金曜日, 5月 20, 2011

現金の管理をなくす

現金の管理や経理処理に時間がかかっていませんか?

担当者の方にとっては、時間のかかる面倒な仕事という印象が強いのではないでしょうか。
実際、生産的な仕事ではないので、できればない方がよい業務という位置づけになると思います。
また、扱う金額が多額な場合には、横領等の不正を誘発する要因ともなりますので、経営者においても気になる存在です。
そこで、このやっかいな業務を減らす(できれば、なくす)方法をご紹介したいと思います。

<現金業務を減らす方法>
①従業員の経費精算を振込にする。
経費の立替精算をその都度現金で行っている会社は多いと思います。
これを例えば月1回締め日を設定して給与とともに振り込むようにすると、手数料も余分にかからず、精算作業も月1回にまとめることができるのでその点でも効果的です。
もし、多額の立替が発生する時は、あらかじめ給与振込時に仮払いしておけば良いと思います。

②現金で支払いをしているものは振込や引落に変更する。
現金集金の業者が来る度に、金庫を開けて支払い対応をするのは面倒だと思いますが、実際には銀行振り込みや口座引落しに変更できるものがほとんどだと思います。
もしダメな場合は、小切手払いにすると良いと思います。

③必要に応じてクレジットカードを利用する。
面倒な精算作業がなくなりますので、多額の立替が発生する可能性の高い役員の方におすすめです。
ただし、カード利用控えは原則保管が必要です。

上記のように変更することで、売上等の現金回収がない会社であれば、試算表の「現金」勘定をなくすことができます。現金取引がなくなれば、会社の経理の透明性も高まるでしょう。実際、会計事務所がチェックする上でも、現金取引が少ない方が安心できます。
また、現金回収がある会社でも入金管理だけになれば、随分手間が減るのではないでしょうか。
「現金」の特に出金部分をなくすことで、時間(人件費)の節約と不正等のリスクを減らすことができます。
従業員の同意を得られれば、特にコストも発生しない方法ですので、おすすめいたします。

by 加古宗利