので、金額は千円単位で管理し、合わない部分は「小遣い」欄で調整して合わせています。
また、資金繰りはショートしてはいけませんので、収入は少なめに、支出は多めに設定します。
そして、予定と実績に大きな差があった場合には、原因を分析して精度を上げられるようにしています。

作るようになってから、思ったとおり全体像が把握できるようになったおかげで、不安が少し取り除けたのと同時に、改善点も見えて来ました。
また、これは想定していなかったのですが、臨時的・季節的な支出(お祝いやお中元など)が資金繰り表で分かるため、うっかり忘れるようなことが減り、スケジュール管理面でも役立っています。
日に日に精度が上がってきており、我が家においてとても大切なものとなっています。

まだ、作るようになって1年足らずですが、資金繰り表の重要性を身をもって感じています。
確かに、個人と違い会社の資金繰りは予測が難しく複雑であるため、予定と実績がなかなか合わないのではないかと思います。しかし、その目的は合わせることではなく、全体像を把握し、資金ショートを回避することにあります。まずは、多少大雑把なぐらいで取り掛かる方がちょうど良いと思います。作成されていない方はぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
作成にあたっては、インターネット上のサンプルを使って、それを御社に合うように加工するのが早いと思います。(表計算ソフトを利用すると便利です。)
ご不明な点等がありましたら、遠慮なくご相談下さい。

by 加古宗利

金曜日, 10月 15, 2010

相談の仕方、相談の受け方

 最近気になっているのが、上手な相談の仕方、上手な相談の受け方です。
話し上手、聞き上手ということは頻繁に話題にもなりますし、テレビや書籍等でも目にする機会は多いのですが、今私が身につけたいと思っている能力は上手に相談できる、上手に相談を受けるということです。
話し上手聞き上手が相手とのコミュニケーションとしての会話を重視する一方、相談というものは会話というよりは相手の要望そのものを理解しなければなりません。

 私の上司は長年相談業務に力を入れている分、さすがにこの能力に長けていて、その技術を盗みたいとは思っているのですが、なかなか難しいのです。

 上手な相談の仕方というのは、まずは自分のそもそもの目的を最初に話すことだと思っています。
「こうしたらどうか」とか、「こっちとそっちではどちらが良いか」という事ではなくて、最終的な着地地点を相談相手に伝えることです。
税務の場面で例をあげると、「土地を贈与するといくらかかるの?」と相談するよりは、「相続時にそなえて節税がしたい」とか「家を継ぐ息子になるべく多めに財産を分け与えたい」といった「目的」を最初に伝えてもらった方が最良の選択肢をしめすことができます。

 逆に考えると相談の受け方の上手さというのは、相手の根本的な問題をいかに引き出せるかと言えるでしょう。
相談してきてくれた相手が、何を求めているのかを正確につかめる、もしくはさらに根底にある目的を一緒に探せるというのが、良き相談相手というものだと思います。

 単純に言ってしまえば相手の身になって考えるということなので、本当は気持ちの部分が大きいのかもしれませんが、具体的な言葉選びや話術も上達できるよう、周りの人を見習いたいと思います。

by 加藤

火曜日, 10月 12, 2010

1秒即決法

お店に入った後で、メニューを見ながら何分も注文の品を決められなかったり、洋服を買いに行ってお店を何軒も見てまわり、結局最初のお店に戻ってきたものの、まだ悩んでしまう・・・などという経験をしたことがある方は少なからずいると思います。私も、自分ではそんなに優柔不断なほうではないと思っているのですが、時々このようなことがあります。たくさんある中から一つを選択しなければならないときには、この中で最善のものを選びたいとか、選んだあとで後悔したくないなどという心理が働き、慎重になってしまうものです。

プライベートに限らず仕事上においても、選択を迫られる場面に出合うことがあります。しかしそれが仕事のこととなると、さらに慎重になってしまい選びきれなくなるのは当然のことのように感じます。相手もあることですし、この選択が自分だけでなく相手にとっても良いことなのだろうかと考え始めると、なかなか答えにたどり着くことはできません。

ところが先日読んだビジネス書の中に、「1秒即決法」というものが載っていました。仕事上で何かの選択を迫られたとき、たいていの人は、「自分にできるだろうか・・・。」とか「選んでいたらどうなるか、選ばなかったらどうなるか・・・。」といった後々のことを考えこんでしまい、結論を出すのに時間がかかりすぎるものですが、そこを即決することにより相手に驚きと強い印象を与えることができるというものです。またその行動ひとつで、相手の反応や対応などその後の展開も変わってくると書いてありました。

本人は、どちらを選択したかということを重要視してしまいますが、実は相手は選択した後の対処法に重きを置くことが多いので、それを選んだことでの最善策を示すことができれば、相手には十分に理解してもらえるようです。とても重要そうにみえる選択するという行為よりも、その選択が間違いでなかったと思えるようにするその後の行動のほうがさらに重要なのだと改めて感じました。

by 板谷

金曜日, 10月 08, 2010

報連相の重要性

 言わずと知れた報連相(報告・連絡・相談)は社会人が仕事をする上で必須のスキルですが、恥ずかしながら自分自身未だにうまく出来ていない場面があり、反省する機会があったので、このことについて改めて考えてみました。

 報連相の基本は“結論から話すこと”“簡潔明瞭であること”ですが、私の失敗は、ついつい時系列順にこういうことがあって、こうなりまして、・・・だからこうでした、と結論が後回しになってしまうことです。
 また、早く伝えようという気持ちが先行するあまり、自分の頭の中の整理がついていない状況で報告や相談に行き、何を伝えたいのか相手に分かってもらえないという場合もあります。

 報連相の目的は情報の共有とリスク管理のためと言われます。適切なタイミングで随時報告をあげることをしないと、やらなくても良い余分なことをしていたり、作業を間違った方向に進めてしまう可能性があります。また、ミスへの対処が遅れるかもしれません。余分なことをしてしまった分には自分で埋め合わせる事ができる気がしますが、時間のロスは大きいですし、それによってお客様への報告や質問が遅れたりすることは防がなくてはいけません。

 必要以上の報連相は相手の時間を奪ってしまうので、何でもかんでも伝えれば良いというわけではなく、自分でどこまで判断してやるのか、また、いつ何をどのように報告なり相談なりするのか、というのは意外と難しいものだと今更ですが感じているところです。
 報連相は常識なので、わざわざ教える必要はないという意見の方もあると思いますが、個人的には仕事をしながら習得していく類のものだと思います。

 完璧を目指すことばかりが良い事ではなく、お客様の求めている状況によっては迅速さの方ががより重要視される場合もある。そういう話を所長の石田からよく言われます。サービス業として、求められるものにより適した情報を適切なタイミングで提供することが大切だと実感しています。
 報連相をきちんと身につけることによって、周りからうまくアドバイスを受けながら今後の仕事のレベルアップを図っていきたいと思います。

by 松浦

火曜日, 10月 05, 2010

リフレッシュ

 会計事務所の仕事は、繁忙期とそうでないときの差が大きいのが一つの特徴です。
 私にとってそれはいい循環であり、繁忙期であってもあと少しがんばればと思えるので、忙しいことはそれほど苦痛なことではありませんでした。仕事をしていてもあまりストレスを感じることはなく、あったとしても自分なりにうまく発散できていると思っていました。

 しかし、ミスが目立った時期があり、繁忙期でもなかったので忙しさが原因とも思えずどうしたら良いのか悩んでいました。それを事務所の同僚に相談すると、同じような体験をしたときに、長期休暇をとり旅行に行ったら仕事に集中できるようになったと聞きましたので、それならと思い、繁忙期でない時期を狙って、長期休暇をとることを決心しました。
 
 長期休暇となると仕事に切りをつけたり、お客様に迷惑となってはいけないと私以外の人でも対応できるように書類の整理など、簡単ではありませんでした。しかし、この日と定めてそれに向かって頑張ることで仕事も効率良くできた気がします。
 予定通りお休みをいただき、久しぶりに家族旅行へ行き、とても充実した日を過ごすことができました。今までにないほど心がすっきりとしていましたので、溜まっていないと思っていても知らぬ間にストレスは溜まっていたのかもしれません。

 長期休暇をとるため、普段後回しにしている書類の整理もでき、仕事の効率化にも真剣に取り組めましたし、休暇の後は心も体もすっきりとし、新たな気持ちで仕事をすることができました。
 何より、このように気軽に長期休暇をとらせてもらえる事務所の所長に感謝するとともに、休み中お客様の対応など私の分の仕事まで快くしてくれたスタッフのみんなに感謝し、自分がとても恵まれていることを実感することができました。
 仕事から離れて旅行をすることで頭のリフレッシュもでき、自分の今いる場所を客観的に見ることができたように思いました。

by 村上

月曜日, 9月 27, 2010

猛暑の中の旨味

 猛暑日が続いて、誰もが暑い夏に嫌気がさしているのではないでしょうか?私も暑さには強い方なのですが、さすがにこの猛暑には参っています。
 しかし、この暑さも見方を変えるととても必要なものだと実感したのです。

 先日、この猛暑の中ゴルフへ行った時のことです。この暑さになると、スポーツを楽しむ余裕はなくなり、むしろ罰ゲームのような感覚でプレーをしていました。そんな中、途中にある休憩茶屋で食べたスイカが、言葉では表せないほどおいしかったのです。なんとなく、子供の頃に暑い中でカキ氷を食べたときのような、食べ物に対する深いありがたさがありました。
 
 最近では、どこへ遊びに行っても室内は少し寒いと思うほどクーラーがついているので、昔に比べてとても快適になりました。カキ氷やパフェを食べに出かけたつもりが、いざ店の中に入るとクーラーが効いているので、冷たいものを頼んだことを後悔するという経験はよくあります。
 大人になって自由が利くようになったことで、冷たいものを涼しい場所でというように「より良い」を選んでいたつもりが「より楽」な方を選んでしまっていたのかもしれません。

 家の中の快適な空間にいると暑い外には出たくないように、今いる場所が快適だと、たとえ必要であったとしても、進んで辛い場所には行きたくないものです。きっと辛い場所に行った人だけが、快適な場所にいるときとは比べものにならないほどの旨味を味わえるのだと信じて、「より良い」を選ぶためにも進んで辛い場所へ行くことも必要なのだと思いました。
 猛暑の中にも旨味があると信じて、熱中症に気をつけて外出を心がけようと思いました。

by 村上

水曜日, 9月 22, 2010

「知的生産の技術」に学ぶ

「知的生産の技術」とは先日お亡くなりになった民俗・人類学者である梅棹忠夫さんのロングセラー実用書です。専門分野を問わず「知的生産(何か新しい情報の生産)」をするすべての人にための本なので、初版は1969年と40年以上前ですが、最近また売れ行きがいいそうです。

 この本との出会いは、大学入学祝にいただいたのがきっかけですが、当時読みかけて挫折し、ずっとしまいこんでいました。先日、梅棹忠夫さんの特集で、この本がテレビ紹介されていたのを機に再読(再挑戦!?)しました。
 
「現代人としての必要最小限の技能とは?」など読者への問いかけが多く、知的生産技術のハウツー本でも、コツが書いてある本でもない為、読んでいる途中、読み終わった後も色々考えさせられる本でした。
著者も「知的生産に王道なし~色々考え、実行し、絶えず自己変革と自己訓練が必要~」と初めに書いてあり、この一文が内容すべてをあらわしている気がします。

 パソコンがまだ普及していないころの本なので少々古い部分もあるのですが、勉強になる箇所が多くありました。
 例えば、「記憶より記録を。人間の記憶はあてにならない。忘れることを前提に記録を取る。あとから見直してわかるようにすることも大事だが、その記録自体を検索できるようにしておくことも大事。」
仕事上では意識的に気をつけていることでも、実生活を振り返ると・・・つい先日も季節物を探し回っていたばかりです。片付けた場所を忘れる自分に反省していましたが、そもそも自分は最適な場所に保管したのか?と考えるようになり、本の影響で今までと少し視点が変わりました。

 調べるため、ある特定の知識習得のため、情報収集のため等、本を読む目的は色々あると思います。
私にとってこの本は、実生活において、最も基本的な考え方を見直すきっかけになる本なので、定期的に読み、自分の成長を計るバロメータにしていきたいと思いました。

by古橋

木曜日, 9月 16, 2010

3年後の借入返済額はいくらですか?

