火曜日, 8月 10, 2010

メラビアンの法則

 朝日新聞の土曜の朝刊に経済情報などが掲載されている別冊beが付いています。そこに「勝間和代の人生を変える『法則』」という記事が掲載されていて、メラビアンの法則について書かれていました。
 メラビアンの法則とは、米国の心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念で「かもしれない」という文章がどれだけ「そうかもしれない」かを判断する実験で、その結果、強い口調の方が普通の口調よりもより「そうかもしれない」と感じたことを立証したと言われています。

 人が人物を認識する場合、表情や視線等の見た目の「視覚」、声の大きさや速さ等の「聴覚」、言葉の意味や話の内容等の「言語」などで情報を得ています。それらが矛盾した場合に優先させる情報の割合として、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%という結果になるということでした。
 例えば、「honey(愛しい人)」という「優しい言葉」を、「悲しい声音」、「怒った顔」で相手に聞かせた場合、怒った顔である視覚情報が最優先される可能性が高いということです。

 ここで勝間さんが言いたかったのは、「言葉はコミュニケーションの中で7%しか意味をなさない」のではなく「コミュニケーションを行うときは視覚、聴覚、言語のそれぞれの情報を相手に混乱がないよう一致させなければならない」ということでした。
 どんなに正しいことを言っても行動が伴っていなければ、リーダーシップを発揮することができないように、何か相手に伝えようとするときは、相手から見える自分というものも意識しなければならないということかもしれません。

 私自身声が低いためお会いしているときは表情が見えるので大丈夫なのですが、電話でお話するときはお客様に心配されることがあります。きっと声のトーンが低いので元気がないのかなと思われてしまうのではないかと思います。
 言葉を話すことができる人間にとって、相手とのコミュニケーションで大切なものである言語も、相手の取り方によっては伝えたいことが伝わりにくいこともあるのだと思いました。
 その大切な言語という情報をより正確に相手に伝えるためにも、見た目や口調など付属の情報が重要な役割を持つことに気をつけて、コミュニケーションを取ることも時には必要なのだと感じました。

by 村上