土曜日, 12月 20, 2008

経営の良き相談相手になるために

私はお客様のところへ訪問した後に悔しい気持ちになることが良くあります。
理由は自分が経営の相談相手というには程遠いと感じてしまうことがあるから です。
経営の相談というのは会計・税務に比べると非常に難しいと思います。
その理由は会計・税務は、会社の業種・規模により違いはあるものの大きな違 いはなく、また答えもある程度出すことが可能だからです。
それに対し、本当に経営に役に立つ情報を提供するためには、あまりに判断要素 が多く、また答えというものも基本的にはないのです。

経営に役立つ情報を提供できるようになるには、その業界の知識は必須なのでは ないでしょうか。
そのため、私は会計・税務に充てる時間とは別に意識的に業界研究にも時間を充てること にしています。
私は新しくお客様を担当させていただくことになった際、まずは業務内容を知る ためホームページを拝見させていただきます。(ホームページがないお客様の場 合は、お取引先等のホームページを拝見させていただいております。) そうすることで、ある程度会社のイメージが湧きます。
そして知らない言葉が出てきた時には、その意味を調べることにしています。
その後にその業界に関するTV番組を観たり、本や新聞を読んだりすることで、理 解を深めることにしています。

実践していることはこれくらいなのですが、その甲斐あってか最近お客様とお話し させていただいている時に、仕事内容がよく分からないということも減りましたし、 また知らない言葉というものも以前よりも随分減ってきたように感じます。

その会社で実際に働くことができれば、業界の知識を得られるとともに、その会社 の強みや弱みを知ることができるので、一番良い方法だと思います。
しかし現実には難しいため、これからも今までの方法を続けるとともに、何か違っ た方法を模索していきたいです。
今のところ、違った業界の方との交流を大切にすることで見聞を広めていくのも、役 立つ情報を提供するためには良い方法ではないかと思っています。

by荻巣 勇人