商売をされていれば、多くの会社で運転資金・設備投資のための借入や分割払い契約等をすることがあると思います。これらの支払いは、利益(損益計算書)には反映されませんので、資金繰り上、絶対的に必要な情報となります。
しかし、上記のような質問に即答できる会社は意外と少ないことから、返済等を管理するものを作られている会社は少ないのではないでしょうか。
そこで、今回は借入返済予定表の作成方法について書いてみたいと思います。

(1)予定表を作成する
表の横軸に期間、縦軸に個々の借入等を表示します。
期間は、右に翌月がくるように表示します。
個々の借入は、毎月の返済額と返済後の残高を表示したいので1契約ごとに行を2段設定し、上段にその月の返済額を、下段に返済後の残高を表示します。
作成にあたっては、エクセル等の表計算ソフトを使用されると便利です。

(2)必要な情報を入れる
銀行名、毎月の返済額、返済後の残高等を表示します。
(ソフトで作成される場合は、返済後の残高はソフトで自動計算にすると良いと思います。)
また、実質的に返済のない借入(手形借入や当座借越)についても毎月の借入残高を把握するために必要ですので漏れなく記載してください。
さらには、現在の借入金利や固定金利か変動金利かなどの情報も重要です。
借入にあたって保証料の支払いがある場合は、その金利を含めた実質金利で表示します。

(3)借入以外も含める
設備等を割賦購入した場合のローン支払いについても借入同様に記載します。
設備投資にかかる支払手形があれば、それも含めてください。

(4)集計する
一番下に各月の返済合計と残高合計を表示します。
さらに、毎月返済ありの借入、返済なしの借入、ローンと種類別に小計もわかるようにするとよいです。

(5)変更があったらその都度更新する
新規の借入や金利等の条件が変更となった場合には、それを反映させて常に最新版にしておく必要があります。
また、古い一覧表は後で比較する上で残しておいてもよいと思います。

(6)利用方法
 ①毎月の返済合計の推移を確認し、資金ショートの可能性が高ければ追加融資や返済条件変更等を検討する。(作成することで早めの対策をとることができます。)
 ②金利を比較して、高いものを減らしてコストダウンできないかを検討する(別の金融機関でもっと低い金利で借りれないか等)
 ③設備投資の予定があれば、資金繰りが悪化しない時期を考慮する。(借入本数が減った後など)

このように、借入返済予定表は資金繰りや経営計画をたてる上でとても重要なものとなります。
また、将来的に借入残高が減っていくことが目に見えると、「早く返そう」とか「早く返すにはどうしたらよいか」といった前向きな意識変化もあると思います。(実際に作成したら、早く返すことに生きがいを感じてみえたお客様がいらっしゃいました。)
顧問会計事務所としても作成されていると話がスムーズですし、将来の資金繰りを把握されていることがわかって、正直安心します。
作成自体は簡単にできますので、予定表がない方はぜひご検討下さい。

by 加古宗利

火曜日, 9月 14, 2010

整理整頓

 家の中をスッキリさせようと、最近は週末になると必死に掃除をしています。
まだまだ暑い日が続いていますのであまり大改造には向かない季節ですが、思い立ったが吉日、細かいところをちょくちょく頑張っています。
その様子を横で見ていた父曰く、整理整頓の意味を理解したほうがよいとのことだったので、あらためて「整理・整頓」について調べてみました。

色々書いてありましたが、一番シンプルで私にしっくりきたのは「トヨタのカイゼン」でよく言われている言葉でした。

・整理 要るものと要らないもの分けて要らないもの捨てる

・整頓 要るものをいつでも取り出せるようにする

なるほど一言で奥深い。。。
どうやら私は整頓の前に整理、すなわち捨てることが必要だということが分かりました。

 便利なものでネットで整理整頓、収納といった言葉で検索すると、山ほど実例がでてアイディアには事欠きません。
どれだけ世の中の人がこの件で悩まされているかが分かりますね。
さて整理整頓の意味を理解したら、後は具体的な方法であればあるほど、とっかかりやすく、やる気もでるというものです。
とりあえず私が試してみたことは、あらゆるサンプル品をその場でどんどん使いきってしまうことでした。
特に女性ならお分かりになる人も多いと思いますが、化粧品のサンプルなどは旅行の時に使おうととっておくと、あっという間に山となってしまいます。
そのうち古くなって…ということを繰り返していましたが、とにかくドンドンその場で使用してしまうことにしました。
そうしているうちに気がついたのですが、そもそももったいないから使わないでとっておくという発想が、無理やりにでもその場で使っているうちに使わなければもったいないという気持ちに変わることができたようです。
サンプルに限らず他の大事にとってあるような物も、どんどん使ってしまった方が有効活用だという意識がやっと芽生えてきました。

 次にとりかかったのは紙類の整理です。
私は思い出のものは捨てずに片っ端からとっておく性分だったので、旅行の行程表や入場券などが溜まりに溜まっていました。
そこで現物をとっておく必要がないものは、デジタルカメラで撮影しデータで残すことにしました。
そうすることで思い立った時にすぐ見ることができるし、綺麗なままで保存ができます。

 一通り整理が終われば、後はその都度増えたものを仕分けすれば良いので、今はとりあえずその状態を目指しています。
まだまだ整頓までは長い道のりですが、やれる範囲でシンプルな生活を目指したいと思います。

by 加藤

木曜日, 9月 09, 2010

もう少し配慮した対応を

毎日のように猛暑日が続き、熱中症の話をよく耳にするほど今年の夏は本当に暑いです。
ニュースでの、「エアコンが飛ぶように売れている。」という報道に、このご時勢に少しでも景気のいい話がでるのは良いことだと涼しい顔でみていたのですが・・・

 ところが先日、家に帰っていつものようにエアコンのスイッチを入れても、部屋がいっこうに涼しくなりません。まさかと思ったのですが、やはり故障のようです。この暑さにクーラー無しでは耐えられるはずもなく、すぐに電気屋さんへ駆け込みました。とりあえず、すぐに設置してもらおうと思っていたのですが、わたしの考えはかなり甘かったようです。店員さんに話を聞くだけでも順番待ちで、すでに10人以上の名前がボードに記載されています。そして、売り場の周辺には順番を待っているであろう人で溢れています。

 「おすすめの商品はどれですか?」とか「安い商品と高い商品の違いは何ですか?」など、やはりどのお客さんも店員さんに聞きたいことは同じようで、何度も同じやりとりがなされていました。待ちきれずに帰ってしまう人もいるほどです。1時間ほど待ってやっと名前が呼ばれ、店員さんと一通りのやりとりを終え、いざ購入の段階になると、なんと配達日は早くても1週間後とのこと。平日は不在の私は、さらに1週間先しか受け取れません。これで少なくとも2週間はクーラー無しで過ごすことが確定しました。そのうえ時間指定の場合は割増料金がかかるというのです。
 
 家の中にいても熱中症にかかるというのに、もう少し配慮した対応はできないものかとさらに熱の上がる出来事でした。

by 板谷

月曜日, 8月 30, 2010

ラジオの存在

 若者のラジオ離れが進んでいるようですが、私はRADIO-i(79.5MHz・愛知国際放送㈱)というFM局が大好きで、何年も前から日常生活に欠かせないものとして愛聴しています。
 ところが、しばらく前、このRADIO-iが9月末にて放送終了とのショックな新聞記事が…。累積赤字が多額に膨らみ、昨今の経済状況も影響し、広告収入も減少。今後の事業継続が困難だということで、現時点では会社清算の予定だそうです。実は、広告宣伝の時間が短いところもこの局を気に入っている理由の一つだったのですが、やはりそれでは経営が成り立つはずがありません。景気の低迷がこういったところにも表れて、とても残念に思います。

 音楽を聴くこと、ニュース情報を得ること。現在はインターネットの普及により、ラジオはどちらの面でも劣勢です。
 しかし、ラジオ局とラジオそのものは災害情報の受発信という、緊急時の役割に強みを持っているだけに、今後、特に地域密着型のラジオ局減少の流れが続いたら…と考えると、東海大地震の恐れもある東海圏では大規模災害時の対応に何か弊害が出るのではと、少し心配です。

 また、このラジオ局は外国語放送局という分類で、日本語以外に、英語、ポルトガル語や韓国語、タガログ語などの多様な言語で在日外国人の方向けにニュースを流しており、こういった方への情報提供という特色ある一面を担っています。
 元々外国語放送局といったものは、阪神淡路大震災での在日外国人の方への情報提供の脆弱さを教訓に作られたものだそうなので、そういった面でも、災害時の備えとしての多様性が失われるのは残念なことです。放送終了を惜しく思っている方も多い気がします。

 もうすぐ防災の日(9/1)が近いこともあります。普段はあまり気に留めないラジオの役割に思いを巡らせながら、放送終了の事実を寂しい気持ちで受け止めています。
 日常生活では音楽などを楽しむ道具ですが、万が一の際にはとても役に立つようです。防災袋にはラジオと乾電池をお忘れなく…。

by 松浦

金曜日, 8月 27, 2010

役員借入金の対策はお済みですか?

中小企業の決算書を見ると、借入金の中に社長など同族関係者からのものが含まれていることがよくあります。資金繰りに困ったときには、銀行よりも身内から借りた方が手続きも楽ですし、金利コスト等を節約することができます。ただ、借りた後、返済されずに恒常的に残高が残っている場合が多いかと思います。
役員借入金には、節税や銀行向けの対策等がありますので、その方法をご紹介します。

(1)決算書の表示
役員借入金は負債ですが、銀行等では実質自己資本としてプラス評価される可能性があります。
そこで決算書を一目見てわかるように、銀行借入とは別に「役員借入金」の科目名で「固定負債」に表示すると良いと思います。

(2)役員報酬の役員借入返済への組替え
時々、次のような会社を目にすることがあります。
 ①会社は多額の赤字
 ②役員報酬が多額
 ③役員借入金も多額で、毎年残高が増加
会社から役員に対してお金が動く際に、役員報酬の場合は社会保険料や税金が徴収されますが、役員借入の返済であれば何も引かれません。
それならば、法人税等が発生しない程度に役員報酬を減額して、不足分を役員借入の返済へ変更したほうが資金の外部流出が防げます。

(3)私募債への組替え
社債として貸し付けて役員が利息をもらう場合には他の所得とは別計算になり、所得にかかわらず所得税・住民税の合計税率は20%となります。
現状の役員個人の所得税率が20%(合計税率30%)以上の場合には、役員借入金を社債(少人数私募債)に組み替え、利息をもらう代わりにその分役員報酬を減らした方が社会保険料や税金の節約になります。

(4)相続税対策
役員借入金はその役員の相続時に相続財産を構成しますが、その評価額は残高そのままの金額です。しかし、実際に返済できる見込みがない場合には、実質的に価値が低いものに対して余分な相続税が発生することになりかねません。
そこで、以下の方法で無駄な税金を減らすことができます。
 ①債務免除
 法人税の繰越欠損金の範囲内で債務免除することで、相続財産を圧縮することができます。さらに、自己資本も増加して銀行等の評価もアップします。
 ②増資
 役員借入金を資本金に振り替えることで、評価を圧縮することが可能で、さらに自己資本も増加して銀行等の評価もアップします。
ただし、地方税の均等割が増加したり、各種優遇税制の適用がなくなるケースもありますので注意が必要です。
 ③次の世代へ贈与
 贈与税には非課税枠が一暦年あたり110万円ありますので、他に贈与しているものがなければ、少なくともその範囲内で後継者等に贈与することはとても有効です。
また、その贈与された借入金を使って(2)のように後継者の役員報酬を減額して外部流出を減らすこともできます。

私はこれまで、上記のような対策をとらなかったため、ムダな税金を払っているケースをたくさん見てきました。
長い期間にわたって効果のある対策が多いため、なるべく早めに検討及び実行されることをお勧めします。

by 加古宗利

金曜日, 8月 20, 2010

「IFRS」

 「国際会計基準」とか「国際財務報告基準」といわれているもので、新聞で最近よく見かけるようになったものの、漠然と難しい印象に加え、上場企業のお話、とあまり身近には感じていませんでした。

日本では「年商○○億」など売上が大きければ良い会社とみられ、損益が重視されがちですが、国際会計基準では「純資産の増減」が重視されるということで、「会社に財産をもたらす会社が良い会社」となるようです。「利益」に対する価値観もこれから国際基準になっていくので、私たちの会計に対する意識にも少しずつ取り入れいかなければと思います。

 先日の新聞記事でも「ポイント市場縮小」を読み進めていくと、「不景気による消費者の現金値引のニーズ」に加え「国際会計基準の影響」とわかりました。

 あまりポイントを使いこなしている方ではありませんが、クレジットカードなどのポイントで色々商品をもらったこともあり、「便利だから使う」という以外にポイントがたまるお得感は私の中で大きな使用動機となっているので残念です。

 ポイントに関する会計処理は現在、世界各国でまちまちの状況だそうで、日本でも現状を改善するため、国際会計基準の指針や解釈をもとに、国内基準との違いを解消すべく取り組んでおり、近い将来、取り入れられるそうです。
  国際指針によれば、「企業が顧客に与えた未使用ポイントなどは、その公正価値で評価され、売上から繰り延べ、負債として計上する。損益と出来るのは、ポイントが使われた時点又はポイントの使用期限が到来して失効した時点」ということです。

 日本の場合、ポイントの発行で発生した費用は、一定の要件に合致していれば、企業は将来の費用もしくは損失として未使用ポイントの一定割合を引当金計上して対応しています。
 この指針が正式に認められると、航空会社や大手家電小売店など多額のポイントを発行している企業の場合、売上から除外され、見かけ上減収になってしまう可能性があります。数年前の大手家電小売店のポイント引当金は100億円規模、クレジット会社は300億円を規模らしいので、しばらくこの引当金圧縮が進むようです。

 しかし、従来のポイントは自社のサービスでの利用に限られていたものの、最近では他社が展開するポイントサービスや電子マネーに交換が可能になるなど、便利になっており、比較的低い還元率のポイント市場は拡大傾向のようです。実際、お財布のカードも少なくなりとても助かっています。
 
 春闘ベアは見送りしても増配したり、設備投資は海外など、投資に魅力的なグローバルな会社を目指してる企業が増えているので、会計が国際基準になるのは当然と考えられます。
ポイントサービスのように実生活においても今後じわじわ影響が出てきそうですね。

by 古橋

火曜日, 8月 17, 2010

イクメン効果!?

