火曜日, 10月 19, 2010

資金繰り表作成のススメ

今年に入ってから個人的な資金繰り表を作成しています。
作ろうと思った理由は、自分で作った経験がないとお客様に作成をお勧めしていても説得力に欠けると思ったこと、また私自身30代半ばを過ぎ、家計簿等を付けていない我が家の家計は将来困るのではないか・・・という漠然とした不安があったからです。

資金繰り表には、将来を見通すための「予定表」と過去を分析するための「実績表」とがありますが、作成にあたっては以下の点に注意しました。
(1)全体像を把握し、継続することが目的であるため、細かい部分は気にしないこと。
(2)保守的な金額で予定を組むこと。
(3)間違えながらも、必要にして充分な精度まで上げていくこと。

まず、細かい金額まで把握しようとすると時間がかかってしまい継続できない可能性が高いと思いましたので、金額は千円単位で管理し、合わない部分は「小遣い」欄で調整して合わせています。
また、資金繰りはショートしてはいけませんので、収入は少なめに、支出は多めに設定します。
そして、予定と実績に大きな差があった場合には、原因を分析して精度を上げられるようにしています。

作るようになってから、思ったとおり全体像が把握できるようになったおかげで、不安が少し取り除けたのと同時に、改善点も見えて来ました。
また、これは想定していなかったのですが、臨時的・季節的な支出(お祝いやお中元など)が資金繰り表で分かるため、うっかり忘れるようなことが減り、スケジュール管理面でも役立っています。
日に日に精度が上がってきており、我が家においてとても大切なものとなっています。

まだ、作るようになって1年足らずですが、資金繰り表の重要性を身をもって感じています。
確かに、個人と違い会社の資金繰りは予測が難しく複雑であるため、予定と実績がなかなか合わないのではないかと思います。しかし、その目的は合わせることではなく、全体像を把握し、資金ショートを回避することにあります。まずは、多少大雑把なぐらいで取り掛かる方がちょうど良いと思います。作成されていない方はぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
作成にあたっては、インターネット上のサンプルを使って、それを御社に合うように加工するのが早いと思います。(表計算ソフトを利用すると便利です。)
ご不明な点等がありましたら、遠慮なくご相談下さい。

by 加古宗利