金曜日, 10月 24, 2008

安全、安心志向とエコ

近頃、食品に関する偽装が相次いで問題になっています。
期限の切れた食品や産地偽装などといった言葉が、毎日のように報道されています。

食品衛生法によれば、消費期限とは定められた方法により保存した場合、腐敗変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠く恐れがないと認められる期限のことです。これに対して、賞味期限とは開封していない状態で表示されている保存方法に従って保存したときに「美味しく食べられる期限」のことです。

賞味期限を1分でも過ぎると廃棄されてしまうような過剰な意識が、問題を引き起こす一因になっているのではないかとも思われます。その結果、消費者の安全、安心志向も一層高まり、生産地の明瞭表示や生産者の顔が見える食品が店頭に並び、更に拍車をかける要因になっているのかもしれません。

一方で、エコの話題もよく耳にします。ごみの減量が地球環境にとっていかに重要かということは、至る所で話題にのぼっています。食品の廃棄は、その際たるものです。

 いずれの意見も正しい場合には、両者の歩み寄りによる妥協点を見い出すことが不可欠ですが、現状ではお互いが悪影響を与え合い、このような結果が導き出されているように思います。私たち消費者としては、いずれにしてもまずは正しい表示ありきで、個人個人が生活環境を守りつつ、地球環境に配慮していけるのが理想だと思います。

by 板谷