「急増するイクメン!?」というタイトルに誘われて、あるテレビ番組を見ました。

 イクメンとは、積極的に育児に参加する男性のことで最近では珍しくないそうです。
番組の中では、イクメンになるための講習会も取り上げており、子供がいる男性はもちろんのこと、未婚の男性までもが参加して、女性の物事の考え方や怒りのツボを学んでいました。「こんなことを言うと、女性は怒りますよ。」という講師の言葉に、「へー。」とうなずく男性の姿は妙な感じがしました。

 その中で、イクメンを実践している一人の男性の一日に密着していたのですが、育児と両立していることを除いても、時間に対する考え方や取り組みについて勉強になるところが多く、大変興味深いものでした。
 例えば、子供を預ける時間に合わせて他の社員より1時間近く早く出社するのですが、誰もいない一人の時間を有効に活用し、一日のスケジュールを組んだり下準備をしたりと以前より仕事の段取りが良くなったと話していました。
 また会議にかかった時間と参加者の時給から、その会議の金額を積算し、早く結論を出すことの重要性を視覚に訴えるそうです。
 さらに、打ち合わせには必ず複数で参加して情報を共有し、誰がいつ急に休んでも仕事に支障が出ないように情報共有を図っているそうです。

 育児をしている・いないに限らず、本来そうすべきだと思うようなことも多くあり、大変勉強になりました。仕事と育児を両立したいという思いが、周囲にも良い影響を与えており、結果として全体がより良くなっていることには、ただただ感心させられました。理由は何であれ、改めて見直してみたり、違った見方をしてみると意外な結果が出ることもあるのかもしれないなと感じました。

by 板谷

火曜日, 8月 10, 2010

メラビアンの法則

 朝日新聞の土曜の朝刊に経済情報などが掲載されている別冊beが付いています。そこに「勝間和代の人生を変える『法則』」という記事が掲載されていて、メラビアンの法則について書かれていました。
 メラビアンの法則とは、米国の心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念で「かもしれない」という文章がどれだけ「そうかもしれない」かを判断する実験で、その結果、強い口調の方が普通の口調よりもより「そうかもしれない」と感じたことを立証したと言われています。

 人が人物を認識する場合、表情や視線等の見た目の「視覚」、声の大きさや速さ等の「聴覚」、言葉の意味や話の内容等の「言語」などで情報を得ています。それらが矛盾した場合に優先させる情報の割合として、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%という結果になるということでした。
 例えば、「honey(愛しい人)」という「優しい言葉」を、「悲しい声音」、「怒った顔」で相手に聞かせた場合、怒った顔である視覚情報が最優先される可能性が高いということです。

 ここで勝間さんが言いたかったのは、「言葉はコミュニケーションの中で7%しか意味をなさない」のではなく「コミュニケーションを行うときは視覚、聴覚、言語のそれぞれの情報を相手に混乱がないよう一致させなければならない」ということでした。
 どんなに正しいことを言っても行動が伴っていなければ、リーダーシップを発揮することができないように、何か相手に伝えようとするときは、相手から見える自分というものも意識しなければならないということかもしれません。

 私自身声が低いためお会いしているときは表情が見えるので大丈夫なのですが、電話でお話するときはお客様に心配されることがあります。きっと声のトーンが低いので元気がないのかなと思われてしまうのではないかと思います。
 言葉を話すことができる人間にとって、相手とのコミュニケーションで大切なものである言語も、相手の取り方によっては伝えたいことが伝わりにくいこともあるのだと思いました。
 その大切な言語という情報をより正確に相手に伝えるためにも、見た目や口調など付属の情報が重要な役割を持つことに気をつけて、コミュニケーションを取ることも時には必要なのだと感じました。

by 村上

木曜日, 8月 05, 2010

「諦めないこと!」

 先日、JEX(ジャルエクスプレス)の副操縦士であった藤明里(ふじ・あり)さんと言う方が、国土交通省の機長審査に合格し、日本初の旅客機の女性機長となったという新聞記事を読みました。体格的な面等どうしても男性優位となってしまう職業に、少しずつですが女性が活躍の場を拡げているニュースを見聞きするのは同性としてとても喜ばしく感じます。

 機長になるには、昔も今もそこに至るまでの道のりが長く、随分と狭き門のようです。
ですが大変という以前に、彼女がパイロットになりたいと思った当時は、航空会社への採用対象が航空大学校の卒業生に限られており、その学校の入学条件である身長基準を満たさない彼女は受験することすらできませんでした。唯一の方法が、努力でどうにもならないことで閉ざされていたのはとても悔しかったと思います。
しかしそんな日本での状況にもかかわらず、藤さんはアメリカの操縦士養成学校へ留学し、操縦士免許を取得。帰国後はなんと、派遣社員をして“機会を待った”ということで、私は大変驚かされました。

 “お客さんを運ぶ仕事がしたい”との夢をもって大学を卒業した後、海外で資格をとったパイロットの採用を始めるようになったJEXに合格するまでが約7年だそうです。
夢を諦めたくなくて留学したのでしょうが、航空会社の採用基準が変わる保証もなかった状況で、よく思い切ったな、そしてよく待つことができたな…、というのが私の率直な感想です。

 通常、身長が足りない、視力が充分でないなど、頑張ってもクリアできない受験資格があったら諦めてしまう人がほとんどではないかと思います。私もおそらく諦めてしまうと思います。
時代の流れで採用条件が緩和されるかも…ということを藤さんが予想していたかは分かりませんが、こういった形で夢を叶えた方の話を聞くと、“諦めない”ということがどれほど大事なことかを思い知ります。
また、JEXに入社した後も体格のハンディや女性への偏見など苦労も多かったとのこと。そこでも諦めない気持ちを存分に発揮されたのだと思います。

 蒸し暑い毎日が続く中、とてもさわやかな気分になったニュースでした。自分も、より粘り強くありたいと思うとともに、今後もこのようなニュースが沢山聞けると良いなと思いました。

by 松浦

金曜日, 7月 23, 2010

「涙の効能」

年齢とともに涙もろくなっている事を折に触れて実感しています。
映画は勿論、ドラマやニュースの一場面などでも感動的であったり、悲しい内容に共感するとすぐに涙が浮かんできます。最近、毎週観て必ず泣いているドラマがあるのが良い例です。

泣くと瞼が腫れてしまうので、ほどほどに…とは思いますが、休日で外出の予定がなければ気兼ねなく涙を流すのもいいかな、とも思います。表現し難いのですが、泣いた後のなんとなくスッキリとした気分が好きだからです。
経験的に賛同してくれる方は多いと思いますが、どうやらちゃんとメカニズムがあるそうで(但し、まだ解明されていないことも多いそうです)、涙を流すことによって、ストレス物質を排出できている(=すっきりした気分が味わえる)のだそうです。

また、“泣くこと=ストレス物質の排出”、なので、泣くことを我慢するのはその逆で、ストレスを溜めてしまうことになるそうです。感情を抑えてストレスを溜めこんでしまうと、“泣きたくても泣けない”という感情表現の出来ない状態に追い詰められてしまうこともありうるそうです。それは極端な例ですが、泣きたいときに泣けることは幸せなことなのかもしれません。

冬から春の繁忙期が過ぎ、夏は一般的に会計事務所としては一息つける時期です。せっかくなので、こういった時期に、積極的に良書と言われる本を読んでみたり、感動するような映画を観る時間を普段より多くとって、気分をリフレッシュしつつ見聞を広める時期にしたいと思いました。

by 松浦

火曜日, 7月 20, 2010

賭け事と税金

上場企業の黒字決算の増加や今夏のボーナスアップ等のニュースが流れるとおり、景気は少しずつ回復しているようですが、個人の財布は寂しいままの気がします。
そこで、宝くじや競馬など賭け事に一攫千金を夢見ている方もいらっしゃるかと思います。
幸運にも高額な当選金や払戻金を受けた場合に、税金がかかるのかどうかは気になるところです。

結論から言いますと、宝くじには税金がかからず、競馬の場合には一定額以上の時に税金が課税されます。
まず、宝くじは「当せん金付証票法」という法律に、所得税は非課税と規定されています。
例えば、年末ジャンボ宝くじの1等2億円の当選金を受け取っても税金はゼロで、丸々使うことができます。
同じようなものにスポーツ振興くじ(toto)があり、こちらも別の法律の規定により非課税とされています。

一方、競馬や競輪、競艇の払戻金は法律による非課税の規定はなく、一時所得に該当します。
一時所得は、「(収入-経費-50万円)×1/2」として計算され、計算後の金額が総合課税の所得として、給与所得等と合算されて税金の計算をすることになります。
上記算式によると、50万円超の払戻金を受けると、納税が発生する可能性があり、金額によっては、最高25%近くの税金が発生することになります。

それにしても、なぜ同じ公的なギャンブルなのに違いがあるのでしょうか。
この疑問は、払戻率を考えればよくわかります。
競馬の売上金のうち払戻金に充てられるのは75%ですが、宝くじの当選金の場合は45%程度と30%も差があります。
当選金以外の55%の内訳は、公共事業の資金となるのが40%、残りは経費となります。
公共事業の資金ということは、税金と一緒です。
つまり宝くじ等は、払戻しを受ける前に税金が天引きされているから、非課税となっているということなんですね。

よく「宝くじは買わないと当たらないが、買っても当たらない」と聞きますが、期待値として賭けたお金の半分も戻ってこないことを考えると納得できます。ハズレても、世の中の役に立っていると思えばよいのでしょうが。
ちょっと夢のない話になってしまいましたが、やはり堅実に働くのが一番かなと思いました。
(公共事業の資金調達目的とは言え、賭けたお金の半分も戻ってこないギャンブルが存在するのってすごいと思います。役所だからこそできるのでしょうが・・・。)

by 加古宗利

金曜日, 7月 16, 2010

窓口の影響力

 最近、我が家で家の建て替えをしようという話しが持ち上がり、休日にハウジングセンター巡りをしています。
 高額な金額が動きますので、もちろんどこも親切丁寧な対応をしていただけますが、説明の部分になると営業の人によって、それぞれ細かい部分で対応が違っている点をおもしろく感じました。

 ライバルメーカーの弱点を突いて戦略的に自社の強みをアピールする人もいれば、あえて自社のちょっとした弱みを言うことで信頼を得て、言葉巧みに自社の強みへ誘導することができる人、質問に対して丁寧かつ的確に回答ができる人もいれば、質問をうやむやにして自社の良さばかりをアピールする人などそれぞれでした。
 中には私の年齢や女性ということで近いうちに本気で購入することが判断できなかったのか、ご主人とまたいらしてくださいと適当な対応をする人もいました。
 いい機会だと思い、住宅のことについて少し知識を入れてから出直して、たくさん質問をしたり、時には厳しい質問を投げてみたりして営業の人の対応について勉強をさせてもらいました。

 しかし、だんだんとこの業界の窓口の責任の重さについて怖いと感じました。
 というのは、住宅のことについての説明は素人では理解できない話が多いのにもかかわらず、それを納得させ、気に入ってもらうことが契約をとる重要なポイントとなってきます。そのため何千万という大金が動く割に、窓口である営業の人のプレゼンテーションが判断材料の大半を占めているからです。
 かといってマニュアル通りの営業では何千万の契約を逃してしまうかもしれません。

 商品自体は同じものを提供できても、人と人とのコミュニケーションが影響してくるという点ではあながち他人ごとではありません。
 会計事務所も窓口である担当が、自分の想像以上にお客様に影響力を与えているということを、常に意識して行動するべきであるのだと、今回、客側の立場になって改めて学ぶことができました。

by 村上

火曜日, 7月 13, 2010

ゲゲゲの女房に学ぶ我慢強さ

 NHKで放送中の朝の連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」にハマっています。
朝8時からの放送なので時間的にオンエアーでは見ることはできないのですが、録画をして後日かかさず見るほどです。
この作品は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげるさんの奥さん“布枝さん”の半生をつづった自伝をドラマ化したものです。

 水木しげるさん夫婦はお見合いをして五日後には結婚というスピード婚で、今の世の中では考えられない、恋人期間ゼロで夫婦生活が始まっています。
結婚してから初めて水木しげるさんの厳しい経済状況、個性的な人柄を知り、戸惑いながらも一生懸命夫に尽くしていこうとうする布枝さんの姿を見ていると、私の年代の感覚と私の祖父母の世代である布枝さんの感覚はだいぶ開きがあると感じました。
思い描いていた素敵な新婚生活とは180度違う生活に順応していこうとする決意が、どこから沸いてくるのかドラマを見ていても不思議に思ってしまいます。
私だったらすぐに逃げ出したくなるような状況にあるにもかかわらず、奥さんそういった発想は全くないのも驚きです。

 布枝さん自身のお人柄もあるのでしょうが、傾向としてこの年代の方達は我慢強く、与えられた環境下で頑張ろうとする一方、私達の年代はどちらかというと、今ある環境が合わないと感じたら、環境そのものを変えようとする人が多いのかもしれません。
それぞれ個々人の差はあれど年代によって考え方や生き方は変わってくるのでしょうね。
我慢強さの差というと、近年、20代の離職率の高さが問題になっていますが、そもそもの考え方の違い、我慢する事への美徳観の差とも言えるような気がします。
自分に合わない環境にしがみついていても時間がもったいないと考えるか、一度決めたことは最後まで貫き通そうとするかは、それぞれに言い分があるでしょう。
どちらが良いとか有利か、などとは考えるつもりはありませんが、様々な世代の方の意見や生き方を見聞きすることで自分自身の考え方に幅が出てくればよいと、昭和が舞台であるドラマを楽しみながらそんな事を思うようになりました。

by 加藤

金曜日, 7月 09, 2010

「木を植えました!」

 先日、国際生物多様性の日(5月22日)に、名古屋市COP10開催記念、グリーンウェーブ2010の苗木植樹ボランティアに家族で参加してきました。
 グリーンウェーブ2010とは森作りによるCO2の吸収と、生物多様性の保全を目的としたものです。
 植樹活動等を世界各地において、現地時間の5月22日の午前10時に行うことにより、この行動が地球上を東から西へ波のように広がっていく様子を、「緑の波(グリーンウェイブ)」と表現しています。生物多様性条約が呼びかけるグリーンウェーブは、UNEP(国連環境計画)の「地球のための緑:10億本植樹キャンペーン」とも連携しているそうです。

 私は、市民・企業・行政のパートナーシップにより、苗木を植え、次世代に伝える豊かな森を育てていく「名古屋西の森づくり」というテーマのもと、ある団体から寄贈された1メートルほどのクサギの苗500本の植樹のお手伝いをしました。

 この活動は、苗木の植樹だけでなく、市民や企業が主体となって、森の成長に合った手入れを定期的に行い、森の観察会や動植物の調査、間伐材を利用したクラフト遊びなど、森を育て、学び、楽しむという様々な活動を通してすばらしい森を創出していく素敵な活動です。
 平成12年から始まっており、今年でちょうど10年になり、今までの活動で4万本以上植樹されているそうです。
 自分達で苗を植えることで、木への愛着もわき、たくさんの人の思いがつまった森ができるのでとても楽しみです。既に、活動当初植えられた木は大きく育っていますが、ちゃんと森林になるには手入れをしながら40~50年と、とても長い年月がかかると知りました。

 また、今回私が植えたクサギとは漢字で「臭木」と書くようで、字の通り葉を揉むと臭いらしいのですが、花はジャスミンのような香りと知り、勉強になりました。
 何年後か、夏の花が咲くころに香りを楽しみながら森林浴できると思うと今から楽しみです。

