水曜日, 4月 25, 2012

「簿記って面白い?」

以前「簿記って面白い?」と聞かれたことがあります。
今では簿記自体について考えることもあまりありませんが、会計に関する本を読んでいて改めて簿記について考えました。

そもそも簿記は世界中で用いられており、ヴェネツィア商人が発明したそうです。
そして江戸時代に欧米からの導入で日本に普及したといわれています。
ちなみに英語ではbookkeepingと呼ばれることから日本では簿記とよばれるようになったという一説もあるそうです。

簿記が世界中に普及した理由として以下のことがあげられていました。

・誰が行っても同じ結果が得られること
・分担作業もできること
・一つの取引を常に二つの側面から記録することで、記録の正確性も確認でき、間違っていることを教えてくれる場合もあること

最後に挙げた一つの取引を二つの側面から記録ということはとてもよく考えられた仕組みのように思います 。

例えば車1台を100万円で現金で購入した際、複式簿記では(借方)車100万円/(貸方)現金100万円と記帳されます。
これは車という資産が100(万円)増えたこと、それに伴い現金100(万円)が減っているということをあらわしています。

固定資産台帳、現金出納帳等でそれぞれ管理されているとは思いますが、簿記では仕訳をきることで一体として把握することになります。
膨大な取引を管理できる仕組みとして簿記は欠かせないということを改めて感じるとともに、面白く感じました。

そして今では当たり前に簿記を利用していますが、最新の技術がどんどん発明される中、400年前に考案された簿記が今でも世界中で使われているということは偉大な発明であり、奥が深いとしみじみ思いました。


by石原