金曜日, 12月 10, 2010

北風と太陽

 名古屋の地下鉄桜通線では今年の夏より新車両が導入されています。
まだ全ての車両が入れ替えという訳ではないのですが、地下鉄で毎日通勤している私はこの車両に当たるのをとても楽しみにしています。

 と言うのも、この車両、新しくてピカピカであるうえに、何より座席に一工夫してあるのです。
7人掛けの長めのシート部分は、以前は皆が少しずつ間隔をあけすぎて、結局は6人しか座れていないことが多くありました。
それに比べ新車両は中央に縦の手すりが設置され、4人分と3人分に分かれているので幅が均等に座れるようになっており、なおかつ座席に一人分ずつのくぼみもあるため自然と7人がきちんと座れるようにできています。

 座席を工夫するだけで今までなかなか改善しなかったことが、意識せず自然とできるようになっているので、乗客皆気分がよく乗れるようになりました。
この様子を見ていると何事にも適切な改善手段があるのだと感じられます。
逐一こうして欲しいと言うよりも、相手が自然とそうしたくなるような環境を整えることで要求を適えるということは、両者にとって理想的な形です。
イソップ童話で、北風と太陽が旅人の上着を脱がす競争で、北風が上着を吹き飛ばそうとしても駄目だったものが太陽が暖かく照らしたら旅人は自発的にすんなり脱いだという話と重なります。


 これから年末調整、確定申告のシーズンに突入し、資料集めなどお客様にご協力をお願いすることが多くなります。
事前準備をしっかりこちらで重ねて、お客様に二度手間等のストレスが無いよう心がけたいと思っておりますので宜しくお願いいたします。

by 加藤