金曜日, 2月 17, 2012

「指標」

昨年、世界一幸せな国といわれている、ブータンの国王夫妻が来日し、「国民総幸福(GNH)」について話題になりました。
心理的幸福は寛容・満足・慈愛が正の感情、怒り・不満・嫉妬が負の感情で心に抱いた頻度を地域別に集計し、愛に満ちた地域と怒りの地域がわかる地図が作られるそうです。
 他にも健康・教育・文化・環境・コミュニティ・政治・生活水準・時間の使い方など約70項目の指標について統計をとるそうです。
1970年代からGNH増大が国策とされているようですが、リーマンショックを機に世界各国で幸せの指標が重要視されるようになったようです

OECD(経済協力開発機構)も「住宅」「収入」「雇用」「コミュニティ」「教育」「環境」「ガバナンス」「健康」「生活満足度」「安全」「ワークライフバランス」の11項目を指数化した幸福指数を出しています。
それぞれの指標での国際比較をすることが主眼で、ランキング目的ではないものの日本は34カ国中19位でした。なんだか気が沈んでしまいます。
他にも人間開発指数(識字率・寿命などから国連が算出:日本は180カ国中12位)、世界平和度指数(軍事費や犯罪などから英エコノミスト紙が算出:同153カ国中3位)、地球幸福度指数(満足度・環境負荷などから英環境保護団体が算出:同178カ国中95位)など豊かさの指標が色々あり、統計の取り方も様々で面白いです。

本来、抽象的、主観的なものを数値化することは是非が分かれるところではありますが、その上で、このような指標が多くあり、心理的幸福を重要視する流れはとても興味深いです。

これから、会計事務所として繁忙期に入ります。
忙しくなるとどうしても心の余裕が少なくなりがちです。
自分なりに心理的幸福の指標について考え、心穏やかに乗り切りたいと思います。

by 古橋