金曜日, 7月 20, 2012

情報の選別力


 インターネットでニュースを見ていると、その記事を読んだ読者のコメントが書き込まれている場合があります。
コメントを見ていると、同じ出来事の記事を見ても様々な感想が飛び交い、思ってもいない視点からの意見が
あったり背景に対する情報提供があったりと、驚くこともしばしばです。

 指名手配犯の逃走事件ひとつとっても、警察の失態をあげる人、潜伏先の予想を立てる人、
犯人に同情する人、犯罪組織について語る人等、テレビのニュース番組や新聞には出てこないような意見を聞ける
というメリットがあります。
その一方、専門知識を持ったコメンテーターではなく一般人が匿名で意見するということもあって、
いい加減な発言や偏った思想の人が集まっていたりするので鵜呑みにするのは危険な気もします。

 学生の頃はそれほど情報の信憑性や信頼度といったことを意識したことはありませんでしたが、
税務の仕事をするようになって情報源や発信された日付等に気をつけて信頼性の確認に神経を尖らせるように
なりました。
法律の条文や判例の裏づけのないような情報を元に決算書や申告書を作成しても、
税務署が認めてくれるわけではないと常々職場では教えられました。
節税情報も多くの情報がある分、間違っていたり、古い法律をもとにしたものも混在しています。
仕事で調べ物をする際、大量にある情報は一意見として調べるための糸口とし、
そのなかで自分に必要な情報を選りすぐっていくことを意識するようにしています。

これだけ色々な情報があふれる状況だと、情報を選別する力、統計を読み解く力等、
受け手としての能力を向上させなければと思っています。


by 加藤