 身近な地域の「森づくり」という活動に参加できたこと、木の成長を見に足を運ぶ楽しみができたことを嬉しく思い、植えた木のお手入れ等のボランティア活動にも参加していきたいと思います。

by 古橋

水曜日, 7月 07, 2010

体内時計を正確に

最近は夕方近くでもまだ外が明るくて、夏がやってきたのが感じられます。暖かい日が続き、気候が良くなってくると、それだけで気持ちが明るくなるような気がします。

 職業柄、平日は屋内で過ごすことが多いため、休日にはできるだけ外に出て太陽の光を浴びるようにしたいなと思っています。近所に出かけるなら、なるべく車を使わずに歩いてみたり、外出先で散歩できるようにスニーカーを履いて出かけたりなど、少し意識するだけでも普段とは違ってきます。

 ところで、以前テレビで、体内時計についての番組を放送していた際、人は膝の裏に光を感じる器官があり、そこに陽の光を浴びると脳が朝だと認識し、目が覚めると言っていました。良いと言われると試してみたくなり、毎朝10分早く起きて部屋の窓を開け放ち、陽の光を入れて体を動かすようにしています。寝ぼけたままの状態で、カーテンに手をかけて開けるときには少し勇気が要りますが、そこさえ乗り越えれば目が覚めるのは時間の問題です。ラジオ体操をしてみたり・・・日頃の運動不足を少しでも取り返そうと、悪戦苦闘しています。そして、『朝だよ朝だよ』と体内時計に訴えて、すっきり目覚められるようにしています。
 また腹時計というのも体内時計の一つで、おなかが空いていないときでも脳が体内時計とのバランスをとって、食事の時間を知らせているそうです。おなかが鳴ったら、実際の時間に関わらず、その人にとっての食事どきのようなのです。

 事務所での健康診断があるこの時期になると、今年こそは運動不足を解消しようと毎回のように思うのですが・・・。朝の10分や徒歩での外出など、身近なところから意識して体内時計を調整し、これからやってくる夏に向けて、夏バテしないように心掛けたいと思います。

by 板谷

火曜日, 6月 29, 2010

決算月はいつが良いか?

「決算は何月ですか」と質問した場合に、経験上、一番多い答えは3月です。
しかし、決算月を決めた理由を尋ねると明確な理由がある場合は少なく、なんとなく決めたというケースが多い気がします。会社によっては設定月が重要となる場合がありますので、いつがベストかを考えてみたいと思います。

決算月の設定するにあたって考慮すべきことには以下のものがあります。

(1)資金繰り
原則として決算日後2ヶ月以内に納税をする必要がありますが、同時期に賞与など多額な支払いがあると資金繰りが悪くなります。決算月を変更して納税時期をずらせば資金負担が分散され資金繰りは改善します。
また、売上(利益)の多い月にしているとその分の納税がすぐ来てしまいますが、その月より前に設定することで納税を先送りすることができます。

(2)利益・納税予測
売上(利益)の多い月にしていると、予測のブレが利益・納税予測に大きな差を生みます。また、その後に決算対策をとることが時間的に困難なため、思わぬ利益・損失や納税を発生させるおそれがあります。
この場合は、売上の多い月より前の月に変更することにより、決算対策を検討する時間を作ることができます。

(3)決算作業
在庫のある会社では決算日に棚卸しが必要となりますが、在庫を多く抱える会社ではその時間的コストはかなりのものになると思います。そこで、在庫のもっとも少ない月を決算月にすれば、量が少ない分、コスト削減になると思います。
また、申告月(原則として決算月の翌々月)には、決算作業が必要となるため、業務上で比較的余裕のある月の2ヶ月前を決算月とすることも有効です。
圧倒的に3月決算の多い上場企業でも、流通業では閑散期となる2月を決算月としていることが多いです。

(4)会計事務所
一般に会計事務所では業務が集中する2~3月、5月、12月は忙しいため、それらの月を外した方がじっくり決算を検討する時間が取れるということもあります。
特に3月決算の場合、申告月が5月末となりますが、5月はゴールデンウイークがあるなど、時間的余裕も少ないため、決算作業があわただしくなります。

御社において変更するメリットはありましたでしょうか。
もちろん、「なんとなくかっこいいから・・・」という理由でも良いのですが、上記を考慮すると他にベストの月があるかもしれません。
一度ご検討頂ければと思います。
なお、変更に伴う手続きですが、定款の変更と税務署等に届出をすることが必要となります。

by 加古宗利

金曜日, 6月 18, 2010

私の癒し

 家には2匹の猫がいます。1匹は毛が真っ白の女の子「マミィ」、もう一匹は毛が茶色と白の男の子「ベル」です。
 年上のお姉さん猫マミィは、ベルのことを自分の子供のように思っていて、面倒見が良く誰にでも懐くお調子者の性格です。
 弟分のベルは、一見とても引っ込み思案に見えますが、自分が信頼した人に対してはとても甘えん坊でやんちゃな性格です。
 とはいえ、私は小さい頃から猫が苦手で、始めは仕方なく面倒を見てあげているという感覚で飼っていました。そんな私を猫好きに変えたエピソードを一つご紹介します。

 子猫のベルが家に来て間もない頃の出来事です。
 マミィは自分より小さい生き物に対して、どうしていいかわからないような顔をしていました。
 その日、悲鳴のようなマミィの鳴き声が聞こえたので、私は慌ててマミィの元へ駆けつけました。特に異常は見当たらないのに鳴き声が止まないので、何か私に異常事態を知らせたいのだと思い、一度深呼吸をして落ち着こうと思った時、ふとベルの姿がないことに気付きました。
 そこで、部屋中を探したのですが見つからず、鳴き声も止まなかったので、マミィの言わんとしていることを読み取ろうと、じっと見つめました。よく見るとマミィはずっと、コンポの上付近の破れた障子に向かって鳴いていたのです。
 もしかして?と思い破れた障子の穴から下を覗くと、窓と障子の隙間に挟まっているベルが、きょとんとした無垢な顔で私を見上げていたのです。呆れながらも救出すると、マミィの鳴き声はピタッと止まりました。
 きっとマミィにとって小さい生き物だったベルは、守るべき存在になっていたのだと思います。

 もちろん“猫語”が分かるわけではありませんが、一緒に生活していると表情や鳴き声の違いでだんだんと伝えたいことが分かってきます。反対にマミィとベルも私と同じように私の声のトーンなどで、私を知ろうとしているのかもしれません。
 猫も人間も同じなのだと親近感が沸き、苦手意識はいつの間にかなくなっていました。言葉が分からなくても、知ろうとする気持ちと伝えたいという思いで、コミュニケーションはとれるということを教えてもらいました。
 今では、マミィとベルは私が守るべき存在であり、同時に私を癒してくれる大切な家族の一員です。

by 村上

火曜日, 6月 15, 2010

「石田会計とお客様とのいい関係」

 石田会計では汎用の会計ソフトを使用し、会社で入力(記帳)していただいているお客様がたくさんいらっしゃいます。
 会計ソフトなので様々な便利な機能がありますが、最初は現金出納帳と預金の入力のみからスタートし、お客様のスキルに合わせて徐々に機能を紹介しています。もちろん、お客様自身でどんどん機能を使いこなしている方もたくさんおられます。

 本来、会計ソフトは事務の効率化のために導入しているのですが、最初はどうしても「従来の経理作業に加え、入力作業が発生」ということがあるかもしれません。しかし、従来の経理作業の必要性を再検討するいいきっかけになると思っています。

 会計事務所だけのためにしていただく作業負担は極力ないように、また決算時に負担がなるべく集中しないように、月次の段階で決算時にいただきたい資料のお知らせをしたり、付箋処理など会計ソフトの機能を活用していただいたり、アナウンスするように心がけています。
 また、なるべくお客様自身で正しい月次をタイムリーに把握していただけるよう、石田会計で修正をする仕訳はなるべくお客様の目の前で一緒に作業し、説明しながら処理をしたり、必要に応じて説明資料を作成するように心がけています。お客様の作業全体のスリム化が、結果として会計事務所としての作業の質が向上し、WIN-WINの関係になることが素敵だと思います。

 お客様から入力についての質問をいただいたり、紹介した機能を活用して下さっていると、共にレベルアップしていることを実感でき、とても嬉しくなります。
会計事務所とはいえ処理を請け負っているだけではなく、お互いに大切な経理処理について目的を共有していくことが大切で、対人関係だけではなく会計ソフトを通してもいい関係を築けるように、という思いで処理をしています。
これは担当者が変更になってもスムーズに引継ぎするための大切な要素の一つにもなっています。

 これからもお客様の「会社のお金の流れ」と「経理の方の作業」を教えていただき、スリム化できる作業が無いかを考えながら、ソフトの活用・機能紹介もタイミングよくしていきたいと思います。
 お客様の方からも経理作業でスリム化できるものがあれば、小さなことでもご相談いただけると嬉しいです。

by古橋

火曜日, 6月 08, 2010

モノの価値

私には古着好きの友人がいて、ときどき買い物に付き合うのですが、やはりどうしてもその価値が理解できず、モノの価値というのは人それぞれ違うものだなと、その度ごとに実感します。私にとっては何の魅力(価値)がないものでも、その友人にとっては大変魅力的で(価値があり)、お金を支払ってでも手に入れたいものなのです。

ところで、みなさんは“TAP PROJECT“という取り組みをご存知ですか。

先日、食事をするためにお店に入ったところ、「ご賛同いただけたらお願いします。」という言葉とともに小さな冊子を手渡されました。そして、その表紙には「あなたが飲むコップ1杯の水が、誰かの命を守るチカラになる。」と書かれていました。よくよく中を読んでみると、「この地球に生まれた5歳に満たない子どもたちの中で、5人に1人は、汚れた水しか飲むことができない環境で育っています。日本では、蛇口をひねれば、当たり前のように流れ出てくる『きれいな水』。わたしたちが毎日飲んでいるコップ1杯の水で、世界の子どもたちを1人でも多く守れたら。」という趣旨のことが書いてあり、要するに、食事の際に提供される水に対して寄付をお願いする活動らしいのです。

100円あれば1人の子どもが40日間、きれいな水を飲むことができるとあったので、私はお会計の際に100円余分に支払うことにしました。
大した金額の寄付はできませんが、たった100円でもなんだか人助けができたような気持ちになり、満足感に浸ることができました。現在の私にとっての100円の価値よりも、1人の子どもの40日間の水のほうが価値があるのだと、具体的な価値が分かって納得できたので、すんなりと寄付することができました。

モノの価値は、その人がどれだけ必要と感じているかによって大きく左右されます。必要と感じていない場合には、むしろ無駄になってしまうこともあります。
寄付といった目に見えない相手に対するものだけでなく、自分の周囲で・・・日頃の生活の中で・・・最適なときに最適なことを行い、十分な価値を発揮できるよう心がけたいと思いました。

by 板谷

「目標設定の難しさ」

 私事ですが、石田会計に入所してようやく一年が過ぎました。同僚にも恵まれ、良い環境で働かせてもらっていると感謝しています。

 日本人の風習として、新年に一年の目標や計画をたてたり、年度初めに気持ちも新たに同様のことをする方は多いと思いますが、私はその他にも、誕生日や職場で一年経った、などという区切りにもこれまでを振り返ってみることが多いです。
 但し、達成した・しなかったと振り返って思うだけでなく、良いことは継続し、反省すべきところは改善していかなければ意味がないのですが、残念ながらここ数年はそれが上手くできていない気がします。

 試験勉強だけに集中すれば良かった学生時代は、校内順位や試験の合否などによって努力の結果が一目瞭然で、そのため次の目標がたてやすかったのですが、社会人となった今は、公私の事柄を問わず、目標を設定する際には難しさを感じます。“もっと○○の知識を深めよう”、“今年は△△に挑戦しよう”など、どうかすると目標の内容が漠然となりがちだからです。

 趣味などプライベートに関することは気楽な目標設定でもいいかもしれません。しかし、結果を望みたい場合には、目に見えて検証しやすい数字を使って目標を設定することが今更ながら重要に思えてきました。振り返っての見直しができないと、そもそも目標をたてること自体が無駄になりかねません。
 人それぞれではありますが、個人的には短いスパンでゴール設定をし、時々は達成感を味わって自分をおだてていかないと、うまく努力が継続できないなと思うところもあります。
 今回は少し時間をかけて、新たな一年の目標設定を考えたいと思っています。

by 松浦

木曜日, 5月 27, 2010

挨拶の効果

 私は挨拶をすることが好きです。挨拶は他人に向けてするものですが、私は元気な挨拶をすることによって自分自身も清々しさを感じるので、自分のためにもしている、と言えるかもしれません。

 昔の職場に、朝に弱いタイプらしく、毎日不機嫌な顔で出勤してくる社員がいました。挨拶はするものの、いかにも仕方なくやっているというくらいの覇気のない声です。小さな会社の古株社員でしたし、今更誰も生活態度について一言言うのは難しかったのでしょうが、正直社会人としてその態度はいかがなものかと大変残念に思っていました。

 一方、石田会計事務所が入居しているビルには、ビル内の掃除をして下さる方が何人かいらっしゃいますが、その中にハキハキとした挨拶が一際素敵な年配の男性の方がいます。“おはようございます!お疲れ様です!”との丁寧な挨拶は、いつも私を笑顔にしてくれます。

 社会で働くことは、当たり前ですが大勢の他人と関わるということです。元気のない態度や不機嫌な顔での挨拶は、周りの人達を心配させ、また場合によっては不快な気持ちにもさせてしまいます。さらには、そのような行動が、意図しなくても自分自身の落ち込んだ気持ち、不機嫌な気持ちを増幅させてしまうのではないでしょうか。
 逆に、いつも元気で溌剌とした人と言葉を交わすと、自分自身の気分も明るくなってきませんか?
 円滑なコミュニケーションの第一歩であり、マナーの基本中の基本である挨拶は、声と動作と表情とが一体となって認識されるものです。挨拶を“すること”だけが大事なのでなく、挨拶を“どのようにするか”を考えないと、挨拶をしているのだから良いだろう、という乱暴な考えになってしまいます。

