水曜日, 11月 15, 2006

AED

 最近駅や百貨店など人が集まる場所に、AEDとかかれた器具が置かれるようになってきました。AEDは、心臓がけいれん状態の際に電気ショックを与え、正常な状態に戻すことを試みる医療機器のことです。2004年7月以降、一般の人でも使用できるようなり、昨年行われた愛・地球博(愛知万博)では、このAEDにより4名の命が助かったそうです。

 近年、ボール等が子供の胸に当たっただけで心臓がけいれん状態になる事故が発生しており、万一に備えて子供のスポーツ大会にはAEDを用意することが多くなってきたことを聞きました。
 その数日後、市の広報に掲載されていた救命講習の案内が目にとまり、申し込むことにしました。名古屋市では、各消防署や応急手当研修センター等で定期的に救命講習を行っています。市内在住・在勤等の条件がありますが、費用は一切かかりません。他の市町村でも同様の講習があるそうです。
 私は一番基本となる、心肺蘇生法とAEDの使用法を学ぶ「普通救命講習1」を受講してきました。

 講習の大半は、人形を使用しての心肺蘇生法とAEDの使用方法の実技でした。AEDの使い方はいたって簡単で、
 (1)電源を入れる
 (2)パッドを貼る
 (3)傷病者から離れる
 (4)電気ショックが必要であればスイッチが光るのでスイッチを押す
の4ステップを行うだけです。

 確かに手順はシンプルですが、講習時でさえ慌ててしまい、間違えてしまう人が多くいました。簡単と言われていますが、一度も触ったことの無い人では、AEDから流れてくるガイダンスだけで使用するのはまず無理でしょう。私は興味本位で申し込みましたが、受講して良かったと思いました。

 名古屋市内では、119番通報を行ってから救急車が到着するまでに、平均で6.1分かかるそうです。心臓停止の傷病者を3分間放置すると、死亡率は50%になり、5分後では限りなく100%に近い数字になってしまいます。
 救急隊をただ何もせず待っているだけでは、大切な命が失われてしまう可能性が非常に高くなります。職場で家庭で、助かるはずの命を救えるよう、一度講習を受けてみてはいかがでしょうか?

by 宮内