月曜日, 6月 04, 2007

祖母と言葉

 私の祖母は今年91歳になります。卓球とオセロが大好きな元気おばあちゃんです。特にオセロの方は、同年代ぐらいの人には無敗を誇っており、私も5回に1回くらいしか勝てないほどの強さです。私は祖母の昔話しを聞いたり、買い物へ行ったりなど、祖母と過ごす時間がすごく好きです。

先日、スーパーへ買い物に行ったときのこと、スーパーに着くなり祖母は私に『ジュースがほしい』と言ったので、飲み物売り場へ行きました。しかし、祖母は首を横に振りながらも、ジュースジュースと繰り返したのです。一瞬分かりませんでしたが、祖母はあずきバーが大好きなので、もしかするとアイスのことかもしれないと思いアイス売り場へ行くと、大きく頷いて本当にうれしそうに喜んでいました。

 ジュースとアイスでは、言葉自体は間違えることはないと思いますが、きっと祖母の中ではジュースという言葉の認識ではなく、ジュース(冷たいもの、甘いもの)という感覚で認識しているのだろうと思いました。
 そういえば私も子供の頃、先生のことをお母さん、と言い間違えたことがあったなぁと思い出しました。

 ジュースという言葉から、冷たいもの甘いものを連想して、祖母の大好きなものヒントにあずきバーに辿り着きました。言葉だけでは伝わらないことも、相手を知ることによって伝わっていくのかもしれません。そんなことを考えながら、祖母のジュースという言葉からの連想をおもしろいと感じました。
と同時に、実は祖母は連想させて、私の脳を鍛えてくれているのかもしれないと、深読みしてしまうような出来事でした。

by村上