 挨拶をすることが好きと言う私ですが、時には社外の人に対して自分から先に挨拶をすることに気が引けてしまい、結果、タイミングを逃してしまうこともあります。そんな時は、大抵、びっくりされないかな?返事が返ってこないかな?と思っている時です。でも、元気な挨拶をされて気を悪くする人はいないと思うので、たとえ返事がなくても気にせず、自分から気持ちの良い挨拶を習慣づけたいと思っています。
 毎日そう心がけていたら、ひょっとすると“好印象”というおまけがついてくるかもしれませんね。

by 松浦

火曜日, 5月 25, 2010

いくら売ったらお金が足りるか

先月のブログにて損益分岐点の説明をさせて頂きましたが、損益分岐点はあくまで利益計算上のもので、資金繰りを考慮したものではありません。
「勘定あって銭足らず」という言葉があるとおり、利益とキャッシュの増減は通常一致しないため、その要因となるものを事前に把握しておかなければ、資金繰りに困るケースが出てきます。
そこで、今回は前回計算した損益分岐点に調整を加えて資金繰り上の売上分岐点の計算方法について書いてみたいと思います。

一般に、売上も仕入も現金決済で資産・負債の増減がない会社であれば、「利益=キャッシュの増減」となりますが、実際にはそういった会社は稀です。
多くの会社では売上や仕入は掛け取引となり、借入金の返済や運転資金の増減、減価償却費の計上があったりしますので、「利益≠キャッシュの増減」となります。

例えば、以下のような会社を例に、利益に対して不足しているキャッシュを計算してみます。
①借入金返済元金:年300万円
②売掛金:前年より100万円増加、棚卸資産と買掛金には変化なし
③減価償却費:年200万円
(上記以外、資産・負債に増減がなく、繰越欠損金は多額のため、当面納税はない)

①は、経費にならないがキャッシュが出ていくもので、他に設備投資の支払額や生命保険の積立額などがあります。
②は、下記の算式で計算した運転資金が増加ならば利益よりも資金不足に、減少ならば資金が増加していることになります。
 売上債権+棚卸資産-仕入債務
③は、経費であるがキャッシュが出ていかないものです。
上記①~③を集計して求められる、利益に対して不足しているキャッシュは以下のように計算できます。
 借入返済元金300万円+運転資金増加額100万円-減価償却費200万円=200万円

この不足分を固定費にプラスして損益分岐点の計算式に当てはめた金額が、資金繰り上の売上分岐点となります。
先月の例と同じように、上記の会社の損益分岐点等が以下の通りであるとします。
・売上合計:1,000万円
・限界利益率(1-変動費率):0.4
・固定費:500万円
・利益:▲100万円
・損益分岐点:1,250万円

この場合に、利益に対して不足している額が200万円ですから、固定費に不足額を足して、
資金繰り上の売上分岐点を計算すると以下のようになります。
(500万円+200万円)÷0.4=1,750万円

上記会社の分析結果は、
現状は売上1,000万円で利益が▲100万円、資金不足は300万円であり、利益がトントンになる売上は1,250万円(資金不足は200万円)で、資金を減らさないためには1,750万円売り上げなければならない、となるかと思います。

御社での計算結果はいかがでしょうか。
現状の売上よりかなり多額になった方が多いのではないかと思います。
資金繰り上の売上分岐点が達成できない場合で、キャッシュ残高を維持するためには、資産を売却したり、追加で借入をしたりすることになると思います。
前回の損益分岐点と今回の資金繰り上の売上分岐点は、経営上とても大切な指標となりますので、ぜひご活用いただきたく思います。

※上記の計算は、会社の取引形態や税務上の繰越欠損金の有無により、計算方法が異なる場合がありますので、ご不明な点等は、一度ご相談いただければと思います。

by 加古宗利

金曜日, 5月 21, 2010

「学んだ技術」

 先日、母校である中学校のハンドボール部で、春の試合を前に練習試合が出来るほど部員数がいないので助っ人に来てほしいと同級生から誘いを受け、ハンドボールの試合をしてきました。
 誘いを受けた時は懐かしさとうれしさの反面、今のこの道を選ぶ前に悩んだ道の一つというくらい夢中になっており、それなりに自信もあったことなので、現役の頃のように動けないことを実感したくないというような複雑な思いもありました。
 実際に10年ぶりにコートへ立ち、握ったボールと松やに(ボールを握りやすくするためにつける樹脂)の独特な匂いを嗅いだとき、そんな複雑な思いはどこかへ消え、投げ方やステップ一つ一つを丁寧に思い出そうと夢中になっている自分がいました。

 学生の頃の私にとってはハンドボールが唯一の誇れるものでしたので、今でも青春時代のとてもいい思い出として心に残っています。
 そんな懐かしい思い出に浸りながら練習をしていると、口の中に血の味がしてきて、昔コートの脇にある側溝でよく吐いたことなど、つらかったことをリアルに思い出し、思い出をいかに自分の都合のいいように美しくしていたかということが分かりました(笑)。

 結果としては、体力こそなかったものの、そのときに学んだ技術に助けられまともな試合ができました。
 自分の高校時代も実業団を引退した主婦の方と練習試合をしたときに、まるで相手にされずこてんぱんにされたことを思い出しました。
 身に付けた体力は衰えるけれど、学んだ技術はずっと残っていくのだということを身を持って実感しました。
 言うまでもなく、夢中になり過ぎた代償は次の日きちんとやってきて、起き上がれないほどの痛みでした。

by 村上

火曜日, 5月 18, 2010

働く人全員にとって良い環境である職場を目指して

 石田会計では現在パートさんを募集しております。

 パートさんについては人材の要否から、どういった人が必要で、どういった働き方をしてもらいたいかということも、従業員の皆で話し合いをして決定しています。
そこで最初のうちは皆で何をパートさんにお願いしたいかと言うような事を、自分たちの希望としてそれぞれであげて話しを進めていました。

 しかしながら石田会計では、所長だけでなく、所員全員が経営者感覚を持つことが求められます。
経営者的視点でという事になるとこういった進め方はそぐわないでしょう。
目先の事だけにとらわれず、どういった事務所にしていきたいかを考えて採用というものを決めるべきだということに途中で気がつきました。
今どういった能力をもった人を採用すると、事務所全体としてバランスがとれるのか、ただ自分たちが楽をするためにパートさんをお願いするという考え方をしていなかったかを反省しました。

もともと所長の石田は働く人全員、もちろんパートさんにとっても公私ともに良い環境を作りたいということで独立したのだそうです。
その理念は私たち皆が賛同していて、そもそもそういった職場環境に魅かれて、石田会計に集まってきたはずでした。
そういった訳で再度話し合いを重ねてきました。

今パートさんに求めるものの第一条件は、私達と一緒に成長をしたいと思ってくれる人です。
会計に興味を持ち、向上心をもって頑張りたいという方を探しています。
また事務所に新しい知識を持ち込んでくれるような異業種からの方も大歓迎です。
特に、パソコンに詳しかったり、登記業務、社会保険業務に携わっていた方が加わってくれればと思っています。
今までの知識を石田会計で活かしつつ、さらに会計の分野を勉強してみようという人が応募して下されば嬉しいと思っています。

by 加藤

金曜日, 5月 14, 2010

「肉食○○」

 米寿の現役ピアニスト、室井摩耶子さんの対談記事で、「元気の秘訣はお肉を食べること」という内容がとても印象的でした。食事はお肉中心、集中力を保つにはヒレ肉が良いそうで、コンサートの日は朝からステーキを食べるそうです。年齢や上品な職業柄とのギャップが私にとって強烈で、記事を読んだ数日後ホームページを見てみました。

 89歳になる今年もコンサート、トークショーの予定が入っており、レッスンも毎日8時間とパワフルな毎日をバリバリこなしているそうです。パソコンメールも使い、自分のブログに文章を書き、自らデジカメ撮影した写真のアップもするそうで、毎日新しい発見があるから、と前向きに取り組んでいる姿勢に見習うべきところが多くありました。
 やはりホームページにも「お肉はパワーの源」と書いてあり、お肉の威力が良くわかりました。ただただ「食いしんぼうさん」という印象では無く、はつらつとした生き方、考え方が伝わり、元気をもらった気がします。さわやかな体育会系の男性がお肉の魅力を語るより、私の心に響くものがありました。

 自分の食生活は・・・と考えると、今までは「お肉は太る」という先入観から肉よりも魚や野菜をなるべく多く食事に取り入れるように心がけていたのですが、室井さんの記事の影響で考え方が変わりました。
 最近ではお肉も脂肪を減らす調理法を工夫し、積極的に取り入れるように心掛けています。以前はテレビなどで「△△がいい」などと特定の食材を特集しているとすぐに反応していましたが、今では、前ほど情報に振り回されず「肉・魚・野菜のバランスを考え、調理法を工夫する」という当たり前の原点に考えが戻れた気がします。

「草食系」「肉食系」などと人柄を表現したりするこの頃ですが、バランスが大切だとしみじみ実感しています(笑)
by古橋

木曜日, 5月 13, 2010

「身につける」こと

 以前ブログでもお伝えしましたが、基礎体力をつけるため、筋力トレーニングを始めてもうすぐ半年になります。その間、膝の怪我で1ヶ月弱中断した時期もありましたが、様々な測定数値、自分の疲れにくさといった実感を含めて、以前とは身体の“質”そのものが変わってきています。
 身体より頭を使う時間が長い仕事柄、以前は自分の“身体”についてそれほど深く考えたことはなかったのですが、ここ半年間自分の身体と向き合いながらトレーニングをしつつ、つくづく実感したことがあります。それは、自分の身体に関することほど「自分がやった分しか身につかず」「やったことがそのまま結果になり」「近道がない」ことが分かりやすいものはないということです。
 怪我をして中断している間には目に見えて筋肉が減り,疲れやすくなります。一方、続けてさえいれば、短期間では効果がないように見えても、長い目で見れば身体は驚くほど変わっています。
 地道にやりつづけることで結果が確実に現れ、怠れば身につけたものも失うということ、やったことが自分の身体にそのまま跳ね返ってくることが、トレーニングの醍醐味であり、楽しさなのだと思います。

 「楽しく運動、楽に痩せる」といった言葉で、周期的にトレーニング・ブームが起こっていますが、それを継続している人は少ないように思います。それは、「ただただ楽しく、楽にやる」ことと、「途中が苦しくても、そのこと自体の結果を楽しめる」ことには、大きな隔たりがあるからではないでしょうか。
 例えば、私の行っているトレーニングですが、楽しくやっているとは到底言えません。筋肉を限界まで使って鍛えることが目的ですので、やっている最中に「楽しい」などと思う瞬間はありません。ひたすら苦しいだけです。そういう意味では、「楽しく運動する」という世界からは程遠いものです。しかし、私は「運動したその結果」を楽しんでいますし、そのことが続ける動機になっています。

 運動だけの話ではなく、「楽しみながら~する」ことは悪いことではありませんが、それが「楽しくないからしない、できない」ことにつながるのは問題があると思います。途中経過が苦しかったとしても、その結果得られたものに「楽しみ」を見出すことが、結局は重要なのではないでしょうか。

 筋肉に限らず、知識に関してもそうですが、自分に「身につけるもの」を得る方法に近道はないのだと実感しています。
 やった分は身につく。やらなければ身につかない。
 この半年間、頭では分かっていたはずのそのことを体感し、その難しさと面白さをつくづくと感じているところです。

by 安藤

火曜日, 4月 27, 2010

世界の料理

 私は食べることが好きなのですが、外食しても一度おいしいと思うと同じものばかり注文してしまい、気分が乗ったとき以外は違うものを食べてみようという冒険をあまりしませんでした。

 昨年の夏に事務所のメンバーで韓国へ旅行に行ったとき、苦手だと思っていたサムゲタンを食べてとてもおいしかったことが今でも忘れられません。
 それから、私の食に対する考えが変わり、1時間もかけて新しいお店を開拓したり、いつもの店でも頼んだことがないようなメニューを注文するなど冒険をすることが多くなりました。

 そんなときテレビで世界各国の料理を東京で何カ国食べられるかという番組を放送していました。世界193カ国のうちなんと8割程の料理が東京で食べられるそうです。
 世界の料理の中には私が苦手で食べられないものもたくさんあると思います。逆にそれも話題の一つとしておもしろそうだと開拓意欲にさらに火がつきました。

 世界には私が知らない国がたくさんありますし、一生のうちに行けない国の方が多いと思います。日本にいても各国の料理が食べられるというメリットを利用して、食を通じて世界のことを少しでも知ることができればおもしろいと思いました。
 これをきっかけに「世界の料理帳」のようなものを作ってみようかと考えていますので、情報が集まりましたらブログでお知らせできればと思います。

by 村上

金曜日, 4月 23, 2010

楽しいお金のつかいかた

 私たちはほぼ毎日、お金を出して何かを買っています。コンビニでペットボトル飲料を買い、昼食を買い、夕食の材料を買い、更には本や洋服、その他さまざ まなものをお金を出して購入しています。ほとんど意識することもないくらいあたりまえの日常として、日々、何かを購入しているのではないでしょうか。

 お金で何かを手に入れるときには、「それによって手に入れられるもの(商品)とその値段(対価)」をまず第一に考えます。時にはその安さにだけ注目することもあるでしょう。
 この事自体は当然のことですが、その側面だけを見ていると、見落としてしまうこともあるのではないかと思っています。
 つまり、何かを買うとき、自分は商品とひきかえにお金を失っているわけですが、逆からとらえれば「どこかにお金が渡っている」ということにもなります。
 コンビニで買った飲料のお金は、コンビニエンスストア、運送業者、生産メーカ、さらには生産メーカの工場機械製造業者、原材料を扱う業者、生産業者など などに「渡って」います。そしてその人々はそのお金を使ってさらに生産を行ったり、他のものを購入したりしている訳です。

