火曜日, 6月 09, 2009

経験できる環境

先日、相続税の申告に関わらせていただきました。

 相続の申告自体、数に限りがあり、またそのうち税額が発生することにより申告が必要になるケースは更に限られているため、税理士の数からみても経験できるケースは稀のようです。

 そのような中で、石田会計に入社してから、すでに数回の経験を積むことができました。

 相続申告が他の申告と大きく異なる点は、申告時点でその当事者がいないということです。つまり、相続は亡くなった方についての申告を、その方が亡くなった後で行なうことになるため、予想以上に困難が伴います。さらに、相続はその人その人によって、財産の状況や親族関係等が様々で、一人として同じ方はいません。そこで、ご家族の方にご協力をいただき、その方名義の財産を見せていただいたり、生前の趣味や日頃の生活の様子などのお話を伺って、申告に関する糸口を見付けるなど、実際の申告に至るまでにはかなりの日数を要します。

さらに、これほどまで個人的なことを伺うにも関わらず、ご家族の方と実は全く初対面ということも少なくありません。相手(亡くなられた方)のことを深く知るという点からみれば、短い期間でということになるのかもしれません。

 私自身、個々の財産に関する評価の方法については勉強していたものの、実務に携わってみると、それ以前に情報収集や状況把握など、机上では全く分からないことがあり、経験することの重要性を改めて痛感しました。

 さらに一歩踏み込んでお話を伺うことで、仕事以外にも大切なことを学ぶことができ、大変勉強になりました。そのような仕事が出来る環境と、経験豊富な上司がいることに感謝しつつ、自分自身の成長につなげていきたいと思います。

by板谷