水曜日, 5月 21, 2008

時間の使い方

 桜の開花予報に誘われて、今年は京都へお花見に行きました。上鴨神社から下加茂神社までの川沿いに満開の桜が咲き乱れ、自分で作った行程表を片手に、春の京都を満喫しました。

 私は旅行に行くと、目いっぱい予定を詰め込むタイプです。貧乏性だなあと思いつつ、きっちり予定を組んで、一日のタイムスケジュールを作ってから出掛けます。何時に目的地に着いて、あれを見て、これを食べて・・・と個人旅行でもバスツアーのように見所満載です。そのため、雑誌やインターネットでの事前の下調べは欠かせません。私にとって、旅行前のこの時間が意外に楽しくて、旅行に行く楽しみの半分はここにあると言っても過言ではありません。

 少し前に話題になった『ぞうの時間とねずみの時間』というお話をご存知ですか?これは、体のサイズと時間の関係を示したものですが、ねずみの寿命は数年であるのに対してぞうは100年近い寿命を持っています。しかし、おもしろいことにねずみの心臓が一生の間に鼓動する回数は20億回、そしてぞうの心臓も同じく20億回なのです。つまり一方は数年で20億回刻むのに対して、もう一方はそれに100年かけるのです。これだけ聞くと、100年生きるぞうの方が得な気がしますが、心臓の鼓動を時間の基準とした場合には、一生を過ごした感覚はぞうもねずみも同じということになります。

 子供の頃は長く感じた一日が、大人になるとあっという間に過ぎてしまうのは、こんなところからきているのかもしれません。人それぞれ流れる時間の感じ方は違いますが、同じ時間を効率良く使うことで、その一日を充実させることができます。

 天気も良く、桜も満開で満足でしたが、私には行程表通りにうまく回れたという自己満足も加わり、大満足の一日でした。

by板谷