金曜日, 8月 26, 2011

「多面的に」

 
先日、補修所で経営分析の講義を聴講しました。補修所というのは公認会計士試験合格者が修了試験を受けるために通う学校のようなものです。その講義の中で手許流動性比率の話が出てきました。手許流動性比率というのは、手許準備金の余裕度であり、現預金プラス有価証券を1か月あたりの売上で割ったもので表せます。 
 
この比率が高いと、資金がたくさんあるということで、安全性の面からは良いとされています。しかし、資金をたくさん所有していたとしても、それだけでは利益を生み出さず、資金を運用していないという見方にもとることができます。つまり設備投資等の戦略をしておらず、将来性の戦略に不安があるという考え方にも捉えられます。
 
財務数値から経営状態が把握しきれるわけではないので一概にはいえないのですが、このように一つの指標をとっても見方によって捉え方が180度変わることに興味深さを覚えました。
 
これに限ったことではないのですが、一つのことを多面的に捉えるというのはやはり大切だなと思いました。私も日ごろから、一つの答えを導く際に、ここが変化するとどうなるかなどと複数の面から考えるように心がけています。そうすることで、新たな発見もでてきます。

講義を聴き改めて多面的に物事を捉えることの大切さを感じ、これからも多方面からアプローチできるよう努力しようと思います。

by石原