火曜日, 3月 02, 2010

大義名分

 皆さんは何かものを買うときに、もっともらしい理由をつけたりしませんか?
 私は、生活必需品以外で欲しいものを買うときに、これはあの仕事が終わったご褒美なのだと自分に言い聞かせながら買ったりします。
 例えば、バレンタインのチョコレートを買いに行ったときに、「自分へのご褒美にプチ贅沢!」なんてキャッチフレーズを見たら、つい財布の紐を緩めてしまう女性は多いはず。
 
 こんな風に人は何かものを買う時に、何かしら自分自身で納得のいく大義名分を考えながら、購入の意思決定をしていることが多いのでは?と考えました。
 消費者の購買行動を簡単に、
①商品を知ること
②購買意欲が沸くこと
③購入の意思決定をすること
 という順番に並べた場合、②までの条件を満たしたとしても、この不景気では③をクリアすることが難しくなってきます。
 そんなとき、③をクリアするための大義名分を消費者に与えられることができれば、もっと消費は加速し経済は活性化するのではないかと思いました。

 一方、消費を加速するために、子供手当てや高速道路の無料化、税金の減税や補助金など様々な政策がとられています。
 高額の買い物をしようとしたとき、当然ながら少額の買い物をするときより慎重になり、大義名分以外にも更なる後押しが必要になってくると思います。
 そんな場合には、一時的であろうとも税金の減税や補助金などの政策はありがたいものだと思います。

 しかし、少数で多額の消費に目を向けた国の政策を期待するだけでなく、少額であってもより多数の消費に目を向けた企業のマーケティング戦略に着目した方が、経済は活性化していくような気がします。
 こんな世の中だからこそ、より多数の消費者の購入意欲が高まる楽しいイベント時に、購入の意思決定を促すような大義名分で、日本経済を元気にしていく企業の戦略をおもしろいと思いました。

by 村上