木曜日, 7月 30, 2009

メモをとること

 先日、石田会計でお客様へのサービス向上のため、従業員のメモについてのノウハウを公表する機会がありました。
 私自身メモをとることについて、深く考えたことがありませんでしたので、これを機会に自分の方法が本当に最善であるかを検討してみようと思いました。

 メモをとることによって一度その事柄から離れ、再度そのメモを見ることによって思い出し、その事柄について対応する。そんな過程が見えてきました。
 最初にメモをするのは付箋だったりメモ用紙だったり、シチュエーションに応じて様々だったのに対して、最終的にメモを保存する場所はほとんど同じで、毎日私が目を通す場所でした。
 一見完璧に見えるのですが、メモを写すときにミスが生じやすいという欠点もありました。

 では、記録(メモ)をしないで対応する方法はあるのでしょうか?
 中学時代の優秀な先輩で授業中にノートを一切とらない人がいました。
その訳を先生が尋ねると、
  「自分にとってノートをとるということは、その事柄を忘れてもいいと自分を甘やかしていることであるため、授業の内容を忘れないためにノートをとらないようにしています。」
というようなことを言ったそうです。
 その人は記録ではなく記憶をすることによって、その事柄を忘れずに対応していたのです。

 大切なことを忘れないように記憶することはとても大事なことです。しかし、仕事をしている以上、決して少なくはない大切な情報を、記憶だけで忘れないようにすることは、並大抵にできることではありません。
 そして私の中では一つの事柄について、ずっと忘れないでいる方法、一度離れて思い出す方法、両者とも必要な時点において対応できれば結果は同じだと思っています。
 その上、メモをして一度離れることによって、他のことについて全力で対応できるという利点もあると思っています。
 今後もメモをとることによって、未来の私へ確実にメッセージが届くように、必ず目を通す場所へメモを写す最善の方法を考えていく必要があると感じました。

by 村上