火曜日, 7月 13, 2010

ゲゲゲの女房に学ぶ我慢強さ

 NHKで放送中の朝の連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」にハマっています。
朝8時からの放送なので時間的にオンエアーでは見ることはできないのですが、録画をして後日かかさず見るほどです。
この作品は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげるさんの奥さん“布枝さん”の半生をつづった自伝をドラマ化したものです。

 水木しげるさん夫婦はお見合いをして五日後には結婚というスピード婚で、今の世の中では考えられない、恋人期間ゼロで夫婦生活が始まっています。
結婚してから初めて水木しげるさんの厳しい経済状況、個性的な人柄を知り、戸惑いながらも一生懸命夫に尽くしていこうとうする布枝さんの姿を見ていると、私の年代の感覚と私の祖父母の世代である布枝さんの感覚はだいぶ開きがあると感じました。
思い描いていた素敵な新婚生活とは180度違う生活に順応していこうとする決意が、どこから沸いてくるのかドラマを見ていても不思議に思ってしまいます。
私だったらすぐに逃げ出したくなるような状況にあるにもかかわらず、奥さんそういった発想は全くないのも驚きです。

 布枝さん自身のお人柄もあるのでしょうが、傾向としてこの年代の方達は我慢強く、与えられた環境下で頑張ろうとする一方、私達の年代はどちらかというと、今ある環境が合わないと感じたら、環境そのものを変えようとする人が多いのかもしれません。
それぞれ個々人の差はあれど年代によって考え方や生き方は変わってくるのでしょうね。
我慢強さの差というと、近年、20代の離職率の高さが問題になっていますが、そもそもの考え方の違い、我慢する事への美徳観の差とも言えるような気がします。
自分に合わない環境にしがみついていても時間がもったいないと考えるか、一度決めたことは最後まで貫き通そうとするかは、それぞれに言い分があるでしょう。
どちらが良いとか有利か、などとは考えるつもりはありませんが、様々な世代の方の意見や生き方を見聞きすることで自分自身の考え方に幅が出てくればよいと、昭和が舞台であるドラマを楽しみながらそんな事を思うようになりました。

by 加藤