金曜日, 10月 15, 2010

相談の仕方、相談の受け方

 最近気になっているのが、上手な相談の仕方、上手な相談の受け方です。
話し上手、聞き上手ということは頻繁に話題にもなりますし、テレビや書籍等でも目にする機会は多いのですが、今私が身につけたいと思っている能力は上手に相談できる、上手に相談を受けるということです。
話し上手聞き上手が相手とのコミュニケーションとしての会話を重視する一方、相談というものは会話というよりは相手の要望そのものを理解しなければなりません。

 私の上司は長年相談業務に力を入れている分、さすがにこの能力に長けていて、その技術を盗みたいとは思っているのですが、なかなか難しいのです。

 上手な相談の仕方というのは、まずは自分のそもそもの目的を最初に話すことだと思っています。
「こうしたらどうか」とか、「こっちとそっちではどちらが良いか」という事ではなくて、最終的な着地地点を相談相手に伝えることです。
税務の場面で例をあげると、「土地を贈与するといくらかかるの?」と相談するよりは、「相続時にそなえて節税がしたい」とか「家を継ぐ息子になるべく多めに財産を分け与えたい」といった「目的」を最初に伝えてもらった方が最良の選択肢をしめすことができます。

 逆に考えると相談の受け方の上手さというのは、相手の根本的な問題をいかに引き出せるかと言えるでしょう。
相談してきてくれた相手が、何を求めているのかを正確につかめる、もしくはさらに根底にある目的を一緒に探せるというのが、良き相談相手というものだと思います。

 単純に言ってしまえば相手の身になって考えるということなので、本当は気持ちの部分が大きいのかもしれませんが、具体的な言葉選びや話術も上達できるよう、周りの人を見習いたいと思います。

by 加藤