木曜日, 8月 14, 2008

株主総会

先日、ある上場企業の株主総会に出席してきました。 会計事務所で勤務している者は、株主総会は職業柄身近なものでありますが、実際に出席したことのある者は少ないように感じます。 そういう私も以前から出席したいと思うもののなかなか実現できずにいたのですが、石田 からの勧めもあり、出席してきました。

最初は事業報告、連結計算書類および会計監査人の連結計算書類監査結果の報告でしたが、わざと分かりにくくしているのでは?と勘繰ってしまうほど、難しい内容であり、すでに眠りに入っている人もいました。 その後、議案の決議に入りました。決議はほとんどの企業で拍手により採決しています。 出席された方は経験されたことがあるかもしれませんが、拍手がほとんどなくても、決議されてしまうという不思議なことが生じることがあります。 これはすでに株主総会が始まる前に大多数の議決権行使書が提出されているため、すでに議案は決議されており、拍手は言わば儀礼的なものなのです。

最後に質問応答があったのですが、どの質問も曖昧な回答で誤魔化されてしまい、まるで政治家の討論を見ているようでした。私もせっかくだから何か質問しようと考えましたが、結局質問できず、悔いが残ってしまいました。 株主総会自体はこれで終わりなのですが、その後に懇親会(立食での食事)が開かれ、帰りにはお土産も貰えました。最近の株主重視の傾向から多くの企業で実施されているようです。

今回、株主総会に出席したことで仕事にも変化があるように感じます。 以前は株主総会議事録を作成するときは、間違いがないようにだけ気をつけて作成しており、どちらかというと作業的な仕事でした。しかし、最近では決算報告の承認や役員の選任といった議案を盛り込む時に、株主総会に出席した情景が目に浮かび、仕事にも深みができたように感じます。
by荻巣