金曜日, 10月 26, 2012

「『違う』ところから学ぶこと」

 「ベンチマーキング」という言葉をご存知ですか?
これは、業界を超えて、最も優れた方法あるいはプロセスを実行している組織から、その実践方法を学び、自社に適した形で導入して大きな改善に結びつけるための一連の活動のことです。

 近年は非常に厳しい競争環境に置かれているため、常に競合企業に目を向け即座に改善していくことが不可欠になっています。また、既成概念を打ち破る考え方を取り入れたり、実際に他社と比較分析してみることで、自社を冷静に見ることができ、何がどう違うのか、本当に自社が一番優れているのかを明らかにすることができるとされています。

 以前に、高収益を上げ続けている企業に会社訪問させていただいたことがあります。業種が違う会社から、果たして学ぶことはあるのかな・・・と、その時の私は期待せずに参加しました。しかし、経営者の考えや従業員の方々の仕事に向き合う姿勢など、業種は違っても根本は同じことが多く、見習うべきことがたくさんありました。また、たまたま取り上げられた在庫管理についての話から、その時ちょうど悩んでいた業務ルールについてのヒントをもらえたこともあり、今でも強く印象に残っています。

 テレビ番組でも、その道を極めた方を「賢人」と呼び、特集が組まれることがあります。こんな業界があるのだと初めて知ることや、その方自身の人物像など、興味深いことが多く、楽しみに見ています。業界を超えてベストな方法を学ぼうとすることは、これまで思いもよらなかったやり方を知ることができます。また、その業界ではそんなことできるはずがないと考えられていることも、全く違ったやり方をしているのを見ると、自分が偏った見方に捉えられていたことを知ることができます。「違う」ということにも意識を注ぎ、大事にしていきたいと思いました。

by 板谷