火曜日, 7月 14, 2009

お客様側の立場で考える

幼少のころから食べることが好きだったため、飲食業に関しては人一倍関心があります。飲食店に行くと食事を楽しむことはもちろんのこと、そのお店の良いところ、悪いところ、改善点等を自分なりに分析をする癖がついています。
元々、チェーン店の優等生的な味より個人店の個性的な味の方が好みだったため、個人店に行くことが多いです。個人店には、創業何十年のこだわりの味を持つ店や、今までにない味を探求している店、また、個性的なご夫婦で営業されているにぎやかな店など、楽しみ方が様々あり飽きることはないです。

ただ残念ながら、全般的に個人店の方がチェーン店より劣っていると感じます。その原因は、お客様側の立場で考えるという視点が欠けている店が多いと思うからです。
特に、飲食業を営む上で必要条件である清潔さが軽視されている店が多いと思います。テーブルの上が汚れていても平気で席に通したり、テーブル上の調味料入れがひどく汚れていたり、中身が空であったり。キッチンの清潔度はテーブル周りの清潔度と同じくらいかそれよりも低いというのが相場だと思います。せっかく美味しいものを提供できても、調理環境をイメージすると口に運ぶ気にはなれません。それだけで客離れをおこしても不思議ではありません。

一方、チェーン店では調理方法だけでなく清掃方法もマニュアル化されているため、一定の清潔度は保たれていると思います。定期的に清掃することが決められており、清掃者がサインをすることにより責任も明確化されています。
テーブル上を見て思うことですが、多くのチェーン店にはお客様の意見を聞くアンケートシートがあります。味の良し悪しはもちろんのこと、接客態度や清潔度に至るまで評価できるようになっています。お客様の意見を取り入れ、改善していきたいという気持ちが感じられます。

近年、個人店が淘汰されてチェーン店の割合がますます増えてきていると思います。
その原因の一つに個人店がお客様の立場で考えることが少なかったのではないかと思います。今後はチェーン店の良い点(アンケート等)を取り入れて、お客様の意見に耳を傾けることにより改善を行い、料理の味以外の部分でも引けを取らないようになってほしいです。
今後の個人店の盛り返しを願っています。

by 加古