金曜日, 9月 26, 2008

全席禁煙エピソード

 私は毎朝ラジオを聞いています。朝のほんの僅かな時間ですが、毎日聞いているとためになる話しを聞くことが出来ます。
 そんな中、早くに全席禁煙にした二つの飲食店のエピソードを紹介していました。

 まだ、禁煙ブームの兆候が出る前にある大手飲食店(以下「A店」)は客席全席について禁煙にすることを一気に実行しましたが、それが大幅な売上ダウンにつながりこの企画を断念せざるを得ない状況となりました。
 一方、ある個人飲食店(以下「B店」)も続いて全席禁煙をA店とは違ったやり方で取り入れました。
 まず、禁煙にする理由を口頭や貼紙で伝え、喫煙する常連客にはDMを送付するなど、出来るだけ丁寧な対応をしました。
 そして、一部禁煙から全席禁煙にするという段階を踏み、店外に灰皿を置くなど徹底した配慮を1年かけて行ったのです。
 結果、売上が減少することはなく、その対応の丁寧さに客足は増えていったのでした。

 しかしながら、失敗してしまったA店にも学ぶべき点はあり、早くに時代の流れを見極めた先見力と早い決断力、実行力は、なかなか真似できるものではないと感じました。
 思いつく能力はそれぞれにしても、思いついた後、自分の中で早く気持ちを切り替えて、実行していく行動力は見習いたいと思いました。

 大きく物事を変えようとするとき、自分自身の中の物事の変化はA店のようにより早く決断し、思い切った行動力が必要ですが、他人を巻き込んで変わっていこうとするときは、どうしても急な変化に戸惑ってしまい、A店のやり方では受け入れられなかったのかもしれません。
 そんなときは、いい企画だからこそ無理に強行し独りよがりになってしまわないよう、B店のようにある程度時間をかけて、急な変化に対するストレス軽減の配慮をすることがより大切なのかもしれないと思いました。

by村上