 安ければ安い方がよいから、といって、そのお金がどこに渡っているのかを考えずに行う買い物は、一見「AよりBの方が安いからAを選んだ」というよう に、買い手の側に主導権や選択権があるように見えます。
 しかし、その価格を決めているのは誰でしょうか?もし、その商品を扱うすべての企業が協調して価格 を変えたらどうなるでしょう?
 こうした極端な状況は考えにくいですが、より小さな単位や範囲で、買い手は企業の価格決定に“振り回されて”います。(そしてもちろん、企業は企業で安 さを求める消費者に振り回されている面があるでしょう)
 このような買い物は、結局はお互いにとって自由の少ない「お金のつかいかた」ではないでしょうか。
 逆に、手放すお金を使って「よりよいものを作って欲しい、よりよくなってほしい」という期待も含めて行う「購買活動」には、購入する側の意思や期待が込 められており、購入する側が主導権を持つ「お金のつかいかた」であると思います。

 何をどれだけ安く買えるか?だけにこだわったり、ただ自分を満足させるためだけに使うお金と、相手に対して期待をこめて送り出すお金には大きな違いがあ ると感じています。
 「楽しい」お金のつかいかた、と挙げましたが、私の考える楽しいお金のつかいかたとは、それによって何が手に入るのかだけではなく、手放したお金が経済 の中でどのように動いて欲しいかという期待をこめて行う積極的な購買活動であると思っています。
(自分の体験ですが、新古書店(比較的近年に出版された本(新古本)を売買する古書店)では書籍を買わず、新刊で手に入れられる可能性のあるものは新刊で手に入れて、書店、出版社や著者にお金が渡るように する、などがその一例です)

 「ものを買うこと」は、それ自体が経済に大きな影響を与える活動ではないでしょうか。
こういったことは、日々の少額の買い物ではほとんど考えることもありませんが、手放している=どこかに渡っている金額の総額を考えれば、なかなか馬鹿には できない額になっているでしょう。
 それを許さない家計の状況になることも多々ありますが、なるべくなら、いつも「楽しく」お金を使っていきたいと考えています。

by 安藤

月曜日, 4月 19, 2010

いくら売ったら儲かるのか

経営者の方々が、経営判断をする上で必要となる情報は様々ですが、なかでも必須の指標といえるものに損益分岐点があります。
これは、文字通り利益と損失の境目となる売上金額という意味です。
多くの会社において、売上目標を掲げて日々営業されているかと思いますが、赤字にならない最低売上金額を即答できる方は意外と少ないのではないかと思います。

例えば、ある八百屋さんの損益計算書のうち、売上合計が1,000万円、費用合計が1,100万円で利益が▲100万円であるとします。
費用合計のうち、変動費である仕入(=売上原価)が600万円とすると、それ以外の費用(人件費や家賃などの固定費)は500万円ということになります。
この場合の計算方法は以下の通りです。
・売上合計:1,000万円
・費用合計:1,100万円
・変動費:600万円
・限界利益率:1-(600万円÷1,000万円)=0.4
・固定費:500万円
・損益分岐点:500万円÷0.4=1,250万円

この八百屋さんの場合、1,250万円まで売上を増やせればトントンで、それ以上に売上を増やせれば利益が見込まれることになります。
また、利益目標が200万円の場合の分岐点の計算方法は、固定費に利益額をプラスした金額で行いますので、1,750万円(=700万円÷0.4)と計算できます。

そこで、損益計算書を元にして、以下の手順により会社の損益分岐点を計算してみてはいかがでしょうか。
①売上合計を計算する。
②費用合計を計算する。
③費用合計のうち、売上の増加に比例して増加する費用(変動費※)をピックアップして、合計する。
④限界利益率(一般に小売業や卸売業では、粗利率と同義語となります)を求める。
 1-(③÷①)
⑤固定費を求める。
 ②-③
⑥損益分岐点を求める。
 ⑤÷④
 ※固定費と変動費の判断は非常に難しいため、明らかに変動費といえるもの以外は固定費にされるとよいと思います。

御社での計算結果はいかがだったでしょうか。
もちろん、この結果は絶対的なものではありませんが、全体像を把握する上で重宝します。
そして、会社全体の金額を把握した後は、決算期ごとに計算して比較したり、事業部別や部門別、社員別へと掘り下げていくことにより、より具体的な売上目標を計算することができます。
ぜひ、ご活用いただきたく思います。

ただし、上記は利益計算上のものであるため、損益分岐点以上の売上を確保していれば必ずしも資金繰りに困らないというわけではありません。
そこで次回は、資金繰りを考慮した場合の分岐点について書いてみたいと思います。

by 加古宗利

金曜日, 4月 16, 2010

バリューエンジニアリング

 先日たまたまつけたテレビ番組で興味深い企画を放送していました。
ある番組内で「改善士」という肩書きの横田尚哉さんを追うというものだったのですが、寝る前に少しだけテレビを見るはずがつい見入ってしまうほど、横田さんの話は目から鱗でしたので、私の自身の心に留めておくためにもここで紹介したいと思います。

 横田さんは建設コンサル会社の社員でバリューエンジニアリング(VE)という技術でコンサルティングを行ったり、またこの技術の講演等をして普及活動をされたりしています。VEはファンクショナルアプローチ法という手法を使う問題解決を助ける管理技術で、

全ての形には役割がある
全ての動きには働きがある
全ての行いには意図がある

といったふうに一度ファンクション(機能、効用、意図)に置き換えてから問題解決を試みるものです。

身の回りで言えば
・ホワイトボードのマーカーのお尻が丸くなっているのは縦置きにするとペン先が乾いてしまうからというよう  に、物の形には意味がある。
・割り箸の箸袋は箸先を清潔に保つだけだったらもっと小さくても良いのではないか?しかし駅弁の割り箸は落下 を防がなければならないので箸全体を包む必要がでてくるな。
 こんなふうに考えていくと改善や工夫はいくらでも転がっているそうです。

 大学に招かれ特別授業を行う際、横田さんは学生に課題を与えていました。
「〇〇は〇〇を〇〇するモノ」
身の回りのものを機能や役割で考える訓練です。
例えばメガネは視力を補うためのモノというように、身の回りのものを機能や役割で考えるくせをつけることで「これはいらないかもしれない」「形を変えてもいいかもしれない」といった改善策を導き出せるのです。

 横田さんはVEを使って公共事業の見直しなどを行っているのですが、建設業でのみ使える技術ではなく全てのサービスや製品に対して応用できるようです。
ひょっとしたら建設業や製造業の方には既に一般的な考え方なのかもしれませんが私にとってはとても新鮮な話で日常生活でも活かせそうでしたので頭の片隅に置いておきたいと思います。

by 加藤

火曜日, 4月 13, 2010

単純なことが改善の一歩に

平日の朝、出勤前の忙しい時間をみなさんはどのように過ごしていますか。

 わたしは毎日決まったテレビ番組をつけながら、このコーナーが始まるまでに朝食を食べ終えるとか、このコーナーが終わるまでに食器を洗い終えるなど、朝起きてから家を出るまでのすべての行動を、番組内のコーナーを時計代わりに行なっています。おかげで、朝のぼーっとしてしまいがちなときも、これなら行動にメリハリがついて何とかその時間内に終わらせることができます。そして最後の、このコーナーが始まったら家を出るという目標通りにいつも決まった時間に出発することができます。

 ところで最近は、「時短生活」という言葉をよく耳にします。時間がかかりすぎて困っていることや時間を短縮したいことを、驚くアイデアで解決するというものなのですが、朝の行動はただでさえ時間に追われており、どんなアイデアがあってもこれ以上時間を短縮するなんて無理だとあきらめていました。
ところが、ある日いつものように番組のコーナー通りに行動を進めていたにもかかわらず、家を出るときに時計を見ると、いつもより10分以上早いことに気がつきました。他の番組との都合上、コーナーの開始時間が繰り上がっていたようなのですが、気がつかないうちに時間短縮できていたことに驚くとともに、何をしても無理だと思っていたことが実はそうではなかったことに気付かされ、反省しました。そして、その10分でいつもできないことが一つできたため得をした気分になり、とても気分良く家を出ることができました。

 何かを改善しようとするときに、画期的なアイデアを思いつくことは大事ですが、そんなに簡単にできるものではありません。そんなときに、いつもしている単純なことや基本的なことを見直すだけで、実はそれが大きな変化につながるのだと、毎日の些細な行動から実感しました。わたしの朝の時間軸になっていたテレビが、実は手助けではなく逆の効果を生んでいたようです。
今回のことで、やればできるのだということが分かったため、最近はそこを上手く利用して、少しでも時間を繰り上げて終わらせることができるように努力しています。そして、いつもより一つでも余計に何かできないかと考えることで、少しですが目覚めも良くなったような気がします。

by 板谷

金曜日, 4月 09, 2010

「幸運習慣」

「低カロリー」「UVカット」「お得」などキャッチフレーズに自分の気になるキーワードのような言葉が入っていると、ついつい買ってしまったり、類似品の差別化要素になっている私ですが、
最近は、無意識に「幸せ」に結構反応しています。
 そんな中、「幸運習慣」という見出しの言葉に惹かれ、読んだ記事が素敵だったので取り入れようと努力中です。
「運」というと、他力本願の印象が強く、「習慣」というと、歯磨き、入浴、新聞を読むなど毎日の「動作・行動」を思い浮かべますが、思考にも「習慣」があり、幸運な習慣を身に着けると、運を引き寄せることができるいう、私にとって新鮮な内容でした。本の出版だけでなく、セミナーなども開催されているほどの人気だそうです。
①「話し方」の習慣
自信のある声と言葉と顔つきと態度を、相手にはっきり伝えられることが大切で、仕事は話し方が素敵な人に集中する。
②「人づき合い」の習慣 
感じがいい=また会いたいと思う人の自分が「いいな」と思う要素を取り入れる。
感じがいいというのは、その人の言葉や話し方や、顔つきや、態度や、行為や、醸しだされている雰囲気が、優しく、あたたかく、受け入れやすい人であり、運もチャンスも成功も、自然に寄ってくる。
③「行動」の習慣
行動から幸運を叶える秘訣は、いつでも、気乗りしないことは無理にしないということ。そして、気になることや、わくわくすることや心が嬉しくなりそうなことに関わっていくこと。
④「夢への心構え」の習慣
1)夢は具体的に「目標」にする。
2)夢には、「期日」を設定する。
3)1、2を踏まえて「行動」する。
⑤「お金を築く」ための習慣
もし、「お金持ちになりたい!」と思うなら、自分はいったい、どのくらいのお金持ちになりたいのか、その規模を明確にする。
 そしてその夢を達成したときに、
  1、どのような暮らしをしているか。
  2、どのようにふるまっているのか。
  3、そのためにはいくら必要なのか。
 この3つのポイントを、具体的にイメージしておくこと。

 どれも納得できるものですが、残念ながら自分は習慣になっているものがほとんどないので、これから少しずつ幸運習慣を身につけれるように心がけていきたいと思います。


by 古橋

火曜日, 4月 06, 2010

「春の交通安全目標」

エコブームにのって、プライベートは元より通勤通学にも自転車を使う人が増えてきているようです。また、通勤通学経路のうち一部分でも、徒歩で!と心がけている方もいらっしゃるかもしれません。私の場合、地元の駅までは快適に自転車を利用しています。

ところで、以前から自転車に乗る人や歩行者のマナーで気になっていることがあります。車の通行量が多くない、いわゆる生活道路の話なのですが、道路の後方を確認せず、スッと横切る人が意外と多いのです。歩行者(又は自動車よりは自転車)優先の意識からなのかもしれませんが、生活道路とは言えやはり車も来ますし、他の自転車も走っています。例えばちょっとでも後ろを振り向く動作が見られれば後方の者は注意もできますが、突然横切られてしまったら、車の運転手も追い抜こうとしていた自転車の人もビックリすることでしょう。

私自身は、バイクの免許を持っていることもあり、自転車に乗るときでも徒歩の際でも振り向いての目視確認がかなり習慣づいているため、危険な思いをしたことはあまりありません。ただ、まれにぼーっとして後方確認を怠った時に限って“しまった!”と思うようなヒヤリとしたことも確かにあります。何気なく横切ってしまうこともあるかと思いますが、今まで特に意識していなかった方には安全のために是非お勧めします。

春は新年度ということもあり、道に不慣れな新入学生や新入社員が多くなります。また、ハイブリッドカーは低速走行中の音が静かすぎ、自転車に乗る人や歩行者に危険だという話題も出ているようです。
どのような立場になるときでも事故など起こらないよう、起こさせないよう、それぞれが気をつけたいものですね。

by 松浦

月曜日, 3月 29, 2010

「本をめぐる状況」

 最近、持ち運び可能なディスプレイ上で、デジタル化された書籍を「読む」電子ブックリーダが次々に登場しています。
 音楽は何年か前からデジタル化が盛んになっており、インターネットから好きな楽曲をダウンロードして、iPodなどで聴くということも主流になってきていますが、今度は書籍がデジタル化され、インターネット上で「配信」されるという形に変化していくかもしれません。

 私自身は、1日1~2冊の本を購入して読んでいるという立場なのですが、現在の「出版媒体のほとんどすべてが紙書籍であり、ある程度の規模の出版社の出版物でなければ全国書店に流通しない」という状況について疑問を持っていますので、この流れに期待しています。

 現在の紙書籍の状況ですが、日本で出版される書籍の数は雑誌を除いて1日あたり200点ほどです。その膨大な量の中で、誰もが手に取れる書店に並ぶということは大変なことになってきています。
 特に、現在は著者の過去の売上がデータベース化され、販売部がそれを見ながら出版部数を決めているという状況にあるようです。一度「売れない」とカテゴリづけされれば、次以降は全国書店に流通するほどの数を刷られず、従って流通機会の少なさにより販売部数が減り、さらに次回の出版部数が少なくなっていく・・・という悪循環に陥っているという声も聞かれます。
 実際に、人から薦められた本などを探そうとしても、書店には並んでおらず、ネット書店でも品切れや絶版となっており入手できないということも多々あります。

 電子ブックというのは、そうした状況を一部打開するのに役立つのではないかと期待しています。
 当然、すべての著作物をデジタル化し、無償化することがよいとは思いませんが、今のままの構造にしがみついていても、結局は業界全体が衰退していくしかないように思うからです。

