火曜日, 9月 16, 2008

水の大切さ

猛暑日が毎日のように続き、水浴びする子供たちの姿をニュース等でよく見掛けます。水の流れる様子は、見ているこちらも涼しい気持ちにさせてくれるものです。

 わたしの地元は知多半島の先端にあり、愛知用水を海底のパイプで引いているため、水についてはそれなりに不便な思いをしてきました。最近でこそ気兼ねなく使えるものの、数年前までは、夏の観光シーズンや冬の海苔の加工時期などに、よく断水をしていたものです。そんな地域柄、夏休みには小学生が無人島での自給自足体験をし、支給される一定の量の水で生活することにより、水の大切さを身をもって体験します。無いことの不便さと、あることの有り難みは経験した者でないと分からないということもあり、大変貴重な経験であり、深い思い出に残っています。

 一方、今は水を買って飲む時代でもあり、安全面・健康面からも需要が増えているようです。実際、スーパーなどの売り場に行ってみても、その種類の多さに驚かされます。日々の生活用水が不足するところがあり、逆に充分あるにも関わらずより良いものを求める人もいるのです。「今年は水不足のため節水を・・・」という声が聞かれるときには、既に水が無いところがあることを知ってもらえたらと思います。

 何事においても便利さが要求され、それを当然のこととして受け入れがちですが、不便を感じずにいられることの有り難みや感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。

by 板谷