金曜日, 7月 13, 2012

「日本人は経営上手」

今年は帝国データバンクの調査によると、創業100年を迎える企業(個人経営含む)が1800社ほどあり、ここ5年で突出して多くなっています。
 100年前の日本は、大正元年の好景気かつ、大正デモクラシーの自由な気風の時代背景もあり起業の風土があったようです。ベンチャー支援も財閥系企業が長い目で応援するなど財務面でも今より恵まれていたようです。

 世界的にみても、創業200年以上の企業数は日本が約4000社と2位のドイツ約1800社との大差をつけ1位の長寿企業大国です。
 江戸時代の商人が確立した厳しい家訓・後継者選抜人事・教育、顧客管理などの経営理念が受け継がれ、家業の継続を重んじる風土が育ったようです。
 フランスのワイナリーなども歴史があるのですが、オーナーの入替りが多く、組織継続という面では日本と少し異なります。
 
 世界中で100年以上の社歴を持つ企業を調査したところ、以下の4つの共通点があるそうです。
①環境変化に敏感
②強い結束力と組織を大切にする経営者
③現場の人の判断を大切にしている
④資金調達に保守的
 上記に加え、近江商人の「三方よし(売り手・買い手・世間)」精神も日本の長寿企業の特徴だそうです。
 いくつもの景気の波を乗り越えた長寿企業が世界一多いことは同じ日本人として、とても誇りに思えます。ちなみに世界最古の企業は1400年以上の歴史をもつ、四天王寺を建てた日本の建設会社になっています。

 石田会計の関与先は設立間もないお客様から社歴のあるお客様まで様々です。
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by 古橋