 過去、本をめぐる状況はさまざまに変化してきました。印刷技術がなく、ごく少部数が一部の人にだけ行き渡る時代から、印刷された本が広く行き渡る時代、さらに「ベストセラー」によって出版業界全体が大きくなり、現在のように様々な分野の様々な本が出回る状況を経て、本をめぐる状況は今あらたな局面を迎えています。

 今までの収益構造が通用しなくなったときに、その構造を保護し、新しいものを否定することで権益を保護しようとしても、必ず行き詰まる時が出てくるでしょう。
変化が起こったとき、まずその変化の中身をよく知り、積極的に価値構造の転換に乗っていくことが、今後いっそう重要になっていくのではないかと思います。

by 安藤

金曜日, 3月 26, 2010

「最善の対応を」

先日、シューフィッターの方に足のサイズを測ってもらい、足の幅なども考慮した適正サイズを教えてもらいました。
ところが、残念なことにそのサイズはなかなか売られておらず、店頭で見つけることはできませんでした。しかし、サイズがないという状況は同じであっても各々の店の対応は違い、これについて少々考えさせられました。

店の対応で、多かった順に並べていくと、
① 申し訳ありませんが扱っておりません、というお店(10店ほど)
② 該当サイズはないけれど、良かったら中敷等で調整しますのでいかがですか、と言ってくれたお店(2店)
③ 当店では扱っていませんが、確か○○店で扱っていたと思います、と競合店を紹介してくれたお店(1店)

結果、③で教えてもらったお店にも適当なものがなかったため、②の対応をしてくれたお店から購入することにしました。

①のお店の対応でも特にマイナス感情を抱いたわけではありませんが、②、③の様な対応をしてくれたお店と比較してしまうと、もう一歩お客様のニーズに踏み込んだ一言なりがあれば、その時の売上につながらなくても、今後そのお店への関わり方や印象に大きな違いが残ったのに、と感じました。

③のお店がシューフィッターさんのいたお店なのですが、靴の選び方を長い時間丁寧に説明してくれ、該当サイズがない事を申し訳なさそうにしながら他店を紹介してくれました。
また、購入した②のお店ではこちらが恐縮するくらい何度も微調整をして下さいました。どちらの気遣いも本当にありがたかったので、また次の機会があれば是非利用したいと思っています。

ところで、自分自身の状況に置き換えてみると、会計事務所も専門知識を売りにしているサービス業です。
弁護士や司法書士の様な単発の仕事での関わりが多い士業と比べて、会計事務所は継続的に関与しているため、気安さからか分野外の相談を受けることもしばしばあります。そんな時に、専門外で知識がないのでわかりません、お答えできませんといった対応をしていては、例え会計の仕事をきちんとこなしていたとしても、お客様の満足感や信頼を得るには時間がかかってしまう気がします。
専門外であるなら、その分野に精通した専門家を紹介する、また、自分の知識やネットワークを駆使して最善の回答をする、といったことを心がけていけば、自分自身がその問題を直接解決できなかったとしても、出来うる限りの事をしたという事に関して、人は好印象を持ってくれるのだと思います。
仕事に取り組む姿勢として、良い気づきとなる出来事でした。

by 松浦

火曜日, 3月 23, 2010

「どうぶつしょうぎ」

我が家では最近「どうぶつしょうぎ」をほぼ毎日しております。
通常の将棋は81升、20駒ですが、どうぶつしょうぎはライオン、きりん、ぞう、ひよこ(にわとり)の5種類で4駒、盤も縦3列、横4列の12升しかありません。ライオンを王に見立て、ひよこ(歩)が敵陣に入って裏返るとニワトリ(金)になるのです。このかわいらしい、楽しいゲームは2008年に日本女子プロ将棋協会の現役女流棋士が幅広い層(特に女の子)への将棋普及のため、ルールやイラストを考えたものだそうです。
 家族から将棋のルールを覚えるように前々から言われているものの、私がなかなか覚えられず、戦略どころかゲームとしても全然楽しめず、駒の字体の堅苦しい雰囲気などもすべてが嫌に思っていたころ、雑誌でどうぶつしょうぎの存在を知りました。
大人気で売切れが多く、入手に苦労しましたが先月やっと購入できました。駒一つ一つに動ける方向が書いてあるので、子供から大人まで楽しめ、シンプルなのに奥深い、本当に良くできたゲームだと思います。1ゲーム、30手~50手と早ければ5分、長くても15分程(弱いから!?)で終わり、ちょっとした合間の時間にも楽しめるところがいいです。

 ゲームとしてすばらしいのはもちろんですが、将棋普及のために「できるだけ小さく、駒も少なく。そして、将棋の特徴も生かしたゲームを作る」という考案者の理念にも、将棋のルールに苦しんでいた分、とても共感できました。

 「どうぶつしょうぎ」のおかげで少し時間の使い方が上手になりました。
特に、テキパキこなす必要性に迫られていなかった物事でも、ゲームをする時間をつくるために無意識に早く終わらせるようになったのです。
まとまった時間を作るのはなかなか大変ですが、ちょっとした時間ならまだまだ(?)創れそうです。

「どうぶつしょうぎ」に物足りなさを感じられる位になったら、ステップアップして将棋に再チャレンジしようと思います!
by古橋

火曜日, 3月 16, 2010

有効活用

 身内の者が介護が必要な状況になり、急きょ介護施設を探すことになりました。
今まで老人の介護問題や施設の不足のニュースは見聞きはしていたものの、現実は想像以上で、特別養護老人ホームの入居も、一つの施設に2~300人もの人が申込をして待っているとのことでした。

 今回のことで介護施設を数か所見学してみた時に感じたのが、建物の造りがかんぽの宿や国民宿舎などにどことなく似ているということです。
不況の影響で「かんぽ」や公社、官公庁のみならず、企業も保養施設を売却するケースが増えているようですし、それをうまく改装して介護施設にならないのかとふと思いました。
私がすぐ思いつくようなレベルのことなので、既にそういった有効活用がされているだろうと思い調べてみたのですが、民間ではそういった事が行われていても肝心な国としての動きは鈍いようです。
そういえば以前に1万円で不動産会社に売却されたかんぽの宿が、6000万円で社会福祉法人に転売され、その後老人ホームとしてオープンした事が話題になったことがありました。
施設の転用自体のアイディアはすばらしいので、これが政治主導で動けると、無駄がなく良いですね。

 縦割りで動いていると横の繋がりが希薄になり、省庁間で無駄な動きをしたり、施設や情報の有効活用ができなくなってしまうのでしょうか。
仕事でも他の事でもそうですが、何事も縦の繋がりだけでなく横の繋がりも大切にしないと、せっかく良いものが身近にあったとしても無駄になってしまうのだと感じました。

by 加藤

木曜日, 3月 11, 2010

目を惹く一言

日々目にする電車の中刷り広告や駅の壁面広告など、いろいろな情報があふれている中で、人の目を留めたり、気持ちを動かしたりするのはなかなか難しいものです。そんななか、 私はキャッチフレーズや語呂合わせの言葉など耳障りのよい一言を無意識のうちに探す癖があります。朝のラッシュ時などでも、人ごみで目だけはきょろきょろさせて、何かおもしろそうな情報はないかな・・・と。

 以前テレビで、書店の店員さんが書くポップで、本の売り上げが左右されるという話がありました。確かに、わたしも書店に行くと、必ずといっていいほどポップに目を向けます。買う予定のないものも、その言葉に惹かれて購入してしまうということもあり、たくさんある中から何かを選ぶときには、やはり目を惹く一言が効くのだと身をもって実感しました。

 そんななか先日、3ヶ月前から予約して楽しみにしていた劇団四季のオペラ座の怪人を見に行きました。きっかけは、駅に貼ってあるポスターに書いてあった『劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい。』という言葉でした。ミュージカルに特別興味があったわけではないのですが、「何が凄いのだろう?」「どれだけ凄いのだろう?」となぜか気になって、心を動かされました。上演回数も5,000回を超えるロングラン公演ということで、わたしと同じようにこの言葉に心動かされて見に行った人がどれくらいいたのだろうと思うと何だか不思議な気持ちになりました。

 内容自体はもちろん良かったのですが、ふと目にしたそのキャッチフレーズに心動かされ、行動に移したこと自体がおもしろく感じられて、色々な意味で大満足な経験でした。

by 板谷

金曜日, 3月 05, 2010

今、会社をたたんだら何が残るか?

会計事務所の仕事では、様々な会社の決算書を見る機会がありますが、その際に、「今、会社を清算したらどうなるか」という視点で見ることを意識しています。というのも、以前の職場で、「もう少し早く会社をたたんでいれば社長の自宅まで失う状態にならなかったのに」と残念に思う会社があったからです。
通常、銀行からの融資や個人資産の貸付けが可能な限り、会社は倒産することはないかと思いますが、それらが不可能になった時には、すでに手遅れとなっていることが多いです。最悪の場合、経営者の自己破産ということにもなりかねません。

そこで、事業の撤退時期の判断ミスを防ぐためにも、次の手順による決算書(貸借対照表)の簡易診断をお勧めします。
(1)資産合計に、下記の様なものをプラス・マイナスする。
①回収できない債権(不良売掛債権や貸付金など)をマイナス
②有価証券、ゴルフ会員権は時価との差額をプラス・マイナス(下がっているときはマイナス)
③有形・無形固定資産の合計をマイナスし、売却可能なもの(土地など)がある場合には、おおよその時価相場をプラス
④生命保険で解約返戻金があるものは、資産計上額との差額をプラス
(2)負債合計に、下記の様なものをプラス・マイナスする。
①返済しなくても許される同族関係者からの借入金等をマイナス
②リース契約で、未払計上されていないものをプラス
(3)(1)から(2)をマイナスする。

一般的には、(3)の金額が大きくプラスで、毎期安定的に利益が出ているということであれば事業継続良好と考えられます。また、(3)の金額がマイナスでも、個人資産(現金預金や換金性の高い有価証券など)を資産合計に加算してプラスになれば、その時点では会社をたたむことは難しくないでしょう。
一方、それでもマイナスのままであり、今後充分な利益が見込めない場合には、現状のまま事業を継続すべきかどうかご検討頂くことをお勧めします。このままではご自宅などの生活基盤を失い、ご親族に迷惑を掛けることも考えられるからです。

これは、一つのものさしに過ぎませんが、決算期ごとに比較することによって、会社の将来を考える良い材料になると思います。
ただし、多額な売却益が見込まれて税金が発生する場合や、特殊な取引が含まれる場合などは、上記のとおりにならないこともありますので、ご興味のある方は担当者までご相談いただければと思います。

by 加古宗利

火曜日, 3月 02, 2010

大義名分

 皆さんは何かものを買うときに、もっともらしい理由をつけたりしませんか?
 私は、生活必需品以外で欲しいものを買うときに、これはあの仕事が終わったご褒美なのだと自分に言い聞かせながら買ったりします。
 例えば、バレンタインのチョコレートを買いに行ったときに、「自分へのご褒美にプチ贅沢!」なんてキャッチフレーズを見たら、つい財布の紐を緩めてしまう女性は多いはず。
 
 こんな風に人は何かものを買う時に、何かしら自分自身で納得のいく大義名分を考えながら、購入の意思決定をしていることが多いのでは?と考えました。
 消費者の購買行動を簡単に、
①商品を知ること
②購買意欲が沸くこと
③購入の意思決定をすること
 という順番に並べた場合、②までの条件を満たしたとしても、この不景気では③をクリアすることが難しくなってきます。
 そんなとき、③をクリアするための大義名分を消費者に与えられることができれば、もっと消費は加速し経済は活性化するのではないかと思いました。

 一方、消費を加速するために、子供手当てや高速道路の無料化、税金の減税や補助金など様々な政策がとられています。
 高額の買い物をしようとしたとき、当然ながら少額の買い物をするときより慎重になり、大義名分以外にも更なる後押しが必要になってくると思います。
 そんな場合には、一時的であろうとも税金の減税や補助金などの政策はありがたいものだと思います。

 しかし、少数で多額の消費に目を向けた国の政策を期待するだけでなく、少額であってもより多数の消費に目を向けた企業のマーケティング戦略に着目した方が、経済は活性化していくような気がします。
 こんな世の中だからこそ、より多数の消費者の購入意欲が高まる楽しいイベント時に、購入の意思決定を促すような大義名分で、日本経済を元気にしていく企業の戦略をおもしろいと思いました。

by 村上

月曜日, 3月 01, 2010

目標を明文化してみる

新年を迎えて、昨年心の中に立てた目標を思い返すと達成しているものが少なく、
ここ数年はそんなことの繰り返しであったと気づきました。
これまでは目標を宣言するわけではなかったので、「達成できなくても来年やればいいか」といった甘えをうんでいたのではないかと思います。
また、高すぎる目標を設定してしまったことも、早々にあきらめることになっていた気がします。
そういったことが達成できない大きな要因であった思います。

そこで、今年は文章にして残すことにより、自分にプレッシャーをかけ、
それによる達成度がどう変化するかをこの場を借りて実験してみようと思います。
<今年の目標(健康面)>
(1)毎月1キロのダイエット
(2)腕立て伏せ100回

ダイエットの必要性は、健康診断の度に指摘を受けていたことですが、
現在の体重では健康面だけでなく仕事のスピードにも悪い影響を与えている気がしています。
また、腕立て伏せは10年前にも目標として立て、150回までできるようになりましたが、
今回は体力の低下も考えて目標値は控えめにしました。

