月曜日, 9月 27, 2010

猛暑の中の旨味

 猛暑日が続いて、誰もが暑い夏に嫌気がさしているのではないでしょうか?私も暑さには強い方なのですが、さすがにこの猛暑には参っています。
 しかし、この暑さも見方を変えるととても必要なものだと実感したのです。

 先日、この猛暑の中ゴルフへ行った時のことです。この暑さになると、スポーツを楽しむ余裕はなくなり、むしろ罰ゲームのような感覚でプレーをしていました。そんな中、途中にある休憩茶屋で食べたスイカが、言葉では表せないほどおいしかったのです。なんとなく、子供の頃に暑い中でカキ氷を食べたときのような、食べ物に対する深いありがたさがありました。
 
 最近では、どこへ遊びに行っても室内は少し寒いと思うほどクーラーがついているので、昔に比べてとても快適になりました。カキ氷やパフェを食べに出かけたつもりが、いざ店の中に入るとクーラーが効いているので、冷たいものを頼んだことを後悔するという経験はよくあります。
 大人になって自由が利くようになったことで、冷たいものを涼しい場所でというように「より良い」を選んでいたつもりが「より楽」な方を選んでしまっていたのかもしれません。

 家の中の快適な空間にいると暑い外には出たくないように、今いる場所が快適だと、たとえ必要であったとしても、進んで辛い場所には行きたくないものです。きっと辛い場所に行った人だけが、快適な場所にいるときとは比べものにならないほどの旨味を味わえるのだと信じて、「より良い」を選ぶためにも進んで辛い場所へ行くことも必要なのだと思いました。
 猛暑の中にも旨味があると信じて、熱中症に気をつけて外出を心がけようと思いました。

by 村上