火曜日, 6月 08, 2010

モノの価値

私には古着好きの友人がいて、ときどき買い物に付き合うのですが、やはりどうしてもその価値が理解できず、モノの価値というのは人それぞれ違うものだなと、その度ごとに実感します。私にとっては何の魅力(価値)がないものでも、その友人にとっては大変魅力的で(価値があり)、お金を支払ってでも手に入れたいものなのです。

ところで、みなさんは“TAP PROJECT“という取り組みをご存知ですか。

先日、食事をするためにお店に入ったところ、「ご賛同いただけたらお願いします。」という言葉とともに小さな冊子を手渡されました。そして、その表紙には「あなたが飲むコップ1杯の水が、誰かの命を守るチカラになる。」と書かれていました。よくよく中を読んでみると、「この地球に生まれた5歳に満たない子どもたちの中で、5人に1人は、汚れた水しか飲むことができない環境で育っています。日本では、蛇口をひねれば、当たり前のように流れ出てくる『きれいな水』。わたしたちが毎日飲んでいるコップ1杯の水で、世界の子どもたちを1人でも多く守れたら。」という趣旨のことが書いてあり、要するに、食事の際に提供される水に対して寄付をお願いする活動らしいのです。

100円あれば1人の子どもが40日間、きれいな水を飲むことができるとあったので、私はお会計の際に100円余分に支払うことにしました。
大した金額の寄付はできませんが、たった100円でもなんだか人助けができたような気持ちになり、満足感に浸ることができました。現在の私にとっての100円の価値よりも、1人の子どもの40日間の水のほうが価値があるのだと、具体的な価値が分かって納得できたので、すんなりと寄付することができました。

モノの価値は、その人がどれだけ必要と感じているかによって大きく左右されます。必要と感じていない場合には、むしろ無駄になってしまうこともあります。
寄付といった目に見えない相手に対するものだけでなく、自分の周囲で・・・日頃の生活の中で・・・最適なときに最適なことを行い、十分な価値を発揮できるよう心がけたいと思いました。

by 板谷