火曜日, 7月 03, 2007

「アナログからデジタルへ」

昨年末にアナログテレビが壊れた際に、「どうせアナログは映らなくなるし、今から買うならデジタルテレビを買うしか無いなぁ」ということで、冬のボーナスをはたいて液晶のデジタルテレビを購入しました。

ハイビジョン放送では画像が非常に鮮明で、また左右に広く映し出されるため私の好きなサッカーシーズンを迎えて、その素晴らしさにとても満足しています。

さて、現在行われている地上波のアナログテレビ放送は、2011年7月をもって全国一斉に停止して、以降はいわゆる「地上デジタル放送」に一本化されることになっています。

しかしながら、よくよく考えて見ると、あと4年で一斉に現行普及しているアナログテレビが映らなくなるということは、大変な事では無いでしょうか?

日本全国津々浦々の不燃ゴミ埋め立て場に、放送さえ続けばまだ使える大量のアナログテレビが運ばれてくる状況を想像すると、あまりの勿体無さに背筋が寒くなります。

テレビの処分にはお金がかかりますので、河原や空き地に不法投棄のテレビが一気に増えたとしたら・・・

また、テレビの買い替えが出来ない人にとっては、一種のライフライン的存在であるテレビが見られないことは致命的なことになりかねません。災害発生時なんかには、やはりテレビが点かないと不安だし困りますよね。

という訳で、アナログテレビの停止は2011年から延びそうな気がしています。もっともいずれは停止することが避けられないと思いますので、国からデジタルテレビの購入に補助を出すとか、年金生活の方には無料でチューナーを配布するとかといったソフトランディングな政策を打ち出して欲しいですね。地域振興券を配ることと意義はそれほど変わらないと思うのですがねぇ・・・。

by 小林雄