月曜日, 6月 23, 2008

講義

 月に一度、愛知士業ネットワーク(通称ASN)という異業種交流会で、私は他の士業の方と勉強会や懇親会に参加しています。この勉強会では参加している士業の方たちが各士業の仕事内容の説明や各士業独自の視点からの見解などについて順番に講義をします。
 その勉強会でついに私が講義することになったのです。

 人生初の人前で講義をするということに、順番とはいえまだ経験が浅い私には回って来ないだろうと思っていただけに、不安と突然の展開に驚くばかりでした。
 しかし、たとえ失敗しても良い経験になるよという助言により、やる気が沸いてきてやってみようという気持ちになりました。税法を知らない方たちにできる限り分かりやすい説明をしなくてはと思い、時間をかけてレジメを作り、順を追って説明する予定でした。
 本番前に石田会計で一度練習をしてみてはとの提案をいただき、参加者を募ったところ時間外にもかかわらず私の講義を真剣に聞いてもらいアドバイスをたくさんいただきました。
 やはり、初めて行った講義は流れが一定で、どこか教科書を読んでいるだけのような気がしてなりませんでした。

 アドバイスを受けて気が付いたのは、私の講義は自分が説明したいという欲求を果たすようなものになってしまっていたということです。
 講義というものはまず聞いてくれる相手が何を一番知りたいかを考え、それについて枝分かれして説明を入れたり、一歩引いて広い視点から話しをしたりと、相手に対して興味深い講義の流れを作らなければいけなかったのです。私は大前提を間違えていたのだと気づきました。
 本番までの時間は刻々と迫っていましたが、無駄な講義をするよりは相手のニーズを少しでも考えて作った講義の方が今後の自分のためになると思い、メリットデメリットを中心に必死で考えました。

  本番では緊張して早口になってしまい、時間が余ってしまうというハプニングもありましたが、先生方に助けられてなんとか講義を終えることができ、堂々としていて良かったよとお褒めの言葉をいただきました。
 講義を行ったことで質問に備えるため講義の内容について必死に勉強したことや、一度経験したことによる今後の自分への自信にも繋がっていくことなど大変だった分大切なことを教わることができました。

by村上