火曜日, 4月 13, 2010

単純なことが改善の一歩に

平日の朝、出勤前の忙しい時間をみなさんはどのように過ごしていますか。

 わたしは毎日決まったテレビ番組をつけながら、このコーナーが始まるまでに朝食を食べ終えるとか、このコーナーが終わるまでに食器を洗い終えるなど、朝起きてから家を出るまでのすべての行動を、番組内のコーナーを時計代わりに行なっています。おかげで、朝のぼーっとしてしまいがちなときも、これなら行動にメリハリがついて何とかその時間内に終わらせることができます。そして最後の、このコーナーが始まったら家を出るという目標通りにいつも決まった時間に出発することができます。

 ところで最近は、「時短生活」という言葉をよく耳にします。時間がかかりすぎて困っていることや時間を短縮したいことを、驚くアイデアで解決するというものなのですが、朝の行動はただでさえ時間に追われており、どんなアイデアがあってもこれ以上時間を短縮するなんて無理だとあきらめていました。
ところが、ある日いつものように番組のコーナー通りに行動を進めていたにもかかわらず、家を出るときに時計を見ると、いつもより10分以上早いことに気がつきました。他の番組との都合上、コーナーの開始時間が繰り上がっていたようなのですが、気がつかないうちに時間短縮できていたことに驚くとともに、何をしても無理だと思っていたことが実はそうではなかったことに気付かされ、反省しました。そして、その10分でいつもできないことが一つできたため得をした気分になり、とても気分良く家を出ることができました。

 何かを改善しようとするときに、画期的なアイデアを思いつくことは大事ですが、そんなに簡単にできるものではありません。そんなときに、いつもしている単純なことや基本的なことを見直すだけで、実はそれが大きな変化につながるのだと、毎日の些細な行動から実感しました。わたしの朝の時間軸になっていたテレビが、実は手助けではなく逆の効果を生んでいたようです。
今回のことで、やればできるのだということが分かったため、最近はそこを上手く利用して、少しでも時間を繰り上げて終わらせることができるように努力しています。そして、いつもより一つでも余計に何かできないかと考えることで、少しですが目覚めも良くなったような気がします。

by 板谷