火曜日, 10月 12, 2010

1秒即決法

お店に入った後で、メニューを見ながら何分も注文の品を決められなかったり、洋服を買いに行ってお店を何軒も見てまわり、結局最初のお店に戻ってきたものの、まだ悩んでしまう・・・などという経験をしたことがある方は少なからずいると思います。私も、自分ではそんなに優柔不断なほうではないと思っているのですが、時々このようなことがあります。たくさんある中から一つを選択しなければならないときには、この中で最善のものを選びたいとか、選んだあとで後悔したくないなどという心理が働き、慎重になってしまうものです。

プライベートに限らず仕事上においても、選択を迫られる場面に出合うことがあります。しかしそれが仕事のこととなると、さらに慎重になってしまい選びきれなくなるのは当然のことのように感じます。相手もあることですし、この選択が自分だけでなく相手にとっても良いことなのだろうかと考え始めると、なかなか答えにたどり着くことはできません。

ところが先日読んだビジネス書の中に、「1秒即決法」というものが載っていました。仕事上で何かの選択を迫られたとき、たいていの人は、「自分にできるだろうか・・・。」とか「選んでいたらどうなるか、選ばなかったらどうなるか・・・。」といった後々のことを考えこんでしまい、結論を出すのに時間がかかりすぎるものですが、そこを即決することにより相手に驚きと強い印象を与えることができるというものです。またその行動ひとつで、相手の反応や対応などその後の展開も変わってくると書いてありました。

本人は、どちらを選択したかということを重要視してしまいますが、実は相手は選択した後の対処法に重きを置くことが多いので、それを選んだことでの最善策を示すことができれば、相手には十分に理解してもらえるようです。とても重要そうにみえる選択するという行為よりも、その選択が間違いでなかったと思えるようにするその後の行動のほうがさらに重要なのだと改めて感じました。

by 板谷