水曜日, 5月 28, 2008

改革

先日、テレビで過疎化や高齢化に対する問題に積極的に取り組んでいる地域の特集をやっていました。途中から見たので2つの例しか見られなかったのですが、近年、国や地方に対する税金の使い道が問われる中、深刻な過疎化や高齢化などにより崖っぷちに立たされた地域での起死回生術に目を奪われました。

一つは、徳島県の葉っぱビジネスで成功をした例。この葉っぱビジネスとはお年寄りに季節の葉っぱを採ってきてもらって、「つまもの」として料亭などに売る商売です。地域のお年寄りが働くことによって、収入が上がり税金を納めるお年寄りが増えたり、誰も使用しなくなった老人ホームを撤去したりと、税収が増え支出も抑え地域全体に大きな影響を及ぼしたのです。

二つめは、長野県のある村の村長さんの町興し。少子化対策に目を向け、住みよい村を目指して、2LDKのマンションを子供がいる若者か結婚を控えた若いカップルなど条件付で3万円代という格安家賃で募集。これが成功し、今でも幼稚園や小学校の入学する人数が年々増え続けているそうです。その他にも道路整備などを村の人がボランティアで行うことにより役場の職員の人数を大幅に削減したり、ローカルヒーロー(職員がやっているらしい)のイベントをしたりと、人が集まるための工夫を今も続けているということです。

深刻な問題というのは連鎖していて、この悪い連鎖を断ち切るためには思い切った改革が必要で、例えその改革が失敗し更に悪化してしまう可能性があったとしても、一歩踏み出すことが大切だと感じました。
私はつい、安定や安全な道を好んでしまいがちですが、そんな自分に対する甘えに活を入れ、意識改革をしていき、今後起こりうる重大な問題に対しても、恐れず積極的に立ち向かっていける人でありたいという気持ちになりました。
便利である都会の魅力、地域で協力しあう田舎の魅力、このような人を集めるための魅力についても考えていきたいと思いました。

by村上