今年の目標は、達成可能性を高めることを重視していつもよりハードルは低めにし、
ブログに記録することにより、自分に逃げ道をなくすことにしました。
日々これらの目標を忘れずに努力をして、一年後の結果を楽しみにしたいと思います。

by 加古宗利

「寄付金控除」

確定申告はサラリーマンで副収入のない私は本来必要ないのですが、申告をする予定です。それは、寄付金控除を受けようと思うからです。

一年ほど前から、ある非営利団体の寄付に毎月協力しています。
以前から協力したいと思っており、望んでいた業界で仕事が出来るようになったことをきっかけに始めました。

その寄付により行われる援助プログラムでは、一口に一人援助を必要とする子が充てられ、その子の成長を通して地域の発展改善を見守るというものです(本人に直接お金が渡るわけではありません)。定期的に子供の成長やプログラムの進捗状況のお知らせなどが届くので、その度に協力できていることが嬉しいなと感じます。
援助プログラムは数年から10年くらいの計画で行われているので、計画が無事に終了するまでお付き合いできることを目指しています。
このことによって、長く寄付を続けていけるように仕事を頑張ろうとの気持ちも沸いてきます。お互いに良い効果があるならこれ以上いいことはありませんね。

今はちょうど確定申告シーズン真っ只中です。
寄付金控除は、“所得控除”であるため、寄付した分だけ税額が減るというわけではありません【“寄付”=すべてが控除の対象ではなく、足切り額もあります。また、控除を受けるためには、領収書・その団体等が寄付金控除の対象となるものであることの証明書等の添付が必要となっています】。
減税の効果としては少額にとどまるところでしょうが、多額の寄付をした場合、または、寄付をしたけど対象となるものかな…と気になることがありましたら、遠慮なく担当者までご相談下さい。

by 松浦

火曜日, 2月 23, 2010

「NPO「法人」と会計」

 少し前から、仕事のつながりとは別のつながりで、とあるNPO法人の会計を担当することになりました。
 NPO法人という名称を聞いたことがある方は多いと思いますが、では「実際にどんな組織か?」ということをご存知の方は少ないと思います。
 NPOとは、NonProfit Organizationの略で、社会貢献活動などを行う「非営利団体」全般を指します。(世界的に言うと、国境なき医師団や、Wikipedia(ウィキペディア)などもNPOです)
 そのうち日本では、内閣府の認証を得て法人格を取得したものが「特定非営利活動法人(NPO法人)」と呼ばれています。
 
 よく勘違いされるのですが(行政担当者でも勘違いしていることもありますが・・・)NPO法人はけして行政の下請け組織でもないですし、全員が無給で働く無償団体でもありません。
 もちろん、マンパワーはボランティアに頼るところも多いのですが、有給の専従職員がいる場合も少なくありません。また、営利目的でない収益事業も行います。
 NPO法人とは、「収益を得て自立し」「専従職員に給与を支払い、継続可能な組織とする」ことで、社会的貢献のとりくみを継続させようとする集まりなのです。
 
 さて、NPO法人の中であまり知られていないことの一つとして、会計や税法関係の話題があります。
 単なるボランティア団体だから税金はかからないのでは?と思う方もいらっしゃるのですが、NPO法人として認証され、登記設立すると、法人格(公益法人)を得ることから法人税がかかります。
 職員給与を払っていれば源泉所得税の納付も必要ですし、対象事業者であれば消費税も申告しなくてはなりません。
(ただし利益の出ない団体の場合、地方税の均等割は(各自治体により条件は異なりますが)制限付きで免除になることがあります。)
 また、当然、適切な会計処理を行った帳簿も必要になります。

 ところが、NPO法人は規模がごく小さいところが多く、顧問税理士など契約しているところはほとんどないので、経理処理に困っているところも少なからずあるようです。
 私自身は、会計事務所に勤めている上に、前職(行政関係)の経験からあまり苦労をしたことはないのですが、それでも寄付金関係などは独特な処理に戸惑うことになります。
 その一方で、昨年あたりから、民間主導で「NPO法人の会計基準」をつくろう、という動きもあるようです。
 NPO法人は、大小あわせて全国で3万8000ほどの数がある団体です。
 もちろん、営利法人(会社)の数には及びもつかないのですが、「社会貢献度」という考え方の中で今後も増加していくということを考えると、なかなか「熱い」分野だと思います。

by 安藤

金曜日, 2月 19, 2010

声の印象を意識する

 石田会計にはとても話し方に好感のもてる所員がおります。
口調が穏やかでありつつ分かりやすい話し方で、また良く笑う人なので恐らく誰からも好印象を持たれるのではないでしょうか。
私が特に感心する部分は、どんな場面でもその柔らかな口調が変わらないことです。

 もともと電話での会話に苦手意識を持っている私は、時として相手の人に上手く用件が伝わらなかったり、もどかしかったりする場面で早口になってしまいがちで、以前事務所の同僚から指摘を受けたこともありました。
自分の話し方の問題点を客観的に聞くことはなかなか難しいので有難いことです。

 それ以来反省し早口になってしまいそうな場面で自分の口調がどうなっているかを少し意識するようになりました。
特に電話では語尾をはっきりとさせ、文末には 。(まる)があるように話すと良いようです。
表情の笑顔だけでなく声でも笑顔を伝えられるようになるのが目下の目標です。

 声の出し方、話し方、抑揚の付け方等、書籍を探して読んでみると多々方法があるようですが、身近に自分の手本となる話し方の人がいるので、まずは真似をすることからで学んでみようと思います。

by 加藤

水曜日, 2月 17, 2010

「嗅覚はすごい」

「目標や夢に向かって頑張る!」というような大きな話ではなく、日常生活の中で物事に取り組むときに、自分がなんとなく気乗りがしない時の対処法を誰でも持っていると思います。

私の場合、せっかくの休日が雨で気持ちも沈みがちな日は、ティータイムを目指して家事をしたり、バスタイムをゆっくりとるために夕食の準備を早めに済ませたり、小さな小さな嬉しい目標を作っています。最近はマスクにミントやローズの精油を少しつけて作業をし、ルーチン作業も気分を良くしてやっています。
アロマキャンドル、香炉などにも興味があるのですが、火の使用に抵抗があったり、いい香りと生活臭が混ざるのはどうかと思い、なかなか取り入れられずにいます。

先日、「いい香りは脳の疲労回復に最も効果的である」という興味深い記事を読みました。
視覚や聴覚などは思考脳が関係しているのに対し、嗅覚は生命維持脳が関係しているそうです。
「鼻」は呼吸など生命維持のため、最も初期のレベルで発達する感覚器官なので、脳の疲労は最も根源的な部分に直結する鼻から解きほぐすのが効果的ということです。
また、いい香りは自律神経のバランスを整えてくれ、能力を引き出すさまざまな効果が出ることが科学的に立証されているそうです。香りによって、予めやる気のある状態(やる気の脳)が作られるということが大切なんですね。
「いい香り」というのは、人それぞれなので、自分にとって効果ある香りを見つけるというのは大変ですが、探すのも楽しいかも知れません。
  
ただいま、会計事務所は繁忙期の真っただ中です。これからは嗅覚もできるだけ活用して、リラックスだけではなく、自分の脳をいい状態に保てるよう心がけ、確定申告時期を乗り切りたいと思います!!

by 古橋

月曜日, 2月 15, 2010

新しくなることは・・・

年末年始は実家で過ごしているため、初詣は毎年地元の神社へ行きます。時計の針が1月1日の0時00分になったと同時に家を出て、真っ暗な中を神社へと向かうのが毎年恒例となっています。毎年の同じ時間・景色・行動が、新年を迎えるのだという気持ちにさせてくれます。年始には、お祭りもあり、これも幼い頃から変わらず見てきたもので、また今年も見ることができたという安心感を与えてくれます。

 昨年末に発表された2009年の今年の漢字は「新」でした。新しくなることは、確かに必要なことですが、良い意味ばかりではありません。また周囲の状況が変化することで、自分が望んでいなくても、変化していることもあります。また逆に、変化したからこそ、変わらないことの良さが感じられるのかもしれません。

 そこで今年は、「変えたい部分」と「変えたくない部分」をはっきりとさせたいと思います。変えたい部分は意識的に新しくし、変えたくない部分は周囲に流されることなくいられるようにしたいです。新しく変わることの良さと、以前のまま変わらないことの良さの両方を大事にし、ひとつひとつの行動を再確認しながら、成長できたらいいなと思いました。

by 板谷

月曜日, 2月 08, 2010

夢を叶えること

 科学・文明の進化はとてもすごいもので、想像をはるかに超えた夢のような現実がこの世界にはたくさんあります。

 1月22日からブルース・ウィリス主演の「サロゲート」という映画が全国公開されました。この映画は人間の分身ロボットである「サロゲート」が人間に代わって生活を代行するという未来を描いた映画です。
 この映画に出演している大阪大学の石黒浩教授は「ジェミノイド」というヒト型ロボットを開発中で、ロボットに人としての存在感を持たせるような実験を進めているそうです。
実際にインターネットの動画で見た石黒教授が開発したロボットは、見た目はとても精巧で、動きや表情まで本物の人間のようでした。

 一方、先日テレビで、食べられる紙とインクでプリントされたチキンを食べると、実際にチキンの味と栄養がとれる食べ物の開発について放送していました。
 それを開発した人は、幼いころに広告で見たチキンの写真を食べたいと思ったのが始まりだったそうです。
 突拍子もないことですが、いずれは保存食として未来の世界に不可欠となるかもしれません。

 このように夢を持ち続けてその夢を叶えるために努力することで、もしかしたらどんな途方もないことでもいつか現実にできるかもしれません。
まずは夢を持つこと、そして叶うと信じ信念を持って取り組むことが大切なことだと感じました。

by 村上

金曜日, 1月 29, 2010

新年の抱負

『心が変われば態度が変わる
 態度が変われば行動が変わる
 行動が変われば習慣が変わる
 習慣が変われば人格が変わる
 人格が変われば運命が変わる
 運命が変われば人生が変わる』

上記は私の好きな格言です。
元楽天イーグルスの野村監督がよく口にしていた事でも知られているようです。

何事もまずは心がけから!

“難しそうだな…”、“疲れたな…”、とマイナスの言葉を呟かず、“やりがいがありそうだ!”、“充実感があったな!”などと置き換えて、プラス思考で考えることが自分に変化をもたらしてくれるように思います。

干支の寅の様に、果敢に、沢山のことに挑んでいく年にしたいです。

by 松浦

火曜日, 1月 26, 2010

新年の抱負

 今年の目標は『基礎体力をつける』ことです。
 きっかけは、昨年に受けた資格試験でした。三日間にわたる試験だったのですが、朝から夕方まで集中した結果、三日目には体力的に限界になっていました。結果、身体の疲れに引きずられて頭もうまく働かないということとなりました。直接的に身体を使うことではなくても、まず体力がなければなにごともうまく行かないのだなと思い知った次第です。
 以来、スポーツジムで個別指導を受けながら、筋力トレーニングをしています。1クール4週間のセットで、まもなく4クール目に入ります。
 徐々に自主トレーニングに移行する予定ですが、以前に比べ体力がついてきているのを感じます。
 今年も何かと忙しい1年となりそうですが、頭と身体両方のバランスをとって乗り切りたいと思っています。

by 安藤

金曜日, 1月 22, 2010

新年の抱負

私の今年抱負は、「仕事の順序を考えて作業をする」です。
時間が掛かりそうな仕事は後回しにしがちですが、まずはざっくりと作業にかかる時間と問題点、疑問点をまとめて、状況を早めに一旦ご報告をするスタイルを確立したいです。
実はこれは石田所長に常日頃から言われていることなのですが、なかなか実行できていない部分でした。
アドバイスを聞いて感心するだけでなく少しずつでも自身へ取り込んでいけるよう努力していきたいと思います。

by 加藤

火曜日, 1月 19, 2010

今年の抱負

「朱に交われば赤くなる」という諺の通り、人は付き合う人・環境に大きく影響されます。
 昨年は、所長を始め、モチベーションの高いスタッフに囲まれ仕事ができること、お客様から興味深い仕事の話を聞かせていただけることなど、日々の業務に追われ忙しいだけではない、恵まれた環境に感謝して過ごすことができました。
 周囲に感謝する反面、自分はスタッフやお客様にいい影響・情報を発信できているか?という自問に対する反省点もありました。
 今年は自分自身も周りの人にとっていい「朱」でありたいという気持ちを常に持ち、日々の生活を充実させていきたいと思います。
by古橋

月曜日, 1月 18, 2010

今年の目標

私の今年の目標は、「何事も楽しみながら行なう」です。
楽しいことをしているときは、笑顔に、積極的に、何より自分自身が前向きになれると思います。そこで、仕事においても、プライベートにおいても楽しいと感じられる糸口が見つけられるよう、視点や考え方を変えてみるなど何かしら変化を与えてみようと思います。いつもならこうしているなと思うことを、敢えて別の行動をおこすことで違った結果を得られたら、自分にとって充実した1年になるのではないかと想像するとわくわくします。
そこで何か行動をおこす時は勿論のこと、毎日繰り返し行なう単純な行動についても、常に楽しみを見つけて、楽しいと感じて行動できるよう小さな意識改革を心掛けたいと思います。

by 板谷

木曜日, 1月 14, 2010

今年の抱負

今年の目標は、時間を作ることです。

 昨年も日々仕事をこなし、あっという間に時間が過ぎていきました。
日常の仕事をミスなく行っていくという作業はなくてはならない大切な仕事です。
 しかし、作業を行うだけでは、お客様にとってより良い提案をすることが難しいので、そこから考えたり調べたりする時間も必要になってきます。

 幸い、石田会計には優秀なサポートスタッフの方が二人在籍しています。
 私がしなければならないこと、他の人にも出来ることを的確に見極めて、その二人のサポートを受けながら、価値のある提案を考えるという時間を作っていきたいと思います。

by 村上

金曜日, 1月 08, 2010

新年の目標

石田会計という刺激的な環境の中で、昨年は充実した一年を送ることができました。
と同時に、自分に足らない部分も認識することができました。
中でも、石田所長に指摘を受けた「思考が税務優先になりすぎている」ことが
今まで自分では気がつかなかったことです。

今思えば、無意識に税務優先で判断してしまっていた気がします。
また職業上、それが当然のように思っていたところもあります。
しかし、それではお客様に対して最良の提案ができないことに気づくことができました。

今年は、社会保険や税法以外の法律、お客様のご要望を充分考慮した上で、
全体的なバランスのとれた思考ができるように意識したいと思います。

by 加古宗利