木曜日, 9月 13, 2012

「脳を支配しよう!」

先日、ある本を読んでいたら、『脳に支配されるのではなく、脳を支配しよう。』というフレーズがありました。

内容としては、たとえば大きな仕事を与えられたときなどに、「これは自分には出来ないかもしれない。」とか「その期限までには、到底無理だろう。」という思いに、そのまま飲み込まれるのではなく、「出来そうだ。」とか「何とかやりくりすれば可能だろう。」という考えに、自分から持っていくことで結果は変えられるというものです。
初めに、無理だと思ったことは、その結論に向かって進んでしまうので、結果的に出来ることも出来なくなってしまうそうです。

確かに、出来ないかもしれないという気持ちからスタートすると、すべての判断基準がそちらへ向いてしまい、「やっぱり・・・。」という結果になることは容易に想像がつきます。自分の脳を支配して、気持ちのコントロールが出来るようになると、いつもとは違った結論が見えてくるのかもしれません。

ところで、かなり前になりますが、お寺の座禅会に参加したことがあります。
日の出前の静かな本堂で、一列に並んで、壁側を向いて座禅を組みます。手は、左手のひらに右手の甲を重ね、両方の親指がつくかつかないかの状態にします。目線は1メートル先の床を見ます。これが基本の姿勢です。
あとは、無心になるだけですが、この無心というのが、やろうと思ってできるものではありません。蝉の声が聞こえても、足がしびれてもじっと耐えます。頭の中を空っぽにするようにと言われても、何も考えないようにしようと・・・考えてしまい、自分をコントロールすることは難しいなと感じたことを思い出しました。

 脳を支配するというのは、そんなに容易ではなさそうです。が、そう思ってしまっている私は、すでに脳に支配されてしまっているのかもしれません・・・。
 脳に支配される(その時々の気持ちにとらわれる)のではなく、脳を支配する(より良い結論にたどり着けるよう、気持ちをコントロールする)ということを意識して、物事に対処していきたいと思いました。

by 板谷