月曜日, 5月 12, 2008

騒ぎの後で

 朝夕、通勤で名古屋駅のコンコースを通るのですが、薄桃色の包装紙に包まれたお土産を大量に購入している方をよく見かけます。中身は、あの赤福餅です。
 販売を再開した直後は、警備員まで出る始末で、キヨスクにうず高く積まれた箱があっという間に消えていくのを、なんだか複雑な気持ちで眺めていました。

 この一年で食品偽装という言葉を何度、目に耳にしたでしょうか。
 偽装には原材料の種類や原産地、賞味期限等がありました。もちろん、偽装はいけないことですが、賞味期限に関しては少し微妙だとなぁと思ってニュースを見ていました。
 冷凍餃子の件と異なり、食中毒などの被害報道が無かったからかもしれませんが、まだ食べられるのにもったいない、という気持ちが先にたってしまったからです。

 そもそも、どうせ廃棄してしまうのなら、期限切れの商品を安く売買することはできないのでしょうか?
 食品のことであれば、食品衛生法と思い調べてみたのですが、賞味期限切れのものを販売することを禁止している条文は見つけられませんでした(品質劣化の早い弁当や乳製品は除きます)。
 しかし、近所にそのようなお店があるという情報は聞いたことがありません。期限切ればかりを狙って、商品を定価で買わない客ばかりになってしまったら、商売は成り立たなくなるからでしょうか。

 安全の為とは言え、食品が廃棄される場面を目にするのは、やはり心が痛みます。
 賞味、消費期限内にできるだけ胃の中におさめて、食品の廃棄を少なくすることが消費者としてできることだと感じました。
 我が家では冷凍庫万能説がまかり通っており、冷凍庫には、生麺や食パン、肉などが大量に眠っています。これらを調理するときには、表示されている期限をとっくに過ぎているわけですが、おいしく頂けております。
 結局最後は、自己責任で自分の目・鼻・舌が頼りということでしょうかね……

by 宮内