火曜日, 12月 27, 2005

人材の育成

私の母校である早稲田大学のラクビー部は、近年優れた成績を収めています。
学生スポーツは、毎年人が入れ替わっていくため、常に結果を出し続けていくことは容易なことではないと思います。
たいていのチーム(組織)は、ある程度固定のメンバーで試合に臨んでおり、その中の何人かが欠けてしまうと、チーム力が落ちてしまうことが多いかと思います。

監督が試合に出るレギュラークラスにだけしか出来ないことを一生懸命教えてしまうと、当然そのレベルに達していない人との間に空洞が出来てしまいます。
これでは、チーム(組織)として同じ力を保っていくことは出来きません。

早稲田大学のラクビー部には、確かに優秀な人材(選手)は、多くいると思います。
しかし、どれだけ優秀な人材が揃っていても組織として機能しなければ、結果を出し続けることは出来ません。
現早稲田大学ラクビー部の監督である清宮克幸氏は、ある対談の中で
「今いる人材で結果を出さなければ、コーチとしての価値が無い」
と話しています。
優秀な人材を集めることよりも、人材を育てることに重点を置いているように感じます。
その方法の一つに、レギュラークラスとそのレベルに達していない人たちとの差を作らないようにするため多くの人間が同じ経験を共有できる環境を作っているそうです。
そうすることで、チーム力が極端に低下することを防いでいるようです。

人材の育成は、企業経営にとっても重要な課題であり、優れたスポーツコーチングから学ぶべきことが多くあるように感じます。
今後の会計事務所の役割として求められる分野であるのかもしれません。

by 鈴木