火曜日, 3月 16, 2010

有効活用

 身内の者が介護が必要な状況になり、急きょ介護施設を探すことになりました。
今まで老人の介護問題や施設の不足のニュースは見聞きはしていたものの、現実は想像以上で、特別養護老人ホームの入居も、一つの施設に2~300人もの人が申込をして待っているとのことでした。

 今回のことで介護施設を数か所見学してみた時に感じたのが、建物の造りがかんぽの宿や国民宿舎などにどことなく似ているということです。
不況の影響で「かんぽ」や公社、官公庁のみならず、企業も保養施設を売却するケースが増えているようですし、それをうまく改装して介護施設にならないのかとふと思いました。
私がすぐ思いつくようなレベルのことなので、既にそういった有効活用がされているだろうと思い調べてみたのですが、民間ではそういった事が行われていても肝心な国としての動きは鈍いようです。
そういえば以前に1万円で不動産会社に売却されたかんぽの宿が、6000万円で社会福祉法人に転売され、その後老人ホームとしてオープンした事が話題になったことがありました。
施設の転用自体のアイディアはすばらしいので、これが政治主導で動けると、無駄がなく良いですね。

 縦割りで動いていると横の繋がりが希薄になり、省庁間で無駄な動きをしたり、施設や情報の有効活用ができなくなってしまうのでしょうか。
仕事でも他の事でもそうですが、何事も縦の繋がりだけでなく横の繋がりも大切にしないと、せっかく良いものが身近にあったとしても無駄になってしまうのだと感じました。

by 加藤